終わっているような世界?-ne m'oubliez mie-

せかいがしあわせでありますように。

無題

 ――忘れていたことを、ふと思い出した。
それは誰だって経験することで、もしかしたら忘れるべきことではなく、乗り越えるべきことなのかもしれない。だから、忘れていた。知らない間に、自分は成長していたから、忘れていたのだろうか。

「なわけねーじゃないですかっ?」

ですよねー。成長するわけないですよねー。ただ目を逸らしていることを、逃避することを成長とは言いませんよね。いやまあ、それが大人になることなのかもしれないけどさ。

「あは。愛も変わらずダメな人間だね」

おい誤字あんぞてめぇ。っつーか久しぶりすぎてキャラぶれてんぞてめぇ。何か明るい感じになってて怖いんだけど。寒気がするというか、動悸がするくらいです。ですですです。DEEEEEEEEEATH!

「貴方はさらにダメになったね? もうホントにひく。ドンびきなう」

なうとか使い出したー! 俗世間が厭な人じゃねえのかよ。俗世まみれだなお前。あー、あーあーあー、思い出しました。そんな感じだった。お前馬鹿だった。

「貴方だけには言われたくないです」

真顔で言われると凹むよねー。

「ねー」

そしてはにかむように笑う。感情が豊かだね。あるいは、嘘つきだね。まあ――嘘つきは、嫌いじゃないけど。
あれ、そういえば、何でここに居るんだろう。別にもう、ここに来る必要はないはずなのに。どうして、こいつは、嬉しそうに笑っているのだろう。

「理由なんて、言うまでもないでしょう?」

世界の色が変わる。いや、メッキが剥がれ落ちる。希望の花が咲き誇る美しい世界から、元のあるべき世界に戻る。いつもある世界。黒くて穢れた世界。――終わっているような世界。
だから、こいつの影が笑った。口が三日月を象る。影が笑う。嘲笑う。楽しそうに、幸せそうに。終わらない詩を唄うように。世界はなんて素晴らしいんだと、吐き捨てるように。

「結局、ダメだったでしょう?」

その一言で伝わる。私が言った通りになったでしょう。ああ、そういうことか。くだらない話。話す必要もない世界。意思もない世界。うつろえる世界。

「だーかーらー、貴方が愛されるわけないでしょー。貴方が独りじゃなくなるわけ、ないでしょーう」

うるさいな。ホントのこと言うなよ。かわいそうだろう馬鹿。

「あは。ああ、いいよ。その思い出した顔。思い出しました? そうじゃなきゃね。貴方はそうじゃなきゃ。世界を呪いながら愛していなければ。世界は黒くて汚いんでしょう? だから、貴方は祈るしかないんでしょう? 弱い弱い弱い貴方は何もできない貴方は祈るだけ! 綺麗事を語るだけ! 自分には何もないから、自分が終わっているから! ようこそ終わっているような世界へ!」

…………。

「でもね、でもね! 貴方が独りなのは貴方のせいなの! 貴方は結局みんなに優しくしようとか言っているけれど、それは善性なんかじゃないの! 誰のことも信用してないの! 自分が悪者になるのがいやだから! だから貴方は誰にも愛されない! 裏切られたんじゃない、裏切った! 最低だね最悪だね憎悪すべきだよね。貴方が弾劾する言葉は全て貴方に降り注ぐ。千の針となりて貴方を貫き、万の刃となりて貴方を切り裂く。全て全て自業自得の因果応報。しょうがないよね。約束なんて、ただの幻想だもの。貴方が誰かを縛ろうとしている約束なんて、誰も守りませんわ。貴方なんて、どうでもいいんだもの」

違う。約束は、約束はもっと尊い。破ることだってあっても、だけど約束した気持ちは間違いなく尊い――

「貴方は勘違いしてる。その約束をどれだけ破られた? どれだけ破った? 気持ちだけは、なんて言うけど、その気持ちがあるなんてどうやって証明するの? そもそも――約束を破っていいわけ?」

 それは。

「いいわけないじゃない。約束は破ったらいけないんだよ? 的はずれな意見だね」

 でも、それを許すことだってできる。許せるから、大事なんだ。大事だから、許せるんだ。

「ふぅん。でも貴方は許せていない。貴方はとても陰湿だから。それにさあ、大事だから許せる? 違うよ。大事だから、大事だからこそ、許せないことだって、あるんだよ。ねえ、あは、そうでしょ? だって、貴方がそうでしょう? 覚えがあるでしょう? あの日、あの時、貴方が終わった日! 嘘つきの貴方が嘘をつけなかった最後の日!」

 …………。…………………………。

「さあさ。……さあ、ねえ。殺したいほど愛しい貴方、」

 三日月が深まる。何も映さない瞳。ただの闇。ただただ、声だけが鳴り響く。

「――おやすみなさい、良い■を」



 沈んでいく。沈む沈む。湖の深く。深淵。忘却の湖。身体の芯が冷えていく。水は熱を奪う。熱力学第二法則。それがまるで心を削り取られるようで。
 上を見上げる。上かどうかすらわからないけど。だけど、月が見えた。水面越しに、月が見える。綺麗な真円。穢れなき、柔らかい光。月光。月がゆらゆら揺れる。たゆたう。曖昧で、不確かな月。水に映る月。それを見て、だから安心した。もう、停まったままでいい。静かに沈もう。氷になって、待とう。置き忘れたものはなかっただろうか。それでも、前に進める。ああ、そうだ。そもそも忘れていた。しあわせって、簡単なことだった。ああ、だから、わたしは、思い出した。

(茜と藍の混じり合う、世界が終わってしまいそうな夕焼け空)

 だから、だけど、私は言おう。世界は黒くて汚いけど。それでも胸を張って言おう。

「――世界が幸せでありますように」

 たったひとり探している人が居る。夜空はきれいで、今にも星が落ちてきそう。だから、だからだから、眠りにつきましょう。眠りについて、しあわせな夢を見ましょう。夢は、夢だから夢なんだ。

 だから、ねえ。



 ――おやすみなさい。良い夢を。


 

せん(BlogPet)

ふーせんは久しぶりがほしいな。
久しぶりってどこにあるかな

*このエントリは、ブログペットの「ふーせん」が書きました。

ふーせんが錯覚された(BlogPet)

ふーせんが錯覚された。
でも、きょうふーせんは相対性理論に希望された!

*このエントリは、ブログペットの「ふーせん」が書きました。

きのうは実践しなかった(BlogPet)

きのうは実践しなかった。

*このエントリは、ブログペットの「ふーせん」が書きました。

衝突した(BlogPet)

ふーせんは、衝突した。

*このエントリは、ブログペットの「ふーせん」が書きました。
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