中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

トルコ外交官の自国民に対するスパイ活動

先にイランが北欧等で反体制派を監視し、テロを行っているという話をお伝えしましたが、al sharq al awsat net はトルコ外交官が、独、スイス、ギリシャで、反政府のトルコ人に対する情報活動をしていると報じています。
外交官がこのような行為をすることは国際法違反ではありますが、トルコやイランに限らず中東の国、更にはロシアも含めて、情報機関が外国でこのような活動をしている国は非常に多いのではないでしょうか?
トルコとアルメニアは長らく仇敵の関係にあるところ、この情報を報じた一つがarmenia news とのことで、信憑性に問題はあるも、その所為か、かえってあり得る話のような気もしますが、いずれにしても特に中東では特に珍しい話でもなく、むしろそんな話が漏れ出たことの方が問題かもしれませんね
記事の要点のみ

トルコ外交官は、繰り返し行われた警告にもかかわらず、独、スイス、ギリシャで、自国民で反エルドアン主義者に対する情報活動を続けている。これはnordic monitor が入手した情報で、これらの国はトルコに対し、それらの国の住民(トルコ系)に対する監視、情報活動を停止するように警告してきている。
これらのうち2020年の情報活動に関しては、トルコ外務省とトルコ情報総局の間のやり取りが漏れ出たもので、armenia news が報じていた。
それらの情報によると、トルコ外交官が狙っていた人物というのは、米国に居住する例のギューレン師に繋がる者たちで、彼らはエルドアン体制を腐敗やテロ組織支援との廉で激しく非難してきた
https://aawsat.com/home/article/2827551/%D8%AA%D9%82%D8%B1%D9%8A%D8%B1-%D8%AF%D8%A8%D9%84%D9%88%D9%85%D8%A7%D8%B3%D9%8A%D9%88%D9%86-%D8%A3%D8%AA%D8%B1%D8%A7%D9%83-%D9%8A%D9%88%D8%A7%D8%B5%D9%84%D9%88%D9%86-%D8%A7%D9%84%D8%AA%D8%AC%D8%B3%D8%B3-%D8%B9%D9%84%D9%89-%D9%85%D9%86%D8%AA%D9%82%D8%AF%D9%8A-%D8%A5%D8%B1%D8%AF%D9%88%D8%BA%D8%A7%D9%86-%D9%81%D9%8A-%D8%A3%D9%88%D8%B1%D9%88%D8%A8%D8%A7













アルメニアの政情不安定化

このところアルメニアーアゼルバイジャン関係も平穏だった模様ですが、アルメニアではナゴルノカルバッハ戦争に負けたことで、首相の立場が大きく揺らいでいました。

然るところ、アラビア語メディアは、アルメニアでは首相が軍参謀長等をクーデターを改革したとして罷免し、これに対する抗議が首都等で生じていると報じています。

現在までのところ、未だクーデターがあったのかどうか等詳細は不明で、またこの事件は中東の問題そのものではありませんが、もし報道の通りであれば、アゼルバイジャンやトルコ、ロシア等も巻き込んだ国際紛争に発展する可能性も無きにしも非ず、ということで「予防的」に報告しておきます

どうも今年は、ナイジェリアでの相次ぐ学童の拉致事件と言い、中東の周辺で色々とややこしい事件が起きそうな気もしますが、取りあえず
https://www.alquds.co.uk/%d8%b1%d8%a6%d9%8a%d8%b3-%d9%88%d8%b2%d8%b1%d8%a7%d8%a1-%d8%a3%d8%b1%d9%85%d9%8a%d9%86%d9%8a%d8%a7-%d9%8a%d9%82%d9%88%d9%84-%d8%a5%d9%86-%d9%85%d8%b7%d8%a7%d9%84%d8%a8%d8%a9-%d8%a7%d9%84%d8%ac%d9%8a/
https://www.aljazeera.net/news/politics/2021/2/25/%d8%b1%d8%a6%d9%8a%d8%b3-%d8%a7%d9%84%d9%88%d8%b2%d8%b1%d8%a7%d8%a1-%d8%a7%d9%84%d8%a3%d8%b1%d9%85%d9%8a%d9%86%d9%8a-%d9%8a%d9%82%d9%8a%d9%84-%d9%82%d8%a7%d8%a6%d8%af





