中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

2018年04月

スイスのトルコ・チューリップ祭り

5ae5c291b699de10e41d1e3a[1]本日も殺伐としたニュースばかり書いていたので、罪滅ぼしに少しは心和む写真を

これはスイスでトルコ・チューリップ祭りが開かれたというhurryiet net のアルバムからですが、昔トルコでは「チューリップ時代」とか言って、国中がチューリップのフィーバーにかかった時代があったことは聞いていましたが、そもそもチューリップの原産地がトルコの辺りということは知りませんでした。
花の好きな人は下記ご参照、かなりたくさん御花の写真があります
http://www.hurriyetdailynews.com/photo-turkish-tulip-festival-opens-in-switzerland-131057#photo-10

政府軍基地に対するロケット攻撃(シリア)

朝方お伝えした、シリアのハマとアレッポ近郊の政府軍基地に対する、ミサイル攻撃について、al qods al arabi net はシリア人権網の情報として、26名が死亡したが、そのうち4名はシリア兵で、残りの死者には政府軍支持の外国人民兵も含まれるが、大部分はイラン人であったと報じています。
シリア人権監視官は、ハマの対象は第47旅団で、その地対地ミサイルデポであったとして、おそらくはイスラル機が行った攻撃であろうとしている由。

また同じal qods al at\rabi net の別の記事は、米軍筋は、28日の政府軍基地に対する攻撃が米軍機または有志連合の他の国の航空機によるものであることを否定したと報じています。

他方イスラエル政府または軍が、コメントをしない政策であることもあってか、イスラエル・メディアは攻撃したのはイスラエルであったとまでは明言していないが、かなりイスラエル軍の攻撃であることを示唆する報道を行っています
・jerussalem post net は、元IDF情報局長の言として、この攻撃は良く組織された軍による攻撃で、反政府軍はそのような能力を有していないので、可能性は2つで、米軍によるものか、米軍ではないとしたら自分は確認することのできない別の組織によるものであろうと語ったと報じています。
・他方haaretz net の方は、ソースを明示することなく、28日の政府軍基地攻撃は、地対地ミサイルを含む政府軍の主要なミサイルデポを狙ったもので、これらを破壊するためにバンカー・バスター爆弾が使われ、それが地震波を起こすような激しい爆発をもたらしたと報じています。
記事は更に、攻撃の対象及びそのタイミングから見て、この攻撃は先の政府軍T−4基地に対する、イランの報復攻撃の先手を取った予防攻撃であったと報じています(こちらもイスラエル軍とは言わないが、そう示唆している)
・特に前者は、今回ン攻撃でイラン兵が死亡したので、イランの報復があることが懸念されているとしています
https://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/Former-intel-chief-Iranian-dead-in-Syria-blast-spells-looming-payback-553095
http://www.alquds.co.uk/?p=925892
http://www.alquds.co.uk/?p=925890
https://www.haaretz.com/middle-east-news/syria/strike-likely-targeted-surface-to-surface-missiles-iran-seeks-to-deploy-in-syria-1.6036265

ということで、どうやら今回の攻撃はイスラエルによるもので、正確な数は不明なるも相当数のイラン人が死亡した模様です。
そうなると、イスラエルのネットも言う通り、何らかの形によるイランの報復は必至とも見られ、中東は俄かに、と言うかさらに緊張の度を高めてきたように思われます。











トランプとアラブ資金(風刺画)

1b458a6f-b368-46ad-815f-ddca37d079d5[1]トランプが湾岸等に対して、アラブはシリアでの軍事費を負担すべきであると発言しましたが、その風刺画です。
標識にはシリアと書いてあります、トランプが売っている機関銃に送り込まれている弾丸は、どこの国のお札か分かりませんが、ドルかリヤルでしょうか?
http://www.aljazeera.net/news/caricature/2018/4/29/كاريكاتير-أميركا-في-سوريا




サウディ皇太子のパレスチナ批判(米ユダヤ人団体との会合)

前からサウディが、イスラエルとの秘密の関係を維持し、トランプの「世紀の取引」を支持しているとの噂が繰り返し流されてきましたが、al qods al arabi net とaljazeera net が報じていることが事実であれば、皇太子は先般の訪米の際のユダヤ人団体との会談で、サウディの本心を極めて率直に語ったことになります。

