中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

湾岸情勢(サウディ皇太子のインタビュー等)

al sharq al awsat net は、サウディ皇太子が同紙とのインタビューで、攻撃されたら断固とした行動をとるが、この地域での戦争は望んでいないと語ったと報じています。
建前の議論でしょうが、サウディ皇太子のインタビュー記事など珍しいので、記事の要点のみ下記の通り
なお、この中でサウディ皇太子はイランお中東での策謀を攻撃し、特にペルシャ湾とイエメンでのイランの活動を結び付けているようであることが注目されます。

なお、オマーン沖でのタンカー攻撃に関して、英外相がイランの仕業であると非難したのに対して、イラン外務省は15日、英大使を招致し、この発言に抗議した由
他方UAE外相(大統領の息子)は、同じく15日、al arabiyaが同大臣がタンカー攻撃はイランが関与したことは明らかであるとと語ったと伝えたことについて、その後の記者会見で訂正し、あれだけ正確にシグナルを送る能力を有するのは国家だけであるが、現在のところどの国家が関与したか明確な証拠は得られていない、と訂正した由。

記事の要点のみ
・本紙とのインタビューで、サウディ皇太子は、最近のペルシャ湾でのタンカー攻撃およびhothy グループのサウディ空港に対するドローン等による攻撃は、前からサウディが国際社会に対して、イランお域内における行動を抑制するために断固たる措置をとるべきだとしてきた主張の正しさを表明したと語った。
・皇太子は更に、サウディは域内での戦争は望んでいないが、サウディに対する攻撃や主権侵害に対しては断固たる措置をとると語った。
・彼は更に、域内の問題はイランで、イランは常にテロを支持したり、間接または直接他国の安全を害したりして、常に域内の緊張を高めてきたと主張した。
・皇太子は更に、イランは日本の総理のテヘラン滞在中に、日本のタンカーを攻撃し、またサウディの空港を攻撃するという挙に出て、日本の総理を侮辱したとも語った。
・さらに米―サウディの密接な関係は、この地域の安定の要で、時々生じる不協和音にもかかわらず、両国関係はその重要性を証明してきたと語った

https://aawsat.com/home/article/1769161/%D9%85%D8%AD%D9%85%D8%AF-%D8%A8%D9%86-%D8%B3%D9%84%D9%85%D8%A7%D9%86-%D9%84%D9%80%C2%AB%D8%A7%D9%84%D8%B4%D8%B1%D9%82-%D8%A7%D9%84%D8%A3%D9%88%D8%B3%D8%B7%C2%BB-%D9%84%D8%A7-%D9%86%D8%B1%D9%8A%D8%AF-%D8%AD%D8%B1%D8%A8%D8%A7%D9%8B-%D9%88%D9%84%D9%86-%D9%86%D8%AA%D8%B1%D8%AF%D8%AF-%D9%81%D9%8A-%D8%A7%D9%84%D8%AA%D8%B9%D8%A7%D9%85%D9%84-%D9%85%D8%B9-%D8%A3%D9%8A-%D8%AA%D9%87%D8%AF%D9%8A%D8%AF
https://www.aljazeera.net/news/politics/2019/6/15/%D8%B9%D8%A8%D8%AF-%D8%A7%D9%84%D9%84%D9%87-%D8%A8%D9%86-%D8%B2%D8%A7%D9%8A%D8%AF-%D8%A7%D9%84%D8%A5%D9%85%D8%A7%D8%B1%D8%A7%D8%AA-%D9%86%D8%A7%D9%82%D9%84%D8%A7%D8%AA
 https://www.alquds.co.uk/%d8%a5%d9%8a%d8%b1%d8%a7%d9%86-%d8%aa%d8%b3%d8%aa%d8%af%d8%b9%d9%8a-%d8%b3%d9%81%d9%8a%d8%b1-%d8%a8%d8%b1%d9%8a%d8%b7%d8%a7%d9%86%d9%8a%d8%a7-%d8%a8%d8%b9%d8%af-%d8%a7%d8%aa%d9%87%d8%a7%d9%85%d8%a7/

