中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

緊張を増す米・イラン関係

米・イラン関係はさらに緊張を増している模様ですが、アラビア語メディアから取り敢えず次の通り

・米との関係では2点あり、一つは国防長官代理が17日、中東における陸、海、空からの脅威が増大しているために、米中央軍の要望に応え、更に1000名の米兵を中東に増派する(確か既に1500名を派遣済みのはず)と声明した。
国防長官代理は更に、米国としてはイランとの紛争を求めないが、米国等に対する脅威に対しては断固として対処すると述べた由
具体的な派遣場所や兵力の内訳等は不明。
(1000名の兵力では、確かに大規模作戦を行うためにはあまりに少ない兵力で、基本的には米大使館や基地更に同盟国の施設等の防衛にあたるものかと思われるが、米兵の追加投入と言うことで、イランに対する抑止効果を狙ったものか?)
・(米軍は、これまでイラン革命防衛隊が日本タンカーの船腹から未爆発のlimped mines を改修しているところと称する白黒のビデオを公開していたが)17日更に、同じ場面をとったとするカラーの画像11枚を公開した。
米軍はさらに革命防衛隊の関与を示す証拠を握っていて、今後さらに公開していくとしている由

・他方、イラン原子力庁は17日、米国の核合意離脱後、イランは濃縮ウランの生産を増やしており、この27日には核合意で認められた濃縮ウラン保有の上限に達すると発表した
しかし、まだ時間はあり、その間に欧州諸国がイランを米国の制裁から守る措置をとることを希望しているとした由。
これに対し仏大統領は17日、遺憾の意を表明し、イランに核合意の範囲にとどまることを要請し、仏としては今後ともイランとの間で協議を続けると声明した由
(これまでイランとしては欧州諸国が、米国の制裁にかかわらず、何らかの枠組みを作って、今後ともイラン原油を購入し続けることを期待していたが、特に金融面からの締め付けを恐れる欧州諸国では、これと言った明暗を提示することもできずに、安倍総理訪問直前にイランを訪問した独外相も、成果を上げることはできず欧州諸国に対する幻滅が広がっている模様)
https://www.bbc.com/news/world-middle-east-48661843
https://www.alarabiya.net/ar/iran/2019/06/17/ماكرون-يأسف-لاعلان-ايران-خرق-الاتفاق-النووي.html
https://www.alquds.co.uk/%d8%a7%d9%84%d9%88%d9%84%d8%a7%d9%8a%d8%a7%d8%aa-%d8%a7%d9%84%d9%85%d8%aa%d8%ad%d8%af%d8%a9-%d8%aa%d8%b9%d8%aa%d8%b2%d9%85-%d8%a5%d8%b1%d8%b3%d8%a7%d9%84-1000-%d8%ac%d9%86%d8%af%d9%8a-%d8%a5%d8%b6/
https://aawsat.com/home/article/1771926/%D8%A7%D9%84%D9%88%D9%84%D8%A7%D9%8A%D8%A7%D8%AA-%D8%A7%D9%84%D9%85%D8%AA%D8%AD%D8%AF%D8%A9-%D8%AA%D9%86%D8%B4%D8%B1-%D8%B5%D9%88%D8%B1%D8%A7-%D8%AC%D8%AF%D9%8A%D8%AF%D8%A9-%D8%AA%D8%AF%D9%8A%D9%86-%D8%A5%D9%8A%D8%B1%D8%A7%D9%86-%D9%88%D8%AA%D8%B1%D8%B3%D9%84-%D9%82%D9%88%D8%A7%D8%AA-%D8%A5%D8%B6%D8%A7%D9%81%D9%8A%D8%A9

なお自分事で恐縮ながら、湾岸の情勢やイランの核開発問題は、これまでの長い歴史もあり、複雑で、なかなか整理できないでいたが、講談社からの依頼があったので、その機会に頭の整理としてまとめてみました。
記事は下記の「現代ビジネス」でだれでもアクセスできるようですが、上記の通り湾岸情勢は極めて流動的で、この一文も書いた途端に古くなる可能性が強く、まあ、あえて言えば、ほんのご参考程度とお考え下さい
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/65273

