中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

2012年06月

リビア武器の押収(エジプト)

29日付のy net news はエジプト治安当局が、これまでで最大規模のリビアからの武器密輸を押収したと報じています。
それによるとエジプト当局は情報提供者からの情報で、29日リビア国境近くのマルサマトロウーフで、武器を満載したトラックを発見し、追跡の後{この間密輸者1名が射殺された)車を押収したが、車からは138発のgrad ロケット、7000発の弾丸の他自動小銃(数量不明)等が発見され、エジプト内務省はこれまでで最大規模の武器密輸の摘発としている由。
これらの武器はシナイ半島を経て、パレスチナ等の過激派に売却される予定であったと見られる由。
この事件に関してアラビア語のメディアでは報道は見ていませんが、取りあえず
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4249141,00.html

キリスト生誕教会の世界遺産登録

ベツレヘムにあるキリスト生誕教会及びその周辺がUNESCOの世界遺産として認められましたが(秘密投票で賛成13、反対6、棄権2)、おそらく同教会そのものを世界遺産として認めることには問題はないだろうと思いますが、問題はどの国に属するかと云う問題で、これまで登録がされてこなかったものと思われます。
今回キリスト生誕教会(パレスチナ)と云うことで登録されることとなり、パレスチナ側はこれは歴史的な日であると大歓迎していますが、他方米国は大きな失望を感じると声明したとのことですが、イスラエルは教会自体の歴史的、文化的価値は認めるが、パレスチナがこの問題を、パレスチナ国家の国際的承認の一手段として使うことに反対するとしているとのことです。
因みにUNESCOでは昨年10月パレスチナを正式のメンバーとして承認しているとのことです。
中東では文化遺産の保護も国際政治の問題になると言う最も良い一例だと思います。
http://www.jpost.com/DiplomacyAndPolitics/Article.aspx?id=275738
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-06-29-14-29-53.htm

Church of the Nativity

イラン艦艇へのミサイル配備

29h付のalqods alarbi net は、29日イランの革命防衛隊海軍司令官が、イランはペルシャ湾 、ホルムズ海峡、オマーン湾で行動する艦艇に射程300km以上の対レーダーミサイルを搭載する予定であると述べたと伝えています。
記事によるとこれまでイラン艦艇には射程220kmのミサイルが搭載されているが、これをより長距離射程のイラン製のミサイルに替えるものとのことで、ヘリにも同様のミサイルを搭載する(こちらは勿論空対艦)とのことです。
更に革命防衛隊海軍のコマンド部隊と合わせて、如何なる方面からの脅威にたしても、革命防衛隊海軍は対処する体制ができているとしているとのことです。
g参考まで
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-06-29-15-20-29.htm

シリア情勢(29日ー2)

シリアの情勢は極めて流動的な模様で、先ほど記事を書いた直後10:00にみたal jzeera net はシリアの情勢が流動的であるとして;
29日の死者は88名に達した、
政府軍はダマスカス上空を攻撃ヘリが頻繁に飛び回り、首都のjouber地区で機関銃を発射した他、近郊ではain troumaとzamalkaでヘリが激しく銃撃している{この情報が正しければ、首都及びその近郊で、攻撃ヘリが激しく銃撃したことは初めてではないかと思われ、戦闘が首都に迫って来ていることを示していると思われる)、
自由シリア軍はその支配地域が拡大しつつあると述べた、
と報じています。
取りあえず
http://www.aljazeera.net/news/pages/07a6f5cf-b7ff-408e-b8bf-1c50e3a9b0d5?GoogleStatID=9

シリア情勢(29日)

29日のシリア関連情報al jazeera net 等より取りまとめたところ次の通りです。
アナン特使の提唱する会議は本30日開かれる予定ですが、下記にもある通り米露間の予備会談は溝を埋めるのに失敗したとのことですし、□を○にしようとする試みは残念ながら、成功はおぼつかないようです。
他方現地での戦闘は特にダマスカス近郊で激しくなっているようで、現地の軍事情勢も、今の段階では外交的解決とh逆の方向を向いているようです。

・29日シリア各地で政府軍の銃砲激で、少なくとも51名が死亡した。
そのうち14名がダマスカス近郊で、11名がホムスで、10名がダラアで、9名がdir al zur で、4名ずつがアレッポとイドリブでであった。
・政府軍はシリア各地で激しい砲撃を続けたが、特にダマスカス近郊のドゥマ(自由シリア軍が占拠している模様)に対して激しく、その他ダラア、アレッポ、ホムス等でも激しい砲撃が続いた。
http://www.aljazeera.net/news/pages/668a409a-3182-447f-8d93-a5359e70617c?GoogleStatID=1
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-06-29-08-45-13.htm
・ダマスカス近郊で自由シリア軍は政府軍の准将及び大佐を捕虜にした。彼等はこれまで最もランクの高い政府軍将校の捕虜である。
http://www.aljazeera.net/news/pages/668a409a-3182-447f-8d93-a5359e70617c?GoogleStatID=1
・30日の会議を前にしての米露の予備会談は対立点を埋めることに失敗した。
ロシアは、イラン、サウディ、ヨルダン、レバノンが招請されないことを遺憾とした。
またアナン提案で、アサドのは以上を示唆する如何なる表現にも反対とした(アナン提案ではアサドを名指ししてはいないが、移行政府より平和的解決を阻害する者は除外する、としてアサドを排除する余地を残している)
他方クリントン長官は自身の会議出席の条件として、アサドの排除を明確にすることとした。
http://www.aljazeera.net/news/pages/cd90cc6e-9b1e-45d1-83a7-26b28e59fc02?GoogleStatID=1
・外交筋はアナンは彼の如何なる計画からもアサドは排除し、人道法違反責任者の責任を明確にすべきだと考えていると本TVに語った。
http://www.alarabiya.net/articles/2012/06/29/223510.html
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