中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

2015年05月

ボコハラムの挑戦?

ナイジェリアでは、確か29日だったかに、先日の選挙で当選した新しい大統領ブハリの就任式がありましたが、例のボコハラムが早速同日午後、ナイジェリア東北部の町maidouguri(アラビ文字からの訳)のモスクで自爆攻撃を行い、18名が死亡し、夜には攻撃を仕掛け、町の周辺の塹壕を攻略しようとした由(こちらの方の双方の被害の程度等は不明)。
またbloumkota でもボコハラムがミサイルを撃ち込み、5名が死亡した由。
ブハリ新大統領は、ナイジェリアの治安回復を最大の課題の一つとしており、ボコハラムに対する闘争の本部を首都から現地に近い上記maidougriに移す計画だった由。
http://www.aljazeera.net/news/international/2015/5/30/قتلى-بتفجير-استهدف-مسجدا-بنيجيريا
明らかに上記ボコハラムのテロは新大統領に対する挑戦だろうと思われる所、かってナイジェリア軍司令官としてクーデターを起こした経験も有する軍人大統領が、ボコハラムのテロにいかに対応するのか注目されます。

リビア情勢

リビアに関するとりあえずの報道は下記の2ですが、流石に長いこと権力を巡って闘争を続けてきた、リビアの2の政権とそれを支える民兵も、ISの脅威の前に妥協、協力しようとしているのでしょうか?

・トリポリでは、リビアの暁民兵が首都の南部のワルシャワ地区の住民の逮捕者70名を釈放した。
これは、リビアの暁がトリポリ政権を支持しているのに対して、これら住民がhafatar将軍に属するとされる部族部隊を支持したことから、対立したもので、彼らの釈放は国民和解の一環としての、相互の拘留者釈放の一環であった。
なお、最近ではミスラタ等リビアの暁とこれに対立してきたジンタナの民兵等の間でも、相互釈放の動きが進んでいた。
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2015/5/31/إطلاق-معتقلين-من-ورشفانة-ضمن-مساعي-المصالحة-بليبيا
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/libya/2015/05/31/-فجر-ليبيا-تطلق-70-معتقلا-ضمن-عملية-تبادل-سجناء-.html
・他方、ISのシルト空軍基地制圧に関して、トブルク政府はシルトのISは今や「三日月の石油地帯」を脅かす立場に立ったとして、ISがリビアの石油資源を掌握したり、破壊したりする可能性が出てきたことに、国際社会の注意を喚起した。
トブルク政府は、ISの空軍基地制圧は、彼らが油田及び石油施設を制圧するいとを有する証拠であると強調し、シルト及び空軍基地奪還のために総ての資源を投入すると強調した。
また、国際社会に対して、そのためにもリビアに対する武器禁輸を解除するように要請した。
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/libya/2015/05/30/استيلاء-داعش-على-مطار-سرت-يهدد-منشآت-نفطية-قريبة.html

イエメン情勢

イエメン情勢は依然混とんとしています

・国連特使が調停のためにサナアに到着したことは昨日お伝えしましたが、彼のサナア到着にも関わらず、サウディ等連合空軍は3日もイエメン各地で激しい空爆を繰り返した模様です。
特にサナアではhothy−サーレハ軍の武器庫、軍事基地等を空爆した由
空爆した地域は、サナア、タエズ、アデン等イエメン各地に広がっている。

・他方、hothyの使節団がオマーンを訪問し、イエメン和平についてオマーン側と協議したと言うニュースは先にお伝えしました、hothy使節団は未だ滞在中で、さらに協議を続けている由。
また、オマーンでは同時に米国とイランがイエメン情勢について意見交換しているとのニュースもある由。
イラン外相もオマーン政府と26日協議した由(オマーンの相手は不明)

現地情勢については
・これまで最も激しい戦闘が続いていたタエズでは、hothy−サーレハ軍の最重要拠点として、タエズ攻撃の拠点となっていた、特殊部隊(昔からサーレハ大統領の支配が強い)基地に対しては、連合空軍が空爆を集中して行っていたが、地元抵抗勢力が、この基地を占拠したとのニュースがある。
タエズでは抵抗勢力がhothy兵士75名を捕虜にした。
・アデンでは、地元勢力が市の中心、周辺で勢力を盛り返し、激しい戦闘が続いている
サウディ等が、地元勢力に大規模な武器供与(空中からの投下?)をしたとのニュースがある。
・マアレブでも、サウディ等空軍が、hothyグループの周辺一帯の中心的拠点で、周辺への増援部隊送り出し基地となっていた、軍事基地、武器弾薬庫等を激しく攻撃した。
・WP紙によれば、サナアで4名の米国人がhothyグループにより拘束され(そのうち1名はイエメンとの2重国籍)、現在刑務所に収容されている由。
彼らはイエメンの民間会社で働いていた由。
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/yemen/2015/05/30/اليمن-مقتل-5-حوثيين-بينهم-قيادي-في-كمين-للمقاومة-بأبين.html
http://www.alquds.co.uk/?p=349474
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/yemen/2015/05/30/اليمن-مقتل-5-حوثيين-بينهم-قيادي-في-كمين-للمقاومة-بأبين.html
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/yemen/2015/05/31/اليمن-الحوثيون-يحتجزون-4-أميركيين-في-بصنعاء.html