イランと北朝鮮のミサイル開発面での協力

イランと北朝鮮が核開発やICBM開発面で緊密な協力関係にあったことは、時々アラビア語メディアでも報じられてきましたが、al sharq al awsat net は、両国は2020年には改めて協力関係を密接にしたと報じています。

記事によると、国連安保理の対北朝鮮制裁委員会の専門家たちは両国の協力関係をフォローしてきたが、現在は秘密とされているその報告書が公開される前に、24日安保理の非公式会合で協議される見込みの由。
報告書を見た米外交官は、この報告で米国の対イラン政策が変更されることはなく、米としては友好国と協力してイランがICBM技術を向上させることを阻止するため、米の有する複数の手段を使うつもりであると語った由。また別の専門家は、この2国の開発しているICBMは米本土に到着可能であるとしている由
また、北朝鮮はイランに対して、金属等の必要な製品を供給していて(担当は北朝鮮の金属開発公社の由)、また2020年にはイランから多数の技術者が派遣されたが、彼らはテヘランの宇宙開発センターで働いている由。

https://aawsat.com/home/article/2826386/%D9%85%D8%AC%D9%84%D8%B3-%D8%A7%D9%84%D8%A3%D9%85%D9%86-%D9%8A%D8%A8%D8%AD%D8%AB-%D8%A7%D9%84%D9%8A%D9%88%D9%85-%D8%A7%D9%84%D8%AA%D8%B9%D8%A7%D9%88%D9%86-%C2%AB%D8%A7%D9%84%D8%A8%D8%A7%D9%84%D9%8A%D8%B3%D8%AA%D9%8A%C2%BB-%D8%A7%D9%84%D8%A5%D9%8A%D8%B1%D8%A7%D9%86%D9%8A-%D9%80-%D8%A7%D9%84%D9%83%D9%88%D8%B1%D9%8A

何しろイランと米国は核合意への復帰問題を巡り、目下イランは「米国の制裁解除が先決」とし、米国は「イランお核合意順守が先決」とする等、峻烈な宣伝戦が続いているので、上記報道も純粋に国連が中立的な立場からの報告書か否か等種々疑問はあるも取りあえず




レバノンのワクチンスキャンダル(風刺画)

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レバノンで複数の議員が、ワクチン接種の順番を破り、優先的に接種を受けて、政治的、国際的なスキャンダルになっていることは昨日お伝えしましたが、早いですね・
もう風刺画が出ています
向かい合っている一人にはレバノンと書いてあり、もう一人は対戦相手のコロナでしょう。そこから誰かががワクチンを盗んでいきます
https://aawsat.com/home/cartoon/2826136/%D8%A3%D9%85%D8%AC%D8%AF-%D8%B1%D8%B3%D9%85%D9%8A




鬼が出るか蛇が出るか?

al qods al arabi net は25日、washington postのジャーナリストのイスタンブールのサウディ総領事館での殺害事件に関する米情報機関の調査報告が、公表される前日の24日、バイデン大統領がさうでぃのサルマン国王と電話で話す予定と報じています。

これはもともとは米exious (アラビア文字から)が報じているところで、これがサウディ国王とバイデンの就任後初の電話等による会談をなるが、会談で最も注目されるのは、ハショギジ暗殺事件への皇太子の関与だろうとしています。
この情報機関の報告書というのは米国家情報局長の秘密報告書で、中身としてハショギジ暗殺に関連する皇太子の関与が触れられている模様の由。
https://www.alquds.co.uk/%d8%a3%d9%83%d8%b3%d9%8a%d9%88%d8%b3-%d8%aa%d9%82%d8%b1%d9%8a%d8%b1-%d8%ae%d8%a7%d8%b4%d9%82%d8%ac%d9%8a-%d9%82%d8%af-%d9%8a%d9%86%d8%b4%d8%b1-%d8%a7%d9%84%d8%ae%d9%85%d9%8a%d8%b3-%d9%88%d8%a8%d8%a7/
この暗殺事件はサウディ人のジャーナリストではあるが、米有力紙と関係するジャーナリストのサウディ政府関係背はによる暗殺事件のため、大きな関心と衝撃を与えましたが、皇太子は一貫して自らの関与を否定してきました。
これに対してトランプも一貫して皇太子等擁護の立場をとってきたところ、バイデンはこれに批判的だったと言われます。
従って、米情報長官がサウディ皇太子の関与を認めたりすれば、両国関係を大きく揺らがす可能性もあり、本当にそんなことになるのか疑問があるからで、そのため記事の題名を「鬼が出るか蛇が出るか」とした次第です

