中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

2018年07月

イランの経済危機(風刺画)

cartoon31-7-2018-[1]サイほどイラン通貨の暴落を報告しましたが、タイミングが良いというのか、イラン経済と体制への負担に関する風刺画です。
思い重石(バベル)には経済危機(複数)とあり、その重みで地面にめり込んでいる人物にはイラン体制とあります
https://aawsat.com/home/cartoon/1348336/%D8%A3%D9%85%D8%AC%D8%AF-%D8%B1%D8%B3%D9%85%D9%8A
これは別のサウディ系メディアのネットですが、彼らの願うようにいくでしょうか?

イラン通貨の暴落

イラン通貨の下落については、かなりの頻度で報告していますが、al arabiya net は、イランの通貨リヤルは31日、1ドル119000リヤルを付けて、2日間で18%も下落したと報じています
(どうやら30日には100000リヤルを付けていたらしいのですが、その直前に最近値を報告していたこともあり、特に記事にしませんでした)
記事はさらに本年初には1ドル42900リヤルであったので、その間3分の2の価値を失ったことになるとしています。
記事はまた、この暴落は8月の米国の対イラン制裁を見込んでのもので、米国は8月64日と11月4日の2段階で対イラン制裁を実施する予定としています
https://www.alarabiya.net/ar/aswaq/financial-markets/2018/07/31/نزيف-الريال-الإيراني-يستمر-والدولار-عند-119-ألف-ريال.html
どうも、米の制裁を前にして、イラン通貨の下落に歯止めがかからなくなりそうですが、イランが「真綿で首を絞められるよりは・・・」などと言うことで、清水の舞台から飛び降りるようなことをしなければいいのですが・・・・


国防大臣のシナイ訪問(エジプト)

al qods al arabi net はカタール系のal jazeera 放送が、シナイ半島でのエジプト軍の対過激派(IS)作戦に関するユースを放映して数時間後に、エジプトの国防大臣が北シナイ半島を訪問したと報じています。
このal jazeera net は資料と映像と現地からの証言等を「迷路に入り込んだ戦争」と題して、まとめtものとのことです。
それによると、エジプト軍特殊部隊に属し、過激派掃討作戦に従事していた4名の将校が、ISに参加しととのことですが、その中の一人は兵舎が攻撃されているとの報告を握りつぶす等の利敵行為を行っていて、エジプト軍の情報がIS側に漏れていた可能性が強いとのことです。
そのこともあってか、2014〜2018年の間には、ISの治安部隊に対する攻撃は1000回にも上り、2000名の兵士等が死亡し、3000名が負傷した由。
国防相は、北シナイに到着すると、空港その他の重要施設を視察するとともに、警察と軍の協力関係は、極めてうまく行っていると強調した由。
なおエジプトでは複数のTV局、新聞(要するに御用マスコミ)がほぼ同じ内容で、如何に市内作戦がうまく行っているかと言う映像や記事を流した由
http://www.alquds.co.uk/?p=984628
確かにal jazeera net でもシナイ半島で、エジプト将校がISに参加したとの記事があった記憶がありますが、その時には将校の所が複数ではなく、単数になっていたかと思い、単発の事件だろうと思い、特に報告しませんでした。
しかし、エジプト軍の掃討作戦は、時々大きな戦果があったとしてテロリスト何名殺害などと言う記事は流れますが、大量の部隊、装甲車両や航空機等を動員した割には、どの地どの地域がISの支配地域から解放され、残るのはどの地域だけだ、などと言う記事にはお目にかかりません。
aljazeera(カタール系ですから、当然シーシ政権との関係は悪い)の放映直後に、(慌てて)国防大臣が現地に飛んだということは、よほど現地の状況が、御用マスコミの描く姿とは違ているので慌てたということではないでしょうか?
それよりも、もしかするとシーシの最大の権力基盤であるエジプト軍でも、一部の将兵ではあっても、過激派の影響が広まっている可能性があるということの方が重大でしょう(もちろん実情がどうなのかは不明)
何しろ1981年、当時のサダト大統領を暗殺したのは、イスランブリとかいう中尉(だったか?)に比切られたエジプト兵士(確かジハード団所属)達だったという前例もあり、エジプト軍がいくら国内で特別扱いを受けていても、完全に過激派思想から隔離されることは難しいだろうと思います。
今のところ、他の地域で軍の不穏な動きは聞きませんが・・・
取り敢えず

イラク情勢(バスラ等)

イラクの抗議活動は、確か2週間にもなりますが、今のところt収束の見通しも立っていない模様です。
若干の関連記事から次の通り

・南部のバスラ等での抗議活動は、抗議者が、政府が要求に応えてくれていない、として座り込みに移る様子を呈している、
バスラのal barjisiya 油田では数百名がm施設の前にテントを立てて座り込んだ。
また県庁の前でも数百名が水、電気、を求め腐敗防止、失業救済を求めて座り込んでいる。
al matna県でも、数千名が座り込んでいる
・これらの要求を前に、アバディ首相は、電気大臣の職務を停止し、これまでの電気省の契約の実態、腐敗等について調査することとしたよし、
なお、電気省は2003年(米の侵攻したイラク戦争の年)以降400億ドルを電気関連インフラの整備につぎ込んでいるが、今でもイラクの多くの仮定は停電に悩まされ、電気大臣と言うのは最も人気のない大臣になっている由
(400億ドルと言えば巨額だが、それでもインフラが改善されていないということはそのうちのかなりの部分が闇に消えたと見られていると思われる)
・またアバディ首相は同じく、腐敗の非難のあった、選挙管理委員会の複数名を罷免した由。
・新政府の樹立問題については、シスタニ師の呼びかけもあり、イラク政治政治勢力や政党は、そのための駆け引きを続けている由
(ただし、今のところ、駆け引きはあっても、今後の政治の行くへに関する動きは見えていない模様)
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/iraq/2018/07/29/العراق-تواصل-المشاورات-بشأن-الحكومة-المقبلة.html
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/iraq/2018/07/30/العراق-تظاهرات-الجنوب-تتحول-إلى-اعتصامات-مفتوحة.html
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/iraq/2018/07/30/العراق-تظاهرات-الجنوب-تتحول-إلى-اعتصامات-مفتوحة.html






イラン・米関係(トランプの発言)

この話は内外で大きく報じられているかと思うので、落穂ひろい程度に・・・

アラビア語メディは、いずれもトランプが30日の記者会見で、イラン政府にその気があれば、自分は何時でも、彼らの望むときに、前提条件なしで、イラン指導者と会談する用意があると報じています。

https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/american-elections-2016/2018/07/30/ترمب-سألتقي-الإيرانيين-لو-أرادوا-اللقاء-وبلا-شروط-مسبقة.html
http://www.aljazeera.net/news/international/2018/7/30/ترامب-وإيران-من-ذروة-التهديد-لاستعداد-للقاء-بدون-شروط
http://www.alquds.co.uk/?p=984396

トランプはつい最近、ロウハニに対して、「米国を脅迫するな、これまでに前例の内容な制裁を科すぞぞ」と口を極めて非難したばかりで、何時ものやり口とはいえ、「マッチポンプ」男の神髄なのでしょうかね?
ロウハニが、こんな話にのこのこと乗ってくるとは思われませんし、どうせ彼のことですから1対1の首脳だけの会談で、何ら謡的な進展はない会談になるのでしょうが、彼の真の目的が何時もの通り、難しい相手と会談して、「状況改善について合意した、あいつは良い奴だ」、と会談後自慢することであれば、現在の緊張した両国関係、中東情勢を冷却化する効果は絶大でしょうね
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