ドローン戦争の激化(サウディーhothy )

イエメンのhothy軍のサウディ南部の空港等に対するドローン、更に巡航ミサイル等による攻撃が激化し、これに対しアラブ連合軍も首都サナア等に猛爆撃を加えていることは、累次報告の通りですが、下記の通りその後もドローン戦争は激しくなっている模様です。

hothy軍が弾道ミサイルを使ってサウディ、更にUAEに攻撃を加えたことは前からで、目新しいことではありませんが、最近ドローンに加え巡航ミサイルの攻撃等が激しさを加えていることは、何らかのイラン(少なくともその革命防衛隊)の意図を反映しているのでしょうか?
革命防衛隊やヒズボッラーの技術者の存在にもかかわらず、未だイエメンではまともなドローンの製造はできないはず(特に精密機材)で、最近ドローンの発射が非常に増えているのは、イランからの供与が増大しているからと思われ、これが湾岸情勢と全く無関係とは思われないので、気になるところです

アラビア語メディアの記事から
・アラブ連合軍報道官は、hothy軍が15日夕サウディのアブハ向けに発射したドローン1機を撃墜したと発表した

・他方、hothy軍報道官は、同軍が15日夕アブハとジャザーンの空港めがけて複数のドローンを発射したと発表した。
それによると、攻撃は2⃣波で、最初はジャザーン空港の管制室と格納庫を、第2の波はアブハ空港の燃料タンクを狙った由
(戦果?の程度については触れていないが、アブハ空港は一時運航を停止したとしている。しかし、仮に燃料タンクに命中していれば、隠蔽しようのない火災が生じたと思われるので、タンクには命中していないのではないか?)

・更にアラブ連合報道官は、アラブ連合空軍(サウディとUAE)は15日も、前日に引き続き首都サナアの空軍基地を含む戦略拠点を激しく空爆したと表明した。
目標の一つはドローンの格納庫の由
(こちらも戦果?のほどは不明)
https://www.alquds.co.uk/%d8%a7%d8%b9%d8%aa%d8%b1%d8%a7%d8%b6-%d8%b5%d8%a7%d8%b1%d9%88%d8%ae-%d8%a8%d8%a7%d9%84%d9%8a%d8%b3%d8%aa%d9%8a-%d9%81%d9%8a-%d8%b3%d9%85%d8%a7%d8%a1-%d8%a3%d8%a8%d9%87%d8%a7-%d8%ac%d9%86%d9%88%d8%a8/
https://www.aljazeera.net/news/politics/2019/6/15/%D8%A7%D9%84%D8%AD%D9%88%D8%AB%D9%8A-%D8%A3%D8%A8%D9%87%D8%A7-%D8%AC%D8%A7%D8%B2%D8%A7%D9%86-%D8%B7%D8%A7%D8%A6%D8%B1%D8%A7%D8%AA-%D9%85%D8%B3%D9%8A%D8%B1%D8%A9
https://aawsat.com/home/article/1769146/%D8%A7%D9%84%D8%AF%D9%81%D8%A7%D8%B9-%D8%A7%D9%84%D8%AC%D9%88%D9%8A-%D8%A7%D9%84%D8%B3%D8%B9%D9%88%D8%AF%D9%8A-%D9%8A%D8%B9%D8%AA%D8%B1%D8%B6-%D8%B7%D8%A7%D8%A6%D8%B1%D8%A9-%D9%85%D8%B3%D9%8A%D9%91%D8%B1%D8%A9-%D8%A3%D8%B7%D9%84%D9%82%D8%AA%D9%87%D8%A7-%D8%A7%D9%84%D9%85%D9%84%D9%8A%D8%B4%D9%8A%D8%A7-%D8%A7%D9%84%D8%AD%D9%88%D8%AB%D9%8A%D8%A9-%D8%A8%D8%A7%D8%AA%D8%AC%D8%A7%D9%87-%D8%A3%D8%A8%D9%87%D8%A7




hothy軍の防衛から攻勢への転換?

