アラブ連盟事務局長後任の選任については、カタールとエジプトの候補者が対立していて、どちらも当選に必要な票数を確保できそうにも無く、選挙の延期g検討されていると言うニュースは先日お伝えしました。
ところが、エジプトとカタール間で取引があったためと思われるが、一転して全会一致でエジプトの外相が新事務局長に選任されたと15日付のal jazeerah net の記事が報じています。
それによると、カタールがその候補者abd al rahmn al atiyah を引っ込め、エジプトが(公式には認めないが)その候補のmustafah al faqih を外相のnabil al arbiに差し替えることで妥協が成立して、全会一致での選出となったとのことです。
カタ−ルは取引を否定しているとのことですが、選挙に先立ってエジプト外務省でエジプト外相とカタ−ル首相兼外相の会談が行われたとのことで、両者間の手打ちがあったことは間違いないでしょう。
なお、前のれジプト人候補については、彼が批判的な論文を書いたとかでスーダンが強硬に反対していたとのことですから、エジプトは初めから人選を間違えていたのかもしれません。

また、これでエジプトはカタール及びGCCに対して何らかの借りを作ったことも間違い無いと思います。
なお、2日ほど前にアルジェリアの大臣が、現在のアラブ連盟は「アラブの家」では無くなっているとして、その改革を求めるとの発言をしたとの記事がal jzeerh net に載っていましたが、具体的に何を問題にしているのかg全く解らなかったので、ご紹介しませんでした。リビア問題でしょうか?
http://www.aljazeera.net/NR/exeres/90BAFBB2-DE19-437D-AEC7-C9C41EAFBDF2.htm?GoogleStatID=1