中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

南イエメン情勢(シャブワの戦い等)

シャブワの戦い等、南イエメン情勢につき次の通り

・シャブワでは、県都ataqを巡る戦いが22日夕から23日にかけて、UAEの支援する分離主義勢力と政府軍等との間で激しくたたかわれ、政府軍がataqを維持し、分離主義勢力は敗退した。
この戦闘で3名が死亡し、10名以上が負傷した由(取り敢えずの数字と思われ、またその内訳は不明)
また移行評議会(分離主義者のアンブレラ組織(は停戦を発表した(と言うことはataqの戦闘で、分離主義者が敗退したことは間違いなさそう)
しかし、反政府軍はアデンやその他の支配地域から大量の増援部隊を送りつつあり、県都等の帰趨は未だ不明

・他方、イエメン政府とUAEとの敵対関係はますます深刻化しつつあり、アンマン駐在のイエメン大使はそのネットに、今やUAEはイエメンや当該地域において、イランよりも危険な存在になったと書き込んだ由
同大使は、このような認識はUAEから利益を受けているものも含めて、イエメン人全体の認識となっていると主張している由
(UAEを含むアラブ連合のイエメン内戦介入の、口実(正当化の議論)はイランの手先であるhothyグループの手から、イエメン正統政府を救うということだったので、このような認識をイエメン政府関係者が口にすることは、情勢が極めて深刻であることを示している)
https://www.alquds.co.uk/%d8%af%d8%a8%d9%84%d9%88%d9%85%d8%a7%d8%b3%d9%8a-%d9%8a%d9%85%d9%86%d9%8a-%d8%ae%d8%b7%d8%b1-%d8%a7%d9%84%d8%a5%d9%85%d8%a7%d8%b1%d8%a7%d8%aa-%d8%aa%d8%ac%d8%a7%d9%88%d8%b2-%d8%ae%d8%b7%d8%b1-%d8%a5/
https://www.aljazeera.net/news/politics/2019/8/23/%D8%A7%D9%84%D9%85%D8%AC%D9%84%D8%B3-%D8%A7%D9%84%D8%A7%D9%86%D8%AA%D9%82%D8%A7%D9%84%D9%8A-%D9%82%D9%88%D8%A7%D8%AA-%D8%A7%D9%84%D9%86%D8%AE%D8%A8%D8%A9-%D8%B9%D8%AF%D9%86-%D8%B4%D8%A8%D9%88%D8%A9-%D8%B9%D8%AA%D9%82
https://aawsat.com/home/article/1869556/%C2%AB%D8%A7%D9%84%D9%85%D8%AC%D9%84%D8%B3-%D8%A7%D9%84%D8%A7%D9%86%D8%AA%D9%82%D8%A7%D9%84%D9%8A-%D8%A7%D9%84%D8%AC%D9%86%D9%88%D8%A8%D9%8A%C2%BB-%D9%8A%D8%AE%D8%B3%D8%B1-%D9%85%D8%B9%D8%B1%D9%83%D8%A9-%D8%B9%D9%8E%D8%AA%D9%82
https://www.alarabiya.net/










シリア北西部情勢 2

シリア北西部情勢、特にドリブの南(ハマの北)の情勢とシリア政府軍等が、mrouk のトルコ軍監視ポストを包囲したことは先ほどお伝えしましたが、どうやら問題はトルコとロシアの問題にもなってきた模様です。

hurryiet net とアラビア語メディアは、トルコの大統領とプーチン大統領が23日電話にて北西シリア情勢及びリビア情勢について協議したと報じています。
その中でエルドアン大統領は、プーチンに対して。政府軍等のイドリブ攻撃はトルコの安全保障に重大な影響を与えると警告し、また現地では大量の避難民を生じ、人道危機を招くと警告した由
(プーチンの反応は報じられていない)
他方アナドウル通信によれば政府軍等は23日トルコ監視ポスト周辺を重機関銃で射撃した由。
但し、現在までのところ死傷者は出ていない由
https://www.alquds.co.uk/%d8%a3%d8%b1%d8%af%d9%88%d8%ba%d8%a7%d9%86-%d9%84%d8%a8%d9%88%d8%aa%d9%8a%d9%86-%d9%87%d8%ac%d9%85%d8%a7%d8%aa-%d8%a7%d9%84%d9%86%d8%b8%d8%a7%d9%85-%d8%a7%d9%84%d8%b3%d9%88%d8%b1%d9%8a-%d8%b9%d9%84/
http://www.hurriyetdailynews.com/president-erdogan-holds-phone-call-with-russias-putin-145996
https://www.alquds.co.uk/%d8%a7%d9%84%d9%86%d8%b8%d8%a7%d9%85-%d8%a7%d9%84%d8%b3%d9%88%d8%b1%d9%8a-%d9%8a%d9%87%d8%a7%d8%ac%d9%85-%d9%86%d9%82%d8%b7%d8%a9-%d8%aa%d8%b1%d9%83%d9%8a%d8%a9-%d9%88%d8%a3%d9%86%d9%82/

