中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

2014年11月

イエメン情勢

イエメン情勢につき、断片的ですが、とりまとめたところ次の通り

・(確かhothy グループが、元北イエメンの南端に近いタエズ近辺まで、勢力を伸ばしている、とのニュースがあったように思いますが・・・)
アデン(旧南イエメンの首都)で、南部分離運動の指導者の1人は記者会見を開き、hothy グループが南に影響力を広げようとしていることに警告した。
彼は、hothy グループはシーア派で、イランの手先であるが、彼らがスンニ派の地域であるイエメンの南と東部に勢力を広げることは受け入れられないと語った。
なお、アデンでは1967年に英国から独立した記念日(11月3日)を記念して、イエメン国防相を含む政府要人、南部分離主義者等多くの関係者が集まっている由。
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/yemen/2014/11/29/الحراك-الجنوبي-يحذر-الحوثي-من-التمدد-في-جنوب-اليمن.html
・首都サナアでは、hothy武装兵の撤退と、彼らのイエメン軍への編入に反対するデモが起こった。
・hothy グループと敵対してきた与党が、突然政治的和解に合意した。
合意の内容は不明であるが、与党内には突然の合意に反対の者も多く、事態は混乱している。
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/yemen/2014/11/29/صنعاء-مظاهرات-رفضا-لدمج-الحوثيين-في-مؤسسات-الأمن.html
http://www.alquds.co.uk/?p=257880
・「アrビア半島のアルカイダ」はそのネットで、27日サナアの米大使館の近くで、2発の爆発事件を起こしたと発表した。
米大使館等からはコメントはない。
なお、11月初めには米大使がhadi大統領と会談したさい、大統領官邸前に爆弾2発をしかけたが、爆発前に発見され、暗殺は未遂に終わった由。
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/yemen/2014/11/29/القاعدة-تدعي-تنفيذ-تفجيرين-جنب-سفارة-أميركا-بصنعاء.html

法王のトルコ訪問

198253_newsdetail[1]法王はたしか現在もトルコ訪問中で、29日にはブルーモスクを訪問し、イスタンブールのグランド・ムフティと一緒に、世界平和と諸宗教の友好と和解を祈ったとのことです。
最近ISとか非常に過激で排他的な連中の話ばかりが聞かれるときに、カソリックの法王とイスラムの大法官がともに祈る写真は、流石多宗教の共存したオスマントルコ帝国の首都であったイスタンブールだと、清々しい気分になりますね。
http://www.todayszaman.com/latest-news_pope-prays-at-sultanahmet-mosque-in-istanbul_365701.html

シリア情勢

シリア情勢につきとりまとめたところ次の通りです。
またkobaneの情勢が緊迫してきました。

・米連合軍は、kobaneの状況が緊迫してきたので、同市周辺に対して空爆を実施した。
・ISは、kobanetからトルコへ接続する地域に対する攻撃を仕掛けてきた。
攻撃は4台の自殺車両の爆発を伴った。シリア活動家は、そのうちの1台はトルコから来た、又ISの一部兵員はトルコから攻撃してきたと非難したが。トルコ政府はこれを否定した。
又トルコ軍は国境地帯の警備をさらに強化し、報道者を含め、国境地帯への民間人の立ち入りを禁止し、ヘリを飛ばして警戒している。
戦闘はさらに続いている。
(kobane内で、地歩を失いつつあるISは戦術を変えて、kobaneをトルコとの国境地帯の方から封鎖しようとしている模様です)
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2014/11/29/المعارك-الأولى-عند-معبر-كوباني-بين-الأكراد-و-داعش-.html
http://www.alquds.co.uk/?p=257771
・ヌスラ戦線は、29日アレッポの北の政府軍支持のzahara の政府軍集結地に対して自動車爆弾で攻撃をおこない、政府軍は空爆で答え、未だ激戦が続いている。
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2014/11/29/-النصرة-تتقدم-في-الزهراء-بريف-حلب-بعد-تفجير-مفخخة.html
・ISはシリアの各地でその支配地域を広げている。
・特にヌスラ戦線が数ヶ月前にdir al zur 県から撤収して、砂漠を越えて、ダラア方向に撤退したため、ISは軍事空港、油田を含む広範な地域を支配して、さらにダラアに向けて進みつつある。
活動家はヌスラ戦線がISの行動を許したと批判している。
・ISはal sweidah 近辺で、検問所を設置しているが、この地域は主としてドゥルーズが済んでおり、又他の地域から多数の避難民が集まっていたところである。
・周辺の遊牧民の中には虐殺を恐れて、ISへの忠誠を誓った者も出始めている。
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2014/11/29/-داعش-يقترب-من-محافظتي-السويداء-ودرعا-جنوب-سوريا-.html
・政府軍とヒズボッラー対反政府軍の戦闘も各地で続いているが、特にダラアでは政府軍及びイラン人、ヒズボッラーに30名の死者が出た。
他方政府軍機および攻撃ヘリの空爆で、反政府軍に15名の死者が出た。
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2014/11/29/مقتل-العشرات-من-قوات-النظام-ومليشيات-تابعة-له-بدرعا.html
(政府軍機は既に2回もラッカに対して大規模な空爆を行い、多数の住民が死傷したが)
・政府軍機はラッカに対して4回の空爆を行った。
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2014/11/29/مقتل-العشرات-من-قوات-النظام-ومليشيات-تابعة-له-بدرعا.html
(これまでもISと反政府軍との衝突のニュースは多くありましたが、今度はヌスラ戦線と他の反政府軍との衝突です)
・ヌスラ戦線はホムスのal rastan に突入し、他の反政府軍と衝突したが、ヌスラ戦線が町を制圧した。
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2014/11/29/أنباء-عن-سيطرة-جبهة-النصرة-على-الرستن-بريف-حمص.html