前大統領の死(エジプト)

アラビア語メディアで、サウディやエジプトに批判的なところは、今朝は多くのニュースを前大統領ムルシー(エジプトで初めて民主的に選出された大統領と呼ばれることが多いが、2013年現在の大統領シーシのクーデター・・・エジプト政府は現在もクーデターと呼ばれるのを拒否しているが、政治的用語としてはあの事件はクーデター以外の何者でもない。政治的にどう粉飾をつけるかは別・・・で逮捕され、その後裁判が続いていた)の死亡に費やしています。
他方サウディ系のメディアは、ごく普通のニュースとして小さく扱っており、クーデター後6年もたっても彼の存在が、アラボの意見を大きく分けるものであることを示しています
ムルシーは現在も裁判中で、17日も裁判中で、発言を求めて5分ほど発言した後で、倒れて死亡した由。
彼は糖尿病(だったかと思いますが)を患い、彼の家族が前大統領は十分な治療もうけていないと懸念を表明していましたが、どうやら拘置所では十分な治療は受けていなかった模様です。
この点、軍病院に入院したㇼ、自宅療養したㇼの特別待遇を受けてきたムバラク元大統領の取り扱いとは天と地ほどの差があります。
早速一部には、彼は食事で毒殺されたとか、アラファトと同じ方法で暗殺された等の見方が流されているようで、事実関係はともかく、今後イスラム主義者の間では殉教者とされる可能性が強そうです。
そんなことを懸念してか、当局は司法解剖を拒否し、早急に親族等ごく一部の者だけでの葬儀をする段取りをとった由。
何しろクーデターで倒された前大統領が裁判所で倒れて死亡したというショッキングな事件ですから、今後ともエジプト民主化の象徴として扱われる可能性が強そうです。
その意味ではどことやら「死せるムルシー、生けるシーシを走らす」と言うことになりそうです

それにしても、そもそも初めはムスリム同胞団の大統領候補でもなく、そもそもの大統領候補が立候補できなくなり、急遽その代わりに立候補したムルシー大統領が、民主化の象徴となったのは歴史の皮肉でしょうか?
https://www.aljazeera.net/news/politics/2019/6/17/مصر-مرسي-وفاة-تحقيق
https://aawsat.com/home/article/1771811/%D9%85%D8%B3%D9%8A%D8%B1%D8%A9-%D9%85%D8%AD%D9%85%D8%AF-%D9%85%D8%B1%D8%B3%D9%8A-%D9%85%D9%86-%D8%B9%D8%B6%D9%88%D9%8A%D8%A9-%D8%A7%D9%84%D8%A5%D8%AE%D9%88%D8%A7%D9%86-%D8%A5%D9%84%D9%89-%D8%A7%D9%84%D8%B1%D8%A6%D8%A7%D8%B3%D8%A9-%D8%AB%D9%85-%D8%A7%D9%84%D8%B3%D8%AC%D9%86
https://www.alquds.co.uk/%d8%a7%d9%84%d9%85%d9%84%d9%83%d8%a9-%d9%86%d9%88%d8%b1-%d8%a7%d9%84%d8%ad%d8%b3%d9%8a%d9%86-%d8%aa%d9%86%d8%b9%d9%89-%d9%85%d8%b1%d8%b3%d9%8a-%d8%a7%d9%84%d8%b1%d8%a6%d9%8a%d8%b3-%d8%a7%d9%84%d9%88/
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/egypt/2019/06/17/تفاصيل-محاكمات-وعقوبات-صدرت-ضد-مرسي-منذ-عزله-وحتى-وفاته.html

トルコの米、EUとの対立深刻化

アラビア語メディアは、トルコの米国とEUとの関係が緊張していると報じています。
米との関係は、トルコのロシア製地対空ミサイルS400購入問題で、EUとの関係はキプロス近辺でのトルコの石油ガス探査問題です。
どちらも長い経緯のある問題で、特に新たな問題と言う訳ではありませんが、トルコ経済は昨年トルコリラの下落とインフレでかなりの損失を被っていて、米・EUなどと言う最大の経済パートナーと、同時に喧嘩をしている暇などあるのでしょうかね?
記事の要点のみ