シリア情勢

シリアでは政府軍およびヒズボッラー、イラン兵対反政府軍対ISの三つ巴の戦いが続いている模様です。
断片的ですが・・・

・al jazeera net は、ハイレベルのソースによれば(ソースは明言していないがどうやら自由シリア軍のように見える)、29日夜イラン兵1500名がラタキア近郊のsalnafaに到着したと報じています。
記事はこれらイラン兵は近辺の防衛陣地の任務を政府軍、ヒズボッラー等から引き継ぐ予定としています。
又記事はこれらイラン部隊の到着が、革命防衛隊のコドス部隊のスレイマニ司令官がラタキア周辺、特に近辺の丘等を視察したことと時期を合わせており、イラン兵がヒズボッラーや政府軍とともにクルド山地等ラタキアに脅威を与えている地域の奪還を目指す作戦に従事することもあり得ると見られているとしている
(al jazeera net もイラン兵の到着は確認されていないとしているので、未確認情報によればと言うことになりますが、最近イドリブでの相次ぐ敗戦で政府軍の士気が低下していると伝えられ、又兵員の損失も相当あった模様なので、まったく考えられないことではなさそうです。それにしても、スレイマニ司令官と言うのはシリアとイラクの核戦線に神出鬼没で、まさしくイラン革命防衛隊のエースですね!)
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2015/5/30/أنباء-عن-وصول-1500-جندي-إيراني-إلى-ريف-اللاذقية
その他の地域では
・ISはアレッポの北の領域を巡って、反政府軍と激しい戦闘を続けており、複数の村落、町の占拠に成功した。
反政府軍はこれに対して反撃してる。
他方政府軍機は樽爆弾による空爆を続けており、30日アレッポの近くの2カ所で100名が死亡し、数10名が負傷した。
・ハサカ市では、ISの自動車爆弾による自爆攻撃で、政府軍兵士数10名が死亡した。
ISは市の南の村落を占領し、市の南および東から攻撃を仕掛けた
これに対して有志連合軍は、ハサカ郊外のIS作戦本部を空爆した。
・パルミラで、ISは刑務所を爆破した。
また政府軍が残して行った数トンの武器弾薬類を捕獲した。
またISはパルミラ―ホムス間のガス輸送管を爆破し、おきな爆発が生じた。
・ホムス近郊では政府軍、ヒズボッラーと反政府軍の衝突が断続的に続いている
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2015/05/30/مقتل-20-متطرفاً-في-ريف-حلب-الشمالي.html
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2015/5/30/70-قتيلا-في-قصف-بحلب-والمعارضة-تتقدم-بإدلب
http://www.alquds.co.uk/?p=349446
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2015/05/30/-داعش-يفجّر-سجن-تدمر-من-خلال-زرعه-بعبوات-ناسفة.html
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2015/05/30/-داعش-يفجر-خطا-غاز-على-طريق-حمص-تدمر.html

イラク情勢

イラク情勢につきとりまとめたところ次の通りです・

・現地情勢の焦点は、当然ですがラマディを巡る状況で、イラク軍、民兵、部族兵は南西方面からラマディに進出し、アンバール大学を占拠したとのことです。
また、イラク軍等に対してはさらなる増援部隊が盛んに送られていて、部隊は基本的に攻撃開始の支持を待っているという状況の様で、部族兵等はそのために、ラマっディの東からの進撃が止まり、ISに城塞化の時間を与えていると懸念している由・
これらイラク軍等の動きに合わせて、有志連合、イラク空軍はISの拠点や移動中の部隊に対して、盛んに空爆を実施している由
・これに対して、ISはラマディの西ではかなり自由に動き回っていて、来るべき戦いに備え、シリア方面からの兵員、装備の増援部隊を送り込んでいる由。
またISはラマディの東部でも活発に活動していて、ハバニア空軍基地への臼砲、大砲の砲撃で、イラク軍、民兵に死傷者が出た由(この基地には米軍事顧問団もいるがその損害は不明)
・イラン革命防衛隊に近いネットは、革命防衛隊の指揮官の一人が、ラマディの戦いで死亡したと報じている。
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/iraq/2015/05/29/داعش-يتحرك-غرب-الرمادي-ويستقبل-تعزيزات-عسكرية-من-سوريا.html
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/iraq/2015/05/30/القوات-العراقية-تدخل-الرمادي-وتستعيد-مواقع-من-داعش-.html
http://www.alquds.co.uk/
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/iraq/2015/05/30/-العراق-مقتل-قائد-بالحرس-الثوري-الإيراني-في-الرمادي.html
その他の地域では
・ティくりt−トの東の爆発で、シーア派民兵、兵士等に多数の死傷者がでた。
・ベジの南ではイラク軍、民兵が地歩を広げている
・バアクーバの東南ではイラク軍、民兵が多数のISを殺害した。
・モースル近郊では有志連合空爆で住民に11名の死者、負傷者多数が出た。
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2015/5/30/تنظيم-الدولة-يقصف-قاعدة-الحبانية-ويتمسك-بمناطق-شرق-الرمادي
・イラク軍幹部によると、ISはアンバールとダヤーリで、600名の児童を徴兵した。
http://www.alquds.co.uk/?p=349433
・クルドのペッシュメルガは、モースルの西の共同墓地でで、20名の婦人、33名の児童を含む、クルド人ヤジィーディ教徒80名の遺体を発見したと発表した。
彼らはサンジャールの陥落後、ISにより惨殺されたものと見られる由。
http://www.alquds.co.uk/?p=349414
・米国の有志連合調整官は、米国としてはイラク政府のラマディ奪還作戦を全面的に支援すると述べ、米国がイラクに2000発の対戦車ミサイルを供与すると発表した
(別の報道でもラマディ周辺の戦闘で、政府具のロシア製対戦車ミサイルが効果を発揮したとあり、最近ISがトラクターや装甲車に爆薬を仕掛け自爆攻撃に使っていることに対抗する意味があると見られる)
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/iraq/2015/05/31/-واشنطن-سترسل-للعراق-2000-صاروخ-مضاد-للدبابات.html
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