イランとトルコのシリア関与拡大

イラン、トルコ、更にはロシアがシリアで軍事的な関与を強めつつあることは累次お伝えしているところですが、al sharq al awsat net は、イランとトルコがそれぞれシリアの政治的中心と経済的中心で関与を強めているとの記事を載せています。
これだけの記事では、その重要性は判断しにくいが、どうもシリアはロシアも含めて(ロシアは確か中西部でその空、海軍基地の拡張に余念がなかったと思う)主要関係国の勢力圏に益々分割されつつある印象を受けています。
取りあえず記事の要点のみ


「イランとトルコは、シリアの政治的首都(ダマス)と経済的首都(アレッポ)でその関与を強めている
イランはダマスのサイダザイナブ地域(シーア派の居住地域でイランの一大拠点)から1kmの地点に、、文化、スポーツ、娯楽の一大センターを建設しつつある。
この地域はロシアの勢力圏からも近い

他方トルコはアレッポで最近l bab で地雷の除去作業中に死去したトルコ軍将校の名前を付けた学校の建設式典を今月4日、トルコのガジアンテップの知事やl bab の有力者を招いて行った。

さらにロシア軍はヤルムークパレスチナ人難民キャンプで、これまでの戦争で死亡したイスラエル兵及びスパイの遺体を発掘する作業を続けている(確かシリアとイスラエルに抑留されているそれぞれの国民の交換をロシアが斡旋したことは報告済み)
https://aawsat.com/home/article/2823886/%D8%A5%D9%8A%D8%B1%D8%A7%D9%86-%D9%88%D8%AA%D8%B1%D9%83%D9%8A%D8%A7-%D8%AA%D8%B9%D9%85%D9%91%D9%82%D8%A7%D9%86-%D8%A7%D9%84%D8%AA%D9%88%D8%BA%D9%84-%D9%82%D8%B1%D8%A8-%C2%AB%D8%B9%D8%A7%D8%B5%D9%85%D8%AA%D9%8E%D9%8A%C2%BB-%D8%B3%D9%88%D8%B1%D9%8A%D8%A7

レバノンのワクチンスキャンダル

レバノン政治の堕落はここまで来たか?というお話

al sharq alawsat net は、レバノンの議員が、コロナウイルスの公式な順番リストを無視して、優先的に接種を受け、民衆の批判と皮肉の的になっているのみならず、これが事実なら契約と違うとして、世銀からワクチン接種の補助金の停止を迫られていると報じています。
記事によると、23日レバノンの国会議員16名及び複数の議会職員、更に大統領夫妻がワクチン接種を受けたが、中には75歳未満の複数名が含まれていて、これが他の国民より優遇されて優先的に接種したことに批判が高ま紙、世銀の地方事務所も、世銀との契約に反する可能性ありとして、事実であればレバノンでの接種に対する補助を停止する可能性があると表明した由。
https://aawsat.com/home/article/2823881/%C2%AB%D9%81%D8%B6%D9%8A%D8%AD%D8%A9-%D9%83%D9%88%D8%B1%D9%88%D9%86%D8%A7%C2%BB-%D9%81%D9%8A-%D9%84%D8%A8%D9%86%D8%A7%D9%86-%D9%88%D8%A7%D9%84%D8%A8%D9%86%D9%83-%D8%A7%D9%84%D8%AF%D9%88%D9%84%D9%8A-%D9%8A%D9%87%D8%AF%D8%AF

まあ、レバノンなどと言う昔はともかく、現在では影の薄い国の国内スキャンダルの話ですが、それにしても選挙後今になるも新内閣を選出できておらず、また例のベイルート港の大爆発の調査も答えが出されていない時に、こんな話が出てくると恥の上塗りということでしょうか?