・S400問題について、トルコの断固たる姿勢をもう一度示すためにか、エルドアン大統領は16日、記者団に対して、トルコがS400で立場を変更する可能性はないとして、S400は7月の前半にも受領する予定であると語った。

・他方エルドアン大統領は、仏大統領がトルコのキプロス島沖で天然ガスと石油の探査をしようとしていることを批判したのに対して、この問題は東地中海の問題で仏には介入する根拠はないと非難した由。
エルドアンはキプロスに関しては、ギリシャと英国とトルコがその独立の際、複雑な関係の保証人とされていて、これらの国が批判するのであればともかく、仏には介入する権限はないと批判した由
・他方、ギリシャ首相は、16日、ギリシャとキプロスは、EUがトルコの海底探査を阻止するために、EUに圧力を加えていくと語った由
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/2019/06/17/اليونان-سنعاقب-تركيا-لو-بدأت-التنقيب-عن-غاز-قبالة-قبرص.html
https://aawsat.com/home/article/1770836/%D8%AA%D8%B1%D9%83%D9%8A%D8%A7-%D8%AA%D8%AA%D9%88%D9%82%D8%B9-%D8%AA%D8%B3%D9%84%D9%85-%D8%B5%D9%88%D8%A7%D8%B1%D9%8A%D8%AE-%C2%AB%D8%A5%D8%B3-400%C2%BB-%D8%A7%D9%84%D8%B1%D9%88%D8%B3%D9%8A%D8%A9-%D9%81%D9%8A-%D8%A7%D9%84%D9%86%D8%B5%D9%81-%D8%A7%D9%84%D8%A3%D9%88%D9%84-%D9%85%D9%86-%D9%8A%D9%88%D9%84%D9%8A%D9%88

hothyグループのエジプト、スーダン等に対する警告

このところhothy軍のサウディ向けドローンの発射のニュースが目立っていて、背後にイランがいるのではないかとの疑惑が抜けませんが、al qods al arabi net は、同グループの幹部(大統領評議会議長)が、エジプトとスーダンにサウディの主導するアラブ連合軍から脱退するように警告し、しない場合には両国ともミサイル等の標的とすると威嚇したと報じています
(確かに両国の紅海沿岸であれば、イエメン北部からのミサイルやドローンの到達可能の葉にである可能性はあるが、それにしてもサウディ南部とはかなり距離的に離れていて、有効な打撃になるかははなはだ疑問だが)
更に同議長は紅海及びアラブ海(アラビア湾のことか)を移動するタンカーや石油施設は正当な攻撃目標であるとした由(確か前に紅海の入り口バーブルマンデブ海峡でサウディタンカー2隻が攻撃を受けたことはあるが、サウディとかUAEとか特定せずに、タンカー一般とするのはいくら何でも乱暴すぎる)
彼はまたイランはhothy グループを支援する権利があるとして、イランとの関係を擁護し、米国がサウディとかイスラエル支持を止めれば、米国とも関係を有する用意があるとした由。
更に、ホデイダ港について、同地はイエメンのもので、外国勢力やhadi(イエメン大統領)の手に渡すことはできないとした由(これは、もしかするとホデイダには未だhothy軍が偽装して残留しているとのサウディ等の主張を裏付けるものかもしれない)
取りあえず
https://www.alquds.co.uk/%d8%a7%d9%84%d8%ad%d9%88%d8%ab%d9%8a%d9%88%d9%86-%d9%8a%d9%87%d8%af%d8%af%d9%88%d9%86-%d8%a8%d9%82%d8%b5%d9%81-%d9%85%d8%b5%d8%b1-%d9%88%d8%a7%d9%84%d8%b3%d9%88%d8%af%d8%a7%d9%86-%d9%88%d8%b6%d8%b1/

