中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

2012年01月

リア情勢(トルコ大統領の発言)

31日の各国の報道によると、米国務長官はアサド政権の崩壊は必然であると述べたとのことですが(その根拠は不明)、米国は前からこのような発言を繰り返してきて、特に目新しいことではないと思いますが、31日付のhaaaretz net によると、ギュル・トルコ大統領が30日報道陣に対して、アサド政権の崩壊は必然であって、今となってはその崩壊の時期を遅らすべきではないと語ったとのことです。
記事は大統領の言として、「トルコがシリアの戦争を望んでいると言うものもいるが、トルコには隠された意図などはない。トルコは代償を求めることなくやるべきことを総てしたが、結果は残念である。遺憾ながらシリアは現在必然的プロセスを歩んでおり、このプロセスを長引かせるべきではない」と伝え、また大統領がエジプトやチュニジアの経験と比べて、シリアの場合余りの独裁政治で独立の組織や伝統を潰してきたことが、困難な状況を生みだしていると語ったと報じています。

記事に要点は以上ですが、トルコがこれまでもアサド政権に批判的であったことは周知の事実ですが、大統領がおおやけにアサド政権の崩壊は必然であると語ったのは始めてかと思うので、ご紹介しておきます。
http://www.hurriyetdailynews.com/gul-predicts-fast-end-for-syrian-president.aspx?pageID=238&nID=12664&NewsCatID=338

雪のイスタンブール

日本ではこの数日がお雪のピークのようですが、東欧から中近東も例年を大きく上回る雪に見舞われているようです。
先ほど見た31日付のtoday's zamanに雪のイスタンブールの写真(アヤソフィア寺院)が載っていましたが、余りに見事なので、申し訳ないが無断借用しました。申し訳ない。

イランの軍事産業の進展

イランをめぐり軍事的緊張が激化している時に31日付のal jzeerah net 及び30日付のal qods al arabi net はイランの新兵器製造に関しての記事を掲載しいます。
それぞれが別な兵器についての報道のようですが、読んでみると、どちらもイラン国防相ahmad wahidy将軍の発言で、おそらく同じ発言が元と思われ、報道の間に差があるのが若干奇異ではありますが、とにかくイランが国防力を誇示していると言うことでご参考まで。
勿論、イランの製造する兵器の実戦能力とか製造できる数量とかは不明です。

・イラン国防大臣はイランはレーザーで照準し、行動している物体も正確に破壊できる、スマ−と爆弾を製造したと発表した。大臣によればこの高級技術はロシアと米国以外では3国だけが保持している(英、仏のほか独か中国か?)由。
このイラン産スマート爆弾は、軍事司令部、橋りょう、戦車等の動く目標を正確にとらえる由。
またレーザーによる照準で、山岳地帯でも複数目標でも捕捉可能な由。
http://www.aljazeera.net/NR/exeres/7E064950-78C7-49BE-B660-06958BBD2E69.htm?GoogleStatID=9
・イrン国防大臣は革命記念の2月1〜11日の間に、イラン製の海上パトロール機及びクルーズミサイルを発表する予定であると発言した。またスマート爆弾、宇宙兵器、人工衛星搭載ミサイル、電子兵器、通信機材についても発表すると述べた。
同時に空軍司令官はイランにおけるヘリコプターの製造は満足すべき段階に至ったと述べ、現地生産のヘリコプターは完成の段階に入ったとし、操縦士や整備員等の教育、訓練も順調ん進んでいると強調した。
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-01-30-06-59-26.htm

バハレンでの衝突

バハレンでは依然としてシーア派と政府との対立が続いているようですが、31日付のal jazeerah net によると、30日首都マナマの南のal sitrah 市で、シーア派の群衆と警官隊が衝突し、警官は催涙ガスを使用したとのことです(人的被害は報じられていない)。
これは先日死亡した19歳の青年(政府は事故で死亡したとしているのに対し、反政府派は警官に殺害されたとしている。この事件は先にご紹介したと思う)の葬儀に際して起きたものの由。
この事件と直接の関係はないが、バハレン外務省は30日、イラク臨時代理大使を招致して、バハレンの情勢に対して、イラク国内で、ムクタダ・サドルを始めとする多くのものが、扇情的発言をして、とくに反乱、国の分裂を呼びかけていることに注意を喚起して、抗議したとのことです(やはりバハレンの事件がシーア派主流の抗議運動であることに対して、イラクのシーア派が連帯を表明したものでしょう。最近トルコとの摩擦と言い、イラクの周辺諸国との摩擦が若干目立つようです)

この衝突の規模等は不明で、その重要性は不明ですが、バハレンの情勢が依然として流動的であることを示す一つの事件としてご紹介しておきます。
http://www.aljazeera.net/NR/exeres/7E7016AA-2DF3-4476-8E93-2C25AEA7E5AA.htm?GoogleStatID=9

エジプト大統領選挙

30日付のal qods al arabi net は最高軍事評議会が6月に予定されている大統領選挙に関する選挙法を決定し、官報に告示したと報じています。
記事の要点は次の通りですが、記事はまた最近の軍事評議会に反対するデモに鑑み、大統領選挙の日時が早められる可能性が出てきたとエジプト紙が報じているとも伝えています。

最高軍事評議会は大統領選挙法を19日に決定し、23日官報に告示された。
それによると、立候補の条件として、議会に1名でも議員を有する政党、議員 30名の支持を受ける個人、または15の別の県の30000人の支持を受ける個人の由。
また、候補者は両親がエジプト人であるエジプト人で、外国人と結婚しておらず、本人および両親は外国籍を有しないこと(これは2重国籍の排除を意味すると思います)が条件となる。
選挙監視の為に最高憲法裁判所長を長とする4名の判事からなる委員会が設置される。
委員会は来週から選挙準備を始める。
選挙は1日で行われるが、委員会が決定すれば2日に渡ることもあり得る。
選挙日に関しては6月末以前とされているが、具体的には決まっていないが、立候補の受け付けは4月15日から始まる。
http://www.aljazeera.net/NR/exeres/E4C591F1-B752-4792-A56C-B99EEFD9E70D.htm?GoogleStatID=1
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