このところ、hothy軍のサウディのアブハ等の都市攻撃とかナジュラン近辺での20か所の要地の占拠とか、hothy軍の攻勢を伝えるニュースが増えていますが、本日のal qods al arabi net はhothy の政治評議会メンバーが、「大規模攻撃の時期は迫った、サウディ領内に戦闘を移動させ、これまでのイエメンの損害を取り返す時が来た」と語ったと報じています。
そして記事は、このhothy要人の発言は、イエメン内戦介入を通じてのサウディやUAE対hothyグループの戦力バランスが、、hothy側に有利に傾き、今や彼らは防衛的戦闘から攻撃的戦闘へ、戦略を代えつつあるとコメントしています。
https://www.alquds.co.uk/%d9%82%d9%8a%d8%a7%d8%af%d9%8a-%d8%ad%d9%88%d8%ab%d9%8a-%d8%a7%d9%84%d9%85%d8%b9%d8%b1%d9%83%d8%a9-%d8%a7%d9%84%d9%83%d8%a8%d8%b1%d9%89-%d8%a7%d9%82%d8%aa%d8%b1%d8%a8%d8%aa-%d9%88%d8%a7%d9%84%d8%b2/
この両者の戦力バランスの変化については、同じal qods al arabi netの別の記事が、「hothy軍はドローンの使用等で防衛的戦闘から攻撃的戦闘に移った」と論じています。
記事は一部の専門家の意見などを引用はしていますが、基本的には同紙の解説のようで、どこまで信憑性があるものかは不明ですが、興味ある記事につき、取りあえず記事の要点のみ。

・このところドローン等を使ったhothy軍の活動が活発になっているが、この活動はペルシャ湾で、タンカー2隻が攻撃され、その交通の安全が危惧されているときと同時に起きたことが注目される
・イエメンの軍事筋は、この戦力バランスの変化は、サウディがイエメン介入して以来、イエメンで自己の植民地主義的利益の追求に熱心なUAEに引きずられ、ぐずぐずと戦闘を続け、早急に決定的な戦果を求めなかったサウディの戦略かもたらしたものとしている。
・この戦闘の長引きをhothy軍は最大に利用し、占領地をかため、ドローン等兵器の制作、修理の能力を身に着けた。
・これに対してサウディ軍は、あらゆる近代兵器を駆使しながら、イエメン介入の主要目的を達成できずに、「地獄の門」を開けてしまった。何しろhothyグループはイエメンの都市等の破壊やそのメンバーの死傷者の増大など気にもかけてはいない。
・サウディ軍報道官は先日のオマーン湾でのタンカー2隻(1隻は日本船籍)に対する攻撃は、海上交通に対する危険な挑発であるとして、この攻撃は昨年7月紅海の入り口のバーブルマンデブ海峡でのサウディタンカー2隻に対する攻撃と関係しているとした
・軍事専門家はサウディは現在攻撃を受けて防衛する側に立つという弱い立場にあるとみている
https://www.alquds.co.uk/%d8%a7%d9%84%d9%8a%d9%85%d9%86-%d8%a7%d9%84%d8%ad%d9%88%d8%ab%d9%8a%d9%88%d9%86-%d9%8a%d9%86%d8%aa%d9%82%d9%84%d9%88%d9%86-%d9%85%d9%86-%d9%85%d8%b1%d8%ad%d9%84%d8%a9-%d8%a7%d9%84%d8%af%d9%81%d8%a7/

おそらくサウディ等から見れば、このイエメンにおけるhothy軍の攻勢は、イランのペルシャ湾や紅海地域に対する侵略的戦略の一部と思われるのだろうとおもいます。
特に弾道ミサイルや巡航ミサイル等は、いくらイエメンが兵器の生産能力を身に着けたと言っても、その生産は未だまだ無理で、イランの革命防衛隊等から供与されたものであることはほぼ確実であるところから、ここにきて突然巡航ミサイルが使用されたことは、その様なイランの意図を表していると考えられても仕方がないとおもう。
きな臭いことになってきたのでしょうか?