双方の記事は、この会談の内容がイスラエル・メディアに漏れて、TVの第10チャンネルで報じられたとしています。

それによると、皇太子は、これまでの40年間パレスチナは中東和平に関するすべての提案を拒否してきたと非難して、(トランプが提案するはずの)和平提案については、これを受け入れるか、沈黙を守り、ぐずぐず言うべきではないとした由。

皇太子は更に、サウディにとっては、政府にしてもサウディ国民にしても、パレスチナ問題は第1義的な重要性を有しておらず、イラン問題のごとく、他に重要視している問題はあると語った由。
また皇太子はサウディとイスラエルの関係で新しいページを開くべき時が来ているとしながらも、両国の関係正常化の前には、イスラエルとパレスチナの和解と合意が必要であるとした由。

http://www.alquds.co.uk/?p=925829
http:/http://www.alquds.co.uk/?p=925604
/www.aljazeera.net/news/arabic/2018/4/29/تسريبات-لابن-سلمان-على-الفلسطينيين-القبول-أو-فليصمتوا


この話が事実であれば、イスラエル・メディアは飛びついて報道するはずですが、現在のところ、haaretz net ,ynet news ,jerusalem post net は報じていません。
内容的には、極めて刺激的な言い方ではあるが、これまで種々噂されてきたサウディの本音が、内輪の会議ということでポロリと出たというところかもしれません。
しかし、「サウディでは政府も国民も、パレスチナ問題を優先的な重要事項とは考えていない」というあたりは、これまでサウディが王家の正統性の根拠をイスラムの擁護(確か国王の称号が2つの聖地の守護者)であったことを考えると、パレスチナ問題、特にエルサレム問題の進展如何では、自らその正統性の根拠を否定することになりかねない危険性をはらんでいるように思われます。
いずれにしても非常に興味ある報道です。

混迷するイエメン情勢(スーダン軍の撤退要求)

イエメンでは、hothyグループが連日サウディ南部に向けて弾道ミサイルを発射していることは、何度も報告していますが、al qods al arabi netとal jazeera net はスーダンの議員のグループが、スーダン軍の撤退を要求したと報じています。

それによると、スーダン議会の「改革勢力グループが、バシール大統領に対して、スーダン軍のイエメン派遣は議会の同意もない憲法、法令違反で、国民から支持されていないとして、その撤退を要求したとのことです。
特に、al jazeera netは、撤退要求は最近のイエメンでのスーダン兵の損耗を反映したものであるとしています(確かかれこれ2週間になるかと思うが、西部のmidi港近辺の戦闘でスーダン兵数十名が待ち伏せ攻撃の犠牲になったことは報告の通り)
http://www.alquds.co.uk/?p=925593
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2018/4/30/خسائر-القوات-السودانية-باليمن-تثير-مطالب-بسحبها
尤もこのグループの議員は、スーダン議会定員470名中の37名にすぎないとのことですから、大きな影響があるとは思われませんが、何しろ長引くイエメンへの介入で、これまで政府軍もアラブ連合軍もこれと言った成果を上げておらず、他方兵士の犠牲が増えるということでは、派兵国の中に不満が高まることは無理がないと思います。
それにそもそも、サウディが最も期待していたエジプトは陸軍は派遣せず、2〜3隻程度の艦艇の紅海派遣でお茶を濁しており、同じく期待されたパキスタンも大量の派遣とまでは行かず、介入に最も熱心なのはサウディの他はUAE程度かと見られています。
そのUAEにしてからが、イエメンでは正統政府の復活のために戦うよりは、南部等でむしろ正統政府と敵対する分離主義勢力を支援するという、自国のエゴ丸出しの行動をとっています。
サウディにしても、これまでは飛来した弾道ミサイルはすべて捕捉、撃墜したとしているものの、hothyグループは無尽蔵のミサイルを有しているかの如く、連日発射して、ミサイルまたはその部品等のの密輸の阻止には全く成功していない模様です。
おまけにサウディ空軍等の空爆が、不必要な民間人の犠牲を増加させているとして、国際的NGOのみならず、独等の欧州諸国で批判が高まり、独議会では対サウディ武器禁輸決議が審議されている始末です。
(この点、アラビア語メディアでもサウディ宣伝広報作戦の失敗とのコメントも出てきている)
まあ、幸いというか何しろ米国はトランプ大統領で、彼のサウディ、と言うか皇太子支持は揺るがない模様ですが、このままでいけば、むしろサウディの足元が揺るぐ可能性さえ出てきそうです。
まあ、そこまで言うのは時期尚早かもしれないが・・・・









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