中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

2011年04月

記事更新お休みの予告とお詫び

本日からゴールデンウィークですが、特にどこかに遊びに行くという訳でもないのですが、これまで大学の研究室にあった本等を山小屋に運搬するために、明日30日から5月5日くらいまでは、山に籠ることにしていますので、その間記事の更新はお休みになります。
あらかじめお断りとお詫びまで

ウィリアム王子の結婚式(その連想で中東の思い出)

本日夕刻のbBCもCNNも専らウィリアム王子の結婚式のニュースばかり流しています。
そんなことで嫌でも中東の結婚式のことを思い出させられました。
一つはイエメンの部族長の長男の結婚式です。このブログでも名前が出ましたが、イエメンの最有力部族で有力部族連合の長にhamarという人物がいます(確か反サーレハの立場を表明したかと思います)。彼の息子が確か1990年に結婚し、われわれ外国大使も招待されました。
イエメンの結婚式ですから当然男と女は別のところで祝うことになりますが、さすが部族長、5階建てくらいの建物とその庭が男性用の披露会場(結婚そのものはモスクか何かで結婚契約に署名するだけのものと思うが、勿論見ていない)にあてられ、女性用には別の建物が当てられました。
まずは正体客全員が庭一面に並べられた青いビニールの上で昼食を御馳走になり、口を石鹸であらい(何しろ羊が多くて臭い)バラの水で口の周りと手の臭いをとり、それからおもむろに建物内に案内される。
建物の下の方は主として部族民用で、政府抗高官とかイエメンの有名人とか外国大使は一番上の方に案内される。
そこでおもむろに始まるのが大カートパーテイで、最高級のカートの束が次々と主だった客に提供される。そして普段は威厳のある顔をしている部族長が、流石父親とばかりに満面の笑みを浮かべて大きな広間を回っては客に笑顔で挨拶し、カートが足りなくなっていると見るや、自らカート束を持ち運んで、配って歩くというサービスのしよう。感心するばかりのホスト役に徹している。
ころ合いを見はからって新郎がターバンとサッシュをつけて颯爽と現れ、こちらの方は部屋の中央ん大きな椅子に座って挨拶を受けるという具合でした。
勿論新婦にお目にかかる事はありませんでした。

ウィリアム王子のウェストミンスター寺院での結婚式とは随分雰囲気は異なるが、世界で他に類の無い結婚式という点では似ているかもしれません。

もう一つと言うか、こちらの方はカイロとかチュニジアの金持ち、大臣たちの子族の結婚式で、酒がでないこと、必ずベリーダンスが入ることを除いては、披露宴んのようすは欧米y日本とそう大きく変わることはないが、富の偏在する、または権力の集中する中東を象徴してか、結婚式がますます大きく派手になりつつあることを感じました。
国民の大部分が貧しいエジプトで裕福で有名な大臣の娘の結婚式はピラミッドの近くのメナハウスホテル┐贈下‖臉鐫罎離イロ会談の場所として有名)を全館借り切って行われましたが、ホテルの外に一歩足を踏み出すと
貧しい人たちがとぼとぼ歩いているという状況でした。
今度の革命でこう言うところは変化するのでしょうか?たぶん無理と思いますが、どこかで引っかかるものがあります。

どうもおめでたい結婚式から変な連想をしていまいました。

シリアの核開発

2007年にシリアの東部砂漠の建物が破壊されましたが、この事件についてはシリアが北朝鮮の協力の下に秘密裏に核開発を進めて居て、これをイスラエル空軍が爆撃で破壊したとの情報が流れていました。
この件についてイスラエル政府は肯定も否定もせず、シリア政府は秘密裏の核開発を否定し、IAEAの調査はシリア政府から十分な協力を得られなかったため、IAEAはこれまで原子炉建設の疑いがあると言う程度までしか発言できなかったと記憶しています。
この事件について28日付のイスラエル紙のネットはいずれも大きく、IAEAの天野事務局長が破壊された建物はシリアが建設中であった原子炉であったと認めたと報じています。
天野事務局長は28日の記者会見で、質問に応え破壊された建物は建設中の原子炉であったと認めたとのことですが、IAEAとしてこのような結論に至ったのは2008年に現地を調査した検査院の資料を詳しく検討した結果とのことです。
それによると破壊された建物の規模が原子炉の規模と一致すること、現場から少量の黒鉛及び天然ウラニュームが検出したとのことで、建物は完成直前であったとのことです。
なお、この記者会見は日本の福島原発事故に関するIAEAの役割についてのものだったそうですが、そこで記者からの質問に応えたものとのことです。