イドリブ等北西シリア情勢

イドリブ周辺の北西シリアで、ロシア軍機と政府軍機の激しい空爆と政府軍による激しい攻撃が続いていることは何度かお伝えしましたが、アラビア語メディアはロシアが同地域での攻撃をさらに激化するために、大量の増援を送り込んできたと報じています。
アラビア語メディアから次の通り

・シリア人権監視網が14日発表したところによると、ロシア軍機と政府軍機のイドリブとハマに対する空爆で、民間人7名を含む28名が死亡した。21名は反政府グループ戦闘員の由

・この攻撃に先立ち、ロシア国防省は、ロシアのイニシアティブで、ロシアとトルコの仲介で、関係者は12日からのイドリブでの完全停戦に合意したと発表していた。
但し、トルコ外相は13日、ロシアとトルコが完全停戦委合意したというのは無理があると発言していた
更にプーチン大統領は14日、ロシアにとって北西シリアでの最重要事項は、イドリブにおける過激派の一掃であると語り、更なる攻撃の強化を示唆していた

・ロシアは増員のためにラタキアに2隻の巨大輸送艦を送り、hameemeem 空軍基地に少なくとも14機の軍輸送機を派遣した
(こちらのニュースソースは不明で、また増派された中身、武器だけかそれとも追加兵委員も含まれているのか、その中身は?等も不明)
https://aawsat.com/home/article/1767691/%D8%AA%D8%B9%D8%B2%D9%8A%D8%B2%D8%A7%D8%AA-%D8%B1%D9%88%D8%B3%D9%8A%D8%A9-%D8%B6%D8%AE%D9%85%D8%A9-%D9%84%D9%80%C2%AB%D8%AD%D8%B3%D9%85%C2%BB-%D9%85%D8%B9%D8%B1%D9%83%D8%A9-%D8%A5%D8%AF%D9%84%D8%A8
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2019/06/15/موسكو-تتوعد-ادلب-تعزيزات-روسية-ضخمة-الى-سوريا.html
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2019/06/14/قصف-سوري-وروسي-يحصد-28-شخصا-في-شمال-غرب-سوريا.html


米・イラン関係

先ほどもイラン舟艇による米ドローンに対する攻撃の話を紹介しましたが、国内メディアでも、トランプがタンカー攻撃はイランによるとの印がついていると発言したとかで、湾岸情勢が一気に緊張してきたやに見えますが、al jazeera net は、トランプは未だイランとの交渉を望んでいると言ったとか、米軍はイランとの戦争を望んでいないと語ったとのニュースを報じています。
取りあえず、記事の要点のみ次の通り。
  • トランプは、フォックスニュースとの電話インタビューで、先のタンカー事件はイランによるものであるとしつつ、彼としてはイランが再び交渉の席に戻ることを希望していると語った由。
  • 米国務長官も、米としてはその有する情報からして、イランが事件の背後にあることを確信しているが、事件は安保理に付託すると語った由。(安保理にはロシア、中国が拒否権を有する常任理事国としているので、安保理がイラン非難決議等をすることはよほどのことがない・・・最近中国のみならず、米とロシアの関係も良くない…限り、ありえない。)
  • 米中央軍(中東、ペルシャ湾等の担当)は14日声明で、米は湾岸での米権益を守るとしつつ、イランと戦争に入ることは、米国の戦略的利益でも国際的な利益でもないと表明した。
https://www.aljazeera.net/news/politics/2019/6/14/%D9%87%D8%AC%D9%88%D9%85-%D9%86%D8%A7%D9%82%D9%84%D8%AA%D9%8A-%D8%A7%D9%84%D9%86%D9%81%D8%B7-%D8%AE%D9%84%D9%8A%D8%AC-%D8%B9%D9%85%D8%A7%D9%86-%D8%AA%D8%B1%D8%A7%D9%85%D8%A8-%D8%A5%D9%8A%D8%B1%D8%A7%D9%86

