先日たまたまNHKの不妊に関する番組を見た。ざっくり言うと...昔とは社会環境が変わり、女性は(昔の)子供を産み育て、家庭を守る...といった一元的な人生選択から、キャリア社会における「自己実現」...という選択も(それに入れ替わったのではなく)足されてきた。つまり、現代の女性にとっては子供を作る、という選択に加えて(人間としての)自己実現(仕事や趣味)の為の選択も合わさってきているので、例えば順路的にはまず自分が何者かに成る為の日々の行いが優先されると思うし、そしてそれが実現された、またはされないに関わらず、女性にとって「子供を作る」最適な時期(年齢)というのはある程度決まっているので、自己実現の為に動いてきた過程で子供(家族)の人生も加えて考え、行動しなくてはならなくなる。そんな上手く両方の選択をタイミング良く遂行出来る人はラッキーなだけで、おそらく数多くの女性はその自身の大切な両軸を上手く両立させる事に多かれ少なかれとても苦労してると思う。仕事や趣味における自己実現を優先せざるを得ないあまり、女性の最適な子供を作る母体環境のタイミングを遅らせてしまい、故に不妊に悩む人は(以前のウチの場合も含めて)周りでもけっこう多い。
そこで(そんな社会環境の現代化に伴って)やはり必要になってくるはずのこの国のサポート体勢....なのだけれど、先進国でも最低ランクの「不妊に対する国の援助力や危機意識の低さ」を番組は伝える。現在のこの国を動かしている(?)政治家の脳みその中は今だに旧時代の社会で止まったままのようで、「女は家に入っとけ」...といった、愚かで貧しい考えがはびこっているのでしょう。加えて、不妊の原因の半数近くが男性(精子)に問題があるとの結果。(何のプライドか理解出来ないが)夫は不妊の原因が自分になる事を怖がって検査を断固拒否したまま10年も経って結局タイミングを失ってしまった夫婦も紹介された。そのようなケースはけっこう少なくなく、喧嘩してでもその問題に吐き出しながら向き合っていく...といった別の夫婦も紹介され、そこには少し救われた。...不妊の問題をその女性にだけ押し付けて(結果的に)悪戯に追い込んで、この(人生の中で最も大事な)問題を「ダブー」な雰囲気にさせている、この社会や国の関係性や閉鎖性、または意識の低さ(もっと言えば文化性の幼稚さ)が露呈されている。メディアはお遊戯みたいなアイドルや政治家のどうでもいい内輪もめなどに時間を割いてるんだったら少しはこの(陰に追いやられている)問題にスポットを当てなければいけない。
元々子供を望まない女性(カップル)もいれば、いくら望んでも出来ない女性(カップル)も確実にいる。ウチの場合は長女を授かる前、やはり不妊治療を4、5年続けていた。毎月毎月、ダメだった時の(お互いの)精神的なダメージは回を増す毎に深くシンドかった。冗談でなく当てに出来る神や仏にお願いしていた。周りの友人らがオメデタの時は(特にハハは)祝福の建前の裏側でひどく妬み、イラつき、ヘヴィな感情を引きずって沈んでいた事は事実。最後の方では半分諦めの感情も入ってきて、「子供がいない人生」...というものを意識してイメージするようにもなった。そんな矢先での長女の妊娠。
ウチの場合はただただ運が巡ってきただけ。何よりこの問題で辛いのは、必死に、頑張れば頑張る程結果が報われるかと言えばそうではないという現実。不妊と関係なく来た人はこの問題のシンドさに対して意外にウトい。今はまだ当事者にしか分からない痛みとして隅に追いやられている。やはり「命を作る作業」という尊さの下、この問題はタブーにするのでなく(かなりデリケートではあるけれど)極力オープンにする勇気を持って(どんな人生の方向になろうとも)それと向き合っていかなくては、って思う。
そこで(そんな社会環境の現代化に伴って)やはり必要になってくるはずのこの国のサポート体勢....なのだけれど、先進国でも最低ランクの「不妊に対する国の援助力や危機意識の低さ」を番組は伝える。現在のこの国を動かしている(?)政治家の脳みその中は今だに旧時代の社会で止まったままのようで、「女は家に入っとけ」...といった、愚かで貧しい考えがはびこっているのでしょう。加えて、不妊の原因の半数近くが男性(精子)に問題があるとの結果。(何のプライドか理解出来ないが)夫は不妊の原因が自分になる事を怖がって検査を断固拒否したまま10年も経って結局タイミングを失ってしまった夫婦も紹介された。そのようなケースはけっこう少なくなく、喧嘩してでもその問題に吐き出しながら向き合っていく...といった別の夫婦も紹介され、そこには少し救われた。...不妊の問題をその女性にだけ押し付けて(結果的に)悪戯に追い込んで、この(人生の中で最も大事な)問題を「ダブー」な雰囲気にさせている、この社会や国の関係性や閉鎖性、または意識の低さ(もっと言えば文化性の幼稚さ)が露呈されている。メディアはお遊戯みたいなアイドルや政治家のどうでもいい内輪もめなどに時間を割いてるんだったら少しはこの(陰に追いやられている)問題にスポットを当てなければいけない。
元々子供を望まない女性(カップル)もいれば、いくら望んでも出来ない女性(カップル)も確実にいる。ウチの場合は長女を授かる前、やはり不妊治療を4、5年続けていた。毎月毎月、ダメだった時の(お互いの)精神的なダメージは回を増す毎に深くシンドかった。冗談でなく当てに出来る神や仏にお願いしていた。周りの友人らがオメデタの時は(特にハハは)祝福の建前の裏側でひどく妬み、イラつき、ヘヴィな感情を引きずって沈んでいた事は事実。最後の方では半分諦めの感情も入ってきて、「子供がいない人生」...というものを意識してイメージするようにもなった。そんな矢先での長女の妊娠。
ウチの場合はただただ運が巡ってきただけ。何よりこの問題で辛いのは、必死に、頑張れば頑張る程結果が報われるかと言えばそうではないという現実。不妊と関係なく来た人はこの問題のシンドさに対して意外にウトい。今はまだ当事者にしか分からない痛みとして隅に追いやられている。やはり「命を作る作業」という尊さの下、この問題はタブーにするのでなく(かなりデリケートではあるけれど)極力オープンにする勇気を持って(どんな人生の方向になろうとも)それと向き合っていかなくては、って思う。