昔からシリアの北朝鮮コネクションは半ば公然のものでしたが、核開発にまで関係していたとなると北朝鮮は極東の不安定要因であるのみならず、全世界的な不安定要因であることが解ります。そう言えばパキスタンの核開発でも北朝鮮の関与が噂されましたね。
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4062001,00.html

エジプト・ガザ国境の開放(エジプト外相の発言)

ムバラク政権時代、エジプトはガザとの国境を閉鎖しており、これが国民にとっては大変不評でしたが、エジプトの新外相のnabil al arbi は28日al jazeerah 放送に対して、エジプトは近く国境のラファ検問所を全面開放する方針であると述べたとのことです。
このニュースはal jazeerah 以外で、イスラエルのマスコミのネットがいずれも大きく扱っていますが、外相はこれまでのエジプトの国境政策はエジプトの恥であるとして、エジプトとパレスチナの安全保障は一体で、今後はより協力して行かなければいけないと述べた由。
なお、ムスリム同胞団はその前日、ラファ検問所の解放を求める声明を出していたが、外相の声明を歓迎する声明を出した由。

記事は以上の通りで、具体的に何時から解放されるのか等は不明ですが、ムバラク時代の政策からの大転換であることは間違いなく、この通りに実施されれば、イスラエルのガザ封鎖は殆どその実質を失うことになるので、イスラエルとしてはpLOとハマスとの和解とともに新しいパレスチナ政策を検討する必要が出てきたものと思われます。
エジプト政変の中東和平に対する初の大きな影響でしょう。イスラエル紙が大きな関心を寄せるのも当然ですね。
http://www.aljazeera.net/NR/exeres/514F3080-CA27-490A-9977-675C532CEE94.htm?GoogleStatID=9
http://www.haaretz.com/news/diplomacy-defense/egypt-fm-gaza-border-crossing-to-be-permanently-opened-1.358690

シリア情勢

シリアの情勢について正確なことは不明ですが、全土で政権側の武力弾圧、抗議運動参加者等の逮捕が続いていることは間違いないようです。
若干の中東のネットを取りまとめてみると次の通りです。
/邑団体等によれば、今回の一連の衝突での死者は600名に上るとの情報がある(一般的には400〜430とされている)
▲瀬薀△任鰐い世某紂電気も止められ、現地kらの電話では食料、医薬品も不足している。
ダラアでは200名がバース党から離れた。これは前例の無い事態で、その他の地方でも数十人の離反者が出ている。しかしバース党党員は百万人で、この程度の離反は実質的打撃と言うよりは、象徴的な意味が強い。
し蛎發領ト燭砲弔い董haaretz net によれb、特にダラアで第5師団の一部が民衆に合流し、民衆を守るために第4師団の兵士と銃撃戦をしている。特にある大隊は大隊全体が民衆の方についたが、これは第5師団の兵士の多くが現地kらの徴兵兵士であることが原因で、アラウィ派の士官と対立している為。
タ邑団体は29日を「怒りの金曜日」と題して、民衆に抗議運動に参加するように呼びかけているが、これをムスリム同胞団が支持した。
Ε肇襯海筌茱襯瀬鹽の隣国へはシリアから多くの難民が到着し始めた。

http://www.aljazeera.net/NR/exeres/412CE4E0-BCB4-4DF7-BC50-6B8CF527245F.htm?GoogleStatID=1
http://www.haaretz.com/news/international/syria-army-units-clash-as-crackdown-on-protesters-intensifies-1.358699
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest/data/2011-04-28-17-42-09.htm
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