中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

マアレブの戦い(イエメン)

イエメン中部の戦略的要地マアレブで激しい戦闘、特にサウディ等空軍の激しい空爆が続いていて、14ひまでにhothy軍300名が死亡したとのニュースは先にお伝えしましたが、al sharq al awsat netは、イエメン軍等によれば、サウディ等空軍は16日までの24時間で、同県の40か所を空爆し、多数の車両を破壊し、180名のhothy戦闘員を死傷させたと報じています。

他に同様の報道もなく、突然マアレブで連日の大規模空爆が行われた背景や地上戦の状況等は不明ですが、いくらイエメン内戦は特に死者等の数が話半分の話だとしても、連日これだけの死傷者の数が報じられるということは、非常に激しい航空作戦が行われていることの証左ではないかと思われます。

何はともあれ、取りあえず報道のまま
40 غارة تطيح 180 حوثياً وتدمر 10 آليات عسكرية في العبدية | الشرق الأوسط (aawsat.com)

ベイルート情勢

ベイルートでの14日のシーア派(ヒズボッラーとアマル)対キリスト教徒(ジャアジャアの指導するレバノン軍団)の衝突の死者は、負傷者が1名死亡し、7名に上った。
レバノンは死者を弔うためとしてほとんどの施設が閉鎖されていているが、主要道路も閉鎖され、軍隊が多数鵜配備され、情勢は平穏で、新たな衝突は起きていない。
然し、両者の境界線の南(シーア派居住地域)では住民の怒りと悲しみ(死者はシーア派がほとんどの模様)は明らかで、多くの住民は衝突が再発することは間違いないとして、避難をしている模様
なお、大統領府は、事件の発端となったとされる、ベイルート港爆発事件の調査を担当する判事が調査から降りたいと表明したとのうわさを否定し、調査は継続されると表明した由
取りあえず
لبنان: تشييع قتلى ≪الطيونة≫… ورئاسة الجمهورية تنفي رغبة المحقق العدلي بالتنحي | القدس العربي (alquds.co.uk)

シリアでの緊張激化

シリアでは北部、中部、南東部等で、IDF,シリア政府軍、ロシア軍、更にはトルコ軍、クルド勢力まで入り乱れて、衝突が各地で生じていることは報告しましたが、最新の事件としてはIDFが、13〜14日にかけて、パルミラ(ローマ時代の遺跡で有名な場所)近くのイラン系の革命防衛隊拠点を空爆したことがありますが、これに対してシリア政府等が報復を示唆したため、イスラエルはゴラン高地(占領地)の空域を外国航空機に対して閉鎖してゴラン高地の部隊に対して、戦闘に備えるように命じたとのことです。
استنفار إسرائيلي في الجولان | الشرق الأوسط (aawsat.com)



 

レバノン政情とヒズボッラー(風刺画)

何処の国とは明記してませんが、レバノンのことでしょうね
大きな木づちには司法と書いてあり、それが正に打ち下ろされそうになっているのを、止めている銃にはヒズボッラーと書いてあります。

أمجد رسمي | الشرق الأوسط (aawsat.com)

 أمجد رسمي

ベイルートの衝突

レバノンではこのところ、2020年夏だったかのベイルート港での大爆発(化学肥料が違法に住宅地近くに大量に放置されていて爆発したものよう)の原因と責任追及を求める声が高まり、政治や経済政策の行き詰まりを背景に、緊張が高まっていたところ、14日、早急な調査を求める群衆とこれに反対する群衆とがベイルートの中心地で衝突し、軍が介入したが銃撃戦となり、6人が死亡し、34人が負傷したとのことです。

この事件に関して、アラビア語メディアは、「75年のレバノン内戦の亡霊が戻ってきた」と書いていますが、当事者の一つがヒズボッラーとアマルというシーア派民兵系の群衆で、もうひとつがジャアジャア率いる「レバノンの力」と称するキリスト教徒系の群衆であるうえに、衝突の場所が、75年からのレバノン内戦の最前線(確かグリーンラインt称したかと思う)のところで、否応もなく内戦の記憶を呼び起こしたということのようで、今後さらに深刻化する可能性を示唆しています。

事件の発端は、ベイルート港の大爆発には、政治家や高級官僚等が職務怠慢や汚職等で絡んでいたらしく、政府はその結果が政治的な大きな波及効果あることを恐れて、これまで真面目に調査に取り組んでこなかったところ、何しろ死者200名にも及び大惨事で、国際的にも国内的にも調査を求めるこえがたかまり、調査のための判事が任命され、彼はアマル系(要するにシーア派)の大臣2名について調査をすることとしたが、ヒズボッラー及びアマルがこれに反対したものの、裁判所が調査の継続をみとめ、これに反対する群衆と賛成する群衆が、衝突し、恐らくデモに行く際に準備した銃を使い、銃撃戦になったということのようです。

