中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

2012年04月

ヨルダンの原子炉建設交渉

289日付のal qods al arabi net は、ヨルダン政府のエネルギー責任者筋が、ヨルダン発の原子炉の購入を巡って仏及びロシアの会社と交渉に入ったと報じています。
それによると仏社の方は、仏arifa社(アラビア語からの音訳)と三菱重工を含むコンソーシャム、ロシアの方はatmustori 社とのことで、ヨルダンとしては2020年までに1100メガワットの原子炉2基を建設する予定の由。
ヨルダンとしてはこれらのうちから1社を選択する予定で、今月中には決定したいが、競争が激しいため慎重に検討したいとのこと。
また現在arifaは現在ヨルダン中部で2万トンと見積もられるウランを含むと見られる鉱石を探査しているが、関係者はこれが原子炉の燃料になると期待している由(と言うことは仏コンソーシャムが本命ということでしょうか?)
取りあえず
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-04-29-13-49-18.htm

シリア情勢(中央銀行に対する攻撃)  

シリア情勢については先にご報告済みですが、ダマスの中心で爆発音が聞こえたと言うニュースとの関連で、30日付のal arabiya net は、シリアTVが同日ダマスの中心街sabaa baharat 広場にある中央銀行が対戦車RPGで狙われ、物的被害があったが人的被害はなかったと報じたと伝えています。
記事には建物の壁にかなり大きな穴が空いた画像が載っていますが(この画像が中央銀行の壁と特定できるものはないが)、仮に放送通り、中央銀行がRPGで狙われたとすると、その射程距離から考えて、相当近くから狙撃されたはずで、ダマスの中心街でさえ安全ではないと言うことになります。
記事はまた29日の政府軍による殺害は29名に上り、その大部分はホムスであったとも伝えています。
取りあえず
http://www.alarabiya.net/articles/2012/04/30/211153.html
この事件に関し、al qods al arabi net は、中央銀行を攻撃したのは3名の武装兵で、自動車に乗ってRPG攻撃をした後逃走に成功したと報じています。
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-04-29-13-49-18.htm

サウディ・エジプト関係

サウディは先日エジプトに対して27億ドルの金融支援に合意したばかりでしたが、両国関係が突然悪化しました。
直接の原因はエジプトの人権活動弁護士がジェッダ空港で逮捕された事件(サウディ当局は彼が薬物を所持していたとして、1年の懲役及び20回のむち打ち刑に処した)で、これに抗議した群衆がカイロのサウディ大使館を包囲し、これに突入しようとしたと言うものです。
これに対して、サウディ政府は協議のために駐エジプト大使を召還し、大使館及び総領事館を閉鎖しました。al arabi net によれば、このためエジプト人に対する入国査証の発給は当面完全に中止したとのことです。
現在までのところ大使館に群衆が乱入したわけではなく、単にその恐れがあったと言うことでの大使館等全面閉鎖と査証の発給停止は若干やり過ぎの感があり、直接報道されている事件だけではなく、その背景にもう少し何か深刻な対立があったのではないか、と邪推?させるものがあります。
al jazeera net はアラブ連盟は両国間の関係回復に乗り出し、アラビー事務局長も両国関係は歴史的にも重要だとしている他、サウディ・エジプト商工会議所も関係改善のために努力しており、近く大使も帰任するであろうとしているとのことです。

取りあえずの状況次の通りで、当初小さないざこざかと思って、ご報告もしませんでしたが、アラブ連盟が乗り出すような事件に発展するとは思っていませんでした。
一体何があったのでしょうか?
http://www.aljazeera.net/news/pages/3c800a69-b1bb-4681-b919-b13aa3f0ec80?GoogleStatID=9
http://www.alarabiya.net/articles/2012/04/29/210978.html
http://www.alarabiya.net/articles/2012/04/29/211093.html

リビア内閣の条件つき存続

最近リビアの移行評議会と暫定政府との対立を伝える報道が増え(評議会としては政府の諸政策の遅れに対して不満を有しているとされていた)、移行評議会の議長が両者間に対立はないと声明したりしていましたが、29日づKのal jazeera net は評議会が条件付きで、政府の継続を信任したと報じています。
その条件とは、リビアの総ての地域における治安の回復、行政サービスの全国での強化、革命参加者、負傷者の援護、中央集権の中止等とのことです。
またリビア財産の保護、外交使節団構成の見直し、外国のリビアの投資の保護等も含み、これらの措置を大至急取るように求めている。
またカッダーフィ協力者の早期裁判も求めている。

と言うことはどうやら移行評議会が政府の動きに大きな不満を有していたことは事実(要するにやっていること総てに注文をつけているように思われる)で、革命後の正常化が遅れているリビアのフラストレーションをHん英紙ているように思われます。
火の無い所に煙は立たない!
http://www.aljazeera.net/news/pages/25e83f69-cd86-4f5b-b038-fcaecd9d9de4?GoogleStatID=1

エジプト政情(閣僚の交替?)

エジプトでは議会選挙の直前(だったと思う)に最高軍事評議会がガンズーリ首相を首班とする政府を任命し、議会が選挙された以上、議会の意向に従って新しい政府が選出されるべきであるとする議会と、最高軍事評議会、政府が対立してきましたが、29日付のアラビア語各ネットは、議会が政府の継続に抗議して1週間会期を中断することを決めたこと、これに対して軍事評議会のタンタウィ議長がガンズーリ首相や下院議長等と個別に協議した結果、近く(al arabiya net は48時間以内としている)閣僚の交替があると報じています。
報道からは一部閣僚の交替に留まるのか、首相の交替もあるのか等不明ですが、取りあえず
http://www.aljazeera.net/news/pages/21fe278f-8a13-4746-8b9e-144e108167cb?GoogleStatID=1
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-04-29-15-01-31.htm
http://www.alarabiya.net/articles/2012/04/29/211035.html
livedoor プロフィール
最新コメント
記事検索
  • ライブドアブログ