2004年09月07日
絵図読みとりの指導
1 おすすめのポイント
どの絵図でもできる授業の進め方を紹介する。
1 絵図を見てわかること、不思議に思うことを指定した数だけ書き出す。
2 最初の発表者が発表する。
3 次からはつながりのある意見を発表していく。
4 途中用意してきた核となる発問を教師が投げ入れる
5 予想する。
6 今日の授業で考えたことをノートにまとめる。
この方法を繰り返すことで絵図の読みとり方が深まり、授業の進め方もスムーズになる。
2 授業の実際
東京書籍6年上p32の武家造の絵図をもとに述べる。
(1) 絵図を読みとる
『絵図からわかること不思議に思うことを五分で五つ書き出しましょう。』
書き出す時間と個数を子どもに提示することは大切だ。子どもの意欲を引き出す。時間と個数は学級の実態に応じたい。
(2) 発表し合う
『発表できる人どうぞ。』
最初の発言者は教師の意図のもと指名する。
「馬にのって弓矢の練習をしている人がいます。」
関連する発言を続けるように促す。
「それって流鏑馬っていうんだよ。テレビで見たことがある。」
「家の後ろのほうでも馬に乗っている人たちがいる。こちらも何か練習しているんじゃないかな。」
「……」
(3) 核となる発問を投げかける
子どもたちの発言中心で授業を組み立てる。加えて授業の方向づけとなる発問を二、三よういしておく。考えられる発問は、
・季節を問う。
・比較させる(例えば、p24の寝 殿造と比較させる)
・隠して問う(子どもに注目して ほしい部分を隠して提示する)
・行動を問う。
・服装を問う。
などがよい。子どもたちの発表と関連する場合は子どもたちの意見をうまく用いるとよい。
(4) 予想する
発言から予想できることを発表させるとよい。
「流鏑馬をしているのはいつ戦があっても大丈夫のように鍛えているのだと思います」
というように「〜なのは〜だから」という形で発表するように促す。
最後に本日の学習をノートにまとめる。確かなこと、不確実なこと、考えたことなどを分けて書くと今後の学習に生かせる。
3 補足情報
有田和正「調べる力・考える力を鍛えるワーク」(明治図書)のように、絵図を使った発問例、授業例が紹介されている書籍を参考にすることで授業の腕をあげることができる。
(学事出版「授業づくりネットワーク」2004年8月号に掲載)
どの絵図でもできる授業の進め方を紹介する。
1 絵図を見てわかること、不思議に思うことを指定した数だけ書き出す。
2 最初の発表者が発表する。
3 次からはつながりのある意見を発表していく。
4 途中用意してきた核となる発問を教師が投げ入れる
5 予想する。
6 今日の授業で考えたことをノートにまとめる。
この方法を繰り返すことで絵図の読みとり方が深まり、授業の進め方もスムーズになる。
2 授業の実際
東京書籍6年上p32の武家造の絵図をもとに述べる。
(1) 絵図を読みとる
『絵図からわかること不思議に思うことを五分で五つ書き出しましょう。』
書き出す時間と個数を子どもに提示することは大切だ。子どもの意欲を引き出す。時間と個数は学級の実態に応じたい。
(2) 発表し合う
『発表できる人どうぞ。』
最初の発言者は教師の意図のもと指名する。
「馬にのって弓矢の練習をしている人がいます。」
関連する発言を続けるように促す。
「それって流鏑馬っていうんだよ。テレビで見たことがある。」
「家の後ろのほうでも馬に乗っている人たちがいる。こちらも何か練習しているんじゃないかな。」
「……」
(3) 核となる発問を投げかける
子どもたちの発言中心で授業を組み立てる。加えて授業の方向づけとなる発問を二、三よういしておく。考えられる発問は、
・季節を問う。
・比較させる(例えば、p24の寝 殿造と比較させる)
・隠して問う(子どもに注目して ほしい部分を隠して提示する)
・行動を問う。
・服装を問う。
などがよい。子どもたちの発表と関連する場合は子どもたちの意見をうまく用いるとよい。
(4) 予想する
発言から予想できることを発表させるとよい。
「流鏑馬をしているのはいつ戦があっても大丈夫のように鍛えているのだと思います」
というように「〜なのは〜だから」という形で発表するように促す。
最後に本日の学習をノートにまとめる。確かなこと、不確実なこと、考えたことなどを分けて書くと今後の学習に生かせる。
3 補足情報
有田和正「調べる力・考える力を鍛えるワーク」(明治図書)のように、絵図を使った発問例、授業例が紹介されている書籍を参考にすることで授業の腕をあげることができる。
(学事出版「授業づくりネットワーク」2004年8月号に掲載)
2004年09月04日
ノート掲示アイデア
2004年08月25日
わりばしくじ
(1) わりばしを準備します。
(2) 学級の人数分の数字をわりばしの端に書きます(例えば、わたしの学級人数は25名なので、わりばしも25本用意し、25までの数字を書きいれます)。
(3) 何かの入れ物に入れておきます(写真はわたしの学級のものです。子どもたちがトイレットペーパーの芯を活用して入れ物を作ってくれました)。
