2010年02月07日

トルコ軍クーデター陰謀報道

2010年1月20日、トルコのタラフ紙がトルコ軍がクーデターを起こすという陰謀計画を企てていたという内容の記事を証拠文書付きで報じた。それによると、イスタンブールの第一軍元将軍テシティン・ドガンがクーデターを指揮する計画だったらしい。

タラフ紙が報じたところによると、正義進歩党が政権を取った2002年に”バルユーズ”(バルヨズ)というコード名のクーデター計画が企てられたという。軍主導クーデターの下地を整えるための工作として、トルコとイスタンブールでもっとも重要とされるイスラム教礼拝所のビヤージッド・モスクとスルタン・アフマド・モスクを金曜日の集団礼拝中に爆弾で攻撃する一方で、トルコ空軍戦闘機をエーゲ海に墜落させ、ギリシャに攻撃されたと主張してトルコ・ギリシャの二国間関係を悪化させ与党の正義進歩党を内政と外交の両方から追い込むという内容だった。

タラフ紙は5000ページに及ぶ資料のほか、録音された会話や動画を記録したCD、写真、計画書、地図、協力者の名前のリスト、クーデター後に逮捕する人の名前のリストなども入手していると報道した。

入手した名簿には協力者とされた137名のジャーナリストやライターの名前が含まれていたほか、革命分子が逮捕する予定のリベラル派、民主左派に属するとされた36名のジャーナリストやライターの名前が載っていたとされ、その中にはタラフ紙の編集長アフマド・アティヤンやミレット紙のハサン・ジャマルやアルドガン大統領側近のイスラム主義派のライターのファハミ・クローといった人物が含まれていたと報じた。

タラフ紙はこの翌日、クーデター後予定していたとされる組閣閣僚名も掲載した。

タラフ紙のスクープ報道でトルコ世論はクーデター陰謀話でもちきりになった。タラフ紙の報道が注目され、クーデター報道とタラフ紙は切っても切れないものとなり、セットで議論されるようになった。だが不思議なことに、タラフ紙がいかにしてクーデター関連資料を手に入れたかについて世論の関心が集まることは無く、その点については秘密のベールにつつまれたままになっている。

(トルコ軍の反応については次回)

アル・ハヤト紙 2010年2月5日
  
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2010年02月02日

イスラム教徒用エコお清め機

3ebd2ac9.jpgマレーシアのAACEという会社がイスラム教徒用のお清めの水を節水できる機械を発明。

世界17億人のイスラム教徒が一日5回のお祈りの前のお清め(ウドゥーッ)で水道の蛇口を開けっ放しにすれば、どれだけの水量になるかという考えから発明されたこの機械は6ヵ月後に商品化される予定で、お値段は3400ドル。
一人あたりのお清め時の水の消費量を1.3リットルまで減らせるという。
サウジアラビアではハッジの巡礼の季節になると毎年世界中から150万人ものイスラム教徒が集まる。巡礼者向け用にこの機械を導入すれば、一日あたり4000リットルの節水できる計算だ。
ドバイ国際空港もこの機械の導入を検討している。
同社は壁にかけられるモデルを開発中で、モスクやオフィスへの導入を見込んでいる。

だがこの機械、開発元のマレーシアでは、水が豊富で節水の必要性を国も国民もあまり感じていないため、反響はあまりない。そのため、隣国で水不足に悩むシンガポールを始めとする水資源に限りのあるイスラム諸国向けにエコ商品として輸出したいと考えているらしい。

ミドルイースト・オンライン

写真 お清め中はクルアーン(コーラン)が流れるという  
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2010年01月19日

私と4人の夫

中東におけるアメリカのイメージアップのために設立されたアラビア語衛星放送アル・ホッラに勤めるサウジアラビア人女性ライター、ナーディーン・アル=バディールが『私と4人の夫』という記事を2009年12月27日にアル=ヒワール・アル=ムタメッディン(左派独立系の雑誌)2870号に投稿。http://www.ahewar.org/debat/show.art.asp?aid=196745">

”4人の男と結婚することを許してください。
4人といわず、5人、9人と結婚したいと思っています。
なので、彼らとお話することを許してください。
気に入る男を好きに選ばせてください。
金髪、黒髪、背の高い男、背の低い男…、
いろいろなタイプの男を選びたいと思っています。”

といった書き出しで、冗談めかしながらイスラム教の一夫多妻と男性の女性観を批判。

”男は結婚して時間が経った妻に興奮なんかできない。妻を女として見ることはできない。家庭は大事だが、妻を愛してはいない。などと言います。そして、妻に飽きたことを理由に夫達は浮気に走りますが、妻が浮気することは許しません”

