先週金曜日位から、エジプトの抗議運動の矛先が、これまでは殆ど批判しなかった最高軍事評議会批判に向かい、その議長タンタウィの退陣を求める動きになってきたことは何度も書いてきました。
この問題について、12日付のal qods al arabi net は表記の題の下で、抗議運動者の要求は正当で、軍事評議会はこれまで改革を迅速にも真剣にも行って来なかったと論じています。
この要点は以下の通りで、問題点については、確かに論説の指摘する通りであろうと思います。
但し、問題はそもそも最高軍事評議会とは名前の示す通り、軍が国を統治していると言うことで、ムバラクと言う独裁者を排除したとはいえ、図体の方は依然としてナセル時代以来の旧態依然とした軍政であり、その旧態に革新的的改革を期待する方が、可笑しいのではないかと思ってきました。
その為エジプト革命と言う時に、基本的には『所謂」と言う言葉を入れることにしていました(煩わしいので最近は省いているが)。要するにエジプトには革命は未だ起きていないと思うからです。
従って、青年たち革新を求めるものと軍事評議会が対立することは、遅かれ早かれ避けられず(その場合には第2革命となろうが、軍が相手では先の革命とは比較にならない血が流れる可能性がある)、それを避けるとすれば早急に議会選挙、大統領選挙、憲法改正を行って、全く新しい体制で臨む必要があると言うのが常識的な、ものの見方だと思ってきました。
ところが青年たちの方では、早期選挙反対(早期選挙ではムスリム同胞団に敵わないから)と言う強い立場であったため、そうなれば結局軍政と対決して、自分達の要求を飲ませる以外に無いと言うのが、現状だろうと思います。
要するに青年達もこの論説を書いた者も無いものねだりをしている訳で、もしその要求を貫徹するのであれば、論理的には、当然の事ながら軍事評議会打倒と言うことに行かざるを得ないのではないでしょうか?
その場合エジプトの混乱はかなリ長引き、治安もさらに悪化することが懸念されます。果たしてそこまで行く覚悟があるのでしょうか?
こう見てくると、ムスリム同胞団などの方がはるかに大人の態度に見えてくるのですが、あそこはイスラム原理主義と言うイデオロギーを持している点で更に大きな問題で、この夏のエジプトの状況に目が離せなくなりました。
「エジプトの状況は大きな懸念材料である、何故ならば旧体制と結び付いた勢力が反革命を進めようとしているからである。
最高軍事評議会はこの点躊躇いているように見える、特に腐敗者の裁判、司法界の掃除、治安機関からの腐敗者及び抗議運動者の殺人者の排除の点についてである。
昨日抗議運動は最高軍事評議会反対を表明したが、改革が一向に進まないことに対する不満は全く正当である。
政治的、社会的改革は極めて限られており、国の実権は依然として旧体制の者に握られている。
非常事態が解除された後も文民が軍事裁判所に送られ、抗議運動者の殺人に関わった警官、関係者が釈放されると言うことは異常である。
群衆を弾圧し、公金を横領し、腐敗に満ちている治安機関が昔のやり方をそのまま続けることは廃止しなければならない。
軍事評議会は警察その他の治安機関を民主主義の新時代にふさわしい全く新しい基礎の上に再建しなければならない。
治安機関の改組には時間がかかるのは当然だが、これまで殆ど何の措置も取られていない。逆にスエズでの疑惑警官の大量釈放があり、これが民衆の怒りに火をつけたのである。
治安機関の清掃は絶対必要事項で、その第一歩は上級幹部警官の退職であろう。そして彼らを革命の理念を共有する若い幹部で交代させることである。
ムバラクの裁判が改革のリトマス試験紙である。ムバラクの健康は良好で、彼と彼の息子2人の裁判をできない理由は全くない。
米国やサウデイの圧力が最高軍事評議会の判断力を弱めないことを希望する」
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=today\12qpt999.htm&arc=data\2011\07\07-12\12qpt999.htm
この問題について、12日付のal qods al arabi net は表記の題の下で、抗議運動者の要求は正当で、軍事評議会はこれまで改革を迅速にも真剣にも行って来なかったと論じています。
この要点は以下の通りで、問題点については、確かに論説の指摘する通りであろうと思います。
但し、問題はそもそも最高軍事評議会とは名前の示す通り、軍が国を統治していると言うことで、ムバラクと言う独裁者を排除したとはいえ、図体の方は依然としてナセル時代以来の旧態依然とした軍政であり、その旧態に革新的的改革を期待する方が、可笑しいのではないかと思ってきました。
その為エジプト革命と言う時に、基本的には『所謂」と言う言葉を入れることにしていました(煩わしいので最近は省いているが)。要するにエジプトには革命は未だ起きていないと思うからです。
従って、青年たち革新を求めるものと軍事評議会が対立することは、遅かれ早かれ避けられず(その場合には第2革命となろうが、軍が相手では先の革命とは比較にならない血が流れる可能性がある)、それを避けるとすれば早急に議会選挙、大統領選挙、憲法改正を行って、全く新しい体制で臨む必要があると言うのが常識的な、ものの見方だと思ってきました。
ところが青年たちの方では、早期選挙反対(早期選挙ではムスリム同胞団に敵わないから)と言う強い立場であったため、そうなれば結局軍政と対決して、自分達の要求を飲ませる以外に無いと言うのが、現状だろうと思います。
要するに青年達もこの論説を書いた者も無いものねだりをしている訳で、もしその要求を貫徹するのであれば、論理的には、当然の事ながら軍事評議会打倒と言うことに行かざるを得ないのではないでしょうか?
その場合エジプトの混乱はかなリ長引き、治安もさらに悪化することが懸念されます。果たしてそこまで行く覚悟があるのでしょうか?
こう見てくると、ムスリム同胞団などの方がはるかに大人の態度に見えてくるのですが、あそこはイスラム原理主義と言うイデオロギーを持している点で更に大きな問題で、この夏のエジプトの状況に目が離せなくなりました。
「エジプトの状況は大きな懸念材料である、何故ならば旧体制と結び付いた勢力が反革命を進めようとしているからである。
最高軍事評議会はこの点躊躇いているように見える、特に腐敗者の裁判、司法界の掃除、治安機関からの腐敗者及び抗議運動者の殺人者の排除の点についてである。
昨日抗議運動は最高軍事評議会反対を表明したが、改革が一向に進まないことに対する不満は全く正当である。
政治的、社会的改革は極めて限られており、国の実権は依然として旧体制の者に握られている。
非常事態が解除された後も文民が軍事裁判所に送られ、抗議運動者の殺人に関わった警官、関係者が釈放されると言うことは異常である。
群衆を弾圧し、公金を横領し、腐敗に満ちている治安機関が昔のやり方をそのまま続けることは廃止しなければならない。
軍事評議会は警察その他の治安機関を民主主義の新時代にふさわしい全く新しい基礎の上に再建しなければならない。
治安機関の改組には時間がかかるのは当然だが、これまで殆ど何の措置も取られていない。逆にスエズでの疑惑警官の大量釈放があり、これが民衆の怒りに火をつけたのである。
治安機関の清掃は絶対必要事項で、その第一歩は上級幹部警官の退職であろう。そして彼らを革命の理念を共有する若い幹部で交代させることである。
ムバラクの裁判が改革のリトマス試験紙である。ムバラクの健康は良好で、彼と彼の息子2人の裁判をできない理由は全くない。
米国やサウデイの圧力が最高軍事評議会の判断力を弱めないことを希望する」
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=today\12qpt999.htm&arc=data\2011\07\07-12\12qpt999.htm
