中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

2012年11月

エジプト新憲法起草

どうもエジプトのやり方、と言うか、もしかしたらアラビア語メディアの報道の仕方は、よく理解できません。

エジプトの新憲法について、憲法起草委員会が29日から審議を始め、30日付のal jazeera net によれば、20時間の審議の末最終草案に満場一致で合意したとのことですが、他方同ネットは憲法草案に対する投票が未だ続いているとも報じています。
記事によると新憲法草案は234条よりなり、逐条審議してその採決をしているとのことですので、一旦満場一致で全体の文言に合意のうえ、逐条的に採決をしていると言う可能性もありますが、そんなややこしいことをやるものでしょうか?
因みに他のアラビア語メディアのネットは、最終合意等と言う表現はなく、投票していると言うだけの報道で、おそらく未だ最終的に起草委員会として新憲法を採択した訳ではなさそうです。
何れにしても、憲法案は起草委員会で採択の後、大統領に送付され、数日以内に国民投票にかけられるとのことです
(大統領令で一気に緊張が高まったエジプト政局を、大統領及びムスリム同胞団としては、とにもかくにも憲法草案を国民投票にかけ、民主的国民の総意を得たと言うことで、新憲法体制に移行すると言うことで、大統領令の問題も議会の正当性の問題も含めて、一挙に正面突破しようとしているように思われます)
結論的に言えば、現在の憲法起草委員会は圧倒的に大統領支持派が多数を占めているので、遅かれ早かれ、新憲法案が確定し、大統領に回付されて国民投票という段取りになるのだろうと思いますが、曖昧な所はありますが取りあえず
http://www.aljazeera.net/news/pages/43ae1e69-f187-4b27-916e-ca3c5d330943?GoogleStatID=1

ブログの不具合

先日も御断りを書きましたが、未だコメント欄が開けると、突然完全に空白となり何も書いていない状況がいつまでも続くというありさまが続いています。
従って残念ながらコメント欄も見られず、お返事もかけに状況が続いていますので、取りあえず
どなたか解決方法を知っておられる方がおられれば、メッセージにでもご連絡いただければありがたいです。

パレスチナのオブザーバー国家への格上げ

国連総会は29日パレスチンの資格をオブザーバー国家に格上げする決議案を、賛成138、反対9、棄権41で可決しました。
反対したのは、米国、イスラエルの他、カナダ、チェコ、パナマ、マーシャル諸島、ミクロネシア、ナウル、パラオでした。
棄権したのは英国、独、オランダ、オーストラリア、ポーランド、韓国等です。
賛成した国で注目されるのが仏ですが、日本も賛成した模様です。ロシア、中国等は当然?賛成です。

とりあえず投票結果を見ると
   賛成した国が以外と少なく、棄権が予想以上に多かった
   反対した国では、米国、イスラエルを除くと、国際政治上意味のある国は、カナダとチェコ位で、少なくとも中東紛争に関する限り米国の国際社会における孤立が際立った
   これまでこの種決議に反対してきたオランダが棄権したこと、逆に韓国が賛成から棄権に回ったことが注目されるが、特に仏の賛成が目立つ
と言うところでしょうか。

投票結果はともかく、多くのマスコミが指摘している通り、この決議の成立で現実には何も変わらないと思います(せいぜい将来ICCがパレスチナを認めた場合に、イスラエル兵等がICCで人道法違反で起訴される可能性が出るくらいか?)。
イズラエルの占領地に対する入植は影響を受けず、和平交渉を促進することもなく(逆に言えば、現在米国が真剣に和平交渉仲介を始める様子はなく、この決議が和平に悪影響を与えるとの、米国の主張も根拠がない)、このまま進めば、ますますtwo states 方式による解決の可能性が遠ざかるという現実には、何の変化もないと思います。
昔国連にいた時、ちょうど今頃ですが、総会で、国連内では勝った、負けたとゲームに熱中しているが、一歩国連ビルを出ると、誰も国連の動きなどに関心が無く、町はジングルベルと買い物客にあふれている、という現実があり、甚だ戦意をそがれたことを思い出しました。国連の現実と本当の現実には落差があります。
今回はむしろアッバスに他に打つべき手も無いので、国連に行かざるを得なったという事情があり、予想以上に棄権が多かった分だけ、むしろパレスチナにとって損失であったのではないでしょうか?
http://www.alarabiya.net/articles/2012/11/30/252561.html
  http://www.aljazeera.net/news/pages/986005c4-26ba-41fb-ad16-be03e6280b78

エジプト政局

エジプトではムルシー大統領が29日夜TVで、大統領令について撤回の意思が無いと表明した由。
他方憲法起草委員会では同日夕から、憲法草案について1条ごとの審議、採決を始めた由。

0900時点のアラビア語メディアのネットでは、ごく大雑把に言って取りあえずのところ以上ですが、午後には状況ももう少しはっきりすると思います。
http://www.aljazeera.net/news/pages/7e37fcc5-f8c4-4e9e-a013-4994c0fa9aa3?GoogleStatID=1

シリア情勢(29日)

本日ももう直ぐ授業に出るので取りあえずはごく手短に。

29日のシリア情勢はかなり混乱しているのか、al jazeera netが毎日報じているシリア全土での死者数がまだ出ていません。
またダマス周辺、特に国際空港周辺での戦闘が激しい模様で、更にダマスを含め各地で電話、携帯、パソコンが不通になっているようですが、反対派は政府が新たな虐殺のために通信を遮断していると警戒しているとのことです・

・アレッポでパイプ爆弾で20名が死亡した。また政府軍の砲撃で71名が虐殺された。
http://www.aljazeera.net/news/pages/0b9bec8d-d551-470f-8ee7-1c0c2983e483?GoogleStatID=1
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-11-29-13-49-00.htm
・自由シリア軍によると3日間ダマス空港の周辺で戦闘が続いており、特に空港へ行く道路は閉鎖され、空港も閉鎖されたよし。
また反政府派によれば空港当局は、従業員に対して自宅待機を命じている由
空港に最後に着陸した航空機は0800のもので、乗客は空港内に閉じ込められている由。
これに対して政府系のTVによれば、政府軍の攻撃で自由シリア軍が排除され、空港への道路は安全とのことである(空港の再開については言及なしの模様)
http://www.aljazeera.net/news/pages/0b9bec8d-d551-470f-8ee7-1c0c2983e483?GoogleStatID=1
・空港周辺のゴータでも空爆が続いている模様。
ダマス郊外のダリヤで大きな爆発があった。
dir al zur でも激しい戦闘が続いている。
http://www.aljazeera.net/news/pages/0b9bec8d-d551-470f-8ee7-1c0c2983e483?GoogleStatID=1
・ダマスを始め多くの都市で電話、携帯、pソコンが不通になっていて、反政府派は政府が新しい虐殺を行うため通信を遮断したと非難している。
政府系のサナ通信も1200発信を中止した。
これに対して政府は通信問題はテロリストの仕業で政府は関係ないとしている。
http://www.aljazeera.net/news/pages/0b9bec8d-d551-470f-8ee7-1c0c2983e483?GoogleStatID=1
・対人地雷反対のNGOによると現在、シリアは世界で対人地雷を使用している唯一の国である。
2011年にはイスラエル、りびあ、ミヤンマールが対人地雷を使用しているとして非難されていた。
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-11-29-13-22-33.htm
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