中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

シリアの将来(風刺画)

cartoon15-7-2018-[1]面白い、と言うか皮肉な風刺画です。
馬の横腹にはシリアの将来と書いてあり、鞍が3つ載っていますが、誰の鞍かは書いてありません。
ロシア、イラン、アサドとするのか、ロシア、イラン、米とするのか、他にさらに若干御組み合わせも可能でしょうが、皮肉な絵です
https://aawsat.com/home/cartoon/1331971/%D8%A3%D9%85%D8%AC%D8%AF-%D8%B1%D8%B3%D9%85%D9%8A






イエメン沖の地震

al arabiya net とal sharq l awsat net (いずれもサウディ系)は、米地質研究所が、15日早朝イエメン沖で震度6・2の地震が発生したと発表したと報じています。
震源地はスコトラ島北西213劼離▲妊麩僂箸里海箸任垢、現在までのところ被害の報告はない模様です。
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/yemen/2018/07/15/-هيئة-المسح-زلزال-بقوة-6-2-درجة-قبالة-اليمن.html
https://aawsat.com/home/article/1332036/%D8%B2%D9%84%D8%B2%D8%A7%D9%84-%D8%A8%D9%82%D9%88%D8%A9-62-%D8%AF%D8%B1%D8%AC%D8%A9-%D9%8A%D8%B6%D8%B1%D8%A8-%D9%82%D8%A8%D8%A7%D9%84%D8%A9-%D8%B3%D9%88%D8%A7%D8%AD%D9%84-%D8%A7%D9%84%D9%8A%D9%85%D9%86
このところ世界的に地震や火山などン自然災害が増えています。
震度6・2程度では大きな損害は出なかったかもしれませんが、同じく本日のal arabiya net は15日早朝、イエメンからサウディのナジュランに向け、弾道ミサイルが発射されたと報じていて、先のジャザーン向けのが10日だったかと思いますので、hothyグループは相も変わらず連日サウディに対して弾道ミサイルを撃ち込んでいる模様です。
このような状況ではサウディ当局としては、自然災害の地震よりは、イエメン発の政治的地震を心配した方が容易のではないか?というのはいらざるお世話か!

シリア情勢

シリアでは、南部のダラア(シリア革命の発祥の地とされる)では、種々の経緯はあっても、ロシアの主導による停戦は維持されている模様で、どうやらロシアとアサドの次の目標はイドリブで、このままでいけば、トルコの支配する地域と米軍に支援されたシリア民主軍の支配する地域を除く地域は、早晩アサド政権の支配下にはいりそうです。

アラビア語メディから
・南部シリアの中心都市ダラアでは、14日反政府軍による重火器の政府軍への引き渡しが始まった。
政府軍報道官は、反政府軍は重火器の弾薬等を引き渡しつつあると語った由
また13日には双方がダラアに残っていた土塁等の撤去を始めた。

・他方エルドアン・トルコ大統領は、ロシアのプーチンとの電話会談で、ダラアにおける民間人の安全と保護に関して懸念を表明した由。
また、トルコ大統領府によれば、エルドアンは、プーチンに対して、もし政府軍がダラアと同じようにイドリブに前進して来れば、アスタナ合意の根本を破壊することになろうと警告した由
更にエルドアンは、プーチンに対して、イドリブで平和に反するようなことが行われなければ、反政府グループのアスタナ会議参加を助けるであろうと語った由。
それに対して、ロシア大統領府は、両大統領はシリア問題について話し合い、安保理等の決議に基づくシリア問題ン政治解決の必要性を確認したと語った由
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2018/7/14/أردوغان-يحذر-من-تكرار-سيناريو-درعا-في-إدلب
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2018/07/14/سوريا-المعارضة-في-درعا-تبدأ-تسليم-سلاحها-الثقيل-.html










イラクの抗議活動の拡大

イラクでは、特に南部のシーア派が多数を占める地域で、インフラの劣化、サービスの低下(あの暑さで停電が長引けば誰でもイライラする)、政治家等の腐敗に対する抗議デモが生じ、既に1週間近くも立っているのに、現在のところ終息の見通しは立っていない模様です。

若干断片的ですが、南部イラクの状況に関しアラビア語メディアから取りまとめ、次の通り
・イラク政府は、カルバラ、ナジャフ、バスラ等南部の県に対して、夜間外出禁止令(外出禁止の時間は報じられていないが、おそらく夜間の外出禁止令?)を発した
また内務省は警戒強化のための警戒態勢を引き上げた。また(流言飛語を禁止するため?)SNSを一時的に閉鎖した。
・南部のmisan 県では、抗議者1名が死亡し、15名が負傷した(下人は報じられてないが、治安当局との衝突の所為か)
・ナジャフ空港では運行が停止され、駐機してあった航空機はバグダッド空港へ移されたが、クウェイト航空は同空港への飛行を中止した

