中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

イラン非難安保理決議案

どうも安保理から見ている限り、国際情勢は米ソが対決していた冷戦時代に酷似してきました。

先ほどは、シリアの東ゴータでの停戦に関する決議案に対して、ロシアが難癖というか難色を示していて、更に舞台裏の駆け引きが続いている(日本時間今晩、採決の予定)とお伝えしましたが、先にお伝えしたイエメンへの武器輸出に関してイランを非難する決議案に対しても、ロシアが反対しているとのことです。

al qods al arabi net は、英国が提出して、米仏が支持する決議案で、イランがイエメンへの武器輸出、とくにミサイルの密輸出を防ぐ措置をとっていないことを非難する決議に対して、23日ロシアが根拠薄弱として反対し、さらに協議が続いていると報じています。
いずれにしても、イエメンに対する武器禁輸の安保理決議は、毎年更新されることになっていて、今月末がその期日とのことで、おそらく26日には決議案が採決に付されるだろうとのことです。

記事は、国連専門家チームは、イランはそのミサイルのイエメン(hothyグループ)への輸出を禁止する措置をとっていないとしているが、その輸出にかかわった機関やチャネルを特定するに至ってないとしている由。
これに対して、ロシアはイランがミサイルを輸出している証拠はなく、米国連大使が公開したミサイル部品が、仮にイラン製であっても、それだけではイランが輸出した証拠にはならないとしている由。
米英仏の他独も、イランが輸出した事を疑う余地はないとしている由。

http://www.alquds.co.uk/?p=886320




米大使館のエルサレム移転

トランプのエルサレム宣言で、パレスチナは一時騒然としていたところ、このところ少し平静化している模様ですが、5月にはイスラエル、さらに周辺国の米大使館等には近づかない方が無難でしょう。

y netm news 更に英米等のメディアは、米政府が5月のイスラエル建国70周年に合わせて、米大使館をテルアビブからエルサレムに移転すると報じています。
米大使館は現在の総領事館を順次拡大して行くが、同時に長期的な観点から新しい敷地も探している由。
なお、大使は安全の観点から、当面はヘルツェリヤに住まう由。

これまで国連はじめ国際社会は、東エルサレムを武力による占領地として、イスラエルによるその一方的併合を認めず、各国の大使館も、一部の中南米の小国を除き、エルサレムではなく、イスラエル本土のテルアビブに置いてきたところ、米国という中東でも最大の影響力を有する国の大使館移転は、あるいみでいわゆるgame changerでしょう。
なお、イスラエルの建国は、パレスチナ、アラブではnaqba(大悲劇)・・・要するにパレスチナ問題とパレスチナ人お悲劇の始まり…と称して、各地で抗議デモがあこなわれてきており、米大の移転がこの時に合わせて行われるということは、余計にパレスチナ人、アラブ人を刺激すると思われます 
https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5128246,00.html







トルコのafrin 侵攻

トルコのafrin 侵攻については、YPGとシリア政府の合意で、政府系民兵がafrinに入り、トルコ側の攻撃で数名の死傷者が出たという報道があったかと思いますが(一昨日夜のことで、ワインが入っていたので、正確には覚えていない)、その後トルコ軍、自由シリア軍とシリア政府側部隊との衝突に関する報道は全くありません。
(もしかすると、トルコ紙の報じるようにその後撤退したのでしょうか?)

他方、アラビア語メディアとhurryiet net は、22日夜afrin近辺でトルコ軍が、YPG,PKK(トルコ軍参謀部によればおよびISとなっているが、いくらなんでも信じがたく、シリアではアサドもロシアもトルコも何かあるとISを持ち出す類でしょう)の武器弾薬等を輸送する車列30〜40台を砲爆撃した(記事では単にbombingとなっているが、記事の調子から空爆もあった模様。ということはロシアもトルコ軍機の活動を、少なくとも黙認していることになる)と報じています。
トルコ軍では、この車列が住宅地から離れたところで攻撃したとしていますが、どのくらいの車両が破壊され、YPG戦闘員の損失がどの位であったか、住民に被害があったのか否かは不明です。
他方トルコ軍によれば、これまでYPGに1873名の損失(死者、負傷、捕虜)を与えた由。

