エジプトの民主化もそろそろ本格化してきたのでしょうか、ムスリム同胞団の動きが活発化してきた感じがします。
4月30日付のhaaretz netの記事は、同胞団の書記長が同日、同胞団が政党を設立することを決定したと発表したと報じています。政党の名前は「自由と正義」党で、同胞団からは独立しているが政策等について調整することになるとのことです。
また書記長はその党は宗教政党ではなく市民政党であると強調したとのことです。
また記事は、同胞団は9月の選挙で全選挙区の45〜50%で候補者を立てるとのことです。
エジプトの憲法は宗教に基づく政党等を禁止しているので、ムスリム同胞団はこれまで独立系またはほかの政党の一員として選挙に出てきました。
選挙管理員会の意見等はもちろん未だ不明ですが、これで政党として選挙を戦えそうです。
他方ではムスリム同胞団は、次の大統領選挙には候補者を出さないとのことです。
こちらの方は同じく4月30日付のal qods al arabi netの記事が報じるところですが、これは同胞団の最高評議会の決定とのことで、また同胞団のメンバーが個人的に出馬しても、同胞団としてはこれを支持しないとのことです。

以上のとおり、ムスリム同胞団は一方で選挙のための政党を設立する一方、大統領戦には出馬しないと決定した訳で(もっとも大統領選船不出馬は前からそのような意向を表明していたと思います)、一見積極的な政策と一方で慎重な政策が見られ極めて興味のあるところです。
これは、現在のところ軍を除けば、同胞団がエジプトで唯一組織力があり大衆動引力を有している組織であり、それがイスラム原理主義であるとして多くの国民から警戒の目で見られていることを意識しての作戦と思われます。
その意味でムスリム同胞団もなかなか政治的な見方のできる組織だなという気がします。
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest/data/2011-04-30-13-20-48.htm
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4062520,00.html