と男性の矛盾を指摘し、男女は平等を求める権利があると述べる。

”女性の場合はあきるどころか、結婚当初から一度も性の悦びを味わったことがない場合がほとんどです。けれども”お勤め”を果たすことは宗教的義務であり、夫を拒否すれば天国に入れないと信じて、夫の求めに応じていますが、夫の愛撫に何も感じない妻は多いのです”

というように性にまで触れた内容となっている。

記事全体としては、妻が複数の夫を持てると仮定したらいかに不愉快かがわかれば、夫が複数の妻を娶ることが意味することを知り、夫婦は一夫一婦制がよいということがわかるだろうという内容になっている。

アラビア語の記事で女性が名前も写真も出して、ここまで大胆な発言をすることは珍しい。

当然だが、この記事は厳格なイスラム信者の怒りを買い、大変な論争を巻き起こした。

幸い(?)中東は大事件に事欠かないので、つぎつぎと入ってくる重大ニュースに話題をさらわれ、この記事への批判は下火になりつつあるが、このような過激な話題を提供して、アル・ホッラ衛星放送局はアメリカのイメージ・アップに貢献しているといえるのだろうか?

発言の自由とは何か、民主的な議論とは何かを学ばせようとしているのかも知れないが、イスラム過激派を挑発し、敵対心を煽るだけではないのか?  
Posted by abir at 02:03Comments(1)TrackBack(0)サウジアラビア | イスラム原理主義

久しぶりに再開することにしました

また忙しくなって中断するかもしれませんが…  
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2009年02月11日

あっという間の1ヶ月

1月後半は怒涛のような日々となり、仮眠、仮眠で働き続け、
2月に入ったら過労のせいで、免疫低下。
体調不良で、ブログ更新も滞ってしまいました。

とほほ  
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2009年01月12日

アルジャジーラ三昧

ガザ報道を聞きたくて、アルジャジーラをずっとつけていた

が、朝まで生テレビ並みにぎゃーぎゃーうるさい

アナウンサーがゲストの話を中断する

中断しないでくれと反論し、早口にまくしたてる

アナウンサーの制止も無視

アナウンサーとゲスト双方が同時に強引に話す

何をしゃべっているのかわからない

アナウンサーの質問に対し、自分の話したいことを話し続けるゲスト

ゲストの話す内容がそぐわないと、無理やりインタビューを終わらせる

・・・・etc


何時間も聞いていると、ため息が出てくる。

アル・アラビーアに変えてみたが
大して違いは無かった

消したら、急に静かに

しーーーん、ホッ  
Posted by abir at 02:42Comments(0)TrackBack(0)

2009年01月11日

ハマスの武器

中東調査会上席研究員の大野 元裕さんがガザ状況について語り、イスラエルとハマスでは大人と子どもの喧嘩のような差があるとして、ハマスの武器というのは1メートル位の手作りロケットと、大変残念なことだが、大量の犠牲者を武器にしていると語っていた。

『大量の犠牲者が武器』というのは日本を含める欧米でよく使われる表現だが、おかしくはないだろうか?

行為の呼び名を言い換えると、罪悪感が軽減されるということがある。

武器らしい武器ももたない、閉じ込めた人口密度の高い狭い土地に対する『非情な過剰攻撃』と呼ぶべきものを、『マスメディアを使って同情を集めるのがハマスの武器なのだ』といえば、可哀想だけれども仕方が無いのかな?というニュアンスになってくる。そもそも、このような状態を招いたハマスが悪いのだから....と。

けれど、こんな理屈を許すと報道がハマスの武器の道具という理由で、ガザの取材規制が正当化され、ガザ内部の報道陣を攻撃することも容認される。実際、昨日ガザの複数の報道局が入っていたビルの屋上から中継を行っていたところをイスラエル軍に空漠され、2人が負傷し、クルーの機材が破壊された。プレスと表示があるにもかかわらずだ。

こうして、イスラエルの戦車に守られてガザ入りする報道陣が、イスラエルの見せたい光景と容認できる内容を報道することになる。国境なき記者団の会長はそれでも取材の機会が与えられることに満足しているとアル・アラビーアのインタビューに答えていた。
だが、ガザ攻撃ではクラスター爆弾や、白リン爆弾など、人口密集地では使用されざるべき武器が使用された疑いが出ている。

『過剰な攻撃』の犠牲者を『ハマスが武器にする』からというような理由で、報道が制限されるべきではないし、真実はありのまま公平に報道されるべきだと思う。  
Posted by abir at 22:38Comments(0)TrackBack(0)パレスチナ 

