2017/08/19(土)
2歳戦レース回顧と勝馬評価です。


キーンランドCの注目馬はこちら (A)
先行して自らペースアップしたならしぶとい持続力はここでも上位。
昨年のこのレースは、内目の枠からやや出負けしてしまい、かつ、外目にうまく出せずに差し届かず。1年勝てない競馬が続いているが、ここ2走は渋った馬場が影響したもので、強い相手でも大きくは負けていない。外目の枠からスッと先団につけたなら。


今週デビューの有力馬はこちら (b)
母はヴェルメイユ賞でトレヴの2着など英国重賞戦線で活躍。その父は、BCターフ(米G1:芝12F)を独国産として初めて勝利したShiroccoで、繁殖牝馬としての能力の高さが期待されての国内導入。
初仔の今回はFrankelの牝馬。稽古では仕掛け反応良く、併せてきっちり前を捕らえる内容に重点を置いて、しっかりと乗り込まれている。
8月26日(土) 新潟1600mに出走予定

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(レース映像&ラップ評価等は続きをクリック)

馬場状況

新潟芝
開催4週目で前週同様に野芝約12~14cmでの開催。
良馬場開催も時計は基準並み。インが荒れており、内外フラット。

小倉芝
開催4週目で前週同様に野芝約12~14cmでの開催。
時計は基準並みで、差しが決まるレースが増加。内外フラット。

札幌芝
開催4週目となりCコース替わり。洋芝約12~16cmは前週同様。
荒れたインが回復し、再び先行が優勢に。時計は基準並み。




■2017/08/19(土)
新潟01R 未勝利 芝1600m

今 回
125-109-116-123-122-120-109-121
(350-245-350:1.34.5)
参 考
126-111-119-125-125-117-105-119
(356-250-341:1.34.7)
過去2年の8月新潟未勝利平均(全て良馬場:5レース分)

ペース&展開
外枠の先行勢が掛かり気味に出たこともあり、テンから速めに流れ、3角以降は馬群一団も中緩みは少な目。その分、仕掛け遅めで完全に直線に入ってからのものとなり、上がりは基準よりも1秒ほど遅くなったものの持続力を要する流れに。
馬場状態を踏まえると、全体時計はまずまず優秀。

勝馬評価
ミュージアムヒル(父:ハーツクライ)
(ギアチェンジ③、トップギア④、持続力④、レースセンス③、将来性④)
出たなりでいったん番手につけたが控えてラチ沿い中団。3角からは徐々に外に出すと、持ったままで直線は先団まで進出。残り400mで各馬が手綱しごくところを確認しつつ、促していくと後続を引き離して圧勝。

6月の東京デビュー戦では、外目の好位からスパートして終いの伸びはメンバー随一のものがあったが、坂でのギアチェンジに外にヨレる場面などあり2着まで。ただ、今回、約2か月の間隔をあけて馬体重は-2kgと減ったが、幼く見えた体つきから筋肉量を増して体を大きく見せてきた。

母ロレットチャペルは未勝利のまま繁殖入りも、ノーザンダンサーの強いクロスを含むStormCat牝馬。
4分の3同血のステラロッサなど、持続力に寄った末脚性能が多い配合だが、450kg程度の牝馬というのは好ましく、素軽さにも長けている。昇級後も十分に通用。

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■2017/08/19(土)
札幌05R 新馬戦 芝1500m

今 回
69-113-118-121-121-124-121-118
(300-242-363:1.30.5)
参 考
70-118-124-126-125-122-116-117
(312-251-355:1.31.8)
過去2年の8月札幌新馬戦(全て良馬場:5レース分)

ペース&展開
逃げ馬が後続を5馬身ほど引き離して進めたため、テン3Fは1秒以上早く進んだが、実質の馬群は基準並みのラップ。3角から馬群は一気に短縮し、直線横に広がっての叩き合いに。
時計優秀で、ラストはかなりの持続力を要したラップ。上位2頭の力量は高い。

勝馬評価
ダノングレース(父:ディープインパクト)
(ギアチェンジ④、トップギア④、持続力④、レースセンス③、将来性④)
スタートで若干出遅れたが、ラチ沿いを確保して後方から。4角で進路が塞がれたが、狭いところにスペースを見つけると一気にギアチェンジ。先に抜け出していたミカリーニョを残り200mから一気に捕えての差し切り。

母は愛国産で、イタリア競馬の重賞戦線で活躍。吉田勝己氏が導入しての国内1番仔からディープインパクトを配合するなど、期待の大きい牝系。
折り合い面は前に壁を作ってクリアでき、抜け出し後のギアチェンジはかなり鋭い。422kgと小柄な牝馬で、今回は展開面も向いた感は否定できないが、持続力もまずまずのもの。高速馬場など素軽さを要するコンディションでさらにパフォーマンス向上。

その他
1番人気の⑧ミカリーニョは、出たなりで中団に待機し、3角で徐々に先団との位置を詰めに行くと、スッと直線早々に先頭に。抜け出し後、インから勝馬の強襲を受けてしまい2着に敗れたが、ソラを使った影響が大きく、展開一つで勝っておかしくなかった内容。

Frankel産駒の半姉ミスエルテと父は異なり、馬格も小柄となったが、ボリュームのあるトモの造りなどは似たものを感じる。本馬はハーツクライ産駒ながら、力の要る馬場でのギアチェンジにも優れる可能性が高く、勝馬同様の評価が必要。