・クウェイトとの陸路は一時閉鎖されていたが、政府がこれを再開したものの、抗議の群衆は車、タイヤ等で、道路を閉鎖している
・クウェイトでもイラクの騒擾の拡大に伴い、国境地域での警戒態勢を強化しており、参謀総長が現地に赴いて、指揮している

・バグダーディ首相はバスラに赴いて、同地方の有力者、長老等と協議しているが、インフラ回復及び失業対策のために、即時30億ドルを支出することを約した。

https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/iraq/2018/07/14/العراق-استئناف-الحركة-بمطار-النجف-بعد-انسحاب-المحتجين.html
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/iraq/2018/07/14/العراق-قطع-الكهرباء-على-كامل-النجف-وإعلان-حظر-التجوال.html
http://www.alquds.co.uk/?p=974377
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2018/7/14/هكذا-ردت-بغداد-على-الغضب-الشعبي-بالجنوب




ガザ情勢(停戦合意と再度の攻撃)

ガザ情勢については、週末にかけて次のような動きがあった模様ですが、どうもこのままの状況では、さらなるエスカレーションの方向に進みそうです。

・14日夕、ハマスとイスラム・ジハードはそれぞれ、イスラエルとの間で停戦に合意したと発表した
停戦は国際的及び地域的勢力の斡旋によるものとされているが、al qods al arabi net はエジプトの斡旋としている
(ガザ問題に対する関心の高さ、ハマスとイスラエル双方との人脈等を考えると、実効的に斡旋したのはエジプトでしょう)

・然るにhaaretz net によれば、15日早朝、ガザから臼砲弾がイスラエル領めがけて発射され、アラビア語メディアによれば、これに対してイスラエル機も15日早朝、ハマスの拠点複数を空爆した由。
(現在のところハマス等の死傷者の有無や損害の大きさは不明)

・他方モスクワから帰国したネタニアフは、14日、必要となればイスラエルは軍事的対応策を強化すると語ったが、特にハマスがロケット攻撃をつつける場合には、断固とした措置をとるとした由
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/2018/07/14/الجهاد-اتفاق-لوقف-النار-في-غزة-بوساطة-مصرية.html
http://www.alquds.co.uk/?p=974441
https://www.haaretz.com/israel-news/.premium-hamas-islamic-jihad-agree-to-cease-fire-after-int-l-mediation-efforts-1.6270835

イランの水危機抗議

イランでは、特にペルシャ湾沿いの、ブシュフェルとかフゼスタンなどで、水危機による水の不足、飲料水の汚染、農業用水の不足)等で、住民の抗議運動が続いていて、当局とも衝突したということは先にお伝えしました。

イランでの水危機に対する抗議はその後さらに拡大しているようで、al arabiya net は、12日ファールス州(フゼスタンに隣接した内陸の地域)のkaazroun (アラビア文字からの訳)で農民もまじった抗議者と警官等の衝突で、1名死亡し、複数が負傷したと報じています。

これは警官隊が鎮圧のために実弾を発射したためのようですが、他方kaazroun の警察当局は、警官複数名が負傷したと語った由。
この地方では5月にも、政府の政治的意向から行政、選挙区画を分割しようとの動きに対して、住民の反対抗議デモがあり、4名死亡、数十名が負傷したことがあったところの由。

https://www.alarabiya.net/ar/iran/2018/07/13/مظاهرات-العطش-تتواصل-بإيران-قتيل-وجرحى-في-كازرون-.html

西日本大雨災害と生き延びた馬の話

35fb6239-9573-4cf5-806f-c1d1ec271d81_16x9_1200x676[1]この写真は見覚えのある方も多いと思いますが、今回の西日本の大雨で、確か岡山県で屋根の上に避難していて助け出された、介護施設の人気のペットの馬さんです。

al arabiya net が、屋根の上に避難していて、足を怪我はしたものの、無事救出された小型馬が、日本で大きな話題になっているとして、大きな写真数名とともに報じています。
矢張り感動を与える物語というのは、洋の東西を問わないのでしょう。
https://www.alarabiya.net/ar/social-media/2018/07/11/صور-فرس-قزمة-تثير-تعاطف-اليابانيين-في-خضم-الفيضانات-.html

