中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

2014年06月

エジプト治安情勢

エジプトの治安情勢はさらに悪化しているように思われます。
アラビア語メディアのネットはいずれも30日カイロの東の大統領「統一宮殿」の近くで、手製の爆弾2発が爆発し、警官2名が死亡したほか、4名が負傷したと報じています。
記事によると30日、大統領宮殿の近くに不審物があるとの通報で、爆弾処理班等が検査していたところ、時限爆弾と判明し、1個の爆弾の機体に成功し、2個目の解体に入ったところ、これが爆発し、処理の専門家に死傷者が出て、しばらくしたら、近くでもう一つの爆弾が爆発してさらに死傷者が出たとのことです。
この事件に関しては過激派グループ「エジプトの兵士たち soldiers of egypt ]」と称する組織が、ネットに犯行声明を出した由。

取り敢えずの記事の要点は以上で、上記グループの名前は余り報道されておらず、当方記憶にありませんが(エジプトの過激派テロ組織とすれば大体が、ansar beit al maqdi であったが)、カイロ近郊の10月6日市で通信所を狙ったテロがあったばかりで、しかも今回は大統領宮殿を狙ったものと言うことで、エジプトの治安情勢も悪化している印象を受けます。
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/egypt/2014/06/30/مصر-انفجار-قرب-قصر-الرئاسة-في-الذكرى-ثورة-30-يونيو.html
http://www.alquds.co.uk/?p=186871
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2014/6/30/مقتل-ضابطي-شرطة-في-انفجارين-بالقاهرة

カリフ国家樹立声明(イスラム国家)

本日はこれから仕事ですので、本当に一言だけ

・イラク現地情勢としてはティクリートに対する奪還作戦が始まっていますが、政府軍の作戦の進展ぶりについては、双方の主張がかけ離れていて、宣伝戦との見方が強いが、アラビア語メディアのネットは少なくとも、市の中心部は以前ISISが掌握していて、政府軍の姿はないと報じている
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/iraq/2014/06/29/فيديو-يظهر-تكريت-بيد-ثوار-العشائر-وليس-المالكي.html
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/iraq/2014/06/28/قوات-المالكي-تبدأ-هجوما-بريا-واسعا-على-تكريت.html
・ISISの報道官(以前からこの組織は非常に優れた広報宣伝力があると言われていた)は、その支配下の地域にイスラム・カリフ国家を樹立したと宣言し、ISISの指導者abd allah al ibrahim awad al samalai(あだな
abu bakr al baghdadi)に忠誠を誓うとした。
又カリフ国の設立に伴い、従来の「イラクとシャムのイスラム国家」ISISの名前を「イスラム国家」に変更したとした(今後このブログでも、ISISは止めてイスラム国家とすることにします。改称は、イスラム国家がイラクとシリアでのカリフ国の樹立では満足せずに、今後中東地域等にその力を広げていく、という意思表明でしょうか?)
 http://www.aljazeera.net/news/arabic/2014/6/29/تنظيم-الدولة-يعلن-الخلافة-ويبايع-البغدادي
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/2014/06/29/داعش-تعلن-قيام-الخلافة-الإسلامية-وتبايع-البغدادي.html
http://www.alquds.co.uk/?p=186538

イラク情勢(厳しいサウディ・米関係)

al qods al arabi net は「ケリー長官のサウディ首脳陣との会談は厳しかった」と題して、ケリー長官のジェッダでのサウディ国王以下との会談は、サウディの米国に対する不満を反映して、極めて厳しいものであった、と報じています。
この報道の信憑性は勿論不明ですが(双方から特に厳しい声明等は出ていない・・まあ、出たら驚きですが)、サウディの対米不満に関する観測記事は度々出ているものの、具体的な不満点に触れた記事は少ないので、記事の要点のみご参考まで。

