中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

2011年10月

チュニジア選挙の結果

276b8cae-014e-11e1-afe1-443c06db2b7b[1]チュニジアの選挙結果について28日付のle figaro internationl が要領の言いグラフを記載していますので、感謝しつつ借用させてもらいました。
右のグラフで一番左の灰色のグループがナハダ党で90議席、その隣のピンクの部分が中央・左派で、その次の灰色の部分が別のイスラム主義政党el aaridha shaabia で19議席、その横のオレンジのところが中央、次のピンクも中央・左派、その次の紺色が右派、その隣の赤が極左、その隣の緑がその他とのことです
なお、この記事はhttp://www.lefigaro.fr/international/2011/10/27/01003-20111027ARTFIG00741-90-islamistes-dans-l-assemblee-constituante-tunisienne.php
で見ることができますので、より詳しいことはそちらでご覧下さい。
但し仏語です。
盗用で申し訳ないが、非常に解り易くまとまっているので敢えてご紹介します。

イスラルのイラン攻撃?

31日のイスラエル紙のネットは、イランの核施設に対するイスラエルの攻撃に関する2つの記事を記載しています。
1はy net news の記事で、米国はイスラエルが(米国との)協議なしに勝手にイランの核施設を攻撃することを恐れていて、その為にイランに対する制裁強化の方向で安保理に強い圧力を加えていると報じています。
最近のイランの米国駐在サウディ大使の暗殺計画について安保理に通報したのも、そのような配慮からとのことで、イランの核開発疑惑に関するIAEAの報告とイスラエルに関する米国の危惧がロシア、中国をしてより制裁強化に協力的にすると見られている由。
なおの、米国がイスラエルの意図について疑念を抱いた理由は最近のイスラエル空軍の訓練を分析の評価からの結論とのことである。
先週イスラエル内では、ネタニアフとバラク国防相とがイラン攻撃を決心したとの噂が流れたが、米国もイランに対する攻撃は中東域内に深刻な影響を及ぼすとして、極めて消極的である由。

これに対して同じく31日付のhaaretz netの記事は、バラク国防相が30日軍の放送で、ネタニアフ首相と彼自身がイラン攻撃を決意したとの噂を否定し、2人の人間が戦争と平和を決定できる時代は終わったと述べたと報じています。
バラクはまた、イスラエルとしてはイランの核開発に対して、総ての選択を維持しているとも述べた由。

両方の記事の要点は以上ですが、実は相当前になりますが、オバマがイスラエルの一方的なイラン攻撃を危惧していると言うニュースが多いに報じられていましたが、その後下火になり殆ど報道もされていなかったと思います。
それgここにきてイスラエル内でも攻撃の噂が広がり、米国が心配しているとの報道ですが、果たしてそのような事実はあるのか、それともイスラエルの得意とする対イラン神経戦なのでしょうか(新聞でイスラエルの強硬姿勢を宣伝して、イランに対する警告に使う)?
その辺の事情は不明ですが取りあえず
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4141689,00.html
http://www.haaretz.com/news/diplomacy-defense/barak-israel-has-not-already-decided-to-strike-iran-1.392936

イエメン情勢(副大統領の訪米−2)

イエメンの副大統領の訪米に関するal jazeerah net の記事は先ほどご紹介しましたが、al qods al arbi net の31日付の記事は全く別の面からこの訪米問題を取り上げています。
先ほどはこれはサーレハ一流の策謀であろうと書きましたが、多分それ自体は間違っていないような気がしますが、どうもよく訳のわからない話です。
記事によると、情報次官が30日定例の記者会見で、副大統領の訪米は、彼が押し付けられた責任の重さから逃れるための亡命であるとの噂が流れているが、これは間違いで、訪米は治療のために28日に米国に赴き、11月4日には戻る予定であると述べたとのことです。
また同次官は、国連のイエメン担当特使とGCC事務局長のイエメン訪問は、副大統領不在のためハッジの後の犠牲祭の後になると述べたとのことです。と言うことは今年の犠牲祭が確か11月6日位くらいだったと思うので、その1週間後とうことになるのでしょうか?
また同次官は、与党と反対党はハーディ副大統領を大統領選の候補にすることで合意しており、また反対党はイエメンの統一を守り、分離主義を抑えるために首相には南出身者をあてる考えであるとも述べた由。
さらに同次官は諸政党および反政府勢力に対して交渉の場に戻るように呼びかけたとのことです。

