中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

ドバイで色ごとにはくれぐれもご注意!

ドバイと言えば随分日本の観光客も増え、開けたところと言うイメージかと思いますが、矢張りあそこは湾岸の保守的王国です。余りは目を外すと監獄で長いこと暮らすことになります。
ご用心、ご用心。
8日付の
le monde はこのたびドバイで性的なメールのやり取りをした男女が夫々禁固3年の刑に処せられたと報じています。

それによると、関係者はエミレート航空の42歳のインド人客室乗務員とキャプテン(47歳 人種は不明)で、事件は彼女の夫が彼女を不倫で訴えたことから裁判所の命令で、航空機会社が証拠を提出したことから始まったとのことです。

ドバイと言えば自由貿易港で自由に満ち溢れたところとのイメージがあるかもしれませんが、非常に保守的な湾岸王制国家で、これまでも外国人がみだらな行為をしたとして罰せられているそうです。

英国人夫婦が海岸でキスをしていたら通りがかりの子供連れの奥さんに訴えられ、数ヶ月の禁固刑に処せられたことがあったし、婚姻していないものとホテルの同じ部屋に泊まったということで禁固刑に処せられそうになった(注:イスラム法では婚姻していない男女がセックスをすることは姦通とされており、立派な刑法上の罪です。これに従えば日本の若い人は皆刑法違反か?)カップルも居るとのことです。

犬の祖先は中東

18日付のle monde は犬の共通の祖先は中東の灰色狼であることが詳しいDNAの調査から明らかになったと報じています。

これまでも犬の先祖は狼とされていましたが、それはアジア、又は欧州の狼であるとされていましたが、それは不十分な検体の調査に基づくもので、多くの検体のDNAから知らべたところ、先ず間違いなく中東の灰色狼が祖先だとのことです。

但し、その後犬は各地でその地の狼とも交配して行ったために同じ種類の動物の癖にものすごく多くの種類を擁することになったのだろうと言うことです。
それにしても中東では犬と言うのはあまりい意味ではなく、例えば人をののしる場合アラビア語で「おまえは犬だ」などと言おうものなら血の雨が降ること必定で、これとあの愛すべき犬との関連が誠に不思議です。

ブラジル大統領のパレスチナ・イスラエル訪問

ブラジルの大統領は現在イスラエルを訪問中ですが、17日アラファト議長の墓に献花した後、イスラエルは分離壁を撤去しなければならないと語ったと18日付jerusalem post が報じています。
なおイスラエルでは大統領がアラファトの墓に献花したことに批判がある他、外相のリーバーマンは大統領がシオニズムの創始者ヘルtぇるの墓を訪問しなかったので、関連行事をボイコットしたと語ったと言うことですが、この男こそ昨日書いたイスラエル外交のパロディに出てきた男です。
それにしてもイスラエル・パレスチナの訪問は大変ですが、同時にイスラエルの外相も大変な人ですね。

バハレンの英大使館に対する攻撃

18日付のal qods al arabiは、17日マナマ(バハレンの首都)の英国大使館に爆発物が投げつけられたが、特段の被害はなかったと報じています。
それによると男が大使館に何か投げつけ小さな爆発音がしたが、男は逮捕され取り調べ中とのことです。
因みに最近英国大使が反政府のシーア派の指導者の一人と会談したことについて、スンニ派(注:バハレンでは少数派だが王族始め支配階級がスンニ派でバハレンを支配してきた)からは内政干渉との非難が上がっていたとのことです。

アラブ証券市場の活況

若干前になりますが世界同時不況の影響を受けてドバイの市場が混乱したことが話題となりましたが、18日付のal jazeerah はアラブ証券市場は活発で多くの国で株が上がっていると報じています。
小生株などやったこともないので用語等について間違いが多いかもしれませんが、ご勘弁ください。
要点のみ
「17日アラブ証券取引所は活況を呈した。サウディ、オマーン、バハレン、エジプトの市場では株価が上昇した(注:エジプトではムバラクの健康問題から一時株が下がったと報じられていましたが、TVに顔を出したことで株式様も取りあえず安心したのでしょうか?)。
中でも最も上がったのがカタールで3・8%、最大の市場サウディでは0・9%上がったが、これは原油価格の上昇が貢献している。その他ではオマーンが0・1%、バハレンが0・3%の上昇である。
これに対して、クウェイト、アブダビ、ドバイでは下落した。