以上で準備はOKです。
あとは、至る所で活用します。
例1 指名
アトランダムに指名する時、子どもたちに本当に無意図のもと指名しているのだよという証明になります。
例2 グループ決め
例えば、5人ずつの班を決める時、5本ずつ組にして引きます。簡単に無差別の班ができあがります。
例3 ゲーム
ビンゴなど、数字を活用したゲームに使用することができます。
日常活用することで、子どもたちも学級活動などでこれを積極的に使っていきます。
いろいろと使えるのでオススメです。
2004年08月10日
グラフ読みとりの指導
1 おすすめのポイント
グラフ読みとりには手順がある。次のような骨組みでグラフを読みとらせる。
(1)グラフ項目の確認 │
(2)事実の確認 │
(3)予想
このように、3つに分けて指導を考えると授業リズムを変えることができて子どもたちが楽しみながら確実に力をつけることができる。
2 授業の実際
次の教科書(東京書籍 五年上)に掲載されているグラフをもとに実際の指導場面を想起してみる。
[著作権の関係上、ここにアップできません。創造するか手元に教科書を用意してお読みください。]
(1)グラフ項目の確認
教科書の該当ページを開かせ問う。テンポよく確認していく。
『標題は何ですか。』
「ひらめの生産量です。」
『出典は何ですか。』
「青森県資料です。」
『縦軸は何ですか』
「生産量です。」
『横軸は何ですか。』
「年数です。」
全員が元気よく声を合わせて発表していくようにする。
(2)事実の確認
グラフの変化に目を向けさせ、事実の確認をする。
『グラフの変化を読みとります。大きな変化に注意します。ノートに箇条書きしましょう。』
・八〇年から九〇年まで生産量が大きく減っている。
・九〇年から九九年に向けて生産量が増えている。
全然変化がないことが特徴のグラフもある。その時は変化がないことに目を向けさせる。
(3)予想
読みとりをもとに予想をたてさせる。
『 グラフの変化をもとにグラフから予想をたてます。「〜なのは〜だからだろう」という書き方でノートに書きます。』
・九〇年まで生産量が減少したの はたくさんひらめをとったから だろう。
・九〇年から生産量が増えている のは九〇年に一度ひらめをとる ことをやめたからではないか。
・九〇年から生産量が増えている のは獲る場所を変えたからでは ないか。
・九九年まで増えているので、二 〇〇年も増えているだろう。
予想なので、発言そのものははずれてもよい。大切なのは「ここからこういうことが言える」と根拠を付けて予想できることだ。
今後予想が当たっているか調べさせる。グラフ読みとりをきっかけとした一時間の授業が成立する。
(学事出版「授業づくりネットワーク」2004年7月号掲載)
グラフ読みとりには手順がある。次のような骨組みでグラフを読みとらせる。
(1)グラフ項目の確認 │
(2)事実の確認 │
(3)予想
このように、3つに分けて指導を考えると授業リズムを変えることができて子どもたちが楽しみながら確実に力をつけることができる。
2 授業の実際
次の教科書(東京書籍 五年上)に掲載されているグラフをもとに実際の指導場面を想起してみる。
[著作権の関係上、ここにアップできません。創造するか手元に教科書を用意してお読みください。]
(1)グラフ項目の確認
教科書の該当ページを開かせ問う。テンポよく確認していく。
『標題は何ですか。』
「ひらめの生産量です。」
『出典は何ですか。』
「青森県資料です。」
『縦軸は何ですか』
「生産量です。」
『横軸は何ですか。』
「年数です。」
全員が元気よく声を合わせて発表していくようにする。
(2)事実の確認
グラフの変化に目を向けさせ、事実の確認をする。
『グラフの変化を読みとります。大きな変化に注意します。ノートに箇条書きしましょう。』
・八〇年から九〇年まで生産量が大きく減っている。
・九〇年から九九年に向けて生産量が増えている。
全然変化がないことが特徴のグラフもある。その時は変化がないことに目を向けさせる。
(3)予想
読みとりをもとに予想をたてさせる。
『 グラフの変化をもとにグラフから予想をたてます。「〜なのは〜だからだろう」という書き方でノートに書きます。』
・九〇年まで生産量が減少したの はたくさんひらめをとったから だろう。
・九〇年から生産量が増えている のは九〇年に一度ひらめをとる ことをやめたからではないか。
・九〇年から生産量が増えている のは獲る場所を変えたからでは ないか。
・九九年まで増えているので、二 〇〇年も増えているだろう。
予想なので、発言そのものははずれてもよい。大切なのは「ここからこういうことが言える」と根拠を付けて予想できることだ。
今後予想が当たっているか調べさせる。グラフ読みとりをきっかけとした一時間の授業が成立する。
(学事出版「授業づくりネットワーク」2004年7月号掲載)
都道府県の位置と名前を覚える指導
1 おすすめのポイント