エルドアン大統領は、与党との会合で、トルコ軍は住民の被害を最小にするために、非常に慎重に作戦を進めており(このところはトルコ軍の前進が極めて遅いことに対する反論か)、まずはafrin を完全に包囲し、その後manbijを奪取し、さらにその後はユーフラティスの東岸でもテロリスト(YPGのこと)を掃討する新戦略を遂行しており、今年の夏は「熱い」夏になるであろうと語った由。
また、afrin での民間人の死者に対して、米軍等が虚偽の情報を流しているとして、激しく非難した由
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2018/2/23/إستراتيجية-تركية-لـ-تأمين-شرقي-الفر
http://www.hurriyetdailynews.com/president-erdogan-slams-us-lie-machine-over-support-for-sdf-127787
http://www.alquds.co.uk/?p=885929
http://www.hurriyetdailynews.com/turkish-army-hits-30-40-vehicle-convoy-in-afrin-127783
まさかエルドアンの言うところを、鵜呑みにする訳には行かないでしょうが、どうも最近のシリア情勢では、ますますトルコの米国離れ、ロシアへの接近が進んでいるような気がします。
仮に得るドンの言う通り、トルコがこの夏ユーフラティス東岸のYPG(シリア民主軍)を本格的に攻撃するようなことになれば、米国との距離は更に拡大するでしょうね。

東ゴータ情勢(安保理決議採決の遅延)

昨日は殆ど本日になってから家に帰ってきたので、更新ができませんでした。
それにしても東京は大きいし、ダイナミックに変わっていますね。京都などから行くと人は多いし、動き早いし、とにかく疲れました
それはともかく更新を再開しますが、先ずは人道危機が深刻化している東ゴータ情勢です

22日の夜遅くの段階で、安保理での投票が同日現地時間に行われると報じられていましたが、やはり安保理は採決すべき決議案に関する裏の協議(取引、駆け引き)が続いていて、何度か延期の末に、結局は24日に採決ということになった模様です
多分これも最終的ではなさそうで、未だ駆け引きとか延期の可能性は否定しきれません。

al qods al arabi net は、採決が23日に延ばされた後、その1700、1930、2100と予定時間が変更され、結局採決が延期されたと報じています。
al jazeera net は安保理は決議の採決に失敗したとの見出しで報じています。

延期の理由はやはりロシアの「難癖」で、決議案に複数の修正をもとめ、このためスウェーデンとクウェイトとロシアの間で非公式協議が続いてきて、どうやら今も続いている模様です。
何しろ、3国が舞台裏でやっている駆け引きですから、ロシアの求めている修正の正確なところな分かりませんが。al arabiya net 等によれば
・政府の要請で活動している外国軍事勢力に、活動を認める(要するにヒズボッラーと革命防衛隊とかシーア派民兵の軍事行動を容認すること)
・人道援助搬入のためのより安全な環境と、「政府の主権の回復」
・停戦は旧ヌスラ戦線とISは含まない
党が含まれている模様

更にal jazeera net はこの一連の動きを巡って、米国とロシアの溝がさらに深まっていて、米国務副長官は、ロシアとの協力はさらに難しくなったと語ったと報じています。
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2018/2/23/مجلس-الأمن-يخفق-بتمرير-مشروع-هدنة-بسوريا
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2018/02/24/-تعديلات-روسية-على-مشروع-قرار-وقف-النار-في-سوريا.html
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2018/2/23/مجلس-الأمن-يخفق-بتمرير-مشروع-هدنة-بسوريا

現地では今でも多くの血が流れていると思いますが、先ずは本日夜安保理が決議を採択できるか、否かが問題です。

それにしても、このような停戦を巡る駆け引きを見ていると、、73年の第4次中東戦争を思い出さずにはおられません。
あの時は、当初エジプト軍が奇襲渡河作戦に成功したものの、イスラエルの猛将シャロンが、スエズ運河を逆渡河し、シナイ半島のエジプト軍の背後に回り、スエズめがけて突進したた目に、エジプト第3軍は弾薬、食料、水にも事欠き、全滅の可能性が出てきました。
そこで当時エジプトの後盾だったソ連が即時停戦を求め、とにかく戦闘を長続きさせエジプト軍を全面降伏に追い込みたいイスラエルが、強硬に反対し、これを米国が支持して、安保理は連日駆け引きと待機の連続となり、結局はモスクワにおけるキッシンジャーとブレジネフの差しの交渉に持ち込まれました。
要するに停戦決議というのは、表面的には人命と流血を避けるということで、皆誰でも口では支持を表明しますが、その実本音ベースでは、如何に自己に有利な成果をもぎ取るかの虚々実々の駆け引きなのですね。

