見沼田んぼと氷川神社の謎

見沼田んぼと氷川神社のこと 紹介しながら 謎を解いていきます こんなブログもやってます http://abunabu.blog.jp

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さて このブログに登場する神様 古事記などには登場しない もっと昔からの神様 アラハバキ神について 追記です

新編美佐氏風土記項 という昔の書物によると 多摩郡養沢村に 門客人明神社があると書かれています 門客人と書いてアラハバキと読ませています 
祭神は豊石門戸命(とよいわまとのみこと)と櫛石間戸命(くしいわまとのみこと)の二柱になります
どうも石の神様のようです 古事記などには載っていない神様になります
石神といえばミシャグジ神が有名です そうです あの諏訪大社の神様になります
諏訪大社といえば 御祭神はタケミナカタの命 となっているのですが 地元の方々はそうではない ミシャグジ神だ と言い伝えられています
諏訪大社がタケミナカタをお迎えする以前 弥生時代か縄文時代かはわかりませんが 祀られていたのはミシャグジ神だった と言い伝えられているのです 

アラハバキ神として有名な氷川神社ですが 大宮の本社ではアラハバキ神を門客人神として本殿の隣にお祀りしていますが 明治以降はテナヅチとアシナヅチの二柱の神様に変更されてしまっています アラハバキとはテナヅチとアシナヅチのこと ということにしようとする力が加わったんですね
ところがその分社では 境内社にアラハバキ神として現存していたり  境内社に諏訪神社があったりしています 
そしてアラハバキと石神 石神とミシャグジ神 関係はどうなのでしょう 興味は尽きませんね 

  あとひとつ 忘れてはいけない事があります  石の神様  これはこの石のみが神様なのだろうか ということ
私たちは ご先祖様にお参りする場合 墓石に手を合わせます  このとき 石を祈っているのでしょうか
そうではありませんね  石の向こうにいらっしゃる御先祖様にお祈りしているはずです
 さてミシャグジ神をはじめとする石の神様 果たして石そのものが神様であったのか それともその石のむこうにいる神様を祈っていたのでしょうか  謎は深まります

 スサノオは この邦の名を出雲と改名します そして天の道(トの教え)に目覚めて この邦を治めます  
 クシナダ姫は新しい宮の完成を待たずに妊娠をします そして琴を毎日弾き語ります これは胎教に最適なことでもあります
おかげで 5番目の子 クシキネはことのほか優しい子になりました
 この子が成長して スサノオの後を継ぐことになるのですが 温和な性格で誰からも好かれる人柄 周囲のカミたちも競うようにその配下に加わって 出雲の邦は大きな国へと変貌を遂げていきます
 人々はクシキネのことを ヤシマシノミのオオナムチ(大穴牟遅神) と称えます  

 オオナムチの次に生まれたのは オオトシ(クラムスビ・大歳神) 次にはヒトコトヌシ(一言主神) その次にはスセリ姫 と次々に子が生まれます



 アマテルは オオナムチの人柄に惚れて 右大臣で軍事面を統括する オオモノヌシ(大物主)という役職を新設し 就任させます

 オオナムチは出雲を拠点にして琵琶湖東岸までも領地として 領国の経営に精を出します
その後 ヤソキネの子のスクナヒコナにも手伝ってもらい 領国で善政を行います
そして娘のタカコを父スサノオが世話になったワカ姫の老後を見させるために 侍女としてささげます

 オオナムチの長男 クシヒコは朝廷に出仕し  天神はクシヒコにオオモノヌシの権限にアマカミの補佐を加えたコトシロヌシ(事代主)という役職を新設して就任させます(オオナムチは引退)

 以降オオナムチは出雲で主に農政に精を出し その収穫は大幅に増収となり 出雲は安定した邦になっていきます
 そして 人柄から多くの人を引き付けて魅了し その人脈 家来 慕う人 数え切れぬほどとなります なにしろ親しい女性も数え切れぬほど 最終的には百八十一人の子をもうけるほどなのです 


