弁護士 松田 達志

近年自転車による加害事故(主として歩行者に対するもの)が増加し大きな社会問題になり、条例等による規制も強化されてきている。

自転車による事故の損害賠償請求事件の特色としては、①道路交通法上の軽車両にあたるにもかかわらず、自動車賠償責任法の適用がなく、未成年者等加害者の資力が十分とはいえない事案が多いこと、②自動車事故と違って、確立された明確な過失相殺基準がないこと、③自転車運転に関する交通法規が一般に広く認知されていないこと等があげられる。

③の交通法規については、道路交通法上は車道通行が原則であるが、特例により歩道を通行できる場合が広く認められており、車道通行の場合に遵守すべき法規も自動車とは若干異なっている。また、運転者の遵守事項に関しては条例による規制もあり、例えば東京都では、携帯電話使用禁止、ラジオ・イヤホン等の禁止、傘を差しての運転禁止等がある。

                       以上

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