当時国連代表部に居て、中東問題の担当官として、毎日安保理の外で廊下トンビをしていた(当時日本は安保理メンバーではなかったので、非公式の協議等は覗けず,記者並みの聞き込みをするしかなかった)私には、その辺のことは今もって強い印象として残っています。
その時得た教訓は、皆口では何とでも言えるが、本音としては、停戦を求めている方は状況が不利(危ない)で、停戦を邪魔しようとしている方は、状況がう有利なので、戦闘を継続したいという訳です。
それが当時の米ソの立場が今回はロシアになりましたが、、逆転したというところでしょう。

尤も(もちろん人命は戦闘員であろうと民間人であろうと変わりはありませんが)、戦闘員ではなく、一般住民を巻き込んでいる今回の方が、はるかに悪質なことは間違いないと思います。



ゴータの人道危機(風刺画)

21qpt777[1]ゴータの人道危機に関する風刺画です。
内戦の砲弾やミサイルのサメ達が、住民を包囲して、襲っているところですね
http://www.alquds.co.uk/?p=884741

お断り

明日は朝一番で東京へ行き、夜遅く帰ってくるので、ブログの更新はできないと思います。
東京行は大学時代のクラブの集まりですが、この歳になってもこのような集まりがあるのは、有り難いですね

イエメンに関する安保理決議案

先ほど東ゴータ情勢に関し、ロシアが安保理の緊急会合を要請し、もしかするとスウェーデンとクウェイトの停戦決議案が、22ひ(NY時間)にも採決される可能性があると書きましたが、その後のアラビア語メディアは、大きくロシアは激し空爆を続けながら安保理に頼ろうとしている、などと書いていて、外交筋の間にはロシアは決議案に拒否権を使うだろうという見方が大勢だが、希望的には棄権に済ませるという見方もあるとしています。
どうもこうなってくると、ロシアの動きは権謀術数の権化のような感じもしますが、こちらの方の帰趨はもうすぐわかることです。

他方安保理にはもう一つ別の決議案も出ているようですが、こちらの方はイエメン問題で、米英仏が共同でイランのイエメンへの輸出禁止(安保理決議があったと思う)を非難する決議案を提出していて、それをロシアが邪魔しないように圧力をかけているとのことです。
こちらの決議案は、この18日上記3国が提出し、イランの武器輸出禁止違反を非難し、違反に対してしかるべき措置をとるというもので(これでトランプが提唱していたイランのミサイル開発に対して制裁をとるということが、安保理決議に基づくものと主張する根拠になるのかも)、今月末には採決の予定とのことです。
これに対してロシアの国連大使は、イランに対する圧力をかけることに反対している由
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/yemen/2018/02/22/واشنطن-تضغط-وروسيا-تعترض-على-إدانة-إيران-في-اليمن.html
http://www.alquds.co.uk/?p=884976
類似報告している通り、シリア問題については、近くロシア・トルコ・イラン3国外相会議、次いで首脳会議が予定されており3国の協力がますます緊密になる傾向がみられるところ、イエメンについてはこれまでロシアは消極的な立場で、積極的な動きは米、EUと湾岸諸国に任せてきた感じがありました。
しかしシリア等でロシアがイランと接近しだすと、イエメン問題についてもこれまでのような消極的とはいえロシアの協力を得るのは、今後困難になるのではないでしょうか?
ということは、直接的には安保理の対応能力がなくなり、米としてはその辺を計算して動く必要が出てきたように思われます。
さらにGCC湾岸協力理事会が、サウディやUAE等対カタール問題で、ほぼ崩壊状態にあり、アラブ連盟などはこのところ中東の問題に対して、完全に当事者能力を失っているので、今後のイエメン問題も、関係諸国は安保理等を口実には使っても、今まで以上に武力と、直接外交等の駆け引きで、対応することになるのではないでしょうか?