米・サウディ合同編隊の湾岸上空飛行

bc3066f5-191a-4121-b67f-5a7979c43427[1]タンカー2隻に対する攻撃で、湾岸における緊張がさらに高まっていますが、al arabiya net とal sharq al awsat net は、F15からなる米空軍とサウディ空軍の合同編隊が双方の空中給油機とともに、湾岸上空を編隊飛行したと報じています(写真)
サウディ国防省によれば、この合同編隊は両国軍の関係を更に緊密化し、合同作戦能力向上のための由
記事は更に、サウディ等湾岸諸国は米国に要請に応じて、彼らの航空部隊を湾岸近くの基地に移動させているとしています
https://aawsat.com/home/article/1770396/%D8%A3%D9%85%D9%8A%D8%B1%D9%83%D8%A7-%D8%AA%D8%AA%D8%B9%D9%87%D8%AF-%D8%B6%D9%85%D8%A7%D9%86-%D8%AD%D8%B1%D9%8A%D8%A9-%D8%A7%D9%84%D9%85%D9%84%D8%A7%D8%AD%D8%A9
https://www.alarabiya.net/ar/saudi-today/2019/06/16/طائرات-سعودية-وأميركية-تحلق-فوق-الخليج.html

空中では米サウディ等が圧倒的に強力であることを踏まえての、戦力誇示による抑止活動でしょうが、なんだかきな臭いですね。

サウディ空港に対するドローン攻撃

湾岸でのタンカー攻撃と時を合わせたかのように、イエメンのhothy軍によるサウディ南部の空港に対するドローン等による攻撃が連日続いていますが、al jazeera net は、hothyグループの支配する、通信社が、hothy 軍のドローンが17日未明アブハ空港を攻撃し、同空港は操業を停止したと報じていると伝えています。

現在のところ類似の報道はなく、また被害の有無や程度も含め、事実関係は不明ですが、湾岸でのタンカー戦争とタイミングを合わせて、イランの支援するhothy軍のサウディに対する攻撃が激化している模様ですので、取りあえず。
なお、このアブハ空港は先日hothy 軍の巡航ミサイル攻撃で、乗客に26名の負傷者が出たばかりです
https://www.aljazeera.net/news/politics/2019/6/17/%D8%A7%D9%84%D8%AD%D9%88%D8%AB%D9%8A%D9%88%D9%86-%D9%85%D8%B7%D8%A7%D8%B1-%D8%A3%D8%A8%D9%87%D8%A7-%D8%A7%D9%84%D8%B3%D8%B9%D9%88%D8%AF%D9%8A%D8%A9-%D8%B7%D8%A7%D8%A6%D8%B1%D8%A7%D8%AA-%D9%85%D8%B3%D9%8A%D8%B1%D8%A9

湾岸情勢(サウディ皇太子のインタビュー等)

al sharq al awsat net は、サウディ皇太子が同紙とのインタビューで、攻撃されたら断固とした行動をとるが、この地域での戦争は望んでいないと語ったと報じています。
建前の議論でしょうが、サウディ皇太子のインタビュー記事など珍しいので、記事の要点のみ下記の通り
なお、この中でサウディ皇太子はイランお中東での策謀を攻撃し、特にペルシャ湾とイエメンでのイランの活動を結び付けているようであることが注目されます。

なお、オマーン沖でのタンカー攻撃に関して、英外相がイランの仕業であると非難したのに対して、イラン外務省は15日、英大使を招致し、この発言に抗議した由
他方UAE外相(大統領の息子)は、同じく15日、al arabiyaが同大臣がタンカー攻撃はイランが関与したことは明らかであるとと語ったと伝えたことについて、その後の記者会見で訂正し、あれだけ正確にシグナルを送る能力を有するのは国家だけであるが、現在のところどの国家が関与したか明確な証拠は得られていない、と訂正した由。

記事の要点のみ
・本紙とのインタビューで、サウディ皇太子は、最近のペルシャ湾でのタンカー攻撃およびhothy グループのサウディ空港に対するドローン等による攻撃は、前からサウディが国際社会に対して、イランお域内における行動を抑制するために断固たる措置をとるべきだとしてきた主張の正しさを表明したと語った。
・皇太子は更に、サウディは域内での戦争は望んでいないが、サウディに対する攻撃や主権侵害に対しては断固たる措置をとると語った。
・彼は更に、域内の問題はイランで、イランは常にテロを支持したり、間接または直接他国の安全を害したりして、常に域内の緊張を高めてきたと主張した。
・皇太子は更に、イランは日本の総理のテヘラン滞在中に、日本のタンカーを攻撃し、またサウディの空港を攻撃するという挙に出て、日本の総理を侮辱したとも語った。
・さらに米―サウディの密接な関係は、この地域の安定の要で、時々生じる不協和音にもかかわらず、両国関係はその重要性を証明してきたと語った