シリア北西部情勢

イドリブの南(ハマの北9のkhan shikhon の戦いについては、何度かお伝えしてきましたが、アラビア語メディアは、政府軍は同市を奪還後、23日、さらにkafar zitaとtilalを占拠し、イドリブの南にあるトルコの監視所を包囲したと報じています。
23日政府軍が占拠した最大の都市は上記kafar zita の他al lataminaがあり、これらは2012年後初めて政府軍の手に墜ちた由。
これら地域では23日は戦闘らしき戦闘はなかった由
この点に関し、シリア人権監視網はAFPに対して、mourkのトルコ軍監視所はシリア政府軍により包囲されていると語った由
因みに非戦闘地域にトルコは12の監視所を維持している由
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2019/08/23/تقدم-ميداني-الأسد-يحاصر-النقطة-التركية-جنوب-ادلب.html
https://www.alquds.co.uk/%d9%82%d9%88%d8%a7%d8%aa-%d8%a7%d9%84%d9%86%d8%b8%d8%a7%d9%85-%d8%a7%d9%84%d8%b3%d9%88%d8%b1%d9%8a-%d8%aa%d8%b3%d9%8a%d8%b7%d8%b1-%d8%b9%d9%84%d9%89-%d8%a8%d9%84%d8%af%d8%a9-%d9%83%d9%81%d8%b1-%d8%b2/
https://www.aljazeera.net/news/politics/2019/8/23/%D8%A5%D8%AF%D9%84%D8%A8-%D9%82%D9%88%D8%A7%D8%AA-%D8%A7%D9%84%D9%86%D8%B8%D8%A7%D9%85-%D8%AA%D8%B3%D9%8A%D8%B7%D8%B1-%D8%B9%D9%84%D9%89-%D8%AE%D8%A7%D9%86-%D8%B4%D9%8A%D8%AE%D9%88%D9%86-%D9%88%D8%AA%D8%AD%D8%A7%D8%B5%D8%B1-%D9%86%D9%82%D8%B7%D8%A9-%D8%A7%D9%84%D9%85%D8%B1%D8%A7%D9%82%D8%A8%D8%A9-%D8%A7%D9%84%D8%AA%D8%B1%D9%83%D9%8A%D8%A9
どうやらハマの北の戦いは政府軍の勝利で収まった模様ですが、当面の問題はトルコ軍がその包囲された監視所をどうするかでしょう。
手対するのか、今後とも政府軍の包囲網を通って補給を続けるのか?

南イエメン情勢(シャブワ)

UAEの支援する南部分離主義者がアデンを席巻したことは先に報告し、その東隣のアブヤン県でも同様の動きに出ていることも報告しましたが、今度はその隣のシャブワ県でも同じことが生じつつある模様です。
al qods al arabi net は、イエメン政府は22〜23日の夕、UAE軍が分離主義者を支援し、シャブワ県に戦火を広げ、同県の県都atiqを掌握しようと動いていると非難したと報じています。
また政府軍は、このような試みを撃退したとも称している由。
またサウディ委員会(如何なる性質のものかは不明)は、両者の調停をしようとして、サウディ軍機が上空を飛び交っている由
https://www.alquds.co.uk/%d8%a7%d9%84%d8%ad%d9%83%d9%88%d9%85%d8%a9-%d8%a7%d9%84%d9%8a%d9%85%d9%86%d9%8a%d8%a9-%d8%aa%d8%aa%d9%87%d9%85-%d9%82%d9%8a%d8%a7%d8%af%d8%a9-%d8%a7%d9%84%d9%82%d9%88%d8%a7%d8%aa-%d8%a7%d9%84%d8%a5/
以上の通り、UAEとその支持する分離主義者はアデンからアブヤン、さらにシャブワへと軍事的活動の輪を広げ、まさしくイエメンを分割する勢いで、おそらく政府軍(及びその同盟の民兵や部族兵)としてはサウディの支持だけが頼りと言う状況ではないかと想像します。
問題はそのサウディの立場で、これがまことにあやふやと言うか、グラグラしていて、UAE軍の行き過ぎを抑えるかと思うと、分離主義者の攻撃を認めるかのような立場を示したり、要するにUAEとhadiの間で優柔不断です。
というか、もしかすると両者の間で、イエメン分割の密約ができている可能性も否定できなそうです。
現在のところ、状況は流動的な模様ですが、取り敢えず






