ここでも何度となく名前があがる中島翔哉。実際に彼を知ったのはハリルジャパンでのラスト期に突如茶の間に現れ、その突出した自由奔放なプレイに一目惚れしたワケだけれど、なのにロシアWカップに続き今回のアジアカップも負傷で不参加で、彼のプレイが世界を騒がす可能性を重ねて体験出来なかったのが改めて悔やまれる。…そんなお気に入り選手の中島翔哉なのだけれど、プレイと共にその人となりを知っていくとさらにその人間性に(共感と共に)惹かれてしまう。

アジアカップが始まる前にやってた堂安/南野/中島の3選手の密着番組を偶然観た時があって、中でも特に印象的だったのが、例えば堂安&南野が「今後の目標」みたいな質問を受けた時、2人ともほぼサッカーに関するより上のキャリアを目指す事だけに言及してるのに対して、中島だけは「サッカー以外の事でいいですか?」とことわった上で、自身のこれからの人生の目標を書き出していたのだけれど、その内容が「囲碁ができるようになる」とか「オーロラを見る」とか「ピラミッドの中に入る」「ギターを弾けるようになる」そして50才には「仙人のような人になる」…という(笑)。これは(番組的に)一見奇抜だったりボケっぽくて面白回答だったり、という類いに見られがちだけれど、個人的に、他の2人とはまったく次元の違う精神性(心の持ち方)を感じた。加えて今までの一番の思い出として中島が迷わずあげたのが「16才の時に出会った今の奥さんとの時間」というのも、いかに中島翔哉というサッカー選手が、人生というものを、その人生と(今携わっている)サッカーとの向き合い方を、俯瞰で捉えているかの、人の生き方の部分でとても重要なニュアンスを(無自覚のように)飄々と醸し出している。他の2選手と同様に、大方の代表のサッカー選手の気質はサッカーに己の全てをかけて日の丸を背負うだの、絶対に負けられないだの、ビッグクラブだの、自分探しだのにベクトルが向かう中、中島翔哉のこの感じはまるで(古いけど)笠智衆的な、ぼんやりした中に実は強固な意思が存在してる何かを感じてしまい、この人は単にサッカー選手でなく、一人の人間として自分や家族が幸せに豊かに時を過ごしていく為に生きる素敵な気質を持っていると思う。

…で、そこに来て先日の移籍のニュース。カタールリーグに移籍する事が決まった時、世間の憶測をはねのけるかのように自身のブログで「カタール移籍はあくまで自分の意思で決断した」と言う。確かに大方の見方をすれば中東のリーグ行くよりも欧州のビッグクラブを目指すべきでは…となる。彼の次元はまったく違っていた。「金や名声でなく、自分が楽しくサッカーをやれるか。そして楽しくサッカーをやれる環境の元で家族と過ごしたい。」…といった発言が俄然輝き出す。彼のインタビューを見る度に思うのがとにかく「(サッカーを)楽しく」を連発する事。僕が観て来た中でここまで「楽しく/楽しい」を繰り返し言っている選手を見た事がない。「楽しむ事」が彼の何よりの本質なんだと思うと同時に、この本質はサッカーに限らず全ての分野にあてはまる事だと思うし、それを実践し続けていられる中島翔哉の凄みはますます本物に。ここまで熱く書いてしまうって事はもちろん僕も彼のような気質に共感してるし憧れもある。勝ったり負けたりが無い。楽しいか楽しくないか、がある。楽しい事をやるのが人生、ですよね。

中島翔哉、24歳のカタール移籍に決意表明…ブログに長文公開「お金や名声ではなく…」

彼のような気質は大好きで、この感じは久保竜彦にも通じる。余談ながら中島翔哉は八王子出身で高校は調布…ざっくり見て僕の馴染みの地域(東京多摩エリア)でもありますますのシンパシー。