中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

2010年05月

人道援助船団攻撃(国際反応)

本件についてトルコが激しくイスラエルを攻撃していることはご紹介しましたが、そのほかの国、特に欧州諸国の反応について31日付のjerusalem post net の報じるところ次の通りです。
今後イスラエルとしては船内にあった(と主張する)武器等を示しながら、船団の攻撃的な戦術を宣伝していくことになるのでしょうが、少なくとも現在のところイスラエルに批判的な国が多いようです。
尤もいつものことですが、良心的マスコミ等の一部を除いては、国際社会の批判など糞くらえと言う雰囲気がイスラエルにはあるのではないでしょうか?
結局はまた米国が如何なる立場をとるかがイスラエルにとっては、最重要関心事と思われます。
要点のみ
「欧州の対外相ashtonは本事件に関して国際調査を呼び掛けた。
仏外相は本件に関してイスラエルを攻撃して、イスラエルが海上でこのような行動をとたtことはショックであると語った。
ギリシャはイスラエルとの合同空軍演習を中止した。
スウェーデン、ギリシャ、ヨルダン政府はイスラエル大使を招致して説明を求めた。スウェーデン外相は事件が公海上で起きたのなら深刻な結果が生じるだろうと述べた。
http://www.jpost.com/MiddleEast/Article.aspx?id=176966

gazaへの人道援助船団

先ほど書きましたガザ向けの援助物資を乗せた船にイスラエル軍コマンドが降下して、船内の活動家と衝突の結果最低10名が死亡したと言うニュースに関して、31日のtoday's zaman netは
「イスラエル軍は援助船団を攻撃し最低16名を殺害」
「トルコはイスラエルに抗議」
「トルコはイスラエルの軍事行動に怒りに包まれていsる」
「援助船には銃は無かった」
と大きな見出しで4つもの記事を掲げており、トルコにおける本件に対する関心の大きさをを覗わせています。
また同じくhurryiet net も
「海での危機:イスラエルトルコ援助船を攻撃」
「トルコは取り返しのつかない傷とイスラエルを非難、大使を召還」
「トルコ首相、軍首脳は出張を切り上げた」
「西側諸国はイスラエルを非難」
等の見出しで、本件を大きく取り上げています。
他方イスラエルのマスコミは、jerusalem post net は
「国防相は、活動家15名の死には船団に側に責任ありと発言」
「副首相が船団はアルカイダと関係ありと発言」
「イスラエル攻撃に対する国際社会の反発」
「事態を治めるための時間との競争」などの見出しで報じており、
またhaaretz net は
「エジプトイスラエル大使を招致」
「事件後、イスラエルは第3次インティファーダを抑えるために至急措置を講ずべし」
「公海上での衝突:イスラエルの敗北」
等の見出しでこれも大きく事件を報じています。
そのトーンは見出しからも大体は判別sできると思いますが、関心のある方は次のリンクでご覧下さい。

http://www.haaretz.com/
 http://www.jpost.com/
http://www.todayszaman.com/tz-web/
http://www.hurriyetdailynews.com/

ガザ援助船とイスラエル

仕事から帰ってきたら、日本のTVもBBC放送も、ガザ向けの人道的援助船団(6隻?)がガザから約60kmのところで、イスラエル軍コマンドによって乗り込まれ(ヘリコプターから降下した模様)船内の活動家と銃撃戦等の結果、少なくとも10名は死亡した(NHKのBSは19名と言う数字を出していた)と報じていました。
取りあえずのイスラエル政府の反応としては、これまで何度もイスラエル港に接岸するように、ガザの封鎖突破の試みは止めるように警告していたが、イスラエル軍のコマンドが攻撃されたので、やむを得ない反応であったと言うものです。
これに対して、トルコ外務省はイスラエル大使を招致し、詳しい情報を求めるとともに、この事件は両国関係に取り返しのつかない傷を負わせたと述べたとのことで、イスタンブールやアンカラではイスラエル大使館等に対するデモが組織されているとのことです。

