May 29, 2005

ニールス・ペデルセン逝く

050529_152055_M.jpg4月19日デンマークのベーシスト、ニールス・ペデルセンが亡くなった。原因は不明らしいです。享年58歳。まだ若いなあ。

ピーターソントリオに入って一躍有名になり、その後スティープルチェイスでのペデルセン名義のディスクも当時ジャズ喫茶でもさかんにかかっていたことを思い出します。その後はテテとの演奏もありましたね。

あたしも20代後半にペデルセンのDancing on the table(写真)をLPで買い、当時は知らなかったジョンスコの斬新なギター、デビット・リーブマンの美しいソプラノの音色といい、また迫力のあるビリーハートのタイトなドラムに新しい息吹を感じたものです。今聴いてもいいなあ。全然古く感じない。むしろ実にシンプルな仕上がりさが心地よい。

あ〜〜もっと聴きたかったベーシストでした。
合掌


  

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May 23, 2005

章まりこ live at Afer Dark Cafe in 札幌

7be7ff44.jpgいつも凛としているジャズシンガー、章まりこ(リンクしてます)が札幌でデビューした。しかも日曜の夜なのに超満員でうれしいな(^^;。

章さんのボーカルを聴いたのは随分前のことです。
安定した歌いっぷりは元来素晴らしいのですが、久々に聴いて彼女の歌いっぷりがまた一段とスケールアップしているのがわかって自分のことのようにうれしくなりました。SPRING IS HEREの美しさと言ったら、かなわない。成田さんのピアノも相変わらず素晴らしい響きだった。クレアフィッシャーの<モーニング>も哀愁漂ってすばらしい。カルロスジョビンのlight up・・・も素晴らしい。After HoursでINSIDE A SILENT TEARとかI'll be tired of youなんか歌いたいなあ〜〜なんて仰るので、じゃあ豊口さんのハーフノートへ!!!なんて思いましたが残念!時既に遅かった。ここのところ多忙モードでしたが、久々にリラックスできた夜でした。

TS:松本健司、ピアノ:成田教、林加奈子、ベース:佐藤人志、ドラム:館山健二


札幌でライブを開いて頂いたAFTER DARK CAFEの坂田マスター、いぶし銀のサックスを披露して頂いた苫小牧のビーフラットのマスター、松本さんに感謝いたします。

章まりこのCDはもうすぐ完売。2枚目も期待してます。
  
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May 22, 2005

<マンハッタン>と<マジソン群の橋>

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日頃はゆっくり映画も見れないのですが、出張先のホテルのほうが見たい映画のDVDをゆっくり見れることがあります。

先日はウディアレンの<マンハッタン>とイーストウッドの<マジソン群の橋>をホテルで見てました。ともに以前見てますが、なんか内容があやふやなもので、新しい発見をしたりするものです。

<マンハッタン>ではブリッジの朝焼けのシーンに犬がいたんだあ〜〜とか
<マジソン群>では子供たちが回顧しながらの展開だったんだあ〜〜とかアイリーンクラールも歌ってたんだあ〜〜とかそんな感じです。

メリルストリーブがこの2作品に出演してますが、役柄がガラリと変わります。そこをちゃんとやってのける懐の深さは女優魂・・・さすがだなと感動しました。

それとイーストウッド、たぶん FOR ALL WE KNOW が最初にありきの映画を作りたかったのではないだろうか?この曲だけのための映画・・・。
あたしはそんな気がいたします。


さて、今度は何を持って出張に出かけようかな?


  
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May 19, 2005

ガーシュイン!

050516_202029_M.jpg宮田さんの店、<ガーシュイン>(リンクしてます)のことが北海道新聞の記事に載っていた。記事を見て、ガーシュインへ足を運ぶ方が多ければいいですね。宮田あやこさんはモノホンなシンガーですから、みなさん感動するはずですよ。ススキノに咲いた一輪の花・・・そんなシンガーは札幌でも、いえ日本でも多くはありません。



あたしが宮田さんの歌う曲で一番好きなのは・・・いろいろあるんですが、I've got you under my skin(コールポーターですがね)とかトラディショナルな曲、THE WATER IS WIDEとかを今日はあげちゃおうかな。個人的には前曲をややボサノヴァのリズムで、後曲は東海林太郎風に直立不動でアンプラッグドで歌われるのが好きかな(^^;。まあなんでも<あやこ'sワールド>になっちゃう素敵なシンガーなのです。

the water is wideってのはピーターポール&マリーが昔歌ってた曲ですよね。ジャズではチャールズ・ロイドが演奏してますね(余談ですが、このディスクに参加してるギタリスト、ジョン・アバークロビーは粋なギタリストで大好きです。ライブも聴いたことありますよ)。宮田さんのヴァージョンを聴きながらモルトを呑むとぐっときます。汚れたハートが洗われていくのがわかるのです(まあ、またすぐ戻ちゃうんですがね(^^;)。

ガーシュインではピアノは豊口さんと山下さんが弾きます。これがまた凄くいいんです。

宮田あやこさんが出演するのは火曜日〜土曜日で、日曜日と月曜日はライブがありません。しかし、あたしはマスターとゆっくりお話ししたくて日曜日や月曜日に伺うことも多々あります。サッカーの話、ジャズの話、映画の話などいろいろできますから・・・。まあ、あれえ?今日はあやこさん歌わないのお??なんていいながらホントはマスターとお話ししたいわけなんですよ〜〜(^^;、ゆっくりとですね。


  
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May 15, 2005

中村さんと朝倉さんとB♭M7

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帯広へ出張の際に必ず寄るラーメン店がある。"楽屋(がくや)"という。

<らくや>ではないぞ、<がくや>である。

以前カウンターに座ってたら、入って来た客が携帯電話で<あんねえ〜いま、らくやというラーメン屋にいるんだわあ〜>と話した時、後ろ姿のマスターのネギを切る包丁のリズムが一瞬止まったのを私は記憶している(^^;。one of those things!!

