中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

メッカ州の大雨(サウディ)

tc55xCp5LCMZbIBo[1]サウディのジェッダやメッカ周辺は20〜21日にかけて大雨に見舞われ、当局に対して、1989件の救援要請があり、481名の人が救出されたよし。
現在のところ死傷者は出ていない模様
ここ数年中東でも各地で大雨や大雪などの自然現象が起きているところ、確かカイロでも最近道路が水没したり、イスタンブールも寒波に見舞われている模様です。

http://www.alarabiya.net/ar/saudi-today/2017/11/21/السعودية-قرابة-2000-بلاغ-جراء-السيول-وإنقاذ-481-شخصا.html

ハリリのベイルート帰還

レバノンのハリリ首相は21日カイロからキプロス経由で帰国し、アウン首相、国家議長らとともにレバノンの独立記念日式典に出席しましたが、帰国の際にも、彼の辞任表明の背景やサウディでの行動等については、記者等に対してまたtく説明はしていないとのことです。
おそらくはまずは、式典後アウン大統領とも話し合ったうえで、自分の立場を表明するということのようで、いつ彼が公に説明するのかが待たれます。
またなぜわざわざキプロス経由で帰国したのかも不思議な話ですが、もしかしたら式典の開始時間に合わせて帰国するための(要するに式典の前に時間がありすぎて、未だ用意ができていないときに話をさせられるのを避けるため)時間調整に使ったのかもしれません
(どうもレバノンお話をフォローしていると(、こちらまで陰謀史観のとりこになりそう!!)
まあ、明日まで待つことにしましょう
http://www.alquds.co.uk/?p=830699
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2017/11/22/لبنان-يحتفل-بعيد-الاستقلال-بمشاركة-الحريري
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/2017/11/22/الحريري-يكرر-تمسكه-بحياد-لبنان-وترقب-لموقفه-في-بيروت.html

シリアでのイランの影響力

先日のアラブ外相会議は、激しくイランのアラブ諸国への介入を非難し、イランと対抗するためのイスラエル―サウディ同盟なる話も全くの可能性のない話ではないような報道も流れていますが、下記の通り、矢張りポスト内戦のシリア情勢、さらには「豊かなる三日月地帯」が「イランの三日月地帯」となるのか等、今後の中東情勢はイランとこれに対抗するスンニ派の争いが,主潮となりそうな状況です。
取りあえず、関連の報道を2つほど。
なお、このうちal arabiya net の報道は、サウディ系紙がイランの反政府グループの情報を基にして書いたとされるもので、事実関係がどうと言うよりは,むしろイランの脅威としてイスラエル等が飛びつきそうな(あえて言えば、もともとのソースがイスラエルであっても驚かない)話で、なんとなく不気味なニュースです。

・プーチンは、ソチ首脳会議に備えて、シリア問題等について関係国の首脳と精力的な電話会談をしているところ(トランプとは1時間話した由。内容は中東からウクライナ等国際情勢全般にわたる模様)、ネタニアフ首相とも30分話をした由。
イスラエル首相府によれば、会談はシリア問題とイランのシリア等におけるプレゼンスが主で、ネタニアフはイスラエルの安全保障か?)戦略(イランのプレズンス反対等か?)を説明した由。

・al arabiya net が入手したイランの反政府評議会(実態は不明)の報告書は、イラン政権お内部資料から、先月シリアを訪問したイラン参謀長とシリア政府との間で、内戦後のイランおシリアでのプレゼンスが合意されたとしている。
それによるとイラン参謀長は最高指導者ハメネイの直接の命令で、シリアの国防大臣及び参謀長との間で、内戦後も革命防衛隊の駐留継続とその拡大について公式文書に署名した由。
もう一つの合意は、シリアにおける兵器幸寿王の新設と既存の工場の拡大近代化の由。
またイランが支払った経費の支払いについても合意した由。
イランの指導者は、その国境は地中海にまで広がり、その補給路はイラクシリアを通じてベイルートに通じると誇らしげに語っている。
http://www.alarabiya.net/ar/iran/2017/11/21/اتفاقيات-إيران-والأسد-مصانع-أسلحة-وبقاء-الحرس-الثوري.html
https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5046241,00.html



















