映画

February 16, 2010

抱擁のかけら

アルモドバルの「抱擁のかけら」を朝っぱらから新宿で。
朝っぱらなんでどうせ私みたいなゴロツキしか映画館にはいないだろうと思ったら、意外や意外に普通の人々で朝の新宿ピカデリーったらにぎわっていて驚いた。
さすが新宿。


お話。
老いゆくものごっつい金持ちと、美しい女。
女に惚れる映画監督。
どこまでもベタにもつれていく3人のメロドラマは最強につまらん。
つまらんけどペネロペがとにかくいつものように、毎度、衝撃的に美しいのでひれ伏すしかありませんのですけども。
やはりペネロペの野生と官能はアルモドバルのたまものかも。うむ。
ま、それにしてもしかし話つまんないよ、一方のアルモドバル。なんとかせい。
アルモドバルのだめっぷりとペネロペの凄まじい美しさっぷりが対照的、っていう感じもして、まさに劇中の設定(老人と美女)に重なっているようでそういう意味で妙に味わい深いけど。
でもまぁもう私はアルモドバルとペネロペならなんでもいいや、と思っちゃってるんで、私はこの二人ならなんだって満足なんですけど、あまり一般的にはおすすめできないかも。

January 10, 2010

カールじいさんの空飛ぶ家

「カールじいさんの空飛ぶ家」を観たらもー号泣。
どっちかっていうと前半号泣。
あ、いや、まんべんなくずっと泣いてたかも。

最初になんだか意味深なショートフィルムがある。
ショートが最初にはさまるっていう発想はどこからきたのであろうか。。。
しかしそのショートがまた秀逸で、号泣。
ピクサーは、登場人物の情緒のディテールにこだわる表現が、はんぱなくうまくて、いつも、なんか、悔しい。ちょっと岩井俊二的に、もしくは吉田秋生的に、ノスタルジーをかきたてる妙なツボをきっちりおさえているのだ。映画でも小説でも漫画でも、ごくたまにいるよね、この手のクリエイター。どうして子供の頃のそういう感覚を覚えていられて、それを大人になって、ちゃんと子供の感覚で表現できるんだろう、と不思議&尊敬、大尊敬。

あと、じいさんが旅をするのが、ベネズエラのギアナ高地&エンジェルフォールっていうのにびっくり。
というのも、つい昨日のこと、ベネズエラに行こう、ギアナ高地とエンジェルフォールは絶対見に行こう、って心に決めてネットで色々調べていたところだったんだよね。


December 27, 2009

びよーん

とかいってごまかしつづけて32年。
私の思いを、その思いのレベルで、伝えられる自信がないので、結局中途半端にごまかし続けて生きてきてますっ!

でもほんとにみなさん、ありがとうございましたっていうかありがとうございますっていうかまじでもーほんとそれに尽きるっていうか尽きないっていうかありがとうなんて都合のいいことばでかたづかんわけですよまったく。
1年半、保留にさせてください。
不器用なんです自分。

だーーーーーーー



浜松町の宮葉に寿司を食べに行った。
予約の電話で知ったんだけど、親方が倒れたとのことで、衝撃。
超心配。
若大将が変わらぬ仕事で頑張っていたけれど、あの親方の寿司は神聖なものなわけだし、寿司って、親方を食べに行ってるようなもんなので、絶対に元気になってもらって復帰してもらわねばならん。
しかしあれだけの親方の留守をあずかっている、若大将にシンパシーを感じずにいられん。強烈なプレッシャーで過ごしている日々だと思うんだけど、でも想像を絶するから、へたなコメントはしたくないけど、でも人って、苦況なときこそ、ちゃんと立ち向かうことで確実に成長するものね。宮葉の看板は大きいよなあ。あの店の客層は他のどんな寿司屋の客層ともちょっと違うもんなあ。並みの精神では立ち向かえなさそうだもんなあ。もーほんと頑張って!絶対!



あと宮葉の帰り、3D「アバター」みました。
おンもしれーのでみんなみるべし!絶対!

November 22, 2009

2012

bowling日本一の巨大スクリーン(横幅202m!)がウリの新宿ミラノ座で公開初日に2012を観ちゃうことにする。
そしてついでに、いや、ほんとは映画のほうがついでなんだけど、同じ建物内のボーリングもやっちゃうことにする。しかも夫に勝った(僅差ですが)。
夫には勝てる要素がほとんど無いので、こういうとき、むやみに嬉しい。

映画が意外におもしろくて!
世界が滅茶苦茶になる画が激しく刺激的です。
なんか設定も没個性だし、無駄な人間ドラマも、それに役者も没個性なんだけど、逆に(というか類型的な設定および人間ドラマはマーケティング的には正しいのであろうが)ソレがCG映像の激しさを際立たせているようで、、、皮肉なもんです。

オススメ!