エルサレムに関するヨルダン国王の危惧

このところエルサレムの旧市街でイスラエル警察とパレスチナ人の衝突が続くとか、不安定な情勢が続いていますが、ヨルダンのアブダッラ国王は17日、イスラエルはエルサレムからアラブ人を排除しようとしており、国際社会はこれを黙視すべきではなく、迅速に有効な対策を講じなければならない、と声明したと18日付のhaaretzは報じています。
これはEUの対外担当相の訪問時の発言だそうですが、これまでもヨルダン、特にその国王はフセイン国王以来国際的に穏健かつ良識派として尊敬されてきましたが、国際社会に頼るしかない所にその弱さと言うか難しい所があります。

大統領はつらいよ

ドイツで手術を受けたムバラクが10日ぶりにエジプトのTVに姿を見せたことは本日朝書きましたが、同じく17日付のal qods al arabiはカイロ発として、せっかくムバラクがTVに出たと言うのに、エジプト人を安心させるには至らなかったようで、TVに顔は出たがその話声が全く伝えられないTVは却って疑心暗鬼を読んでいるようで、中にはカイロ株式のこれ以上の下落を防ぐために、大統領の手術前の映像をつなぎ合わせて、手術後の映像だとして流したのではないか、と疑っているものも少なくないと報じています。
やれやれ大統領はつらいですね。
尤も随分前のことですが、サダト大統領がイスラム原理主義者のテロで暗殺された時にも、実際には殆ど即死状況であったにもかかわらず、死亡が発表されるまでには相当の時間を要し、その間彼が元気で自分で歩いてヘリコプターに乗り込むのを見た等と言う目撃者談も流される始末でした。
権力者の健康状態は最高の国家機密と言うことも理解できないところではないですね。 

トルコ・アルメニア関係

米国議会(委員会レベル)とスウェーデン議会が第1次大戦中のトルコのアルメニア人虐殺をジェノサイドと認定したことに対して、トルコが反発して双方の国から大使を召還したことは前に書きましたが、17日付のtoday's zaman はトルコのエルドアン首相が16日のBBC放送のインタビューの中で、現在トルコには17万人のアルメニア人が住んでいるが、そのうちトルコ国籍を有するものは7万人だけで、トルコとして責任を有していないのでこのような状況が続けば、トルコは彼らを国技追放にするかもしれないと脅したと報じています。
記事によれば、これらアルメニア人の多くは1988年の大地震後にトルコにきてイスタンブールに住んでいるのだそうですが、トルコ政府はこのジェノサイド呼びかけの背後にはアルメニア政府よりも海外在住アルメニア人の働きかけが大きいと反発しているとのことです。

イスラエルジョーク

17日付haaretzは「我々は自動車の運転と同じように交渉する」と題して記事で、イスラエルの運転はクレイジイと言われるが、イスラエルの交渉も本質的には運転と同じだとしてパロデイに仕立てているので、暇な人のために。

1、左信号を出して右に向かう。
バラク(労働党で国防大臣)のよろめき運転ともいう。但し、この完全な逆であるシャロン風よろめきと混同しないこと。
2、左への信号を出してなにもしないこと。
ネタニアフ風フリーズ(凝固)という
3、乱暴な言葉と卑猥なゼスチャー以外に信号を出さないこと
リーバーマン風運転と言う。この運転は衝突やニヤミスや大きな混乱をもたらすが、不思議なことに運転手は怪我もしない。
4、高速道路や一般道路を勝手に逆行すること
イスラエルやパレスチナ人が運転するとよくやること。
5、自分の方に通行優先権がある
衝突や違反の場合、米国と同じ側に居るものが絶対に自分の方に通行の優先権があると思いこむこと
6、自分が明らかに悪い時にはルール5(注:このルールは不明。誰か知っていますか?)を見る
どう考えても自分が悪い場合でも、自分は悪くないと言い張り、いかに相手が悪いかを言い募る
7、攻撃的運転
総ての規則に違反し、勝てtに駐車、一方通行逆行、間違ったターン、進入禁止無視等をしても、悪気はない。意図的ではないよ。
何しろここでは総ての車がハンドル2有していて、誰でも自分勝手に運転するので、誰にも責任がない。
こう言うことですから、副大統領閣下、次の訪問には車ではなく汽車をお使いください。

シリアでのヨルダン人逮捕

17日付al jazeerah は、ヨルダンのアラブ人権委員会が、シリア大使館に対してシリアで逮捕または行方不明になっているヨルダン人241人のリストを提出して、情報提供方要請したと報じています。
報道によると、これらのうち逮捕されたものの大部分は政治的な理由で、裁判も行われておらず、中には半世紀(25年)も収監されたままのものもいるとのことです。
また行方不明者については何年も前から消息不明とのことです。
このように人権委員会が公的ルートで接触するのは初めてのことだそうです。
アラブのマスコミはこの種アラブの国の人権問題については殆ど報道しませんが、流石にこのal jazeerah 等ができてから、少しずつ報道されるようになてtきました。
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