hothy軍の南部サウディ攻撃

このところhothy軍が連日南部サウディの基地や空港をK2ドローン等で攻撃していることは、何度かお伝えしていますが、22日にもサウディ南部のkhamis mashitの空軍基地を複数のドローンで2度攻撃した模様です。

これは同軍の報道官の発表したところですが、それによると最初の攻撃は基地の通信施設を狙い、2回目の攻撃は貯蔵庫と貯油施設を狙い、双方とも大きな被害を与えた由。

これはサウディ機等が、48時間内に40回もの攻撃を行い、無辜のイエメン人を殺傷したことへの報復であるとした由。

これに対して、アラブ連合軍の報道官は、2機のドローンを撃墜したとして、大きな被害はなかったとしている由。

さらに、hothy軍報道官は、弾道ミサイルでジャザーンの近くのsamitaの合同作戦本部を攻撃し、人員に甚大な被害を与えたと発表した由。
(これに対するアラブ連合のコメントは報じられていない)
冒頭に書いた通り、どちらの言い分が正確かは確認困難ではあるものの、最近では弾道ミサイル、ドローンの出現で、イエメン内戦の「ゲームのルール」がすっかり変わったようなので、ご参考まで。

リビアの仏軍基地

仏がリビアのhaftar将軍を支援していることは公然たる秘密でしたが(前から仏軍特殊部隊の存在が報じられ、さらには仏軍の対戦車ミサイルがhaftar軍の基地から発見されている)、al jazeera net は、統一政府筋の情報として、仏が海岸の基地からドローンの攻撃を行っていると報じています。
この種の問題では、(上記ミサイルのように現物でも押収されない限り)確認は容易ではないと思いますが、記事の要点のみ次の通り。

・統一政府筋によると、仏部隊が産油地帯のシドラ空港に、ドローンのコントロール及び組み立て所を維持し、haftar軍のミサらた空爆やトリポリ攻撃のドローンを操作している
これら仏軍は厳しい警戒の下でraas laanuufの住宅地帯に居住している由

・さらに仏軍はjafra地域(リビア南部)にも第2の部隊を擁し、彼らはそこからhaftar部隊のトリポリ攻撃を支援しているよし

・仏軍のhaftar支持は完全で、これまでの安保理等国連での同軍御人道法違反を摘発しようとの動きは、拒否権を有する仏がこれを阻止してきた由
https://www.aljazeera.net/news/politics/2019/8/21/%D9%84%D9%8A%D8%A8%D9%8A%D8%A7-%D8%AD%D9%83%D9%88%D9%85%D8%A9-%D8%A7%D9%84%D9%88%D9%81%D8%A7%D9%82-%D9%81%D8%B1%D9%86%D8%B3%D8%A7-%D8%AD%D9%81%D8%AA%D8%B1
これまでも仏はその石油会社TOTALのためにhaftar将軍を支持し、イタリアがENIのために統一政府を支持しているとされてきたところ、冒頭書いた通り、この種の話は確認は取りくいが、華やかな文化の陰に隠れて、特にアフリカの旧植民地では、やりたいことをやってきた仏のもう一つの顔を示すものとも考えられ、甚だ興味があるにつき、取り敢えず




主権評議会の発足(スーダン)