ガザ情勢 2

ガザ情勢については今朝方お伝えしましたが、その時基本的には戦闘は望まないというIDFの立場にもかかわらず、このままでいけばエスカレーションは必至だろうと書きましたが、どうやら現地ではすでにかなり、事態はエスカレートしている模様です。

アラビア語メディア及びhaaretz net等は、14日早朝イスラエル機が、複数のハマス関係拠点を空爆したと報じています。
haaretz net は、IDF機は、ハマスのイスラエルへのトンネル、ハマス軍事部門の訓練施設、焼夷凧、風船の工場等が攻撃されたとしています。
これに対して、ハマスと抵抗組織(イスラムジハードのことか?)は、イスラエル領に対して、臼砲弾およびロケットを多数撃ち込んだ(haaretz net によると、ロケットは31発)が、そのうち6発は、短距離対ミサイルシステムiron domeが捕捉した由。
これらの攻撃による死傷者については、今のところ情報はありません。
また13日、境界線上で、ガザから投げ込まれた手りゅう弾で、、IDF士官1名が負傷したとのことです。
http://www.alquds.co.uk/?p=974166
https://www.haaretz.com/israel-news/red-alarms-heard-along-the-gaza-and-the-ashkelon-coast-1.6270173
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/2018/07/14/بعد-إصابة-الضابط-إسرائيل-تغير-على-أهداف-في-غزة.html
この事態のエスカレーションは、ネタニアフ首相の帰国前(彼はモスクワでプーチンと会談していた)のことだとおことで、強硬派のネタニアフの帰国で事態がさらに緊張するのか、注目されます










イラクの抗議活動の拡大

イラクでは先週から、南部のシーア派居住地域、特にその主要都市バスラで、住民サービスの欠如に対する抗議の声が上がっていました。

このため、アバ−ディ首相は12日だったか、「住民の声に応えるため」として、急遽バスラを訪問し、市の当局、有力者、長老たちと協議をした模様です。
アバーディは、この協議で政府としては、バスラが必要とするサービス改善及び再建の為に必要な資金を提供すると約束した由。
それにもかかわらず、会談場所のバスラ・シェラトンホテルには多くの抗議者が押し掛け、首相等を暫くの間缶詰にした由。

更に、抗議の動きはシーア派が多数を占める南部の諸県にも広がり、特にナジャフ、カルバラ等の都市でも大勢が街頭に出た由。
ナジャフではヒズボッラー(イラク)の事務所に火が放たれた由。
また航空会社はナジャフ空港の航空機の保護を当局に要請した由。このため当局はナジャフにあった航空機をバグダッドに移した由。

警察はナジャフで夜間外出禁止令を出した由。
他方misan 県では、治安部隊との衝突で、1名が死亡した模様。

http://www.alquds.co.uk/?p=973824
http://www.alquds.co.uk/?p=973754
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/iraq/2018/07/13/مظاهرات-البصرة-اقتحام-مواقع-نفطية-وقطع-طرق-حيوية-.html

昨日は東京へ日帰りし、未だ暑さでふうふう言っているところで、関連報道なども十分読んでいないので、上記は全くの取りあえずのところで、夕方になって少し涼しくなってきたら、もう少し詳しいことも書けると思うので取り敢えず。

ガザ情勢

昨日13日は金曜日ですが、例によって、パレスチナ民衆のイスラエル境界への抗議行進があり、イスラエル国防軍(IDF)の発砲、催涙ガスで、15歳の少年1名が死亡し、al qods al arabi netによれば、68名が負傷しました。
(これで抗議の行進が始まって以来の死者は138名、負傷者は15000名に上る由)
またヨルダン川西岸でも各地で抗議デモがあり、IDF等との衝突で負傷者が出ている由。

なお現在もカイロでハマスとエジプト当局との協議が続いている模様ですが、ハマスの政治局員は、ハマスとPLOとの和解に関するエジプトとの協議については、これまでのところ極めて満足していると語った由。
(具体的な内容は不明。また、毎週生じる死傷者、更にはIDFが…先日報告の通り・・・・更なる強硬な軍事的対応を考えているらしいことから、パレスチナ間の和解も重要だが、ガザ境界の緊張緩和が緊急の問題かと思われ、エジプトも当然その問題には重要関心を有していると思われるも、その辺のニュースはない)

http://www.alquds.co.uk/?p=973822
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/2018/07/13/مقتل-فلسطيني-برصاص-إسرائيلي-شرق-غزة-.html
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