アサド政権は力による抗議運動の抑圧の政策を推し進めていて、ダラアから戦車を含む部隊が撤退した後、ホムス、ハマ、バニアス等略シリア全土で、戦車を含む軍が市街地に突入し、抗議運動参加者を逮捕したり、抗議運動に発砲して死者を出したり、また多くの町で電気、電話、水等を切断する等弾圧の手をゆるめるどころか、とにかく抗議運動を圧殺するまで鎮圧を続ける構えです。

こうなるとダラアからの撤退も、その任務(殺人と逮捕)が終わったことと合わせて、大統領の弟の指揮する第4師団だったか、とにかく信頼できる部隊を他の都市での作戦に転用することが主目的ではなかったか、と疑われます。

9日付のal jazeerh net の記事は、ホムスの町では戦車を含む部隊が市街地に突入し、すくなくとも12名が殺害されたと報じています。また東部の町dir al zur(注:アラビア語からの音訳)では2名が射殺され(これら遺体は通りに放置され、回収もできないとのこと)、バニアスでは250名が逮捕されたとのことです。

またダラア近郊のtifsの町では、8台の戦車が突入し、軍が発砲しながら家家の捜索を続けているとのことです。
9日付けのal qods al arbi net の記事もほぼ同様のニュースを伝えています。

これらの情報は外国メディア(アラビア語も含め)がシリアには入れない為に、近隣(例えばal jazeerahはベイルートから)から報道していますので、そのニュースの確認は困難と思われます。

http://www.aljazeera.net/NR/exeres/442BF26B-3B35-4BA8-9691-62B60BBCE71C.htm?GoogleStatID=1
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest/data/2011-05-08-13-19-04.htm