米国民に対するサウディ旅行警戒情報

アラビア語メディアによると、米国務省は21日、米国民に対して、サウディではいまだにテロの危険があり、またイエメンからのミサイルの危険もあるとして、サウディへの力については十分警戒するように、との渡航情報を出したとのことです。
http://www.alquds.co.uk/?p=830616
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2017/11/21/واشنطن-تحذر-رعاياها-من-السفر-للسعودية
記憶では米政府が、テロの危険性を理由にサウディに対する渡航情報をだしたことは、最近では珍しいのではないかという気がしますが、取りあえず

米軍の北部アフリカでの空爆(ソマリア、リビア))

米空軍がソマリアとかリビアで、アッシャバーブやISに対する空爆を強化していることは先にもお伝えしましたが、米軍は更に空爆を続け、強化している模様です。
矢張りトランプの政策の反映でしょうか?

・米国防総省報道官は21日、米空軍が首都の北西200卉賄世離▲奪轡礇弌璽屬侶盈基地を空爆し、100名以上の戦闘員を殺害したと発表しました。
この作戦はソマリア政府と協議の上のものの由。

・他方米アフリカ軍は同じく21日、米空軍が17,19の両日、リビア南部のjafra近くのISの拠点2つを空爆したと発表した。
ISの損失等については不明
この作戦も統一リビア政府と協議のうえおこなわれた由
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/2017/11/22/واشنطن-تعلن-عن-غارتين-جديدتين-على-داعش-بليبيا.html
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2017/11/21/البنتاغون-يعلن-قتل-أكثر-من-100-بغارة-في-الصومال

本日はこれから仕事があるので、取りあえず











レバノン・イスラエル国境の緊張?

アラブ連盟のレバノン非難で、レバノンを巡る緊張が高まった感がしますが、実際にも、早速イスラエル・レバノン国境が緊張しているのでしょうか?

al qods al arabi net とal jazeera net ,それにイスラエルのjerusalem post net は、22日のレバノンの独立記念日を前に 、レバノン軍司令官がレバノン軍に対して、イスラエルの脅迫及び侵犯に備えるために、最高の準備態勢を敷くようにと命令したと報じています
(その根拠は不明)
これに対して匿名条件のイスラエル責任者は、戯言と一蹴したとのことです。
他方イスラエル軍は19日からシリアとの国境方面で、演習を行っている由。
http://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/Lebanon-army-chief-asks-troops-for-readiness-at-Israel-border-514782
http://www.alquds.co.uk/?p=830391
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2017/11/21/قائد-الجيش-اللبناني-يدعو-للجهوزية-لمواجهة-تهديدات-إسرائيل

おそらくは中東一流の言葉による非難の応酬で、戦闘などには至らないだろうと思いますが、時が時だけに、取りあえず






イランの組織のイエメン通貨偽造(米国の制裁)

al jazeera net は、米財務省が20日、イランの3の企業と2人の個人が関与するグループが、イエメン通貨の偽造を行っていたとして、制裁を課したと発表したと報じています。
それによると、彼らは例のコドス部隊を含む革命防衛隊の行う、不安定化工作のために、イエメン通貨を数億ドル分も偽造していたとのことです。
彼らは、そのために精巧な印刷機械やインク等をヨーロッパの規制をすり抜けて輸入し、イエメン通貨を偽造したもの由。
米財務長官は、記者会見で、これらのグループはコドス部隊がイエメンや湾岸や欧州等で行う、不安定化工作のために通貨を偽造していたとして、イラン取引を行ういかなる企業や個人も、この偽造通貨で損害を受ける可能性があると警告した由。
なおそれらの企業のうちの一つはドイツに拠点を置いて、欧州の規制を逃れていたとしている由。
http://www.aljazeera.net/news/international/2017/11/21/واشنطن-تعاقب-كيانات-إيرانية-لتزويرها-العملة-اليمنية

このところ、サウディと米国のイランに対する厳しい立場が目立つところ、米国の制裁措置の影響が注目されます。
因みに、このal jazeera net はカタール系で、イエメンに関してはサウディに対し厳しい記事も書いてきており、サウディの宣伝記事とは思われないので念お為。











プーチン・アサド会談(ソチ)

明日22日には、ロシア、イラン、トルコの3首脳会議が、ロシアの措置で予定されていますが、プーチンはこの会議を前に、シリア内戦の政治的解決を巡り精力的な。接触を始めた模様です。