状況が流動的なので、軽々な予測は避けたいが、上記米国(トランプ及び米軍部)の立場は、これまでの米国の立場と一貫しており、未だ特段の変更がないことを示していると思われます。

トランプとしてはイランに対する制裁を強化して、経済的に締め上げて行って、強者の立場から交渉しようとしていることに変更はなさそうです。

また、中東から物事を見ていると、つい必要以上に中東の重要性を意識することになりますが、そもそもトランプ政権にとり中東の重要性は下がってきており(シリアからの一方的米軍撤退を発表したことに端的にあらわされた)、メキシコ問題、中国との貿易摩擦、それに何よりも次期大統領選への立候補問題を抱え、トランプが、湾岸でイランと事を構えることは望んでいないのは事実かと思われます。

また湾岸での戦争は石油価格の上昇をもたらすことは必至であり(既にタンカー事件で、ペルシャ湾への船舶保険は高騰している由)、種々問題はあっても、経済が良好であることが最大唯一の売りであるトランプが、戦争の危険を冒したいとは考えていないと思われます。

但し、問題はその一方で経済制裁強化等対イラン締め付けを緩める考えはなさそうで、これに対して今後とも革命防衛隊等の反発が、実力行使と言う形をとることは十分あり得ると思います。

ホルムズ海峡事件(米軍ドローンに対する攻撃?)

ホルムズ海峡で日本籍のも含めて2隻のタンカーが攻撃された事件については、誰の仕業か米国とイランの主張は真っ向から食い違っているようですが(国連事務総長は公平かつ透明性のある調査の必要性を指摘した模様)、al qods al arabi net とal arabiya net はCNN放送を引用して(15日朝の放送と言うが、気が付かなかった)、この事件の前に米ドローンに対してイラン舟艇が地対空ミサイルを発射したと報じています。

更に紅海でも米ドローンが撃墜されたとの報道もあるようで、これらの報道が事実であれば、既に米・イランの対立は「危険水域」に入っている感じがします。
事実関係は不明なるも、とりあえず記事の要点のみ。
  • 15日未明放送のCNNは、米責任者が、オマーン湾(と言うことはホルムズ海峡のすぐ外側になるか?)で、2隻のタンカーが攻撃される数時間前に、上空を飛行していた米軍の偵察用ドローンMQ9は、これらに近づくイランの複数の小舟艇を認めたと語ったと報じている。このドローンに対して、イラン小舟艇より、地対空ミサイルが発射されたが、ミサイルは命中せずに海中に落下した由。
  • さらにその数日前には、紅海で米軍のドローンribl(アラビア文字からの訳)が、イラン製と思われる地対空ミサイルにより、hothy軍により撃墜されたとしている。
  • これらの事件に関し、イランまたはhothy軍からのコメントは得られていない。
https://www.alquds.co.uk/%d9%85%d8%b3%d8%a4%d9%88%d9%84-%d8%a3%d9%85%d8%b1%d9%8a%d9%83%d9%8a-%d8%b7%d8%a7%d8%a6%d8%b1%d8%aa%d8%a7%d9%86-%d8%a3%d9%85%d8%b1%d9%8a%d9%83%d9%8a%d8%aa%d8%a7%d9%86-%d8%aa%d8%b9%d8%b1%d8%b6%d8%aa/
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/gulf/2019/06/15/مسؤول-أميركي-قارب-ايراني-أطلق-صاروخا-على-درون-أميركية-قبيل-هجمات-بحر-عمان.html

上にも書いた通り、これら事件の事実関係は不明なるも、仮に事実であったとすれば、事件後早々に、米国務長官が記者会見で米国の有する情報等全ての証拠からして、タンカーに対する攻撃の後ろにイランがいると断じたことも頷けますが、勿論今のところ事実関係は不明です。

hothy軍のサウディ攻撃

cartoon-14-6[1]hothy軍とサウディとの爆撃の応酬については先ほども書きましたが、これはその風刺画です。
火を噴くミサイル多数を扱いかねて、閉口しているらしい男には、hothyグループと書いてあります。

