没頭事があり時間に余裕がなかったのが主な理由だったにせよ、ここ最近ずっとネットの世界が急に面倒になりご無沙汰な感じになってしまいました。

●原田芳雄の突然の死去はショック。ついこの前「ぼくらの時代」で見たばかりだった。その時も(意外な)ニット帽被ってたし、
ちょっと老いちゃったなぁ...と画面から感じてはいたものの、その後の急激な変化に驚く。そんな人(イメージ)には思えなかったので。...僕が原田芳雄を最初に意識したのは70年代中期頃、当時高校1-2年の僕は桃井かおりに相当惚れていて、内容もよく分らないままに「青春の蹉跌」とか彼女が出ていたATG映画を見に行ってた。当然、親交の深かった原田芳雄も背後に浮上してきてラジオにも一緒に出てたのを覚えている。その頃の芳雄ちゃん(実は何故かそう呼んでる)はモロ、アウトローな雰囲気バリバリ出してて無骨で不器用なイメージ。時はだいぶ流れて、今から20年位前だろーか、たまたま僕が下北沢に向かった時に芳雄ちゃんファミリーがプラプラと歩いていたのを何となく覚えている。かつてのアウトロー俳優も近年ではお茶の間に程よく溶け込む味わいの役者さんに成っていって、見ていて普通に愛着を持てる人に思えた。そして何より最近ではタモリ倶楽部での鉄道マニアっぷりがお茶目で可愛らしく、その面影と激変の最後の姿があまりにも残酷なギャップがありショックだった。時間のある時、久しぶりに「赤い鳥逃げた?」(1973)を観ようと思う。

余談だけど、前途したように、僕は例えば役者さんで何故だか「ちゃん付け」で呼んでしまう人が何人かいる。芳雄ちゃんもそうだし、努ちゃん(山崎努)とか阿部ちゃんとか(阿部寛)...。多分、自分が割と気に入っている人でしかもその人に嫌味がない...っていうのが共通点かも(ただ"ギバちゃん"とは呼べない...笑)。


●なでしこジャパンのサプライズには心湧きましたね。...当日の朝、3時半に目覚ましセットしたのに起きたのが5時...。ただ便利なのはHD録画、その時点で試合は続いていて録画中であってもその最初から見れた。大方の大衆予想と(多分)一緒で、僕も順当にアメリカ優勝で「よく頑張ったね」的な決勝戦シナリオを常に何処かに置いて観戦していた。それがフタを開ければアメリカのバッファローのようなシンプルパワーの隙間にジリジリと染み込ませるかのようななでしこの持久力。それが徐々にジャブのように効いてきてクイーン・アメリカの君臨していた自信の塔にヒビが入っていくのが見え隠れしてるではないか。この予想外のシナリオが面白くないワケがなく、その観戦磁力は延長後半で突き刺した澤の同点ゴールでMAXに跳ね上がる。早朝、しかも出勤の支度をしなくてはならないのにそれ所ではないソワソワ感。まさかのPK戦。そしてまさかのアメリカ連続外し(外され)にもはや揺るぎないチャンピオンのオーラが無く、もしかしたら(それまで)漫画の世界でしか実現しなかったような瞬間が現実になる。めざまし時間に歓喜の声を上げる。涙が出たけれど同時に(もし)べにこがなでしこでこのピッチ上にいたら号泣だろーなぁ...という無駄な妄想も同時進行。

アスリートって多分、「挑戦者」でいる時の方がある種の幸福感はあるんじゃないかな、って思う。チャンピオンになった喜びはけっこう瞬間のもので、今回のアメリカのようにチャンピオンでいるのが当り前のポジションだとそのポジションならではの苦悩って確実にあると思う。今回のドラマティックな日本とアメリカの関係性って(また古い例え出すと)「あしたのジョー」で言う所の完全無比な存在であるホセ・メンドーサがアメリカだとしてなでしこジャパンは矢吹ジョーだった。完全な存在を打負かしていく雑草の図式...実に大衆性の高いアドレナリン決勝戦でした(これで今後は地上波でも最初から試合中継してくれるだろーか)。