アラビア語メディアはいずれも、ロシア大統領府が21日、20ソチにてプーチンとアサド大統領の会談があったと発表したと報じています。
それによると、会談は突然のことで、アサドは4時間措置に滞在した由(要するに、3首脳会議を前に、若干の打ち合わせをするために呼びつけられたのでしょう)
大統領府によれば、会談で、プーチンはシリア内戦が過激派の敗北で終わりつつあるとして、アサドに祝意を表し、今後の課題は政治的な解決で、交渉を通じての政治的解決が重要で、そのプロセスには国連も関与すべきであることを強調した由。
また22,23日サウディで開かれる、反政府派の会議にはロシア政府代表も出席する予定とした由。
またプーチンは20日から関係国首脳と接触するとして、同日にはカタール首長と電話で話し、21日には米トランプ大統領と電話会談する予定の由
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2017/11/21/لقاء-مفاجئ-بين-الأسد-وبوتين-وحديث-عن-تسوية-سياسية-.html
http://www.alquds.co.uk/?p=830368
http://www.aljazeera.net/news/international/2017/11/21/بوتين-يستقبل-الأسد-في-سوتشي

3首脳会談前に、プーチンがアサドを呼びつけ、トランプその他とも電話会談するというのは、プーチンとしてもこの3首脳会議で、シリア問題の政治的解決に関する大枠に合意したい並々ならぬ意欲を有しているのではないかとも思われ、いずれにしても、今週のシリアを巡る動きは激しくなりそうです。
しかし、CNNなどを見ていると、トランプの方では北京で有名店で万引きをしたとして捕まった米バスケットボールの選手3名の釈放のために、彼が習近平と話をして、彼らが釈放されたことについて、っそのうち一人の父親謝意を表明しなかったとする問題が大きな政治的問題となっているとかで、そちらの方の話を長々と時報じている有様で、米大統領としてシリア問題についてプーチンとやり合う余裕など到底なさそうに思われるのですが、どんなものでしょうか?








戦鼓の響き?(風刺画)

98f3c8ea-4978-4562-8166-0083b3e81fb4[1]先日のアラブ外相会議に関する風刺画でしょうか?
湾岸人と思しき、機械仕掛けの男のおもちゃが戦争と書かれた太鼓をたたいて、それにつれて、ゼンマイ仕掛けのおもちゃが動き出しているところです。
これらのおもちゃは、どこの国を示したものでしょうか?
仕掛け人はサウディか?米国か?イスラエルという所でしょうか?
ちなみにal jazeera はサウディと喧嘩をしているカタールのメディアです。
http://www.aljazeera.net/news/caricature/2017/11/20/كاريكاتير-طبول-الحرب







トルコ軍のYPGに対する報復砲撃(イドリブ、シリア)

トルコ国境に近い北西部シリアのイドリブでは、前からクルド勢力のYPGとトルコ軍の衝突が懸念されていましたが、19日双方の砲撃があった模様です。
これはal arabia net が、2の記事で、トルコのアナドル通信を引用して報じているものですが、それによると20日の同通信はイドリブで停戦監視の監視所に配置されているトルコ軍に対して、YPGの支配地域から5発の臼砲弾が飛来したとのことです。
トルコ軍等に死傷者はなかったとのことですが、これに対してトルコ軍も、シリア北部のクルドの支配地域afrinに対して砲撃をしたとのことです。
トルコ通信によれば、イドリブの監視所 に対して、クルド勢力から砲撃があったのは最初のことの由。
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2017/11/20/إدلب-تبادل-إطلاق-نار-بين-قوات-تركية-ووحدات-الحماية.html
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2017/11/20/إدلب-تبادل-إطلاق-نار-بين-قوات-تركية-ووحدات-الحماية.html

どうやら今回は単発の事件程度だったかと思いますが、トルコ軍がそのイドリブの監視所に対する砲撃に対して、クルド勢力の飛び地であるafrinに報復攻撃を加えたことは、今後とも同様の事件が続き、トルコとしてはafrin からクルドの武装勢力を駆逐しようとする可能性があり、この辺の状況は要注意でしょうね





livedoor プロフィール
最新コメント
記事検索
  • ライブドアブログ