トルコ・ギリシャ関係の緊張(エーゲ海)

昨年はトルコ・ギリシャ関係の緊張(特に海底油田の探査を巡り)が見られましたが、どうやら本年も両国関係の緊張は続きそうです・

・al jazeera net は、トルコ国防相が、22日ギリシャ空軍機がエーゲ海の公海上でトルコの海底地質観測船上空で嫌がらせをした、最近ギリシャはトルコに対して、この種嫌がらせを継続していると非難したと報じています。
記事によると、ギリシャ空軍のf16戦闘機4機がトルコの調査船の近くで熱気球を飛ばしたり、嫌がらせを続けたが、トルコ調査船は地震予知のための海底調査を行っていたものの由。
トルコ国防相は、今後とも同様の挑発が続けば、トルコはしかるべき措置をとると警告した由

・他方、hurryiet net は、27日から3月7日間の間、トルコ海軍は東地中海とエーゲ海で大規模な海軍演習を行う予定と報じています。
この演習には空軍や沿岸警備隊等も参加し、艦船87隻航空機27機、ヘリ及びドローン20機が参加する由。

この2つの事案https://www.aljazeera.net/news/politics/2021/2/23/%d8%a8%d8%ad%d8%b1-%d8%a5%d9%8a%d8%ac%d8%a9-%d8%aa%d8%b1%d9%83%d9%8a%d8%a7-%d8%aa%d8%aa%d9%87%d9%85-%d9%85%d9%82%d8%a7%d8%aa%d9%84%d8%a7%d8%aa-%d9%8a%d9%88%d9%86%d8%a7%d9%86%d9%8a%d8%a9
https://www.hurriyetdailynews.com/annual-nato-drill-gets-underway-in-italy-162619

上記2つの事件の間に直接の関係はなさそうだが、常識的には、無関係とも思われず、おそらくはトルコの大規模な海上演習を前にギリシャが警告を発したという所か?






米の対エジプト懸念表明

やはり米国とエジプト関係は今後とも人権問題と兵器でぎくしゃくするのでしょうか?

al qods al arabi netは、米国務省はブリンケン国務長官とエジプト外相が電話で話をしたが、長官はエジプトの人権問題(最近エジプトが人権侵害を強めているとの報道が増えている)と、エジプトがロシアの戦闘機スホイ35の購入を検討いていることについて、ショクリ外相に米の懸念を伝えたと報じています。
その他両者はリビア問題その他域内問題についても意見を交換した由

https://www.alquds.co.uk/%d8%a3%d9%85%d8%b1%d9%8a%d9%83%d8%a7-%d8%aa%d8%b9%d8%a8%d8%b1-%d9%84%d9%85%d8%b5%d8%b1-%d8%b9%d9%86-%d9%85%d8%ae%d8%a7%d9%88%d9%81-%d8%a8%d8%b4%d8%a3%d9%86-%d8%ad%d9%82%d9%88%d9%82-%d8%a7%d9%84%d8%a5/


ヤマニ元石油大臣の死

アラビア語メディアは、元サウディ石油大臣のザキ・ヤマニが、23日ロンドンで死亡したと報じています(享年91歳)
この人の名前を聞くことも久しくありませんでしたが、73年第4次中東戦争後の石油ショックの時代には、巨大産油国の石油大臣として、世界中で名前を知られ、わが国でも一般の人でさえ、他のアラブ人の名前は知らなくとも、彼の名前は聞いたことがあるという人は少なくないと思います。

別に感慨に浸るつもりはありませんが、片や米でもバイデン新政権がエネルギー政策として脱炭素系燃料を打ち出し、我が国をはじめ多くの国も地球温暖化対策として、そちらに大きく舵を切ろうとしている2021年に、かっては中東石油の象徴であった彼が死亡したのには何らかの因縁を感じます。
https://aawsat.com/home/article/2822891/%D9%88%D9%81%D8%A7%D8%A9-%D9%88%D8%B2%D9%8A%D8%B1-%D8%A7%D9%84%D8%A8%D8%AA%D8%B1%D9%88%D9%84-%D8%A7%D9%84%D8%B3%D8%B9%D9%88%D8%AF%D9%8A-%D8%A7%D9%84%D8%A3%D8%B3%D8%A8%D9%82-%D8%B2%D9%83%D9%8A-%D9%8A%D9%85%D8%A7%D9%86%D9%8A
https://www.aljazeera.net/news/2021/2/23/%d9%88%d9%81%d8%a7%d8%a9-%d9%88%d8%b2%d9%8a%d8%b1-%d8%a7%d9%84%d8%a8%d8%aa%d8%b1%d9%88%d9%84-%d8%a7%d9%84%d8%b3%d8%b9%d9%88%d8%af%d9%8a-%d8%a7%d9%84%d8%a3%d8%b3%d8%a8%d9%82-%d8%a3%d8%ad%d9%85%d8%af



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