スーダンでは、軍事評議会と「自由と改革」との間で、移行期間に関する合意が署名されたことは先に報告しましたが、al qods al arabi net は、その合意に基づき主権評議会のメンバーと首相候補が22日宣誓を行い、移行期間に関する実験が始まったと報じています。
それによると、移行期間の前半の軍事評議会メンバーが議長をする期間については、これまでの軍事評議会議長abdel fattah burhanが議長を務めるが、主権評議会メンバー9名が、同議長と最高裁判所長官の前で宣誓をした由。
1名は欠席したがその理由は不明の由

https://www.alquds.co.uk/%d8%a7%d9%84%d8%b3%d9%88%d8%af%d8%a7%d9%86-%d9%8a%d8%af%d8%ae%d9%84-%d8%a7%d8%ae%d8%aa%d8%a8%d8%a7%d8%b1-%d8%a7%d9%84%d9%85%d8%b1%d8%ad%d9%84%d8%a9-%d8%a7%d9%84%d8%a7%d9%86%d8%aa%d9%82%d8%a7%d9%84/

スーダンについては移行期間に関する交渉が長引き、中東の他の諸問題にかまけて、真面目にフォローしていなかったこと、先に書いた通りで、おそらく新しい主権評議会は多くの難問を抱えての船出かと思うところ、取り敢えずその発足について報告しておきます。 



拷問禁止国連会議のエジプト開催問題

確か1週間ほど前だったかに、カイロで開催が予定されていた国連人権高等弁務官事務所主宰の拷問禁止に関する会議が、国際的や地元エジプトの抗議と圧力で開催が延期されたとの報道があったように記憶します。
この問題について、al qods al arabi net は、エジプトの人家活動家、法律家、ジャーナリスト等80名がそのカイロ開催を拒否する声明を出したと報じています。
https://www.alquds.co.uk/80-%d8%b4%d8%ae%d8%b5%d9%8a%d8%a9-%d9%85%d8%b5%d8%b1%d9%8a%d8%a9-%d8%aa%d8%af%d8%b9%d9%88-%d9%84%d9%85%d9%86%d8%b9-%d8%b9%d9%82%d8%af-%d9%85%d8%a4%d8%aa%d9%85%d8%b1-%d8%af%d9%88%d9%84%d9%8a-%d8%b9/
確かに、拷問も含めた官憲の人権侵犯の疑いが度々報じられるカイロでの、国連人権高等弁務官事務所主宰の会議は、ある意味では全くの茶番ですが(エジプトとしては、国際的に人権侵害の批判が強いことから、これに対抗しての宣伝の機会として利用するつもりで、会議を招請したものと思うが、国連側としてはエジプトでの開催で人権意識を強めるために、エジプト開催を受け入れたものと思うが)、この会議に限らず、多くの途上国での国連会議の開催には、この種問題がついて回ることは、昔、昔国連を担当していた時にも痛感した問題なので、ご参考まで
エジプトでの会議は結局どうなるのでしょうか?






大統領宮殿の略奪(アデン)

1-482[1]分離主義勢力が掌握した暫定首都のアデンでは依然大きな混乱が続いているいる模様です。

al qods al arabi net は数枚の写真入りで、分離主義軍が占拠した大統領宮殿のひとつの門を開放したところ、多数の群衆が詰めかけ、物品を盗み去ったと報じています。
尤も、別の記事では同じ宮殿を分離主義者が略奪しているとも報じており、また首都サナアでは支配するhothy軍の兵士が、方々の家に押し入り強盗やら強制押収やらを繰り返しているとも報じられていて、混乱と混沌は、どうやらイエメン全土の問題のようです。

hothy軍の米ドローン撃墜

先日も報告した通り、イエメン内戦と並行して、米軍は主としてドローンを使ってイエメンの過激派(「アラビア半島のアルカイダ」等)を監視し、これをドローン攻撃していますが、al jazeera net は、hothyグループ報道官は、同軍対空部隊はザンマール県で、国内的に開発した新型のミサイル(地対空ミサイル)で、米ドローンMQ9を撃墜したと語ったと報じています。

同報道官はさらに、これまでイエメン上空は無防備であったが、これからはイエメンに敵対するものはその防空力に直面するであろうと語った由。
これまでもサウディ軍は(パトリオットミサイルで)多数の弾道ミサイル及びドローンを撃墜しており、弾道ミサイルに比せばドローンの撃墜は容易かと思われるも、それにしても精密な誘導を要する対空ミサイルがイエメンで制作されたとは考えられない。

「開発」の意味にもよるが、おそらくはイランから供与されたミサイルを、現地で革命防衛隊やヒズボッラーの技術者らが、別途送られてきた部品と組み合わせたというところかと思われます。

それにしても、イランがそのようなミサイル及び部品を供給したのが事実であるとすれば、イランの対イエメン介入も進化しているやに思われる。

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