その辺の背景はアラビア語メディアは余り詳しく解説してはいませんが、jerusalem post net などは、ヒズボッラーは大統領と組んで、レバノンの電話等通信ネットワークを押さえ、中東でも有数のミサイル等の武器弾薬や兵士を擁し、要するにマフィア的な「国家内国家」の地位を獲得したが、このようなその成功が、逆にその問題となっており、現在では昔とは逆に「自称抵抗者が民衆から抵抗される」側に立ち、レバノンの情勢が大きく動揺しないことに利益を見出しているのが基本的な問題と評しています。
最近ヒズボッラーがイランの原油をシリアの港から陸路レバノンへ輸送したという話もありましたが、10日だったかのイラクの総選挙でヒズボッラー等親イラン系が惨敗したらしいことも、「成功の代償」を物語っていて、もしかするとテヘランからベイルートにつながる現代版イラン帝国も完成前に、足元が揺らいできたということなのか、とにかく注目を要すると思います。
取り敢えずのところ
اشتباكات بيروت توقظ أشباح الحرب | الشرق الأوسط (aawsat.com)
Beirut clash: Hezbollah a victim of its own ‘resistance’ success - The Jerusalem Post (jpost.com)

エルドアンと中央銀行(トルコ)

エルドアンとトルコ中央銀行の確執は時々報じられますが、また大統領と中央銀行幹部の軋轢があったもようで、al jazeera net はエルドアンは14日、中央銀行副総裁2名と銀行の政治金融評議会議長の3名を更迭したと報じています。
このような事情を反映してか、トルコリラは14日これまでの最安値を付け、対ドルで1%下落し、9・1875の値をつけたとのことです。
これで今年に入ってからトルコリラは対ドルで19%下落した由。
確執の背景は不明ですが、中央銀行はインフレ率が20%にも達するのに、公定歩合を19%から18%に下げたとのことで、おそらくは経済運営に関し、大統領の積極策と中央銀行の慎重策の対立があったのかもしれません。
أردوغان يقيل 3 مسؤولين بالبنك المركزي والليرة تواصل الهبوط | اقتصاد | الجزيرة نت (aljazeera.net)

過激派のアフガニスタンへの移動(プーチンの警告)

確かロシアがアフガニスタンが、今後過激派の拠点になることを警戒し、旧ソ連邦諸国の会議を開いたとかいう報道があったかと思いますが、ak sharq al awsat net はプーチンが13日、放映された映像で、今後過激派勢力が中央アジア諸国で活動を強めると警告するとともに、過激派の活動家が既に、シリアやイラクからアフガニスタンへ移動していると警告したと報じています。
بوتين: مقاتلون متشددون من سوريا والعراق ينتقلون إلى أفغانستان | الشرق الأوسط (aawsat.com)
確かロシアはタリバンの早期承認に前向きだったかと思いますが、プーチンの警告が、早期にタリバンと正常化してタリバンを対過激派闘争に取り込むべしということか、それとは逆にタリバンの支配するアフガニスタンは信用できないから、正常化は時期尚早というのか、不明ですが、報道のまま

マアレブの戦い(イエメン)

イエメンでは中部の戦略要地(合わせて石油産地)を巡る戦闘が激しく戦われていますが、アラビア語mディアはサウディ等連合軍は今週初め同地のhothy軍拠点19か所を猛爆撃したと報じています。
それによるとサウディ軍によればサウディ空軍等は12日までの24時間でhothy軍300名を殺傷し、また12日には108名を殺傷したとのことです(どうもこの数字は一部重複している感じがしますが、報道のまま)

何故この時点でこのような激しい攻撃があったのかは不明ですが、サウディ軍は今週初め、ホデイダ港近くでhothy 軍の自爆無人ボートが作戦直前に破壊されたこと、サウディ南部のジャザーンでイエメンからの飛行体の残該で、民間人5名が負傷したとも報じていて、それらhothy軍の活動に対する報復かと思われます。
それにしてもこれだけの空軍の活動が事実であれば、普通の感覚では、むしろ地上部隊(勿論サウディ軍ではなくイエメン政府軍や部族軍になるが)の支援をして、一挙にhothy軍を駆逐することを狙うのではないかと思われるが、地上での激しい戦闘については報道はない模様
やはりイエメンはサウディにとっての泥沼なのでしょうね
غارات للتحالف تطيح 100 مقاتل حوثي في العبدية خلال يوم واحد | الشرق الأوسط (aawsat.com)

シリア北部情勢

シリアの北部ではクルド勢力や政府勢力、トルコ軍、反政府(親トルコ)民兵等が入り乱れた?かつどうをし、治安が悪化していることは何度か報告しましたが、このような情勢でトルコ軍も状況を注視している模様ですが、al qods al arabi netはトルコのエルドアン大統領が12日、軍との協議の後、トルコとしては増大するテロリスト(クルド勢力のこと)のテロ活動を容認できないとして、トルコ軍の新しい軍事活動の可能性について言及したと報じています。
記事は又、トルコの政府系紙が、シリア政府とイラン系民兵は、イドリブ地域で科学兵器で民間人を攻撃し、その責任を反政府の民兵になすりつけようとたくらんでいると報じていると伝えています。
またシリア北部からは若干離れますがイラク国境のalbukmar地域では、シリア人権監視網によると、何処のドローンかは不明だが、ドローンが親イラン系民兵を攻撃し、複数名が死傷したよし
اجتماعات عسكرية تركية بعد تزايد الهجمات الكردية وأردوغان يلوّح بعملية جديدة في سوريا | القدس العربي (alquds.co.uk)

イラク総選挙(風刺画)

al sharq al awsat netの風刺画です。
イラクと書かれた小父さんが、筋肉隆々の民兵と書かれた男をねじ伏せています。
世の中力だけでは動かせないということでしょうか?
イランの反動が怖いですが・・・・・
أمجد رسمي | الشرق الأوسط (aawsat.com)
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