ムバラク等に対する無罪判決(エジプト)

カイロ刑事裁判所は29日、元大統領ムバラクと息子2名、元内相等に対して、アラブの春の際の抗議者殺害及び腐敗に対して無罪判決を下しました。
これに抗議して、革命参加の勢力、ムスリム同胞団等がカイロその他で抗議のデモを行い、警官隊がこれを解散させようとして、衝突が生じ、警官隊は催涙ガスを多用し、抗議者1名(al arabiya net による。al jazeera net によれば2名)が死亡し、多数が負傷した由。
警官隊の他軍隊も退去出動し、タハりール広場その他に装甲車、戦車等を配置して、閉鎖した由。
又、判決後米国大使館、イスラエル大使館等に対する警備が強化された由。

取りあえずのところは以上ですが、アラブの春で当局により殺された者の数は数百名に上ったと記憶しており、ムスリム同胞団よりもむしろ所謂革命青年達が主であった(ムスリム同胞団は当局の弾圧を恐れて、騒擾発生後もかなりの期間ひよっていたと記憶します・・確か、このためその後の選挙でづ砲弾が政権を取ると、革命を横取りしたと非難された)ので、このところ反政府抗議と言うと、同胞団中心で、革命青年達は姿が見えなかったところ、判決の影響が注目されます。
検察は控訴する意向のようですが、恐らく結果は同じで、ムバラク等はそう遠くないうちに釈放されると見られている由。
判決の詳しい内容はしりませんし、どういう根拠で、ムバラクのみならず元内相までもg無罪になったかも知りませんが、確かかなり昔ですが何処かの地方(マンスーラでしたか?)で警官2名だったかの殺害容疑で、同胞団に数百名の死刑判決が出たことと、合わせてみると、エジプト政府の主張する公正な独立の司法、などというのは架空の存在としか考えられませんが、如何でしょうか?
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/egypt/2014/11/29/محاكمة-القرن-تصدر-حكمها-اليوم-ومبارك-يترقب.html
http://www.alquds.co.uk/?p=257884
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2014/11/29/قتيل-وعشرات-المعتقلين-بتفريق-مظاهرة-رافضة-لتبرئة-مبارك

アラブの女性の地位?(風刺漫画)

2b2df1aa-386d-4790-97af-7c343972afb3_4x3_296x222[1]風刺漫画を一つ。
大きな机には「すべての偉大な男の後ろには女性がいる」という昔どこかで聞いたことのある諺が書いてあります。
服装からすればアラブ女性の地位の問題かなと言う気もしますが、最近トルコ大統領が女性に対する差別発言をしたとかで問題になっているので、より広い中東、イスラム諸国の女性の権利の問題かもしれません
もしかしたら日本も同じなのでしょうか?安倍首相も口では女性、女性と言うが、どうせ長州の男だからそれほどのフェミニストではない、というのは偏見か?
http://www.alarabiya.net/
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