「都道府県」を覚える単元は存在しない。しかし、日本全体を学習する五年生あたりでは都道府県の位置と名前がわかれば学習効率がとてもあがる。有田和正氏も「社会科到達目標と授業改革5〜6年編」(明治図書)で四十七都道府県の名前と位置がわかることを五年生の到達目標においている。
授業の開始、または終了五分前後で楽しく都道府県を覚えることができる学習のいくつかを紹介したい。
2 授業の実際
(1) ドリル的に覚える
岸本裕史監修「どの子も伸ばす学力づくり小学5年生」(清風堂書店)において、かけ算九九のような形で三十秒ほどで唱えて覚える方法が紹介されている。
コツは三つある。
i)少しずつ覚える
ii)北から南、西から東の順に覚える。
iii)授業の冒頭の五分間でおさらいをする。
北海道、東北地方、関東地方……というように少しずつ覚える。東北地方の場合「青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島」、関東地方の場合「群馬、栃木、茨木、埼玉、東京、千葉、神奈川」と北から南、西から東という順番におぼえる。こうすることで位置も覚えることができる。
(2) パズルで覚える
本誌で何度か紹介しているが、百円ショップで売られている都道府県パズルを班の数だけ準備する。休み時間などに自由に使わせるとよい。授業では、班対抗戦として行うと盛り上がる。
i)班の代表者を指名する。
ii)その人だけが、パズルを組み立てることができる。
iii)他の人は、手を出さず言葉だけで手助けをする。
(3) クイズで覚える
スリーヒントクイズで楽しく覚えることもできる。
i)地図帳を各自用意する。
ii)教師が3つのヒントを出す。
iii)早くわかった者が手を挙げて発 表する。
あまった時間に短時間でできる。一時間で子どもたちに問題を作らせ、毎回の授業5分位を使いクイズを出していく方法も考えられる。
(4) カルタで覚える
子どもたちが好きなカルタ形式で覚えることもできる。
i)百人一首のように上の句と下の 句に分けてカルタを子どもたち と共に作成する。
上の句例:会津磐梯山のふもと 猪苗代湖の里で育った野口英世
を世に出した
下の句例:福島県
ii)下の句には、県名と日本地図か ら位置がわかるイラストを描く。 こうすれば位置も把握できる。
3 補足情報
本文章では触れていないが、帝国書院のホームページは都道府県や地図に親しむための実践例が多数掲載されていて参考になる。
http://www.teikokushoin.co.jp/
(学事出版「授業づくりネットワーク」2004年6月号掲載)
「都道府県」を覚える単元は存在しない。しかし、日本全体を学習する五年生あたりでは都道府県の位置と名前がわかれば学習効率がとてもあがる。有田和正氏も「社会科到達目標と授業改革5〜6年編」(明治図書)で四十七都道府県の名前と位置がわかることを五年生の到達目標においている。
授業の開始、または終了五分前後で楽しく都道府県を覚えることができる学習のいくつかを紹介したい。
2 授業の実際
(1) ドリル的に覚える
岸本裕史監修「どの子も伸ばす学力づくり小学5年生」(清風堂書店)において、かけ算九九のような形で三十秒ほどで唱えて覚える方法が紹介されている。
コツは三つある。
i)少しずつ覚える
ii)北から南、西から東の順に覚える。
iii)授業の冒頭の五分間でおさらいをする。
北海道、東北地方、関東地方……というように少しずつ覚える。東北地方の場合「青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島」、関東地方の場合「群馬、栃木、茨木、埼玉、東京、千葉、神奈川」と北から南、西から東という順番におぼえる。こうすることで位置も覚えることができる。
(2) パズルで覚える
本誌で何度か紹介しているが、百円ショップで売られている都道府県パズルを班の数だけ準備する。休み時間などに自由に使わせるとよい。授業では、班対抗戦として行うと盛り上がる。
i)班の代表者を指名する。
ii)その人だけが、パズルを組み立てることができる。
iii)他の人は、手を出さず言葉だけで手助けをする。
(3) クイズで覚える
スリーヒントクイズで楽しく覚えることもできる。
i)地図帳を各自用意する。
ii)教師が3つのヒントを出す。
iii)早くわかった者が手を挙げて発 表する。
あまった時間に短時間でできる。一時間で子どもたちに問題を作らせ、毎回の授業5分位を使いクイズを出していく方法も考えられる。
(4) カルタで覚える
子どもたちが好きなカルタ形式で覚えることもできる。
i)百人一首のように上の句と下の 句に分けてカルタを子どもたち と共に作成する。
上の句例:会津磐梯山のふもと 猪苗代湖の里で育った野口英世
を世に出した
下の句例:福島県
ii)下の句には、県名と日本地図か ら位置がわかるイラストを描く。 こうすれば位置も把握できる。
3 補足情報
本文章では触れていないが、帝国書院のホームページは都道府県や地図に親しむための実践例が多数掲載されていて参考になる。
http://www.teikokushoin.co.jp/
(学事出版「授業づくりネットワーク」2004年6月号掲載)