基本的なスタンスとして。
被差別者が声を上げることをはばかられる状態は決して良い物ではない。まして差別が無いなんていえるほど楽観主義者じゃない。速やかにこんな環境は改善しなきゃならんだろう。
でも、それが今回の人権擁護法案の成立によってなせるかって言うと、うーんと唸ってしまう。
どうにも、今回の人権擁護法案は人権版の検察のような機関を作る法案に思える。
加害者を調査し、処分(起訴)するかどうかを自ら決定すると言う点で。
人権擁護法案の方向性を簡単に述べると
・5人の人権委員会が中心になって動く。各地方に人権擁護委員が置かれる。
・基本的には差別の被害者の話を聞いて、加害者(差別をしている人)に注意をする。
・余りに酷い場合は差別者の実名の公表等がなされるらしい。
詳しくは原文_http://www.moj.go.jp/HOUAN/JINKENYOUGO/refer02.htmlや他のブログ、サイトなどを見て欲しいのだが。
何となく、被差別者の保護的側面が強すぎる気がするのだ。
根本的に解決するには「被差別者の保護」や「被害の予防」よりもむしろ、被差別者が声をあげやすい、フェアな環境の提供をすべきかと。
だからこそ司法制度の拡充によってこの手の問題は解決されてくべきだと思う。
今回のような人権委員会、人権擁護委員ができて、被差別者のサポートがなされるのは良いが、それによって一般人と被差別者に「アンフェア」な空気が流れるとよろしくない。この辺は以前カリーさんが反対理由として述べてたが。
で、司法制度でやるなら被差別者が訴えると差別者とされた側も対論が出せる。
それでこそフェアなんじゃなかろうか。
そのフェアな土俵に乗せる支援を存分にすれば良いと思うのだが。
それに、その方向なら以前から俺が懸念していた「言論の萎縮」の可能性も更に―現時点でもそんなに高いとは最早おもってなかったりするが―下がるんじゃなかろうか。
何せ、結局お互いフェアな土俵に上がるだけなんだから。
結局、この法案自体が「アンフェア」なイメージをまとっている。
実際、アンフェアに作用しうると思うし、「運用次第」ならそれはそれで恐いじゃないか。無茶な「運用」をさせないために法がいるんじゃないのか。その法が「運用次第」な余地を残してるって、やっぱりあんまりいい状態じゃないと思う。
つことで、ライト級ではあるけど、やっぱ賛成はしかねる。この法案。