November 15, 2009

THIS IS IT

マイケルジャクソン THIS IS IT。
なんかまわりで会う人会う人絶賛するので、そんなに言うならと思って行ってきたんだけど、なんかつまんなかった。
ごめん。
しかも途中で寝てしまった。
ごめん。


音楽系のドキュメントものだと、こないだNHKでやってた井上陽水のがぐっときたし(来週もあるそう)、YouTubeでみたレベッカのコンサートのほうがぐっとくるし、ベルリンフィルのアジアツアードキュメント「最高のハーモニーを求めて」のほうがぐっとくるし、私が映画館で映画を見た日に死んでしまったチェリストのロストロポーヴィチ「人生の祭典」には映画を観てぐっときて、うちに帰ってニュースを知ってぬおっ!っとなったもんだし、あと「ブロードウェイブロードウェイ」だよね、コーラスライン再演のドキュメント映画もほんと構成がよくできていて完成度すげー高いし、、、と名作をあげたらきりがないと思いませんか。


でもまぁ、映画としての出来というより、マイケルジャクソンへの思い、という観点で観るべき映画なのはわかっているが。
でもそんなこというたら、私は全然彼に何の思いもないんだけど、ただこの映画を観て思ったのは、彼の、世界をつつんでしまう孤独さが痛々しかったな。
ジョンレノンしかり、キリストしかり、仏陀しかり、そうだけど・・・
世界中の矛盾をすべて引き受けて、それを包み込んでしまう覚悟を決めた、稀代の天才の孤独っつーか優しさっつーかもーほんと悲しいね。悲しいよ私はそういうの。
その想像を絶するほどの孤独を直視するのはきついモノがあるけど、今後彼についてのもっといいドキュメンタリー映画が作られると素晴らしいことと思います。

October 18, 2009

空気人形

土曜の夜。23:45スタートでバルト9に空気人形をみにいったらお客の入りが10人ぐらいでとても私好みな状況でした。
映画館はこうでなくっちゃ、なんて思います。
お客の入りが10人ぐらいの映画館の一番後ろでものすごいだらけた姿勢で映画をみるとそのときはすっかり自我を忘れているようで、その感じがリフレッシュになってすごくいいんです。


映画自体は、なんか、ふーん、なかんじも否めないけど、主演の女の子の身体がとにかく美しくてそれは素晴らしかったような気がする。

August 03, 2009

サマーウォーズ

サマーウォーズをみたらすげーおもしろかった。

きめ細かい演出とこだわりのディテールですばらしく完成度の高い世界観が提示されている。

セリフ、キャラ設定、美術、CG、どれもセンスいいしなあ。
今っぽいかんじの、日常エピソードの切り取り方もうまいしなあ。
強いて言うなら音楽がさみしいかな。

音楽は、サマーウォーズが始まる前に予告編でやってた「マクロスフロンティア」by菅野よう子のほうが印象に残っているんだけど、ほんの一瞬なのにものすごく菅野よう子らしいっていうのがすごいよかった。


しかし、サマーウォーズ。超オススメ。エヴァよりいいよ。
絶対見るべし!

July 05, 2009

エヴァ:破

「エヴァンゲリオン:破」を観に行こうと思ったら、新宿バルト9ったら日中のチケットほとんど売れていて、23:40のでやっととれたかたら観に行ったんだけど、満席でしたねえ。そのあと、26:00〜ってのもあったんだけど、それも満席だった模様。
大盛況ですね。
果たしてどうだったかというと、私には激しくおもしろかったんだけど、夫は酷評していた。


作り手がはらむ多くの矛盾と、そのことに作り手自身が客観的であることの感じと、それで結局私は愚弄されているんだな、という感じが総合して私にはおもしろかったんだけど。
今回はかなりヒットするのではないだろうか。
ポピュラリティのねらい定め方が絶妙な気がする。


エヴァ帰りは、いつもの BAR BLANC がすぐそばなので、よって帰る。
バーテン氏と夫と、なんだかもりあがって、朝5時まで飲んでいた(もちろん私はノンアル)。

July 02, 2009

lemonade

ペネロペちゃんの「恋するバルセロナ」を観ようと久しぶりに映画に行ったのに、運悪く今日は映画の日でどこでも1,000円で見れるってことでお客さんわんさかいて満席で入れなかった。

