中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

2011年06月

もやし騒動(元はエジプト産の種?)

欧州ではドイツで深刻な食中毒が発生し、初めはスペイン製のキュウリが疑われましたが、そうではないとが判明し、その後バイオ栽培のもやしが原因ではないかと疑われましたが、そうこうするうちに仏のボルドーでも同じような食中毒の患者が発生しました。
29日付のle figaro internationl によると、これまで双方合わせて48名が死亡したとのことですが、この食中毒は極めてまれな細菌によるもので、矢張り原因はもやしらしく、そのもやしの種はそもそも2009年か2010年にエジプトから輸入されたもので、地中海原産のクローバーに近い豆科の種ではないか、とのことです。
その種はドイツの会社が輸入したが、バイオ技術の産物で、その後今回汚染の元となったドイツの会社に売却されたとのことです。そしてその後英国の会社等にも売られたとのことです。
但し、この関連を証拠づけるためにはさらに研究が必要で、目下その調査、研究が進んでいるとのことです。

以上、欧州の食中毒事件でエジプトの名前が出てきたので、驚いて記事を要約してみましたが、そもそもこの事件については、基礎的な情報やニュースも知らない上に、細菌学的な知識は皆無と来ているので、以上の要約が果たして正確に記事の内容を伝えているのか全く自信がありません。
更には通常細菌と言えば栽培している最中についてくるもので、そもそも元の種に如何なる問題があるのかも知りませんし、エジプトでこの種が売られているのか、これまで何か事件が起きているのか等も全く不明です。
おまけに仏語ということも更に大きなハンディです。

と言うことで中東にお住まいの方に余分なご心配をかけることになるといけないのですが、一応記事が目についてしまったので、ご紹介しますが、関心のある方は必ず下記のネットを直接チェックしてください。
http://www.lefigaro.fr/sante/2011/06/29/01004-20110629ARTFIG00651-bacterie-ecoli-la-piste-egyptienne.php

イスラエルの戦略論争

3日付のhaaretz net は「イランに対する回答は空軍機ではなく潜水艦?」と題する記事を載せています。
その記事は、前イスラエル海軍司令官が前モサド長官と同じように、イスラルがイランの核施設を攻撃しようとするのは間違いだと言うが、その理由は若干違うとして、イスラエルとしてはその核抑止力に頼る戦略が必要との論旨を紹介しています。
福島原発問題で核アレルギーのますます強まっている日本では考えにくい話ですが、これが中東の現実であると言うことを知っていただく為に敢えてご紹介します。

前海軍司令官は空軍で、いらの核施設を破壊できるとするネタニアフ及びバラクの考えの背後に空軍の影を見る。
空軍は67年戦争でエジプト、シリア、ヨルダンの空軍を壊滅させ、6日間で勝利を得る原因を作った。
問題はその後もこの勝利が幻影としてイスラエルの戦略を支配していて、73年のヨムキップール戦争dも、2006年のレバノン南部戦争でも、イスラエルが苦戦する原因となった。どちらの時も結局地上部隊が侵攻するまでは、前者では対空ミサイルの脅威を排除できず,後者ではイスラエル目がけたミサイルw阻止できんかった。
彼はイスラエル空軍にイランの核施設を効果的に破壊する能力はないと考えている。
そのような場合にイスラエルが空軍機でイランを攻撃するのは間違いで、彼はイスラエルは潜水艦による抑止力に頼るべきであると言う。現在イスラエルは潜水艦3隻を保有し、さらに2隻が建造中であるが、彼はさらに3隻増やして8隻体制で臨むべきと考えている。
通常潜水艦による抑止力と言うと核兵器を意味するが、イスラエルは核保有を明言しないが、100個程度の弾頭を有していると言われる。
潜水艦の抑止力とはいわゆる第2撃能力で、敵から先に攻撃されてもこれに生き残る能力を有することで、敵に対して攻撃を差し引かえさせることである。

記事は以上で、何処やら冷戦時代の米国かどこかの新聞記事を読んでいる感じがしますが、これが中東の一つの現実です。
http://www.haaretz.com/print-edition/features/some-israeli-security-experts-say-subs-not-planes-are-the-answer-to-iran-1.370406

リビア情勢(トルコ紙の記事)

面白いですね。最近はトルコに他では見られなかったようなリビアに関するニュースg見られます。
29日付のtoday's zaman netにはリビアに関して2のニュースが報じられています。
一つは国家移行評議会の方では、給料その他に至急資金を必要としているが、先日の国際連絡会議で各国から約束された資金は殆ど届いていないと言うことで、今般最初の資金としてカタールから1億ドルg送金されることになったとのことです。
但し、評議会の方では、8月のラマダン月までには20〜30億ドルが必要とのことで、7月15日に国際連絡会議がトルコで開かれるとのことです。
もう一つは、トルコにとってより切実な問題のようですが、国会移行評議会は政権を握った後で、カッダーフィ政権時代に行われた石油利権、その他プロジェクトについて腐敗がなかったか否か総て見直して、腐敗あッた場合にはプロジェクトの契約を見直すと表明したニュースです。
これはパリでjalil評議会議長とサルコジの会見の後で、情報大臣が表明したものとのことです。
革命後の政権が前政権時代のプロジェクトの契約を見直すことは極く通常のことで、特別驚くに当たりませんが、リビアの場合その額が大きく、トルコも建設プロジェクトを中心に230億ドルのプロジェクトを有しているので、それがどうなるか大きな懸念材料になる理由のようです。
なにしろリビアは過去数10年カッダーフィ家族の資産のような状況でしたから、腐敗で有名な中東の中でも群を抜いて、プロジェクト受注には息子とかその辺に対するコミッションが支払われていた可能性が高いと思われます。
そうでなければトルコの新聞が今から懸念を報じる必要もないはずです。
http://www.todayszaman.com/news-248981-turkeys-business-in-danger-as-rebels-say-would-review-gaddafi-contracts.html

パレスチナイスラム過激派のエジプト潜入

29日付のal qods al arbi net の記事は、エジプト内務省が全国の警察に対して、ガザからイスラム過激派のメンバーがエジプトに潜入してテロを計画しているとして注意喚起をしたと報じています。
記事によると彼らはパレスチナのイスラム過激派jund allah のメンバー4名で、トンネルを通ってエジプトに潜入し、これまでピラミッド地区、天然ガス施設、ルクソー、アスワン、ガルダカ等の観光地を撮影したが、彼らは政治家及び実業家でイスラムに敵対的な要人の暗殺を計画しているとのことです。

記事は以上で、通常jund allah と言えば、イランでアラブ系のスンニ派の過激派で、革命防衛隊等に対する攻撃をするグループが有名(確か先日その指導者が処刑されたと思います)ですが、パレスチナのグループでは余り聞いたことがりませんが、取りあえず。
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2011-06-29-08-14-25.htm

イエメン情勢(南での兵士の死亡)

イエメンでは相変わらず同じような状況が続いているようですが、29日付のal qods al atabi net の記事は、アルカイダ系の武装勢力が占拠しているzanjibarの近くで、軍と武装勢力の衝突があり、兵士30名が死亡したと伝えています。
記事によると、軍の方の損害は当初16名と伝えられたが、30名に訂正されたとのことですが、武装勢力の方の損害は不明です。

記事は短くて以上ですが、1月近くなるに拘わらず、州都を奪還できずに、衝突があるたびに軍隊の方が大きな損害を被るという状況は、先日ご紹介したal sharq al awsat紙のルポるt−ジュ、要するにイエメン政府は南イエメンを失いつつあると言うを裏付けるものかと思います。
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2011-06-29-14-06-38.htm
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