https://aawsat.com/home/article/1769161/%D9%85%D8%AD%D9%85%D8%AF-%D8%A8%D9%86-%D8%B3%D9%84%D9%85%D8%A7%D9%86-%D9%84%D9%80%C2%AB%D8%A7%D9%84%D8%B4%D8%B1%D9%82-%D8%A7%D9%84%D8%A3%D9%88%D8%B3%D8%B7%C2%BB-%D9%84%D8%A7-%D9%86%D8%B1%D9%8A%D8%AF-%D8%AD%D8%B1%D8%A8%D8%A7%D9%8B-%D9%88%D9%84%D9%86-%D9%86%D8%AA%D8%B1%D8%AF%D8%AF-%D9%81%D9%8A-%D8%A7%D9%84%D8%AA%D8%B9%D8%A7%D9%85%D9%84-%D9%85%D8%B9-%D8%A3%D9%8A-%D8%AA%D9%87%D8%AF%D9%8A%D8%AF
https://www.aljazeera.net/news/politics/2019/6/15/%D8%B9%D8%A8%D8%AF-%D8%A7%D9%84%D9%84%D9%87-%D8%A8%D9%86-%D8%B2%D8%A7%D9%8A%D8%AF-%D8%A7%D9%84%D8%A5%D9%85%D8%A7%D8%B1%D8%A7%D8%AA-%D9%86%D8%A7%D9%82%D9%84%D8%A7%D8%AA
 https://www.alquds.co.uk/%d8%a5%d9%8a%d8%b1%d8%a7%d9%86-%d8%aa%d8%b3%d8%aa%d8%af%d8%b9%d9%8a-%d8%b3%d9%81%d9%8a%d8%b1-%d8%a8%d8%b1%d9%8a%d8%b7%d8%a7%d9%86%d9%8a%d8%a7-%d8%a8%d8%b9%d8%af-%d8%a7%d8%aa%d9%87%d8%a7%d9%85%d8%a7/

ドローン戦争の激化(サウディーhothy )

イエメンのhothy軍のサウディ南部の空港等に対するドローン、更に巡航ミサイル等による攻撃が激化し、これに対しアラブ連合軍も首都サナア等に猛爆撃を加えていることは、累次報告の通りですが、下記の通りその後もドローン戦争は激しくなっている模様です。

hothy軍が弾道ミサイルを使ってサウディ、更にUAEに攻撃を加えたことは前からで、目新しいことではありませんが、最近ドローンに加え巡航ミサイルの攻撃等が激しさを加えていることは、何らかのイラン(少なくともその革命防衛隊)の意図を反映しているのでしょうか?
革命防衛隊やヒズボッラーの技術者の存在にもかかわらず、未だイエメンではまともなドローンの製造はできないはず(特に精密機材)で、最近ドローンの発射が非常に増えているのは、イランからの供与が増大しているからと思われ、これが湾岸情勢と全く無関係とは思われないので、気になるところです

アラビア語メディアの記事から
・アラブ連合軍報道官は、hothy軍が15日夕サウディのアブハ向けに発射したドローン1機を撃墜したと発表した

・他方、hothy軍報道官は、同軍が15日夕アブハとジャザーンの空港めがけて複数のドローンを発射したと発表した。
それによると、攻撃は2⃣波で、最初はジャザーン空港の管制室と格納庫を、第2の波はアブハ空港の燃料タンクを狙った由
(戦果?の程度については触れていないが、アブハ空港は一時運航を停止したとしている。しかし、仮に燃料タンクに命中していれば、隠蔽しようのない火災が生じたと思われるので、タンクには命中していないのではないか?)