サウディとhothyグループの攻撃の激化

内外のマスコミで、イラン関連の事件として、日本籍を含むホルムズ海峡のタンカー2隻に対する攻撃事件がありましたが、この事件に関し米国務長官はイランの革命防衛隊の仕業であると非難しています。


これまでも米国等は、イランは革命防衛隊、イエメンのhothyグループ、レバノンのヒズボッラー、シリア政府軍等を使って、中東の安定を乱してきたが、米国との対立が深刻になったことを背景に、革命防衛隊がイランはホルムズ海峡を閉鎖する力を有していることを示すメッセージを送った(それにしても危険なメッセージですが)と言う訳です。

このホルムズ海峡での緊張激化と関係あるか否かは、明確ではありませんが、もう一つのイランの手先とされているhothy グループのサウディに対するドローン、更には巡航ミサイル等による攻撃が激化していることは先に報告したところで、サウディの反応が注目されていましたが、al sharq al awsat netは早速サウディが大規模な(報復)空爆を行ったこと及びhothy 軍がさらにアブハ空港等をドローンで攻撃しようとしたことを伝えています。


仮にホルムズ海峡の事件が、革命防衛隊による意図的なものであれば、イエメンを通じて更にサウディに圧力をかけることも十分考えられますので、「忘れられた戦争」と呼ばれますが、取りあえず記事の要点のみ。

  • サウディは同国とアラブ連合は、その空軍が、13日イエメン各地で、これまでに例を見られない大規模空爆を行ったと発表した。
  • 攻撃目標はサナア(首都)をはじめ各地のミサイル等の格納庫や施設、武器弾薬庫及び革命防衛隊兵士、技術者等のこれらミサイル等を組み立て、製造する専門家を狙ったものの由。(これまでもサウディ空軍等はイエメン各地で大規模な空爆をしてきたが、「例を見ない大規模な」攻撃と言う表現はあまり見られず、また革命防衛隊の兵士等を狙ったと明言したことも多くはない。)
  • アラブ連合は、更にホルムズ海峡でのタンカー2隻に対する攻撃は、イランの危険な挑発であると非難した。
  • 他方、サウディ軍報道官は、hothy 軍が同じく13日朝、アブハ空港(先日巡航ミサイルの狙ったところ)を狙ったドローン5機を発射したが、いずれも捕捉撃墜したと発表した。
https://aawsat.com/home/article/1766671/%D8%BA%D8%A7%D8%B1%D8%A7%D8%AA-%D9%86%D9%88%D8%B9%D9%8A%D8%A9-%D8%AA%D8%B3%D8%AA%D9%87%D8%AF%D9%81-%D9%85%D9%88%D8%A7%D9%82%D8%B9-%D8%B9%D8%B3%D9%83%D8%B1%D9%8A%D8%A9-%D9%88%C2%AB%D8%AE%D8%A8%D8%B1%D8%A7%D8%A1%C2%BB-%D9%8A%D8%B9%D9%85%D9%84%D9%88%D9%86-%D9%85%D8%B9-%D8%A7%D9%84%D8%AD%D9%88%D8%AB%D9%8A%D9%8A%D9%86
https://aawsat.com/home/article/1766766/%D8%A7%D9%84%D8%AF%D9%81%D8%A7%D8%B9%D8%A7%D8%AA-%D8%A7%D9%84%D8%B3%D8%B9%D9%88%D8%AF%D9%8A%D8%A9-%D8%AA%D8%B3%D9%82%D8%B7-5-%D8%B7%D8%A7%D8%A6%D8%B1%D8%A7%D8%AA-%D8%AD%D9%88%D8%AB%D9%8A%D8%A9-%D9%85%D8%B3%D9%8A%D8%B1%D8%A9-%D8%A7%D8%B3%D8%AA%D9%87%D8%AF%D9%81%D8%AA-%D9%85%D8%B7%D8%A7%D8%B1-%D8%A3%D8%A8%D9%87%D8%A7-%D9%88%D8%AE%D9%85%D9%8A%D8%B3-%D9%85%D8%B4%D9%8A%D8%B7