2009年01月10日

ガザ、ガザ、ガザ

昨日はお仕事の関係でガザに電話をかけまくったが、結局連絡つかず。
固定電話とおぼしきもの、携帯電話とおぼしきもの、かけまくったがどれも繋がらない。
電話番号リストには、ガザでも国番号が970(パレスチナ)のものと972(イスラエル)のものがある。
どういうことなのだろうか?
よくわからないが、970を972に置き換えて電話をしたら繋がる??
等々、試行錯誤したがひとつもつながらなかった。

戦争状態なので、普通の電話も携帯もつながらないのかもしれない。とあきらめた。

そして今日パレスチナ人とエジプト人に会った。
政治情勢が影を落とし、微妙な雰囲気。
パレスチナ人はムバラク大統領をボロクソ非難。
エジプト人に同調するよう求める。
「自国の大統領の悪口は言えない」
とかわそうとするエジプト人に、
「お前はムバラクが好きなのか?」
と絡む。
「俺はムバラクが好きでも嫌いでもない。いい加減にしてくれよ」
と言っても収まらない。
「あのファラオめ(ファラオはイスラム教では嫌われ者)。ブッシュは靴を投げつけられたな。ムバラクは靴60足を投げつけられるのが相応だ!!」
その他、あれこれ不満や悪口をぶつぶつ、イライラ。

パレスチナ人の気持、わからないでもないが、そんな八つ当たりしたって...
落ち着こうよ。

パレスチナ人が席を外した隙に、エジプト人に人道的に考えて、ラファ横断道(ガザ/エジプト国境唯一の通過点)を暫定的にでも開けることはできないのか尋ねた。

「2005年セキュリティー合意があるからねぇ...
僕がムバラクの立場だったら、開けるんだけどね」

エジプト政府の見解では、イスラエル、エジプト、ヨルダン川西岸地域(ウェストバンク)を拠とするパレスチナ自治政府(PA)との間で2005年セキュリティー合意に署名した。これに基づきエジプト/ガザ国境の交通をEUオブザーバーがモニターしていたが、EUオブザーバーが帰国。急遽エジプト政府はラファ横断道の封鎖措置を取り、現在に至っている。
ラファ横断道以外の横断道はすべてイスラエルの厳しい監視下に置かれている。

ラファ横断道を開けた場合の懸念はあるだろうが、ガザの状況はあまりにもひどい。このままガザを見殺しにしていいのだろうか?

そんな不穏な雰囲気を察したのか、陽気なブラジル人のおじちゃんが我々に話しかけてきた。
「そうだ。アメリカ憎いだろう?パソコンをそのエジプト人に投げつけるか?パソコンはビル・ゲイツだ!マウスはアメリカの兵器かもしれないから、マウスには気をつけろ。そう、マウスを使うのはやめて、キーボードにしとけ!!」

ニコニコしながら、ブラジル人のへんなおっちゃんはわけのわかんない冗談を大声でしゃべちらかし、去っていった。
でも、そのおかげでパレスチナ人は冷静さを取り戻した。

アラブ人二人と別れたら、エレベーターのところで、ブラジル人の陽気なおじちゃんに遭遇。
エレベーター待ちのあいだ、ちょっぴりおしゃべり。
おじちゃん曰く、

「人は食べる必要がある。雨や寒さをしのいで暮らす場所が必要だ。家族揃って、団欒を楽しみたいのは当たり前の要求だ。
みんな必要以上に複雑にことを考え、微細なことにこだわり、こんな単純なことがわからなくなっている」

そう、その通りなのだ。とっても単純なことじゃないか。

そんなことがあった後、帰宅してパソコンを立ち上げたら、かつてアラビア語を教えていたフリージャーナリストからメールが入っていた。

中国新聞に掲載されたもので、なるべく多くの人に読んでもらいたいというので、ここでも紹介する。
http://www.chugoku-np.co.jp/Tenpu/Te200901090095.html

ガザ '09/1/9


十歳の少女からこんな言葉を聞いたら、びっくりするだろう。「朝、目がさめて生きていれば、その日何をするかを考える」。いつ死ぬかもしれないから将来のことなんか考えられない、というのだ▲パレスチナ自治区ガザでジャーナリスト藤原亮司さん(41)が聞き、四年前に本紙に寄稿している。イスラエルからさまざまな破壊を受けてきたガザ。子どもたちの乾ききった絶望感に、心が冷える思いがした▲ガザがまた攻撃されている。年末に始まった空爆以来、子どもを含めて約七百人が死亡したという。藤原さんには、以前泊めてもらった十一人家族の七人が亡くなった知らせも届いた。「大人も子どもも家の中で息を潜めている。緊張と恐怖は限界にきている」▲ガザ地区は逃げ場のない収容所のように見える。百五十万人が住む密集地は、高い塀で囲まれて、自由な出入りも許されない。そこに空から、海から、さらに陸の戦車部隊からも爆撃が加えられたら…▲かつてナチスに追われたアンネ・フランクは、隠れ家での日々に疲れて「今では自分の生死がどうなろうと気にならない境地になった」と、日記につづった。パレスチナの子らとどう違うのだろう。悲劇を経験したユダヤ民族だからこそ、深く分かるはずではなかったか。  
Posted by abir at 01:34Comments(0)TrackBack(0)パレスチナ 

2009年01月09日

オバマ大統領の歌

シリアから戻った友達が、最新の音楽CDを頂戴といって買ってきたという
CDをみせてもらっていて
「んん??オバマ?どんな歌?」
聴いて爆笑。
YouTube検索したら・・・あった!

