レバノンはシリアの動向の影響を最も受けやすい国ですが、さっそくその余波で北部の町トリポリ(名前はリビアの首都と同じ)で、親シリアと反シリア勢力の間の衝突で死者が出た模様です。
これは17日付のal jazeerah net の記事の報じるところで、記事によると17日シリア政府反対及び抗議運動支持のデモが行われたが、これに爆発物が投げ入れられ、親シリアと反シリアとの間の衝突となり、自動小銃やロケット弾も使用され、6名が死亡したとのことです。
なお、政府軍が投入され、治安を乱すものに対しては断固取り締まるとの声明が出たにもかかわらず、その後も衝突が断続的に続いているとのことです。
確かトリポリはスンニ派の町ですが、親シリアのパレスチナ勢力等もいる複雑な所だったかと記憶しています。

いずれにしてもレバノンでシリアの情勢の影響で武力衝突が伝えられるのは、記憶では始めてのことで、トルコに対する影響と合わせて、シリアの情勢が周辺国に対して直接的な影響を与え始めたものとして注目されます。
なお、最近ようやく発足したレバノンの新政府は、とかく親シリアとの評判があり、レバノン政府の対応も注目されます。

この事件に関し、同じく17日付のal qods al arbi netの記事は、トリポリの衝突はスンニ派の地区住民とアラウィ派(アサドの宗派)の地区住民との間で行われたと報じていますが、隣国のレバノンとは言え、遂に宗派間対立の様相を呈してきたのかもしれません。
http://www.aljazeera.net/NR/exeres/7836D60E-2645-4198-839B-51018EA671B8.htm?GoogleStatID=9
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest/data/2011-06-17-13-32-09.htm