イラン問題(総理訪問等)

安倍総理のイラン訪問時に、ホルムズ海峡で、日本のタンカーも含めて、タンカー2隻が攻撃を受けましたが、米国務長官はタンカーに対する攻撃はイランの支配下にある勢力によるもので、イランに責任があることは間違いないと声明しました。

このタンカー攻撃に関しては、国連安保理が緊急会合(非公式のもの)を開きましたが、非公式協議ですから、当然ながら決議は勿論声明も発出されていません。

他方、安倍総理の訪問については、13日ハメネイ最高指導者とも会談しましたが、未だ日本政府からの詳しい発表はないと思いますが、アラビア語メディアは、ハメネイ師は、米国と交渉するつもりはないと言ったとかトランプが、、メッセージを伝える価値はないとか、近く合意ができる可能性はないと言ったとかを報じています。

(前からお断りしているように、何しろ日本お総理が関わっている問題でトランプやハメネイも関わっている話ですから、そのうち種々の情報が内外のメディアで出てくるでしょうから、やはりこのブログは落穂ひろい程度を、細々と、続けるつもりです。)

https://aawsat.com/home/article/1765436/%D8%AE%D8%A7%D9%85%D9%86%D8%A6%D9%8A-%D9%84%D8%A7-%D8%AA%D9%81%D8%A7%D9%88%D8%B6-%D9%85%D8%B9-%D8%A3%D9%85%D9%8A%D8%B1%D9%83%D8%A7-%D9%88%D8%AA%D8%B1%D9%85%D8%A8-%C2%AB%D9%84%D8%A7-%D9%8A%D8%B3%D8%AA%D8%AD%D9%82-%D8%B1%D8%B3%D8%A7%D9%84%D8%A9%C2%BB
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/american-elections-2016/2019/06/14/مسؤول-أميركي-من-المحتمل-حصول-هجمات-أخرى-على-ناقلات.html
https://www.aljazeera.net/news/politics/2019/6/13/%D8%A5%D9%8A%D8%B1%D8%A7%D9%86-%D8%A7%D9%84%D9%8A%D8%A7%D8%A8%D8%A7%D9%86-%D8%A7%D9%84%D9%85%D8%B1%D8%B4%D8%AF-%D8%A7%D9%84%D8%A3%D8%B9%D9%84%D9%89-%D8%A7%D9%84%D8%A5%D9%8A%D8%B1%D8%A7%D9%86%D9%8A-%D8%B1%D8%A6%D9%8A%D8%B3-%D8%A7%D9%84%D9%88%D8%B2%D8%B1%D8%A7%D8%A1-%D8%A7%D9%84%D9%8A%D8%A7%D8%A8%D8%A7%D9%86%D9%8A-%D8%A2%D8%A8%D9%8A-%D9%86%D8%A7%D9%82%D9%84%D8%AA%D8%A7-%D9%86%D9%81%D8%B7
https://www.alquds.co.uk/%d8%a3%d9%86%d8%a8%d8%a7%d8%a1-%d8%b9%d9%86-%d8%a7%d8%b3%d8%aa%d9%87%d8%af%d8%a7%d9%81-%d9%86%d8%a7%d9%82%d9%84%d8%aa%d9%8a-%d9%86%d9%81%d8%b7-%d8%b9%d9%85%d9%84%d8%a7%d9%82%d8%aa%d9%8a%d9%86-%d9%81/


安倍総理のイラン訪問はどうやら表面的には、成功しなかったように見えますが、この問題はトランプとハメネイと言う、必ずしも常識的な行動をしない2名の最高指導者が、ほぼ絶対の権限を握っている国の間の問題で、これまでも表面的には、強硬な発言をしながらも、双方とも戦争は望んでおらず、交渉を望んでいることをかなりの頻度で示唆してきていることもあり、安倍総理がどの程度トランプの真意を教えられていて、それを伝えられたか、その結果ハメネイがどの程度トランプと話し合ってもよいと思うようになるかが、鍵ではないかと思っていました。