エジプト人の人気歌手シャアバーン・アブドル・ラヒームの最新曲『オバマ』。

歌ってみたい人にアラビア語の歌詞を
翻訳もどーぞー



作詞 イスラム・ハリール

أنا شايف الإبتسامة والفرحة ع الوشوش
اياك بارك اوباما ما يكونش زي بوش
مين يعرف ولا يعلم في ايه جوه النفوس
بلاش من بدري نحلم لا يكون الحلم كابوس



خلينا زي ما احنا ما الهم خدنا عليه
راح بوش وجه اوباما ايه يعني هيحصل ايه
لسه فلسطين محتله والحرب في العراق
والناس عايشه في مذله وعداء يجيب عداء


مهما هيعمل اوباما ويلف شمال ويمين
لا يرجع الحريري ولا حتي الشيخ ياسين
عرفات مش جاى تانى اللى عاش ايام سواد
ومات والكل عارف بحركات من الموساد



يا عربى الف سلامة يا عربى يا عينى عليك
قاعد مستنى اوباما علشان ياخد بأيديك
ولا بوش ولا اوباما هيفكروا ابدا فيك
يا عربى مفيش غير ايدك هى اللى راح تحميك



بوش يخرب بيت سنينة باعنا وضيعنا سنين
وأوباما الناس فاكرينه هيكون صلاح الدين
ما هو بوش ابن المجنونة شعللها في كل مكان
افغان وعراق وغزة واخرها سوريا كمان



هيعمل ايه اوباما في مصايب بوش وابوه
ما سابوش مكان في العالم الا ما خربوه
مجاعات وأزمة ماليه وخرب ودمار وحروب
اهو غار ابن المؤزية وسايبهالنا ع الطوب




スマイルだらけっすねぇ、みんな喜んじゃって、なぁ
バラク・オバマはブッシュみたいになっちゃダメだよ〜〜
けど人は見かけによらずで、内に何を秘めてるかわかんねぇ。だから
いまから夢見ちゃいけねぇ、悪夢になるかもしれねえんだからよぉ

何を大騒ぎしてんだよぉ、ほっといてくれってんだよぉ
ブッシュが去って、オバマが来る、それが何だってんだ
パレスチナは占領されたままで、イラクは戦争状態じゃねえか
対立は対立を生み、人々は屈辱感を味わいながら暮らしてる

オバマがどんなにがんばったって、右往左往したって
ハリリが生き返るわけでも、ヤシン師が生き返るわけもない
(ハリリ=暗殺されたレバノンの首相、ヤシン師=イスラエル軍に殺されたハマスの最高指導者)
苦労ばかりだったアラファトは二度と現れねぇ
アラファトはモサドに殺されたことくらい、皆知ってんだ

アラブ人さんよ、無事を祈ってやろう。かわいそうになぁ
オバマが手を取ってくれるのを待ってるんかい?
ブッシュもオバマもテメエらのことなんか眼中にもないぜ
アラブ人さんよ、自分を守るのは、自分の手しかねえんだよ、なぁ

くっそーーブッシュ野郎、オメエのせいで俺たちはどれだけの犠牲を払わされたと思ってやがんだ
世間じゃオバマをサラディンのように思ってるようだがよぉ
キチガイ・ママの息子ブッシュの野郎、あちこちに火を放ちやがって
アフガンもイラクもガザも、おしまいにゃシリヤまでってどうよ

オバマはどうやってパパ・ブッシュと息子ブッシュの尻拭いをするってんだ、ああ?
世界中、残さず破壊しやがった
飢餓に金融恐慌に荒廃、破壊
それ見ろ、乱暴息子の石鹸(SOAP=メロドラマ)は大砲に詰めてほったらかしてってくれたよ



  
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2009年01月08日

エルサレムの花

アラブの大御所フェイルーズがパレスチナの為に歌ったエルサレムの花。
美しい歌で、泣かされる。
歌にあるとおり、聖母マリアもキリストも泣いておられるでしょう。
パレスチナに平和あれ。



  
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