しょうがないので、「レスラー」をみに、別の映画館に行ったらこちらは席有り。
ネットとかですげー評価高いから、それなりにすげー期待してみはじめたんだけど、すっげーつまんなくてびっくりした。


lemonade帰りに新宿の BAR BLANCでまたレモネード。
性懲りもなく毎日毎日カタキのように酸っぱいレモネードを飲んでいる。
激しく酸っぱくて、甘いやつね。

今日のは、「ぬるめで」とオーダーしたら、ミキサーでふわふわにシェイクされて酸っぱいながらもエアリーでほのあたたかい優しさのレモネードに。
別途刻んでくれたレモンの果実粒入り。すごいなー。感動。
BAR BLANC いずみさん作。

May 05, 2009

バーン・アフター・リーディング

コーエン絶好調やな。どんだけ上から目線やねん、ってかんじで、いやーホントこの映画はかなり、笑えます。
プロット、演出、社会背景、キャスティング、キャストの芝居ぶり、なにもかもがすげーー巧妙で。
こちらの映画も絶賛おすすめ。

April 28, 2009

ミルク

ショーンペンの「ミルク」をみたら、すっげーよかったよぉ!
劇中に出てくるタイポがいちいち素敵でうなってしまった。
あとヒッピー的スタイリングが絶妙なおとしどころでこれまたうなってしまった。
映像の色あいも好き。
それでショーンペンのあの笑顔がまたたまらん、しびれマス。

イーサンホーク似の、あの彼との心の通い合いがまた泣けるんですよ。
オススメですっ!


スラムドッグ$ミリオネアもこないだみたんだけど、アレはなんか、いやな映画でした。

March 28, 2009

運命じゃない人

「運命じゃない人」という映画をDVDでみたら著しくおもしろかったのでご報告。

国産マグノリアっつうか。

観て!

つらいときは

仕事に燃える暑苦しい女子のみなさんへ。
つらいときはダニエルクレイグで癒されよう。




何回見ても泣ける名シーンだ。


February 28, 2009

ベンジャミンバトン

去年子供が産まれて子育て格闘中の女友達と、ランチ&映画にいく。
「子育てどう?やっぱたいへんなの?」と聞いたら、「仕事に比べれば全然楽だ」、と頼もしい反応。
あはは、なるほどな。勇気が出る言葉だ。


そんで、ご飯食べて、ベンジャミンバトンを一緒に観る。
いい映画だった。非常によくできている。
すげー泣いてしまった。っていうかずーっと泣きっぱだった。
登場人物のいちいちに共感して、やたら泣いてしまう。涙もろいのだよ、私、ほんと。
そして悲しくなってしまうほどにブラピがかっこよいです。

February 22, 2009

日曜の夜に観る映画

スピルバーグの「ミュンヘン」をDVDで観たら、どえらい暗い話しで凹みつつ、しかし、こんな壮大なスケールに救いのない世界の大変さっぷりにふれると、逆に、日常のちんまいことがどうでもいいことに思えて清々しい気分になるという効用を実感。日曜の夜に最適な映画としてオススメさせていただきます。。

思いがけずダニエルクレイグが出ててはしゃいでしまったりした。。。いけね。

世界が大変すぎておんどれのちんまいことがどうでもよくなる系、では他にも、「キリングフィールド」、「ブラッドダイヤモンド」、「ザ・インタープリター」、あたりがオススメです。


明日からも頑張っちゃおー!

February 04, 2009

ミツバチのささやき

10年に1本しか映画を撮らない(笑)スペインのビクトルエリセ監督の「ミツバチのささやき」という映画、1973年の作品なのだけど、ずっと観たいと思っていたんだが、名作といわれているにもかかわらず、DISCASにも、その辺のビデオ屋さんにも全然とりあつかいがないし、渋谷のTSUTAYAぐらいにしかおいてなくて、でもそこのはいつも貸し出し中で、Amazonとかで売ってんだけどべらぼうに高額で、、、まぁそんなかんなでずーっと観れずにいたんだけど、そしたらついに、何の企画だか、渋谷ユーロスペースで1週間だけ上映、という情報を入手。

んなわけで昨日観てきた。

何年かごしの期待感をたずさえて臨んだわけで、観る前から、「期待値高すぎてがっかりだったらつれーな」と、複雑な苦しみに悶絶していたのだけど、結果的にどうだたかというと、期待を全く裏切らない素晴らしい映画だった。あーよかった。
確かにこれは、10年に1本しか撮らないような監督にしか作れない映画だ。