afrin情勢

afrinでは、20日シリア政府側の民兵(実は政府軍との報道もある)が、YPG支援のために、同市に入ろうとしたが、トルコ軍からの警告砲撃で、撤退したとの報道があったことはお伝えしました。
しかし、どうやら少なくとも彼らの全部が撤退した訳ではなく、少なくとも一部は未だafrinに残っていて、更に増援部隊(要するに第2陣)が21日afrin へ入った模様です。
これはシリア人権監視官及び政府系メディアの伝えるところで、それによると数十名の戦闘員が入ったとのことです。
これに対して、トルコ大統領府報道官は、誰であれYPGを支援するものは、トルコ軍の正当な攻撃目標になると表明した由。

この間、不透明なのはロシアの動きで、トルコの侵攻にロシアが青サインを出したとか、政府軍とYPGの交渉の後ろにはロシアがいたとかの噂が流れ(肯定の発言や否定の発言がある模様)てます。
然し、al arabiya net がコメントするように、afrin情勢に大きな影響力を所持しているのはロシアだけで、ロシアがこの問題について如何なる考えで対応しようとしているかが不明なところが問題なのかもしれません。
事実、エルドアン大統領も何度かプーチンと電話で話をしています。

このようなときにロシアのラブロフ外相は、afrin問題解決の道はトルコとアサド政権の直接対話であると語った由。
これに対して、トルコ大統領府報道官は、トルコ政府としてアサド政権と直接対話をすることはできないが、シリア政府との間では、これまでも双方の情報機関を通じて直接、または間接的に(要するにロシアを介してか?)対話を行っており、今後とも必要に応じて行うことに変わりはないと表明した由
http://www.hurriyetdailynews.com/turkish-syrian-intelligence-in-direct-contact-when-necessary-turkish-presidency-127675
http://www.aljazeera.net/news/international/2018/2/21/مقترح-روسي-لحل-الأزمة-في-عفرين
http://www.alquds.co.uk/?p=884530
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2018/02/21/دفعة-جديدة-من-قوات-موالية-للأسد-تصل-إلى-عفرين.html
取り敢えず以上ですが、憶測をたくましくすれば(別にたくましくしなくとも、誰でも気が付くところか?)、ロシアとしては米軍の同盟軍であるYPGを特にかばう理由もなく、この際トルコ軍の攻撃にゴーサインを出して、トルコの攻撃を始めさせ、そのうえで政府軍を現地に派遣して、YPGと交代させ、このような交渉を通じてトルコとアサド政権の橋渡しをして、米国抜きで、ロシア―トルコーイランによるシリアの共同統治を実現しようとしているのかもしれません。
いずれにせよ、現地の情勢も流動的ですので、先ずは情勢を見極めることが大事かと・・・・

東ゴータ情勢(続く悲劇とロシアの思惑)

東ゴータの悲劇はその後も続いていて、政府軍の攻撃は継続しており(報道によれば、18日以降の民間人お死者は300名を越した模様)、シリア内戦最大の人道上の危機とか、旧ユーゴスラビアのスレブレニッツァ(スラブ民兵がムスリムの町を制圧し、数千名の男を殺し、女性は性奴隷にした有名な事件。責任者の国際裁判が未だに行われている)の再来だとの報道が見られます。

そのなかで、国連安保理やアラブ連盟等の国際、地域機関が全く機能していないこともあり、国連では事務総長が、繰り返し停戦と人道援助の実施を要請しています。
この点に関し、al jazeera net は、ロシアが緊急安保理の開催を22日にもとめたと報じています。
他方、安保理には既にスウェーデンとクウェイトが、30日の停戦と人道援助を求める決議案を提出していたところ、この決議案が22日採決されるとの見方もある由。
(もし仮にロシアが、真面目に東ゴータの情勢を懸念しているのであれば、この決議案に拒否権など行使せずに、決議案を至急採択すればよいわけですが、これまでのシリアに関するロシアの立場から、仮に採決があれば拒否権行使…・理屈はいくらでもつけられると思う…は、遺憾ながら避けられないのではないでしょうか?
拒否権が嫌なら、おそらく採決延期の駆け引きをするでしょう。
いずれにせよ、al arabiya net によれば、ロシアは東ゴータの反政府軍が抵抗を止め、武器を捨てるように、との呼びかけを無視したことが、停戦交渉を阻害したと非難している、とのことですから、安保理が開催されれば、この主張を繰り返すだけではないでしょうか?)

