ナクサの日ゴラン高原に入ろうとしたパレスチナ人とイスラエル軍の衝突で多数の死者が出ましたが、イスラエルは、特に通常シリア政府が民衆の立ち入りを厳しくし制限しているクネイトラ地域に、多数のパレスチナ人の流入を黙認したのは、シリアの内政問題から世界の目をそらせるための策謀であると非難していました(特に根拠等は示されていない)。

この問題について6日付の中東の報道ネットは、この衝突で死亡したパレスチナ人の葬儀の際、多くのパレスチナ人がpFLP−GCが若者を扇動して送り出したとして、その事務省の押し掛け、PFLP-GCが発砲して死傷者(al qods al arabi net では少なくとも死者14名、負傷者43名、al jazeerh net では負傷者20名)多数が出たと報じています。
これらの記事によるとダマスカス郊外のパレスチナ難民キャンプtarmouk で、前日の死者の葬儀の際に多くのパレスチナ人がPFLPーGCの事務所に押しかけ、彼らの死はその扇動によるものとして非難し、これに対して警備のPFLP−GC警備員が発砲したとのことです。
al qods によるとデモを行ったのは難民10万人(若干多すぎると思うが)で、PFLP−事務所に放火するとともに、アハマド・ジュブリル等の指導者を非難したとのことです。
以上のニュースのうちal qodsの死傷者そうはパレスチナ通信(ファタハ系)によるものです。

記事の要点は以上ですが、アハマド・ジュブリルの率いるPFLP−GCはシリアとイランの支持を受けたパレスチナ組織で、ダマスカスに拠点を有している組織ですが、このニュースはナクサの日(ゴラン高原以外ではレバノンでもガザでも当局が規制して民衆の境界線への立ち入りが禁止され、大きな事件は生じなかった)の裏幕を暴露する(要するにシリア当局の意を受けてPFLP−GCがん民を扇動して善戦に送りこんだ)事例ではないかと思われます。
ファタハ系の通信社の死傷者数が若干過大に見積もられているかな、という気がするのもその辺の事情を反映ているものと思われます。
勿論、その問題とイスレルの報道官がゴラン高原はイスラエルの領土であり、イスラエルはその主権を守るために断固たる措置をとった、という傲慢な態度(要するにゴラン高原はシリア領土をイスレルが占領しているに過ぎない)とは別問題です。
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=today\06z498.htm&arc=data\2011\06\06-06\06z498.htm
http://www.aljazeera.net/NR/exeres/B1C34485-D226-4F9F-ADBC-68B973B96543.htm?GoogleStatID=1