最近の報道によるとイランの核開発に関し、IAEAは査察に対するイランの協力が不十分との不満を表明し、米国等西側先進国のみならず、今回はロシアも中国もイランの対応ぶりを批判しているとのことですが、本日のal jazeerah電子版に依ると、イランはこのような批判に反発して新たな核濃縮施設10か所の建設を発表したとのことです。
どうやらイランの核をめぐり、国際社会とイランは対決方向に進んでいるようですが(BBC等は本件イランの国内政治問題化しており、イラン政府としても対外的な弱腰は見せられないと報じていますが)、そうなると不気味なのは先日紹介したイスラエルの軍事力です。
なにしろ、イスラエルは過去にアラブの核施設を攻撃した前科持ちです。
まず1981年に仏がイラクに供与したオシラクという原子炉をF15とF16の編隊で攻撃して破壊しています。
更には、(確か一昨年でしたか?昨年でしたか?)シリアのダマスカスの北にある施設を核開発施設として爆撃して破壊しています。シリア政府の否定にもかかわらず、その後からは放射能が検出されたようで、IAEAが査察することになっていたと思いますが、どうなったのかは知りません。
尤もイランの核については、施設が方々に分散されており、中には地下に造られているものもあり、国土もイランなどに比しはるかに広く、1回の攻撃で関連施設を全滅させることは極めて困難のようですし(1回の攻撃で破壊できない分を再度攻撃することは国際世論の手前難しいのではないか?)、またオバマ政権もイスラエルの攻撃には未だgoサインは出していないようなので、そう簡単にはイスラエルの軍事力行使はないと思われます。
しかし、これまでの歴史に鑑みれば、イスラエルが自己の安全保障上危険と判断すれば、国際世論など無視して軍事力を行使することは当然あり得ると考えざるを得ず、今後のイラン情勢いかんでは中東はまた極めて緊張した情勢を迎えることも予測されます。
どうやらイランの核をめぐり、国際社会とイランは対決方向に進んでいるようですが(BBC等は本件イランの国内政治問題化しており、イラン政府としても対外的な弱腰は見せられないと報じていますが)、そうなると不気味なのは先日紹介したイスラエルの軍事力です。
なにしろ、イスラエルは過去にアラブの核施設を攻撃した前科持ちです。
まず1981年に仏がイラクに供与したオシラクという原子炉をF15とF16の編隊で攻撃して破壊しています。
更には、(確か一昨年でしたか?昨年でしたか?)シリアのダマスカスの北にある施設を核開発施設として爆撃して破壊しています。シリア政府の否定にもかかわらず、その後からは放射能が検出されたようで、IAEAが査察することになっていたと思いますが、どうなったのかは知りません。
尤もイランの核については、施設が方々に分散されており、中には地下に造られているものもあり、国土もイランなどに比しはるかに広く、1回の攻撃で関連施設を全滅させることは極めて困難のようですし(1回の攻撃で破壊できない分を再度攻撃することは国際世論の手前難しいのではないか?)、またオバマ政権もイスラエルの攻撃には未だgoサインは出していないようなので、そう簡単にはイスラエルの軍事力行使はないと思われます。
しかし、これまでの歴史に鑑みれば、イスラエルが自己の安全保障上危険と判断すれば、国際世論など無視して軍事力を行使することは当然あり得ると考えざるを得ず、今後のイラン情勢いかんでは中東はまた極めて緊張した情勢を迎えることも予測されます。