 当時の出雲は 半島との交易 製鉄 などで大繁栄をします 一時は現在の岡山あたりまで はげ山になったといわれています それほど製鉄が盛んであったということだと思います  この大繁栄は 中央の朝廷よりも盛大であったため いろいろと問題を起こすことになるのですが それはいずれ・・・  という事にしておきます
 ま 朝廷は百済と 出雲は新羅と 仲良くなっていった という事も絡んでくるのですが・・・



 
 

 さて 無事にクシナダ姫を助けたスサノオ  ヒカワの里へとクシナダと一緒にでかけます 
 ヒカワの人々にも歓待され 二人は穏やかな毎日を送ります

 そして  クシナダは妊娠 そして無事男の子を出産します 名をオオヤヒコと名付けて いそいそとスサノオは旅に出ます  姉のワカ姫に会うためです  流浪(さすら)の旅に出るとき訪ねた姉のところにウケイの結果を知らせたかったのです
 
 「以前の誓いで申し上げたように 私は男子をもうけることができました これで私は身の心も清らかであることが証明されたのです このことは姉上だけでも信じていただきたくて やってまいりました」

姉のワカ姫がおっしゃいます
 「まだそのようなことを言っているのですか 恥知らずとはそなたの事です さっさと帰って 罪の償いを続けなさい」

 まだ 自分の罪 自分の足りないところ 自分のいけないところ そこに気付かないスサノオに愛のムチをふるいます
 スサノオはしおしおと ネ国に帰っていきます  そして 中央の宮廷に復帰する夢を捨て 静かに 穏やかに 毎日を過ごします
 ヒカワの人々の暮らしを見 その生活から 庶民の暮らしを知り  そして 天神の弟である という事だけで尊敬し 敬ってくれ 頼りにされること    それに応えるため 自分はどう生きなければいけないのか 本当に尊敬される存在にならねばならない事  人の上に立つという事とは どういう事であるのか ようやくトの教えを実際の事柄から知ることができたのです
 そして オオヤヒコに続いて ツマヅ姫 コトヤソ と子が生まれます

 記紀では乱暴で荒くれのスサノオですが 出雲風土記に出てくるスサノオは 穏やかでいつもニコニコしていて 機会があると踊って人々を楽しませてくれる という風にまったく逆の人物像で描かれています
 ということで 上記にようなこと 考えてみたわけです

 
 そうこうするうちに 日本中でハタレの乱がおこります トの教えやイセの教えなどの 縄文時代から伝わる文化を理解できない人々が増えてきた つまり 大陸や半島からの移住者が増加したのかもしれません
 そんな人々が乱をおこします

 天神のアマテルは イフキドヌシに出雲など日本海側のハタレ対策を命じます  イフキドヌシはスサノオの兄ツキヨミの子ですから スサノオの甥にあたります
 スサノオは出雲にやってきたイフキドヌシに会いに出かけます
 そして再会した二人は 涙を流して喜びあいます 

 あまにふる わがみのかさゆ しむのみき   天下に降る 吾が蓑笠(身の瘡)ゆ シムの幹
 みちひはざまで あらふるおそれ        三千日間で 荒ふる恐れ 

 と スサノオは歌を詠みます
 天下を追われ蓑笠で暮らす流浪の境遇を私は自分から選び 家系にも傷を付けてしまいました
 この3千日の間 私の荒ぶる心が再び出てくることのないよう 恐れながら暮らしてまいりました
 というような意味です

 スサノオはイフキドヌシに従軍し 甥を助けます  
 戦いが終わり イフキドヌシは 帰ってアマテルに報告します
 アマテルは 重臣らと相談し スサノオの罪を全てお許しになります スサノオの詠んだ歌が重臣らに感動を与えたのです そしてスサノオにヒカワカミ(氷川神)の称え名(尊称)を送ります