また仏、イタリア、スウェーデン、エジプトが即時停戦を求める声明を出した由。
おそらくは、米国も種々の声明を出していると思いますが、意味がない生命と思われたかどうかは知りませんが、先ほど見たアラビア語メディアでは特に触れられていません。
また国連の他国際赤十字も、若干の危険は冒しても、現在は人道支援を送り込むべき時期であるとの声明を出した由。

http://www.aljazeera.net/news/arabic/2018/2/21/قوات-النظام-تواصل-مجازرها-بالغوطة-وتحشد-بمحيطها
http://www.alquds.co.uk/?p=884555
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2018/02/22/روسيا-انهيار-محادثات-التوصل-لهدنة-في-الغوطة-الشرقية.html
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2018/2/21/دعوة-لاجتماع-طارئ-بمجلس-الأمن-بشأن-الغوطة

取りあえずのところ以上ですが、その他政府軍が周辺に部隊を増派しているとか、攻撃(おそらく地上作戦のことと思われる)の準備をしているとかの報道もあります。
全くの推測ではありますが、とにかく政府軍とその同盟者にとっては、目の上のたん瘤であった東ゴータの反政府軍を包囲し、砲爆撃で痛めつけてきて、食料弾薬等も不足しているはずで、この機会がダマスの周辺から彼らを一掃する最大の機会と考え、民間人の犠牲など無視して、攻撃を激化させているのではないでしょうか?
昨日も報告した通り、ロシア機も政府軍機と共同して空爆しているとのことですから、ロシアの安保理開催要請が、自分たちの攻撃を止めるためのものであるはずはありません。
おそらく、ロシアの思惑としては、軍事的圧力を背景に、停戦、反政府軍戦闘員及びその家族等の退去の国際的な合意を勝ち取り、ダマス周辺から反政府勢力を一掃することではないかと思われます。
このようなある意味での「民族浄化」は、これまでもシリアの各地で繰り返されてきていて、決してとっぴな発想ではない。
住民の被害をこれ以上増大させないという観点からは、おそらく現時点で唯一実現可能な措置かもしれません(勿論その倫理的に良いか悪いかということとは別です)
因みに包囲されている住民の数は40万人だったかと思います。



東ゴータ情勢

ダマス近郊の東ゴータに対しては、このところ政府軍j機とロシア機が猛烈な空爆を繰り返し、また地上でも政府軍とその同盟軍が砲撃及びミサイル攻撃を続け、長期間政府軍お包囲されている同地では、児童を含む住民にも多数の被害が生じていることは、何度も報告していますが、al arabiya net は、シリア人権監視官の言として18日からの48時間で250名が死亡し、20日には106名が死亡したが、これは2013年以来最悪の数字であるとしています。
このため、国連事務総長も20日夕、東ゴータでの状況の悪化に対して、深刻な懸念を表明したとのことです。
(このような深刻な事態に対しては、本来安保理が停戦なり、その他の必要なことを決定することになっていますが、現在の安保理はシリア問題については、ロシアの度重なる拒否権で動きが取れず、英仏等欧州諸国の口頭での発言はあっても、近い将来何らかの決定(決議)はおろか議長声明も出せないのではないのでしょうか?)
他方、タス通信はロシア国防省の情報として、20日遅く、東ゴータの反政府軍からの砲撃(旧砲か?)で、ロシアの停戦監視センターの施設に被害があったと報じている由。
タス通信はダマス氏では住宅地やホテル等に多数の砲弾が落下し、住民い被害があったが、ロシア兵には損失はなかったとしている由
http://www.alquds.co.uk/?p=884397
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2018/02/21/غوتيريس-يُبدي-قلقاً-عميقاً-من-العنف-بالغوطة-الشرقية.html
















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