中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

2010年10月

サウディ国王の呼びかけに対するイラク各派の反応

サウディのアブダッラ国王がイラクの政治的手詰まりを解決するための会議の開催を呼びかけたことは本日朝報告しましたが、早速イラク各派の反応が入って来ました。

31日のal jazeerah net によれば、マリキ首相の属するイラク国民連合は、サウディの呼びかけを拒否したとのことです。
同連合の議員等によれば、サウディ国王は尊敬しているとしつつも、最近イラク国民連合は政府樹立に必要な議員の獲得の目途がほぼ付きつつあり、サウディで各政治勢力との会合の必要性は無いこと、またサウディはこれまでもイラク内政について特段の役割は果たしてきていないことを理由に挙げているとのことです。

これに対してアラウィの属するイラク各派連合はサウディのイニシアチブを歴史的なものとして、これを歓迎したとのことです。

一方、クルド勢力の方は、未だ公式の反応は示していないが、留保をつけた発言をしているとのことで、この呼びかけは問題解決に良い機会とするものもあれば、むしろイラク国内の政治勢力が自分たちで話し合いを持つべきとするものも多いとのことです。

取りあえずの反応としては、まあその辺かなと言う気がします。

http://www.aljazeera.net/NR/exeres/C892B94A-29D2-4273-B012-34AC189F09ED.htm?GoogleStatID=1

世界最大のワイングラス

軽い話題をひとつ。

31日付のjerusalem post はレバノンのワイン祭り(いつから始まったのですかね?昔そんなものは無かったような気もするが・・)で、世界最大のワイングラス(高さ2・4m、幅1・65m)に、29日100本のワイングラスからウィンが注ぎ込まれ、ギネスブックが世界最大のグラスと認定すると報じています。

それにしてもどうしてこんなレバノンのニュースをイスラエルの新聞から拾わなければならないのでしょうかね?

http://www.jpost.com/MiddleEast/Article.aspx?id=193400

イスタンブールでの自爆テロ

もう一つテロのニュースですが、今度はイスタンブールです。

中東の各紙は31日午前10:30頃、イスタンブールの中心にあるタクシム広場(バスの発着所もある広場で交通の要)で、男性がデモを警戒していた警察のバスに近づいて自爆して、22名が負傷した(うち12名が市民、10名が警察官とのこと。男性は死亡)と報じています。

イスタンブール警察長官は男はバスに入り込んで自爆するつもりのようであったが、爆薬が早く爆発したと見られると語ったとの事です。

クルドのPKKの一方的休戦が期限を迎えており、クルド人の可能性が噂されているが、31日現在では犯行声明は無く、また誰が容疑者かについての確たる情報はない模様です。

http://www.hurriyetdailynews.com/n.php?n=at-least-3-injured-in-bomb-attack-in-istanbuls-taksim-square-2010-10-31

イエメン・アルカイダの精神的指導者(イスラエル紙分析)

イエメンがアルカイダの主要な拠点として浮上してきましたが、31日付のy net news は「イエメン・アルカイダ精神的指導者の頭の構造」と題する分析で、イエメンのアルカイダの精神的指導者は米国生まれのanwar al awlakiであるとした記事を書いています。
勿論その真偽のほどは不明ですが、なかなか面白いので要点のみ次の通り。

「最近の小包爆弾はイスラム過激派が西側の警戒網を潜り抜け、重大な打撃を与えようとしているという構図を浮かび上がらせてきた。
現在国際的な捜査は始まったばかりだが、このテロを計画した中心がイエメンー米国過激派のawlakiであることはほぼ確実と見られる。

awlakiは現在イエメンのアルカイダの力の中心にいるが、昨年クリスマスの失敗したナイジェリア人のデルタ航空での自爆テロも彼の計画と見られている。
しかし、awlakiはこの破綻国家イエメンに居を構える前に、インターネットの世界で拠点を構築した。この世界で彼は英語を話すカリスマ的な過激派のテロ要員獲得者としての地歩を確立した。

2002〜2004年の間、彼は英国で過激な演説でテロ要員のリクルートを行ったが、その演説の一つがネット本となり今でも多くの過激派に読まれている。
このようなインターネト世界がアルカイダがアフガニスタンの拠点を失い、新しくイエメンに拠点を作るまでの間、その存在を可能にしたのである。

このインターネットの世界が、彼ら過激派がテロを計画し、米国等の手先と看做す中東及びアジアのイスラム指導者の転覆を計画し、新しいカリフ国家を夢見る場所である。

彼らにとり、華やかなテロはこれら似非イスラム指導者の親分である米国に重大な打撃を与える聖戦で、これに携わることは真正なムスリムの義務であると言うことになっている」。

http://www.jpost.com/MiddleEast/Article.aspx?id=193365


アンワル・アウラキ(ウィキペディア)

ハマスのイスラエルとの休戦の確認

31日付のhaaretz net は、アラブ紙、それからそれを報じたイスラエル放送を引用して、ハマスの幹部のmahmoud zaharが、ハマスとしてはイスラエルのガザ侵攻後のイスラエルとの休戦を堅持しており、ガザからロケットを発射するものは反乱者であり、パレスチナ人の間に混乱をもたらすだけであると強調したと報じています。

zaharは28日にはイスラエルがガザに対して大規模な侵攻を計画していると非難して、イスラエルがそのような愚行に走れば大きな損失を被るだろうと警告していたとのことで、ハマスとしては最近イスラエルから送られて来るシグナル(脅迫?)を真剣に受け止めていて、ハマスの方針に反してロケット攻撃を続ける跳上がり分子に対して、改めて警告したものと思われます。

ハマスよりも強硬と言われるイスラミック・ジハードがそのメンバーで、勝手にロケット攻撃をするものは除名すると警告したことは前にも報告しました。

http://www.haaretz.com/news/diplomacy-defense/hamas-anyone-firing-rockets-from-gaza-at-israel-is-a-rebel-1.321953
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