ここのマスターは知る人ぞ知る今はなき帯広のジャズハウス<アド>のマスター中村稔さんである。そういう私も実は<アド>には行ったことがない。ただ<アド>でレコーディングされた記念CDが存在しており、それをやはり帯広のジャズバー<PAGE1>で聴かせて頂いたことがある。そのCDでは中村さんのいいベースが聴けるし、中村さんの奥様の中村静代さんの味わいあるピアノが聴ける!なんちゅうか、ツボを押さえたピアノなんだな、これが。

そして中村さん夫妻が尊敬するミュージシャンが朝倉功一さんだ。朝倉さんはトランペッター(フリューゲルホーン)で、ただ体が御不自由なため、なかなか御一緒に演奏する機会がないようだ。れいのCDには朝倉さんのTPも聴けて、それはもう素晴らしい。

そんな素敵なミュージシャンがいて、そして愛情深い支持者がいて、そして佐々木源一さん(これがプロのベーシスト!実にいいんだ!)が経営されているB♭M7(ママも美人!)というライブハウスでセッションを行った!

5月14日の北海道新聞にはその日のことを中心に記事が載っていた。
記事はなかなかよく書けており、感動的だ。

朝倉さんの
<酒も女も好き。ただラッパだけは、もうちょっと大事なんだな>
(記事より)
なかなかイカすなあ。

そのライブの模様はジャズ友クローダ氏のHPにも載っている(リンクしてます)。残念ながらアタシは行ってないのだが、音は聴こえてきそうだ。

いま、中村夫妻は新たにレコーディングができれば・・・と考えている。
もちろん、朝倉さんのTPも参加して・・・・。

楽屋でそんな話を伺いながら、醤油ラーメンと餃子とビールをおいしく頂いた帯広の夜であった。

  
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May 14, 2005

モニカ・ゼッタールンド亡くなる

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エヴァンスのことを先日アップしたところですが、モニカゼッタルンドの訃報が飛び込みました。なんでもストックホルムの自宅マンションの火災で亡くなったらしい。タバコの不始末とか・・・・。享年67歳。

モニカはやはりエヴァンスとのレコーディングで一躍有名になったのではないでしょうか?
高校生のころかな、エヴァンスが歌伴やってる・・・とのことで全然興味のなかったボーカルアルバムを聴いた記憶があります。ワルツフォーデビーを<歌ってる>なんて衝撃だったんですね。それがモニカだった。でも当時はボーカルなんてエロ親父が聴くものと思ってたので(いや案外それは当たってるかもしれんが(^^;・・)硬派なつもりの高校生のアタシはヴォーカルを聴く気にはならず、モニカの歌声に再会するのは随分あとになってからになる。

モニカのやさしい歌声はすばらしいな。
いろいろエヴァンスの曲を歌ってるディスクは数多くあるんです。でもモニカほどの感性で歌ってるシンガーはそうはいませんね。それがわかったのは最近ですよ。
同じようにエヴァンスを歌えるシンガーとしてはエヴァンスに捧げるディスクを作った章まり子ぐらいかな。彼女は今月札幌でライブがあるので実に楽しみだ。


今夜はモニカの供養の土曜日
彼女のDance only with me を聴きながら、今シングルモルトを呑んでます。



  
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May 07, 2005

Bill Evans のこと

050507_145231_M.jpg月刊playboyの6月号はBill Evansの特集だったので思わず購入した。Bill Evans・・・一時期聴きまくったなあ。いえ、今もコーヒー飲みながら聴いてます。オリジナル盤にこだわらなければ、ある程度アナログは集めました。

EVANSのライブは3回聴きました,あたしが20歳前後の頃です。それがライブはそれほど感動しなかったんですよ(まあガキだったからなあ)。大ホールで聴くEvans trioの演奏はなぜか退屈だったんです。もしそのライブがクラブかなんかで間近で聴いたのなら、印象は全く違ったものになってたのかもしれませんねえ。ただピアノの音は意外や骨太な印象だったのは今でも覚えてます。

EVANSのワルツフォーデビーは思い出のディスクです。
高校生の頃、いまでは考えられないですがワルツフォーデビーの日本盤は廃盤だったんです。ジャケ違いの日本フォノグラム盤もこれまた廃盤になってました。当時ジャズ喫茶でジャズ研究会のレコード鑑賞会なんかしてたんですが、ジャズ喫茶の壁に飾るジャケットをSJ誌に付いてたEvansの写真を使って自分で作った記憶があります。今思えば、じゃあなぜレコードを流したのか?記憶がない(カセットテープ流したのか?)。

ラリーバンカーのブラッシュワークが粋なlive at shelly's manne holeが欲しくて、神田のトニーレコードに在庫と値段を往復葉書で尋ねたら、オリジナルは4500円だと返事が来た。4500円・・・高校生のころはとても買えなかった。30年ぐらい前だもんなあ(^^;。

晩年のEvansのビデオを見ると、肝不全のために指が浮腫状になっているのが一目瞭然でさびしい思いをしたものです。昨年NYCに行き、Villege Vangurdを訪ねました。訪ねたと言っても天気のいい早朝に散歩に出かけ、記念写真を撮っただけなんですが、あ〜〜ここであのワルツフォーがレコーディングされたんだ・・・なんて感慨に耽ったものです。

Playboyには当の本人、Debbyさんがインタビューに答えている記事が載っていて、亡き伯父さんの思い出話に花が咲いていて微笑ましい。



  
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