・更にアラブ連合報道官は、アラブ連合空軍(サウディとUAE)は15日も、前日に引き続き首都サナアの空軍基地を含む戦略拠点を激しく空爆したと表明した。
目標の一つはドローンの格納庫の由
(こちらも戦果?のほどは不明)
https://www.alquds.co.uk/%d8%a7%d8%b9%d8%aa%d8%b1%d8%a7%d8%b6-%d8%b5%d8%a7%d8%b1%d9%88%d8%ae-%d8%a8%d8%a7%d9%84%d9%8a%d8%b3%d8%aa%d9%8a-%d9%81%d9%8a-%d8%b3%d9%85%d8%a7%d8%a1-%d8%a3%d8%a8%d9%87%d8%a7-%d8%ac%d9%86%d9%88%d8%a8/
https://www.aljazeera.net/news/politics/2019/6/15/%D8%A7%D9%84%D8%AD%D9%88%D8%AB%D9%8A-%D8%A3%D8%A8%D9%87%D8%A7-%D8%AC%D8%A7%D8%B2%D8%A7%D9%86-%D8%B7%D8%A7%D8%A6%D8%B1%D8%A7%D8%AA-%D9%85%D8%B3%D9%8A%D8%B1%D8%A9
https://aawsat.com/home/article/1769146/%D8%A7%D9%84%D8%AF%D9%81%D8%A7%D8%B9-%D8%A7%D9%84%D8%AC%D9%88%D9%8A-%D8%A7%D9%84%D8%B3%D8%B9%D9%88%D8%AF%D9%8A-%D9%8A%D8%B9%D8%AA%D8%B1%D8%B6-%D8%B7%D8%A7%D8%A6%D8%B1%D8%A9-%D9%85%D8%B3%D9%8A%D9%91%D8%B1%D8%A9-%D8%A3%D8%B7%D9%84%D9%82%D8%AA%D9%87%D8%A7-%D8%A7%D9%84%D9%85%D9%84%D9%8A%D8%B4%D9%8A%D8%A7-%D8%A7%D9%84%D8%AD%D9%88%D8%AB%D9%8A%D8%A9-%D8%A8%D8%A7%D8%AA%D8%AC%D8%A7%D9%87-%D8%A3%D8%A8%D9%87%D8%A7




hothy軍の防衛から攻勢への転換?

このところ、hothy軍のサウディのアブハ等の都市攻撃とかナジュラン近辺での20か所の要地の占拠とか、hothy軍の攻勢を伝えるニュースが増えていますが、本日のal qods al arabi net はhothy の政治評議会メンバーが、「大規模攻撃の時期は迫った、サウディ領内に戦闘を移動させ、これまでのイエメンの損害を取り返す時が来た」と語ったと報じています。
そして記事は、このhothy要人の発言は、イエメン内戦介入を通じてのサウディやUAE対hothyグループの戦力バランスが、、hothy側に有利に傾き、今や彼らは防衛的戦闘から攻撃的戦闘へ、戦略を代えつつあるとコメントしています。
https://www.alquds.co.uk/%d9%82%d9%8a%d8%a7%d8%af%d9%8a-%d8%ad%d9%88%d8%ab%d9%8a-%d8%a7%d9%84%d9%85%d8%b9%d8%b1%d9%83%d8%a9-%d8%a7%d9%84%d9%83%d8%a8%d8%b1%d9%89-%d8%a7%d9%82%d8%aa%d8%b1%d8%a8%d8%aa-%d9%88%d8%a7%d9%84%d8%b2/
この両者の戦力バランスの変化については、同じal qods al arabi netの別の記事が、「hothy軍はドローンの使用等で防衛的戦闘から攻撃的戦闘に移った」と論じています。
記事は一部の専門家の意見などを引用はしていますが、基本的には同紙の解説のようで、どこまで信憑性があるものかは不明ですが、興味ある記事につき、取りあえず記事の要点のみ。

