中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

2014年03月

エジプト大統領選挙日程

エジプト大統領選挙管理委員会が発表sた大統領選挙の日程次の通りです。

現状で行けば6月にはシ―シ大統領が生まれるのでしょうが、当面の関心はムスリム同胞団等の反政権グループはどうするのか(選挙に参加するのかボイコットするのか)で、また選挙では、選挙参加率がどの程度になり、シーシの投票獲得率がどの程度になり、選挙の自由公正透明性がどの程度になるかが、注目される所です。

立候補受け付け      4月1日から20日まで
立候補辞退期限      5月9日
選挙戦最終日       5月23日
第1回投票         5月26,27日
    在外投票日     5月15〜18日
開票作業          5月30.31日
第1回投票結果発表   その後6月5日までの間
第2回投票(必要な場合) 6月16.17日

http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/egypt/2014/03/30/فتح-باب-الترشح-لانتخابات-رئاسة-مصر-غدا-الاثنين.html

ホルムズ海峡における銃撃

al arabiy net とal qods al arai net はNATOの海事部の声明をもとに、30日ホルムズ海峡で商船が正体不明の快速船から銃撃を受けたと報じています。

現在までのところ判明しているところは下記の通りで、この快速船の所属(ソマリア海賊か否等)は不明ですが、双方の記事は、ソマリア海賊の商船襲撃はソマリア沖やアデン湾では珍しくないが、ホルムズ海峡では殆ど生じていないとコメントしています。
現在のところ、この事件の背景、従ってその重要性は不明ですが、何しろホルムズ海峡と言えば、我が国原油の80%以上、さらには最近重要性をましているカタールからの天然ガスの通過する重要な海峡ですから、取り敢えずご参考まで。

NATO海事本部は、商船(所属不明)が30日、イランとオマーンの間のホルムズ海峡で、これまた身元不詳の快速小型船から2度銃撃を受けたと連絡があったと発表した。
快速船には武装者6名が居たが、これに対して商船は放水で対抗し、船体や乗員に被害はなかったよし。
また、その90分前には別の商船に、小型快速艇2隻が接近したが、これらの船には緑の軍服を着用した者が、3〜4名機銃を持っていたが(ということはイランの革命防衛隊の海上部隊である可能性が強いように思われる)、発砲等はなくそのまま離れて行った由
これら2件の事件の間に関係があるのか否かは不明の由
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/2014/03/30/إطلاق-نار-على-سفينة-تجارية-في-مضيق-هرمز-.html
http://www.alquds.co.uk/?p=149380

エジプト治安情勢(30日)

エジプトでは30日も学生と警官との衝突と学生の死傷、シナイ半島での兵士の死傷等の事件が起きています。

・学生の死傷に関しては、カイロのアズハル大学で、クーデター及びシーシの立候補反対の学生デモと警官隊が衝突し、学生2名が死亡し(al qods al rabi net によれば1名)、数十名が負傷したとのことです。
学生が抗議活動をしたのは、その他カイロ大学、アシュート大学、アレキサンドリア大学、ザガジグ大学、ファイユーム大学等であった由。
http://www.aljazeera.net/news/pages/d6193d4b-3b02-4e1c-9a1a-3db52eb982db
http://www.alquds.co.uk/?p=149371
・他方シナイ半島北部のエルアリ―シュでは、軍(al arabiy net では警察)兵員を運ぶバスが、武装勢力(身元不詳)により攻撃され、兵士1名死亡、3名負傷した由。
現在までのところ犯行声明は出ていない由。
http://www.alquds.co.uk/?p=149371
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/egypt/2014/03/30/مقتل-جندي-وإصابة-3-من-الشرطة-في-هجوم-على-حافلة-في-سيناء.html

シリア情勢(30日)

30日のシリア情勢次の通りです。
車で近くのスーパーに買い物に行ってきましたが、混む前に行こうと思っていたのですが、明日から消費税が上がるとかで、随分込んでいて時間がかかりました。個人的な言い訳です。

シリアでは相変わらずラタキア方面の戦闘が焦点で、双方ともアレッポ、イドリブ等から増援部隊を送り込んでいますが、アレッポなどで政府軍が手薄になったせいかどうか知りませんが、反政府軍の攻勢と成功が目立つと報じられています。