26日のサウデイ首脳とケリー長官との会談は厳しいものであった。
その理由はサウディ側が、ケリーのバグダッドとアルビル(クルド地域)における話し合いについて不満を有しているからである。
ケリーはイラク訪問前に、サウディ国王と会談し、米国としてはイラクに挙国一致内閣を作る必要があると考えているとして、マリキーの辞任を必要と考えていることを示唆した。しかるにバグダッドでは、彼はマリキーに対して総てのイラク政治勢力を入れた政府を至急作るようにと要請した。
これはサウディから見れば、何時もの米政権の躊躇政策以外の何物でもなく、このような曖昧な政策が米国に対する信頼を喪失させているのである。
このためサウディ側は米国に対して、そのエジプト政策の改善については評価するも、イラク情勢に関するこのような曖昧な政策には満足していないと告げたのである。
しかし、そのようなサウディの不満にもかかわらず、会談ではイラク、シリアを含む中東域内の不安定問題とそれに対する対策について、広範な議論が行われた。
この点でサウディの立場は明確で、域内の不安定をもたらしたのは、シリアとイラク政府の宗派的政策であって、シリアとイラクの両政権をテロリストと断固として戦う能力のある強力な中央政権により替えなければならないというものである。
これに対してケリーは、米国はイラクで短時間のうちに総ての政治勢力を入れた政府を樹立する必要があると考えており、又シリアの穏健派反政府勢力を支援するために5億ドルの援助をする用意があると説明した。
因みに会談には、国王の他、皇太子、皇太子代理、外務大臣、大蔵大臣、駐米大使が出席したが、国家安全保障評議会事務局長のバンダル殿下(前の情報長官)は出席しなかったが、これは彼が政策実行者ではないことを示している。
大蔵大臣の出席の意味は不明
(サウディのイラクやシリアに対する新たな支援の議論のためか、サウディ民間人や福祉団体等がテロ組織に資金提供していると噂されていることに関してか?等が考えられるが・・・・)
http://www.alquds.co.uk/?p=186101

イラク情勢(ロシア製軍用機の購入)

いや驚きました.
オバマと違って、ロシアのやることは早い!!

今朝方ロシア外務次官が、イラク情勢に手をこまねいていることはない、と発言したことをお伝えしましたが、午後のニュースではBBC放送と同net,al arabiya net は、イラク政府が購入したロシア製軍用機がバグダッドに到着したと報じています。
特にBBC net はロシアの大型貨物機から、翼等を分解した機体が搬出される所を映し出しており、放送の通りで間違いないと思われます、
記事によると、航空機は中古のスホイ25で、最初の分が到着したが、さらに引き続き、追加の機体が到着する予定とのことです。
記事に出たイラク軍幹部は、これら航空機は4日程度で作戦に参加が可能だろうとのことで、記事はいずれもmりキー政府の失地奪回作戦で、これらの航空機の果たす役割は大きいだろうと、コメントしています。

取り敢えず、何機のスホイが購入されて、早期に作戦に参加できる機数がどの程度で、又イラク側で活動可能な(訓練された)パイロットや整備士その他の関係要員がどの程度いるのか不明で(何しろ2003年以降、イラクの操縦士は操縦やその他の訓練をする機会は極端に少なかったと思うので、彼らの練度は相当落ちており、普通ならb訓練し直さなければ、使い物にならないと思うが)、これらの機体がどの程度奪還作戦で貢献できるかは未知数ですが、取り敢えず。
それにしても、ロシアとしても操縦士はともかく、整備士や支援要員等はかなり提供するのではないかと思われ、米軍の航空作戦の問題と並行して、イラク情勢はさらに国際的に複雑になった感じがあります。
http://www.bbc.com/news/world-middle-east-28077273
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/iraq/2014/06/29/سوخوي-روسية-مستعملة-تصل-بغداد-دعماً-للمالكي.html

エジプト治安情勢(28日)

エジプトでは25日地下鉄の駅で爆発事件があったことはご報告した通りですが(al jazeera net によれば6発の爆発の由)、その後も治安情勢は安定いていない模様です。

・28日も、カイロ郊外の「10月6日」市の通信所(建設中の由)で手製爆弾2発が爆発し、1名死亡、1名が負傷した由(al jazeera net によれば死者2名)
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/egypt/2014/06/28/قتيلة-في-تفجير-هز-مركز-للاتصالات-في-6-أكتوبر-بالقاهرة.html
・28日北シナイ半島で警官4名が殺害された。
事件が起きたのはラファアとエルアリ―シュの間の道路で、警官を載せた車が過激派に停車させられ、警官が降りたところを銃撃されて死亡した由。
犯人たちは4輪駆動車で逃走した由。
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2014/6/28/مسلحون-يقتلون-أربعة-شرطيين-شمال-سيناء
取り敢えず
livedoor プロフィール
最新コメント
記事検索
  • ライブドアブログ