中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

2012年10月

アルジェリア軍の警戒態勢引き揚げ

先日マリ北部のイスラム原理主義者に対する軍事作戦に関して、アルジェリアに対する西側諸国からの協力要求が強まっているとの報道を紹介しました(そう言えばクリントン訪問の結果について未だ報道を見ませんね?)が、31日付のal qods al arabi net はアルカイダ等のテロ活動に備え、南部のアルジェリア軍の警戒態勢が引き上げられたと報じています。
記事によると、アルジェリア軍は軍及び憲兵を狙ったテロに備えて、南部国境のアルジェリア軍部隊の警戒態勢を最高度までにに引き上げたとのことです。
またアルジェリアのal khbar 紙は、31日アルジェリア軍及びテロ対策の治安当国が、マグレブイスラム諸国のアルカイダ及び「西部アフリカ統一及びジハード運動」に対する作戦を命じたと報じている由。
同紙は更に、このアルカイダに対する作戦命令は通常の対テロ作戦の一環であるが、特に武装サラフィスト幹部を狙ったものとも報じている由。
これは高いソースの情報に基づくもの由だが、作戦の背景はこれら2の組織がちかく行われるであろう軍事作戦(マリ北部のものを指すと思われる)に備えて、アルジェリアで燃料及び弾薬を獲得する作戦を近く行うtの情報に基づくもので、アルジェリア軍の行動は国境を超えないとのことである。
またアルカイダはマリ北部の部族指導者を抹消する(暗殺する)ことを決定した由。

情報の真偽は不明なるもアルジェリア南部の緊張を現しているように思われるので、取りあえず
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-10-31-04-17-49.htm

イランの核開発(イスラエル国防相の発言)

30日付のjerusalem post net及び31日づKのal qods al arabi net はイスラエルのバラク国防相が英紙に対して、イランが今年の始めにそのウラニューム を民生用に転用したので、核爆弾開発は遅れているが、来年にはイランに対して軍事行動するか否か決断する時期が来るであろうと語ったと報じています。
これは英国daily telegraph とのインタビューで語ったもので、それによるとイランは今年の初めにその中間程度の濃縮ウラン(20%程度を指すのか?)の3分の1を民生用に転用し、それが軍事目的の開発を遅らせたと語ったとのことです。
バラク国防相は、このイランの決定の理由としては
   イスラエルと米国の軍事行動の警告
   米大統領選前に事態が破裂しないようにとの外交的配慮
   IAEAに対して誠意を持っていることを示す
の3つが考えられ、そのうちの複数の配慮が結びついた可能性もあるとした。
ただし、国防相は外交や制裁がイランの核軍事開発を阻止できるとH考えておらず、8月から1年の間にイスラエルと米国は軍事行動をとるか否か決定を迫られるであろう、と語った由。
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-10-31-05-36-57.htm
http://www.jpost.com/IranianThreat/News/Article.aspx?id=289862

チュニジア情勢(サラフィストと警官隊の衝突)

チュニジアでは時々サラフィストの暴力行為が発生していることをお伝えしてきましたが、27日には首都の貧しい地区で酒の販売者とサラフィストが衝突し、これを止めようとした警官がサラフィストに頭を攻撃された事件がありました(彼はまだ入院中の由)
その程度ではと思いご報告しませんでしたが、その後警官を攻撃した男が逮捕されたことを巡り、サラフィストが30日夜チュニスの2の地区で警官隊本部を襲撃し、双方の襲撃でサラフィスト1名死亡、警官2名負傷する事件が発生した模様です。
衝突は深夜になっても続き、警官隊は多くの増援部隊を送り込んだとのことです。
いまのところそれ以上拡大はしていない模様ですが、警官組合は警官が襲われたことへの抗議として、赤い記章を付けることを呼びかけているとのことです(赤い記章の意味不明)。

どうもチュニジアでは(と言うかエジプトを含む北アフリカ一帯で)今後ともサラフィストの暴力行為と警官隊との衝突が続きそうな気がするので、取りあえず
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-10-30-22-32-20.htm
http://www.aljazeera.net/news/pages/9ab04bcb-2792-4d1e-bff9-0e22adb72b4d?GoogleStatID=1

リビア新内閣信任投票の遅れ

リビアの新内閣に対する信任投票が昨夜行われるはずであったことは、お伝えしましたが、議場に100名程度の反対者が乱入し、結局投票は31日に持ち越したとのことです。
反対者がどういう勢力で、新内閣の何処に反対しているのか等詳細は不明です。

本来内閣が成立してからお伝えしてもよい案件でしたが、何処となくまた何かトラブルが起きそうな感じもしたので、とりあえずお伝えしておいた次第です。
やれやれ
http://www.alarabiya.net/articles/2012/10/30/246756.html
http://www.aljazeera.net/news/pages/186f27aa-f992-49ab-bb97-da2f0ed4f1b3?GoogleStatID=1

シリア情勢(30日)

30日のシリア情勢に関しアラビア語メディアのネットよい取りまとめたところ次の通りです。
ダマス周辺、イドリブ(特にmaarat al naaman ),dir al zur ,ホムス、アレッポ等では激しい砲爆撃と戦闘が伝えられています。

・30日シリア各地で66名が砲爆撃等で殺された。
http://www.aljazeera.net/news/pages/9585ef34-c4b6-480c-baf9-892cb0ea7004?GoogleStatID=1
・maarat l naaman(未だ反政府軍が占拠中)周辺で政府軍機が激しい爆撃と銃撃を行い、多数の死傷者が出た。
ダマス周辺でも砲撃、衝突が続いている。
パレスチナキャンプではシリア政府系のパレスチナ組織が政府軍とともに戦っている。
ダマスで空軍の少将が武装兵に暗殺された。
http://www.aljazeera.net/news/pages/9585ef34-c4b6-480c-baf9-892cb0ea7004?GoogleStatID=1
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-10-30-13-49-33.htm
・トルコ外相はシリア政権との対話はあり得ないと語った。
http://www.aljazeera.net/news/pages/573def5b-f243-4f93-b30d-3461360dadec?GoogleStatID=1
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-10-30-10-33-19.htm
・レバノンでは反対派が
   ミカティ内閣のボイコットを決定し
   中立の救国政府の樹立及び
   シリアを国連とアラブ連盟に提訴し
   シリア大使の追放
を要求した。
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-10-30-19-30-39.htm
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