使い込むうちに味わいを深めるヒビの入った茶碗、そんな映像。
そーっと、そーっと、すくい上げないと溶けてきえてしまう、そんなような子供の心の動きを、繊細な感性で描いている。

この映画が好きな人に申し訳ないが、主人公の「アナ」ちゃんに、かなり自分の子供の頃を投影してしまった。図々しくてゴメン。


渋谷ユーロスペース、来週は「エルスール」を1週間やるそうなので、それも見に行くのだ。楽しみ。


しかしそれにしても、どんなマイナーな映画でも「観たい」と思ったらポチッとすぐに観れる、そんな時代はいったいいつになったらやって来るんだろう。

December 26, 2008

ブロードウェイ ブロードウェイ

まわりで評判がいいので「ブロードウェイ ブロードウェイ コーラスラインにかける夢」を見に行ったら、けっこうよかった。

伝説の舞台(コーラスライン)がどうやってつくられたか、その再演舞台がどうやってつくられるか、をドキュメントで描く。
構成がとてもよくできている。

こないだの「ベルリンフィル 最高のハーモニーを求めて」もそうだけど、こういうものづくり系ドキュメントってやっぱおもしろいのね。


しかし、人生をかけて一つのことにまっすぐ向かう人間の姿はほんとうに美しい。


しかし、Bunkamuraのルシネマ、で見たんだけど、はじめていったんだが、席での飲食禁止でしたがそれはちょっトいただけません。


ちなみにクリスマスの夜に一人で映画見に行く女子なんてどうなの、、、なんてことはみじんも気にしません。
しかしクリスマスの夜だというのに、渋谷の街が閑散としていたのはどうなんでしょう。
12月の渋谷は「足の踏み場もない」のが例年だったと思うんだけど、がんがん早足で歩けました。

October 18, 2008

柳楽くん

柳楽くんの包帯クラブをDVDで。

すげーいい話なんだがそれはさておき、やはり柳楽くんの強さが際立つ。

ガラスのような美少年ぶりは陰り、大人の男に8分がたなってしまっているのも、
無常で感慨深い。
とはいえ、時折の横顔シーンは、切なく痛々しいほどにピュアな美しさを保ったまま。


柳楽くんといえば「誰もしらない」だけど、
世阿弥が子供の頃もこれくらい美しかったに違いないね。。。


女の私には一生近づけない美、として、柳楽くんや、世阿弥や、アルモドバルの「バッドエデュケーション」にでてくるあのボーイソプラノ、は、私のカリスマであり続けるのだ。


柳楽くんには、もっといいマネジメントを、切に願う。
というより、彼自身が、プロデューサーにならなければ、道はないのだろう。
世阿弥もアルモドバルもそうだもの。

あの美男っぷりは日本の文化だからな。

August 19, 2008

ピアノの森

ピアノの森の映画版をみたら、主人公の一ノ瀬海の声が上戸彩でこれが激しく大根役者でどヘタで激しく萎えた以外は、音楽がとてもよくて感動。
とりあえずみてる間は気をつけて海の声には注意を向けないようにする。

海が雨宮修平に出会って初めて森でピアノのを弾いてみせる最初の音楽、これかーーーーーと思ったが(ピアノの森オリジナルなんですよ。ちょっとドビュッシー風。)もうはじめの一音めでズキューーーンってなる切ない音だ。
軽く弾き終わったところで修平がうさんくさく「すごいよカイくん!スゴイスゴイ」とオーバーに反応するのだが修平以上に反応してしまっているのは他でもないこの俺だ。よって勢いでサントラも購入。楽譜も購入。


たのむから続編でまた映画を作るときは上戸彩にしないでね。
それでもってピアノ演奏はユンディリでリアルにショパンコンクールを演出という感じでどうだろう。


あぁそうだ、もういっこ嫌なポイントがあった。松下奈緒の主題歌。
声優がタレントばっかりだったり(まぁちゃんと演技できてればいいんですけど)、クラシックなピアノがテーマなのに主題歌が不釣り合いなポップソングだったり、いちいち商売っけをぷんぷんさせる制作方針がなんか嫌。

August 11, 2008

さらば、わが愛 覇王別姫

「さらば、わが愛 覇王別姫」を観たらすげーーイイ映画だった。
1993年のカンヌ映画祭のパルムドール。
どろどろの人間ドラマで、主人公があらゆることに報われなすぎでマジかわいそー。

どろどろの人間ドラマを見て思いっきり泣いてすっきりしたい人にオススメ。