中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

2016年05月

シリアの和平協議(風刺画)

29e093c9-a28d-4af9-bf11-e5713a315020_4x3_296x222[1]ボートには「ジュネーブ協議」と書いてあります。
多分説明は不要でしょう。
現在のところその再開の日時も不明です・
http://www.alarabiya.net/

ISとの戦い(リビア)

リビアでも、報道から見れば、シルトにこもるISに対する攻勢は順調に進んでいるように見えます。
断片的ですが・・・・

・ISの根拠地シルトを目指す新統一政府軍は、順調に進撃している。
政府軍によると、発電所でISと衝突した後、西部からシルトの入り口に近づきつつある由。
この間、政府軍の工兵部隊が、ISの設置した爆発物を撤去している由。
・他方石油地帯の警備にあたる石油施設警備隊は30日、シルトの東部のben jawad からISを駆逐した由。
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/libya/2016/05/30/حرس-المنشآت-النفطية-بليبيا-يستعيد-بلدة-بن-جواد-من-داعش.html
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2016/5/30/قوات-الوفاق-تتقدم-غرب-سرت-وتحرير-مدينة-بن-جواد
(これまでもリビアには米や英の特殊部隊が存在していると報じられてきたが、リビアの政府は一貫して、彼らの関与を否定してきたところ)
・リビア筋は、ISに対する新政府軍等の攻撃に米特殊部隊と英SASが参加していると語った。
ミスラタ民兵の指導者の一人は、彼の民兵は英特殊部隊と協力しており、この12日にはISの装爆車2台を爆破したと語った。
西側報道は、米英イタリアの特殊部隊が、新政府軍に協力している武装勢力(民兵)に協力していると報じているが、仏特殊部隊はベンガジ方面で、haftar将軍の部隊を支援していると報じられている。
軍事専門家は、シリアでの戦闘と合わせて、リビアでもその軍の訓練と外国特殊部隊の協力等で、チュニジア等からの過激派ガ(大挙)リビアのIS支援に参加する前に、彼らの根拠地を叩いておくことの重要性を指摘している。
EU外相会議も30日、EU海軍のリビア海軍の訓練を承認したが、訓練がいつ始まるかは不明である
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/libya/2016/05/26/قوات-بريطانية-وأميركية-تشارك-في-الحرب-ضد-داعش-في-ليبيا.html

イランのシリア支援(国防相の発言)

al arabiya net は、イラン国防相husein dahafan(アラビア文字からの訳)が記者会見で、イランはアレッポを完全制圧し、同市をテロリストから解放するまでは、シリアに対する介入を続けると語ったと報じています。
それによると、同国防相は、現在テロリストが占拠しているアレッポの一部は、シリア軍等の枢軸が解放するであろうと語った由。
同外相は、イランの介入を正当化して、イラクとシリアのイスラム地域の一部が攻撃されているので、我々は軍事顧問を現地に送り、可能な限りの支援を与えるであろうと語った由。
記事はまた、外務次官もイランお介入を正当化して、医らのイラク及びシリアに対する介入がなかったならば、イランの西で現在安全なところtがあったあったであろうとかとし、国家最高安全評議会事務局長は、介入はハメネイ最高指導者の命令によるとしている由。
 http://www.alarabiya.net/ar/iran/2016/05/30/إيران-سنستمر-بالتدخل-في-سوريا-حتى-السيطرة-على-حلب.html
ある国の一部の指導者、特にイランなどの、発言一つを取り上げて、その真意を云々することはあまり意味がないことかと思うが、上記国防相が
「アレッポの完全制圧までは支援を続ける」として、言外に、アレッポが完全制圧されたら、イランの支援は必ずしも必要ではないと示唆しているようにも思われるところが注目されます。
確かに政府軍等がアレッポを完全に制圧すれば、ダマスと合わせて最重要都市2を手中にするわけで、それとラタキア等の海岸地帯を合わせると、アサド政権存続の基盤は残ったということかもしれません。
ということは、イランは、ISとの戦いなどあまり眼中にないということなのでしょうか?
確かに、彼の発言からあまり多くを読み取ろうとするのは間違いでしょうが、彼の発言が正確であれば、最近ロシア軍とアサド軍機が、国際社会等の懸念などどこ吹く風で、アレッポに対して猛烈な空爆をして、地上でも政府軍と革命防衛隊が激しい攻撃をしている背景が説明されるような気もします。

シリア情勢(ロシア軍機の活動等)

シリア情勢につき取りまとめたところ次の通りです。
なお、al arbia net のイラン国防相はきわめて興味深い発言をしているのですが、イランのシリアに関する情勢判断という意味でも重要かと思うので、別の記事にしておきます。

・ロシア軍機と政府軍機のシリア北部に対する空爆で、少なくとも45名が死亡した。
・ロシア機と政府軍機のイドリブに対する空爆で20名が死亡したが、ロシア機は8回の攻撃で、住宅地と保健所を目標とした。
負傷者は150名と見られている由。
・他方ロシア機と政府軍機は、100回以上の空爆で、アレッポで25名以上の死者を出した。
空爆は政府軍の高速道路沿いの攻撃に合わせて行われた。
・ホムスでは政府軍機の攻撃で2名が死亡した
・政府軍機はダマスの近くの東ゴータでも、多くの町を攻撃し、破壊を残したが、死者の報告はない。
・ラタキアでは、丘陵地帯への攻撃で政府軍士官等3名が死亡した
・デリゾルでは、ISが晴雨軍を自爆車で攻撃し、攻撃ヘリ一機を撃墜した
・イドリブ近辺では、IS要員2名が反政府軍に偽装して忍び込み、自爆して、5名を殺害した。
・ハマ近辺では、数か所で政府軍と反政府軍が衝突した。
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2016/05/31/سوريا-غارات-روسية-على-ادلب-تخلف-23-قتيلا.html
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2016/5/31/غارات-روسية-تقتل-وتصيب-العشرات-في-إدلب

ファルージャ攻防戦

ファルージャの戦いについては、昨夜イラク軍筋等からかなり楽観的な話が流れてきたことは報告しましたが、矢張りISの抵抗は極めて頑強の様で、本日の報道では、イラク軍等はファルージャの周辺で砲撃したㇼ、IS兵と交戦しているというのが大部分です。
またイラク特殊部隊は、ISとの激しい交戦のあと、出発地点の東南、南部、および北部地点に後退したとのことです。
更に、政府軍が再奪還したhit やその周辺も、安全は確保されていない模様で、自動車爆弾や道路爆弾等で、政府軍兵士及び民兵数十名が死亡したとのことです。
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/iraq/2016/05/31/القوات-العراقية-على-مشارف-حي-الشهداء-في-الفلوجة.html
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2016/5/30/عشرات-القتلى-من-الجيش-والحشد-بهيت-ومحيط-الفلوجة
速報を目的としていないこのブログでも、つい、目の前の事態の動きに気を取られますが、なんといってもファルージャの攻防は今後のイラク情勢、ISの命運に大きくかかわってくるtので、できる限りはフォローするつもりです
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