記事の要点は以上で、副大統領が逃げ出したと言う噂が流れていると言うところは面白いところですが、どうも話ができ過ぎているし、本当にGCCの調停案で動かすつもりであれば、なにも病身の副大統領の帰国を待つまでもなくサーレハ自身が署名すれば済むことですし、そもそもハーディが南出身なのに態々首相を南出身とすることも解せないし、そもそもこんな合意ができているのであれば、既に噂くらいは流れていたとも思えるし、どうもかなり胡散臭い話のように思えます。
私が間違いならいいのですがね。
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest/data/2011-10-31-05-32-21.htm

イエメン情勢(副大統領の訪米)

イエメンについては先ほど内戦状況に向かいつつあるのではないかと書きましたが、al jazeerah netの31日付の別の記事は、ハーディ副大統領の訪米は、多くの者がサーレハの新しい引き伸ばし作戦と見ていると報じています。
彼の粘り腰にはほとほと感心していますが、もしこの記事の報じるように、これが彼の新しい策謀であれば、イエメンの状況は当面急速に解決に向かうとは思えないので、真偽のほどはともかく、取りあえず記事の要点のみ次の通り。

・副大統領のハーディの突然の訪米は多くの疑問を投げかけている。
・ハーディは、サウディの皇太子の弔問の後、そのまま米国に向かい、治療のためにかなり長期間(3月と言う説もある由)滞在すると言われている。
・関係者が注目しているのは、この訪米が、国連イエメン担当特使と湾岸協力理事会事務局長の訪問と時期を合わせていることである。
彼等は、先の安保理の決議を受けて、GCC調停案に対する署名とその実施についてイエメン当局と協議し、その実施を見守るために訪問するのである。
・先にサーレハは、GCC案の署名権限を副大統領に移譲したが、その副大統領が長期間不在となることは、その間署名できないとの言い訳に使われると言う訳である。
・反政府派はこの訪米はサーレハの多くの策謀の一つで、その目的はGCC案をつぶすことにあると非難している。
・この所に来て、仮にGCC案が棚上げにでもなれば、イエメン問題の解決はゼロから始めなければならなくなる。
・また同じ時期にサーレハの政治顧問イリヤーニ(昔の外相、首相)が欧州に治療のためと称して出発したが、多くの者が、この2つの外国訪問は、サーレハに対してさらに時間を与えるという新しいイニシアティブへの支持取り付けのためと見ている。
http://www.aljazeera.net/NR/exeres/B6A8D446-87C2-4254-8020-1277187DDB36.htm?GoogleStatID=9

ハッジ(カイロ空港の混乱)

ハッジ(巡礼)の時期には短期間の間に多数の巡礼者が殺到するので、例年ジェッダ及び周辺国の空港は大混雑、混乱するのが常ですが、30日付のal qods al arabi net によると、ガザから突然大量の巡礼者がカイロ空港に押しかけ、空港が大混雑となり、空港当局が非常事態を宣言したとのことです。
これはサウディ国王が、パレスチナ人でイスラエルとの戦闘に倒れたもの及び逮捕者の家族1000名を、巡礼に招待したところ、彼らがカイロ空港に突然押し掛け、大混雑となり、空港当局が待合室を一室専用に提供し、サウディ政府のチャーター便で順次出発したとのことです。
またリビアの巡礼を載せた航空機が、事前の着陸許可をとっていなかったTめに、サウディへの着陸を拒否され、急きょカイロ空港に着陸した事件もあったとのことです。
その事件では航空機(ジャンボ機)は3時間後に許可を取り付けて出発したとのことですが、一時は機内にとどめ置かれた乗客が大騒ぎをして、警官隊が駆け付ける騒ぎになったとのことです。
空港での大混雑と混乱が目に見えるようです。
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2011-10-30-12-09-53.htm
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2011-10-30-13-21-45.htm
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