 許されたスサノオは姉のワカ姫に 歌を送ります

 やくもたつ いつもやゑがき つまこめに   八雲立つ 出雲八重垣 妻籠めに
 やゑがきつくる そのやゑがきお       八重垣作る その八重垣を

 いろいろな意味にとられているこの歌ですが オロチを退治し ハタレも打ち ケガレも落としたスサノオ イナダ姫をたいせつにするということより  人々の羨望の的となったこの夫婦に 嫉妬の念のイソラ(悪霊)が入り込まないよう 備えて人々に尽くそう
 というような意味なようです

 その意味を読み取ったワカ姫 ソサノオに6弦の琴を送ります  6弦の琴は悪霊を排除するといわれています
 イナダ姫は 送られた琴を毎日奏でて ついに名手となり 独自の演奏法も編み出します
 それが 八重垣打ち という奏法になります

 イソラとは 人々がうらやましがるほどの暮らしぶりをすると 嫉妬や羨望といった周囲の人の心がイソラとなって 夫婦の子供の体に入り込み 魂の緒にかみついて 心根のよくない子ができる という縄文時代の言い伝えです 

 

 流浪人(さすらひと)となった スサノオは 出雲を目指します
そして出雲の邦に入ると どうにも悪い噂が耳に入ってきます あのモチコとハヤコそれに コクミやシラヒトが徒党を組んで 人々を苦しめているというのです

 そしてモチコ側のほうへも スサノオの噂は伝わります サスラとなったスサノオが出雲に来ているというのです
そして出雲で嫁を娶りたい というのです
 モチコとハヤコは人を使って スサノオの足取りを追わせます スサノオの立ち寄った先 これから立ち寄りそうなところ そこに若い娘がいると さらってしまったり 殺してしまったり とスサノオの先回りをして妨害をします
 嫉妬の炎は もうどうしようもないほどに 燃え盛ります 


 そんなスサノオですが とある村へやってきます するとテナヅチとアシナヅチという夫婦が泣いているのです
スサノオは その訳を聞いてみますと  今夜 娘のクシナダ姫が モチコ一党に連れていかれるというのです
すでにこの村からは7人も連れ去られたり殺されたりしている とのことでした

 スサノオは クシナダを一目見て この人と結婚したい と思いました 一目ぼれです
スサノオは テナヅチ夫婦に宴会の準備を頼みました  そしてクシナダを助けることができたなら ぜひ結婚させてほしい と頼みました

 夜になり 約束に時間になると モチコ一党がやってきます そこへスサノオがいるのですから 驚いたモチコとハヤコ  互いに昔話に花が咲き 宴会は夜が更けるまで続きます

 飲み疲れて 皆が寝静まったころ スサノオは飛び起きて モチコ ハヤコ コクミ シラヒトと 一党の首謀者たちを 殺してしまいます
 そして 庭で寝ていた郎党たちに 事の次第を告げ 降伏するか戦うかを問いました

郎党たちのいうことは
 私たちは ヒカワの村の住人です よそからやってきたモチコ達に仕方なく使われていただけです  
こうして私たちも救っていただきました ぜひ私たちの村へきて 私たちをご指導ください
コクミのもっている剣は 昔から私たちの村に伝わる 宝の剣です ぜひこの剣はスサノオ様でお使いください

 これがアメノムラクモの剣 後のヤマトタケルの愛刀 クサナギの剣 そして天皇家に伝わる三種の神器となります
 
 スサノオ と クシナダ 二人は ヒカワへ行き 結婚して幸せに暮らすことになります


 と これはヤマタノオロチ伝説を オロチではなく 人間だったら・・・  ということでかいてみたのですが どうでしょう
 出雲のある神楽の舞では 2匹の大蛇と戦うスサノオ というのがあります 記紀のお話では八つの頭の蛇の怪物 となっていますが 本当は2匹の大蛇というのが本当なのかもしれません
 人が道ならぬ恋に身を焦がすとき  嫉妬に狂って人の心を失ってしまったとき  人はオロチになってしまう といわれています  ここまでスサノオに恋焦がれてしまうモチコとハヤコの姉妹  あわれなオロチだったのでしょうか  



 

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