・このところドローン等を使ったhothy軍の活動が活発になっているが、この活動はペルシャ湾で、タンカー2隻が攻撃され、その交通の安全が危惧されているときと同時に起きたことが注目される
・イエメンの軍事筋は、この戦力バランスの変化は、サウディがイエメン介入して以来、イエメンで自己の植民地主義的利益の追求に熱心なUAEに引きずられ、ぐずぐずと戦闘を続け、早急に決定的な戦果を求めなかったサウディの戦略かもたらしたものとしている。
・この戦闘の長引きをhothy軍は最大に利用し、占領地をかため、ドローン等兵器の制作、修理の能力を身に着けた。
・これに対してサウディ軍は、あらゆる近代兵器を駆使しながら、イエメン介入の主要目的を達成できずに、「地獄の門」を開けてしまった。何しろhothyグループはイエメンの都市等の破壊やそのメンバーの死傷者の増大など気にもかけてはいない。
・サウディ軍報道官は先日のオマーン湾でのタンカー2隻(1隻は日本船籍)に対する攻撃は、海上交通に対する危険な挑発であるとして、この攻撃は昨年7月紅海の入り口のバーブルマンデブ海峡でのサウディタンカー2隻に対する攻撃と関係しているとした
・軍事専門家はサウディは現在攻撃を受けて防衛する側に立つという弱い立場にあるとみている
https://www.alquds.co.uk/%d8%a7%d9%84%d9%8a%d9%85%d9%86-%d8%a7%d9%84%d8%ad%d9%88%d8%ab%d9%8a%d9%88%d9%86-%d9%8a%d9%86%d8%aa%d9%82%d9%84%d9%88%d9%86-%d9%85%d9%86-%d9%85%d8%b1%d8%ad%d9%84%d8%a9-%d8%a7%d9%84%d8%af%d9%81%d8%a7/

おそらくサウディ等から見れば、このイエメンにおけるhothy軍の攻勢は、イランのペルシャ湾や紅海地域に対する侵略的戦略の一部と思われるのだろうとおもいます。
特に弾道ミサイルや巡航ミサイル等は、いくらイエメンが兵器の生産能力を身に着けたと言っても、その生産は未だまだ無理で、イランの革命防衛隊等から供与されたものであることはほぼ確実であるところから、ここにきて突然巡航ミサイルが使用されたことは、その様なイランの意図を表していると考えられても仕方がないとおもう。
きな臭いことになってきたのでしょうか?

イドリブ等北西シリア情勢

イドリブ周辺の北西シリアで、ロシア軍機と政府軍機の激しい空爆と政府軍による激しい攻撃が続いていることは何度かお伝えしましたが、アラビア語メディアはロシアが同地域での攻撃をさらに激化するために、大量の増援を送り込んできたと報じています。
アラビア語メディアから次の通り

・シリア人権監視網が14日発表したところによると、ロシア軍機と政府軍機のイドリブとハマに対する空爆で、民間人7名を含む28名が死亡した。21名は反政府グループ戦闘員の由

・この攻撃に先立ち、ロシア国防省は、ロシアのイニシアティブで、ロシアとトルコの仲介で、関係者は12日からのイドリブでの完全停戦に合意したと発表していた。
但し、トルコ外相は13日、ロシアとトルコが完全停戦委合意したというのは無理があると発言していた
更にプーチン大統領は14日、ロシアにとって北西シリアでの最重要事項は、イドリブにおける過激派の一掃であると語り、更なる攻撃の強化を示唆していた

・ロシアは増員のためにラタキアに2隻の巨大輸送艦を送り、hameemeem 空軍基地に少なくとも14機の軍輸送機を派遣した
(こちらのニュースソースは不明で、また増派された中身、武器だけかそれとも追加兵委員も含まれているのか、その中身は?等も不明)
https://aawsat.com/home/article/1767691/%D8%AA%D8%B9%D8%B2%D9%8A%D8%B2%D8%A7%D8%AA-%D8%B1%D9%88%D8%B3%D9%8A%D8%A9-%D8%B6%D8%AE%D9%85%D8%A9-%D9%84%D9%80%C2%AB%D8%AD%D8%B3%D9%85%C2%BB-%D9%85%D8%B9%D8%B1%D9%83%D8%A9-%D8%A5%D8%AF%D9%84%D8%A8
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2019/06/15/موسكو-تتوعد-ادلب-تعزيزات-روسية-ضخمة-الى-سوريا.html
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2019/06/14/قصف-سوري-وروسي-يحصد-28-شخصا-في-شمال-غرب-سوريا.html


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