・ラタキアでは双方の激しい戦闘が続いていて、政府軍機、攻撃ヘリがトルコ国境近くの山岳地帯を爆撃しているため、広範囲な森林が焼けている。
http://www.aljazeera.net/news/pages/da7f7aa5-4cf6-435c-8b66-4aece4921a3e
・政府軍はイドリブとアレッポから大規模増援部隊を送り込んでいるが、最も重要な増援部隊はイドリブのmastouma基地、qarmid 基地からのもので、兵員の他に多数の戦車、装甲車を含んでいる。
これらの増援部隊はイドリブとラタキアの間の自由シリア軍支配地域を通る必要があるため、自由シリア軍の待ち伏せで大きな損害を受けている。
その中でal jazir基地からの増援部隊はラタキア市に到着し、戦闘に参加している。
 http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2014/03/30/الحر-يستهدف-تعزيزات-النظام-المتوجهة-من-إدلب-للاذقية.html
・政府軍はラタキアで失った地域の奪還の目指しており、これに対して反政府軍もイドリブとアレッポからの増援部隊が到着した。
http://www.aljazeera.net/news/pages/da7f7aa5-4cf6-435c-8b66-4aece4921a3e
・自由シリア軍によれば、その77大隊はアレッポのsheikh najjarを政府軍から回復し、政府軍に大きな損害を与えた。
又アレッポのaziziya でも地歩を広げた。
これらの作戦は政府軍のアレッポへの補給線をほぼ断とうとするアレッポ郊外での作戦の一部である。
・アレッポでは、政府軍機は缶爆弾を投下し、反政府軍は政府軍支配地に臼砲をうちこんでいる。
・ダラア近郊で車爆弾が爆発し、住民多数が死傷した。
・『イスラム国家」はハサカとdir al zur の間の重要な産油地帯であるmarkdaを激しい戦闘の末、他の反政府軍の手から奪還した。
http://www.aljazeera.net/news/pages/da7f7aa5-4cf6-435c-8b66-4aece4921a3e
・米国報道によれば、米政府は穏健派反政府軍に対して肩撃ち式対空ミサイルの供与を検討しているが、未だどのミサイルを供与するか決定していない。
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2014/03/30/50-قتيلا-من-النظام-في-عملية-نوعية-للجيش-الحر-بحلب.html
・シリアに隣接するトリポリでは、レバノン軍が検問所等警備を強化しているが、レバノンで逮捕状の出ているアラブ民主党の党首とその息子がシリアに現れた(後の点については詳細不明)
http://www.alarabiya.net/ar/alhadath/2014/03/30/أبرز-مطلوبين-أمنين-بأحداث-طرابلس-بلبنان-يفران-لسوريا.html

hothyグループのアデン進出(イエメン)

これまで何度かシーア派のhothy グループがイエメンの首都サナアに迫っているという報道をお伝えしましたgが、今度は旧南イエメン首都でインド洋に面するアデンへの進出です。

al arabiya net はhohyグループが南部の分離主義者の協力を得てアデンへ進出したと報じています。
記事によると、同グループは3台の車(軽トラック?)に分乗して、アデンのクレイター(旧英領時代にもっとも反英闘争の激しかった旧市街)を走り回り(どこの局か知らないがTV局の車を従え!!)、「米国に死を、イスラエルに死を、ユダヤ人に呪いを、イスラムの勝利」というホメイニの発明したスローガンを叫んで回った由、
記事はさらに、専門家の言として、hothyグループのメンバーは、もともとサナア市内にも多数居住しており、自由に出たり入ったりしている者もおり、サナアを攻略する必要はないので、サナアに次いで重要な第2の都市アデンに足場を築こうとしているとしています。
専門家はさらに、hothyグループがイエメンにおけるイランの最大の同盟者(武器援助等をしている)であることは周知の事実であるが、実は旧南イエメン大統領al beidh等の指導する南イエメンの分離主義者もイランの同盟者であり、分離主義者がhothyの武装グループを支援したもので、これでイエメン中央政府とスンニ派のイスラム改革党に対抗する強力な同盟ができたことになると解説しています。
そして彼はまた、この2の同盟者がアデンで結びついた事は、イランにとって最も重要な場所である、インド洋に面したアデンにその足場を築いたものであるとしている。
アデンは紅海の入り口のバーブルマンデブ海峡を扼し、そこからインド洋、アラビア海にいたる海上交通を抑えているよし。

記事の要点は以上で、専門家なる者の解説の当否は別として、hothy グループの武装兵がトラックに乗って、堂々とアデンの街を走り回った事は事実でしょうから、矢張りことはイエメン政府、サウディ政府(l arabiya net はサウディ系)等にとっては、将来深刻な問題となる可能性が出てきたことは否定できないでしょう。
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/yemen/2014/03/29/الحوثيون-يخططون-لنقل-معاركهم-إلى-عدن-.html
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