先日イスラエルの新聞が、中東、アラブ諸国の中でも最も抑圧的な体制のシリアでは政府に対する抗議運動が大きく発展する可能性は限られているという分析をしていたことは先にご紹介したと思います。
その点に関して、15日付のal qods al arabi net の記事は、そのような事態を示す一つの例とも言えそうな事件を報じています。
記事によると15日ダマスカスの有名なアル・ハメディア・バザール(屋根で覆われた広大なバザールで有名な観光地)で、改革と自由を求めて政府に抗議の集会が行われたが、これに参加したのは主催者の主張とは異なり、目撃者によれば70名程度だったとのことです。
彼らは多数の警官隊によって直ぐ解散させられ、一部が逮捕されたとのことです。
またその直後にfacebook が礼拝後の時間に、近隣のオマイア・モスク(これまた世界的に有名な観光地)に集まるように呼びかけたが、こちらの方は誰も集まらなかった模様とのことです。
またバザールでの集会について、一部の商人は抗議者は外国の手先だとしてこのような運動に反対だと言い、別のものは政府に対する抗議は正しいと思うが、警察の反応を考えると意味がないと思うと語ったとも報じています。

以上が記事の要点で、勿論このような一時限りの散発的な事件で全体を判断することができないのは言うまでもありませんが、ダマスカスの雰囲気の一端を伝えていると思うのでご紹介します。
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest/data/2011-03-15-17-12-31.htm