実はこのガザへの人道援助船団については随分前からトルコで準備されていたもので、わが国ではともかく、中東のメディアではかなり詳しく報道されていました。
その問題をこのブログで取り上げなかった理由は、実は前にも同じように船で援助物資を送り込もうとする試みはあり、その都度イスラエル海軍に阻止されて、(イスラエルの方から見れば)平和的に解決していました。
どうも私も役人的なのかもしれませんが、この種の行動にはどこか宣伝臭を感じると言うか、そもそもの目的がイスラエルの封鎖の非人道的なことを世界中の人にアッピールすると言うことなので、今回もいろいろと騒ぎはあっても死亡事故など起こらずに、収まるのではないかと思っていたからです。
こう言うのを既成観念に縛られて物事の判断を誤った事例と言うのでしょうね。

本事件の影響については、今後事件の実相が明らかになてt来るにつれて、少しずつ表に出てくると思いますが、少なくともイスラエル・トルコ関係が重大な転機を迎えたことは事実でしょう。
今回コマンドがヘリコプターから船に降下すると言うかなり荒っぽい手段を使った背景としては
?これまでの経験に鑑み主催組織が良く組織化されていて、これまでのような方法では阻止できないとイスラエル軍が考えた
?ネタニアフ首相の率いる右翼政権のやり方が反映した
?イランの核問題に対するトルコの役割がなにがしかの影響を与えている
?単純に軍事的な計算違い
等いろいろと考えられますが、いずれにしてもそのへのことは、今後の情報を待つ必要があると思います。

こんな事件になるのであれば、少なくとも船団がトルコからキプロス経由でガザに向かっているくらいの情報は、ご紹介しておくべきだったと大いに反省しております。

イスラエル潜水艦の湾岸配備

イスラエルの潜水艦がスエズ運河を通過してインド洋に展開してきたことは先にもご紹介したかと思いますが、31日付のhaaretz net は英国のsunday times を引用して、イスラエルは核弾頭搭載可能の手持ち潜水艦3隻総てをイランの近辺に配備する計画を進めていると報じています。
それによると、これらの潜水艦は独製の超距離作戦用のドルフィン、テクマ、レバイアサンの3隻で、それぞれが核弾頭装備可能のクルーズミサイルを搭載しているとのことで、情報収集、抑止力及びモサド要員の上陸支援の任務を帯びているとのことです。
これまでもイスラエルはその潜水艦をペルシャ湾に派遣してきたが、STによれば今回の配備は恒常的な配備を意味しているとのことで、潜水艦隊報道官は、その搭載するクルーズミサイルの射程は1500kmでイラン国内の総ての目標をカバーできるとのことです。
このようなイスラエルの活動に関し、イラン海軍提督はSTに対して、イランに害をなそうとするいかなる勢力も手痛い教訓を得るだろうと語ったそうです。
記事の要点は以上ですが、またtく同じ記事はal jazerah net も報じていましたが、ちょっと他の用事をしていて、もう一度そこに戻った時には既にその記事は消えていました。
従ってリンクとしてはJPだけになります。
http://www.haaretz.com/news/diplomacy-defense/report-israel-to-deploy-nuclear-armed-submarines-off-iran-coast-1.293005

イラン・中国経済関係(アラブ紙の報道)

イランに対する追加制裁に関してはロシアがこれを支持する意向を示しており、クリントン長官の自信から見れが中国も好意的な意向を示している可能性がありますが(中国の明確ない支持表明は聞いた記憶がりませんが、如何でしょうか?)、これまで中国はイランとの経済関係からも制裁には否定的と見られてきました。
この点について31日付のal jazeerah net は制裁の可能性にもかかわらず両国の経済関係は極めて緊密との記事を載せています。
要点のみ
「イランの当局者は30日中国がイランのインフラ整備のために10億ドル以上の借款を供与すると述べた。テヘラン市責任者は12億ドル(注:上記の数字と若干の差はあるが記事のまま)の借款で、道路建設を始め同市のインフラ整備が進むだろうとのべた。
また国営石油運輸会社社長はイランが同じく30日中国にガス輸送船6隻を10億ドル以上で発注したことを明らかにした。これらの船は1隻2000〜2200万ドルかかり、これまでイランは韓国から船を輸入してきtが、今回は中国のオファーが安かったと語った。
中国は最近イランにとっての最大の経済的パートナーの一つになっており、この関係を害さないためにも、対イラン制裁強化に強く反対してきたことで知られている」
http://www.aljazeera.net/NR/exeres/6D3ED5F7-2FBF-4DDB-B43A-F9899380E4B7.htm
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