その意味では取り敢えずの公的立場の表明だけで、失敗と評価するのは時期尚早でしょう。

実質問題については、トランプが自ら交渉をして、その要求を相手に飲ませることに拘ることは、北朝鮮の例でも明らかで、実質問題について安倍総理が仲介をできるとは思っていませんでした。

精々、お互いにこれ以上の緊張増加につながる措置をしないとかの合意があれば、御の字かと思っていました。

特に経済制裁については、トランプは、中国やメキシコとの外交でも制裁で脅しをかけて、相手を譲歩させることを基本にしてきたし、対イラン制裁が効果を表してきた(と思われる)現在、イランの大幅譲歩なしに緩和する可能性は薄いと思っていましたが、制裁については当面更に強化する姿勢をとっています。

これに対してイランの中では、革命防衛隊等の「強硬派」が、ロウハニ大統領等の現実派が米国に妥協することを警戒し、種々強硬発言を繰り返し、その手先である種々の勢力が、UAE沖合のみならず、サウディの諸都市に対するミサイル、ドローン攻撃に加え、巡航ミサイル攻撃をする等、挑発的行動をとってきたように見えますが、ここにきてさらにタンカー2隻に対する攻撃があり、米国務長官がイランの責任に間違いないと声明しているように、どうもイラン内部の強硬派が策動し、イラン政府も彼らを十分抑えきれていない感じがします。

このままでいけば、イランを巡る情勢はさらに緊張する可能性が強そうですが(既に原油価格は上昇しつつある模様)、先ずは安倍総理等がどういう発表を行い、また今後、今次訪問を踏まえて、イランと米国の間で如何なる外交をするかが注目されます。

hothy軍のミサイル等によるサウディ民間人の死傷者

朝方も、これまでのhothy 軍によるサウディに対するミサイル攻撃等での死傷者の数は、それほど多いとは報道されていなかったと書きましたが、先ほど見たal sharq al awsat net は、hothy軍のミサイル攻撃によるサウディ民間人の死傷者の数は1071名に上ると報じています。

それによると民間人の負傷者は959名、死者は112名に上るとのことです。

また、hothy軍はサウディ有力者の暗殺も企て、2016年にはナジュランの町の有力者の集会にミサイルを発射し、6名を殺害したとのことです。

これまで発射されたミサイルは225発で、大部分はサウディ等の介入前にイランから供与されたものだが、介入後も部品や分解したミサイル等を密輸入し、革命防衛隊やヒズボッラーの技術者等がそのアセンブリー(組立)に携わった由。

またこれまで155発のドローンがサウディ向けに発射された由。
取り敢えず以上で、問題はこれら数字の出所がどこか不明なことで、したがって正確か否かは不明です。

それにしても発射されたミサイルの数は、ほぼこのくらいになるのかと言う気はしますが、死傷者数が合わせて1071名と言うのは、これまでアラビア語のメディアをフォローしてきた感じからすると、予想以上に非常に多い感じがします。

その理由の一つは、おそらくミサイルの発射の報道があると、サウディ軍等が捕捉して撃墜したという但し書きがついていることが大半で、またサウディ民間人の被害も、特に触れたなかったり、または触れても数名と言う数字が多かったように思います。

上の数字が事実であれば、サウディ民間人の被害が大きいことや、ミサイルの捕捉に失敗したケースが多いことが、表に出ると戦意に影響したり、政府に対する批判が強まることを懸念し、ごくごく小さめに発表してきたせいかもしれません。

それが、アブハの大量負傷で、迎撃失敗に対する批判も出ていることから、この際実態を明らかにすることにしたものでしょうか?

どうもよく正体のわからない数字ではありますが、取りあえず。
livedoor プロフィール

abu_mustafa

最新コメント
Categories
記事検索
Archives
  • ライブドアブログ