"ベリー天の邪鬼"な僕は、世間でもっぱら流行っている事象には"とにかく"一旦距離を置いてしまう。そのパターンは今まで一貫してたりする。去年話題の「カメラを止めるな」も結局足を運ばなかった。ちなみに映画に関して言えば、そのパターンで遡れば…「E.T」「ジュラシックパーク」も結局観た事が無いし、去年の「ボヘミアンラプソディ」も、今の感じだと…(もうちょっとしたらテレビでやるだろーから)っていう判断(その割に「プリティウーマン」は劇場に観に行った事がある、一人で/笑)。現在、(埼玉県民6年目としても)「翔んで埼玉」を春休みあたり家族で観に行くような空気が家族内で流れつつあり、一旦その空気に乗りかけたものの、今は自分の意思は無く、それは消極的な流れに従うスタンスに。

…そんな天の邪鬼、先日テレビで「カメラを止めるな」をやってたので観てみた。話題当時、奥さんはママ友に誘われて劇場に観に行ってて、感想聞いたら「凄く面白いっていう先入観の入りで観たから、そこそこ。DVDでもよかったかも」的な反応だった。…で、観てみて、確かにその通りだった。面白いけれど、あそこまで爆発的に話題になる程かな?って言うのが正直な所だった。この手の話題から流行っていくものって「面白い」っていう先入観のハードルがどーしても盛られてしまう。そこ基準で観るからどーしても期待値上げ過ぎからの減点的な見方にもなってしまう。ただ、確かに40分ノーカットは凄いって思った分、最後は妙にハートフルにしないで、これはそのノーカット撮影を達成させる現場を完全ドキュメントにして仕上げた方が画面が食い込んでくるような、個人的にはそんな感想。

「あそこまで爆発的に話題になる程かな?」…って思ってしまったパターンで言うと、数年前のアニメ「君の名は」にも感じてしまった。僕の感性がズレてるのかも知れないけれど、こればっかりは正直な感想。

----------------------

話は変わって、すっかり「渋井直人の休日」きっかけで俳優:光石研のファンになってしまったワケだけれど、何気ない表情とか鏡で真似しようと試したけれど絶対噓臭くなってしまう。当たり前だけど(さり気なく)プロフェッショナルな演技の実力が凄いって思う。…ありとあらゆる映画やドラマに出ているキャリアデータをチェックしてると、(その役者が光石研だったとは知らずに)いくつか氏が出てる映画とか観ていた事に今気付く。…その中で一番興味を再び持っているのが(確か)20年以上前の青山真治監督のデビュー作「helpless」。若き浅野忠信の初主演作でもあり、僕はその当時、ビデオをレンタルしてきて観た事がある。残っている印象は…とにかく遠方で淡々と進むロードムービーという感じで実際の物語はあまり覚えていない。メリハリ(強弱)がほぼ無く、映画全体が一歩「そっちの方で流れている」というような背景化したような、つまりそんな抽象的な「雰囲気」が一番記憶に残っている映画だった。その映画に片腕のヤクザの役で出ていたのが光石研だったと、渋井直人経由で改めて気付く。もちろん記憶ではかすかに「そんな人出てたかも」という曖昧な輪郭。でも下記の予告編観たら「!」ってなる。当時、俳優:光石研さんは今程仕事はなく、それまでとは全くキャラの違うヤクザ役での演技が評価を得て、この作品がきっかけとなって役者のキャリアが上がっていったらしい。今回の「渋井直人」とは真逆の人間も同クオリティで演じる両極の振れ幅の大きさに演者としての本当の実力を感じてしまい、「helpless」や別作品での(シリアス/ハードな)光石研をも味わいたいモードになっている。「helpless」はもはや王道モノが占めるTSUTAYAには無く、ネット系でも見当たらない。改めて観直してみたいモードを抱えつつ、Youtubeにあった予告編でとりあえず気分を満たす(精悍な顔付きのアラサー光石。アラフィフ渋井直人とのギャップ度合いの何とも激しい事、楽しむ)。DVD買おうかな。