8日のシリアに関する中東紙のネットから取りまとめると次の通り。
この中でも先日のサウディ国王に次いで、エジプトのアズハリ総長がさらに強い調子でアサド政権を批判したことが注目されますが、またサウディ国王の発言に対して、シリアの(御用)新聞が早速激しく反発していることは、逆にシリア政府のアラブ世界における孤立感と焦燥感を示すのではないかと、思われます。

・シリア軍は8日もシリア各地で弾圧活動を続け、南部のダラア市(シリアにおける抗議運動が本格化した土地として記憶に残る)で9名、東北のdir al zur で3名を殺害した由。
・サウディの大使召還の24時間以内にバハレンおよびクウェイトが駐シリア大使を召還し、湾岸諸国はこれまでの慎重な立場からより明確な批判的な立場を表明した。
・サウディ国王の発言に対して、シリア紙al watanは8日「、サウディ国王は知り合い対する陰謀を無視して、シリア国民に対して誤った助言を与えたが、彼の発言は米国の脅迫を伝えるメッセージのようなもので、サウディ国王は第3国に誤った助言を与える前に、まず自国の徹底的な改革を試みるべきである」と反論した。
(この新聞の発言もアラブ友好国の元首に対する発言としては、異例に強硬なもので、逆にサウディ国王の発言に対するシリア当局の焦燥感と狼狽ぶりをうかがわせます)
・アズハリ総長ahmad al taiib は8日の声明で、これまでアズハリとしてはシリアの関しての発言を控えてきたが、今やシリアの状況は甘受できる限度を超えており、アラブとしてイスラム教徒として沈黙を守ってはおられないとして、アサド政権が早急に弾圧、暴力行為を中止して、この悲劇に終止符を打つべきであると発言した。
(イスラム教徒、特にスンニ派の間では、アズハリは大きな威信を信頼を有しており、このアズ八リ総長の発言はアサド政権にとっては大きな打撃であり、アラブ諸国及び他のイスラム諸国に対する影響は小さくないと思われます。なお、リビアの時にアズハリがこのような明確な声明を発したという報道はなく、今回シリアに対して、極めて厳しい声明が出されたことが注目されます)
・トルコの外相が近くシリア訪問を予定しているところ、クリントン長官はトルコ外相に対して、その訪問の際に米国政府の立場に関するメッセージの伝達を依頼した。
また両国間の対シリア政策の調整のために、米国務省のシリア問題担当官がトルコを訪問している。また米国のトルコ駐在大使もエルドアン首相の政治顧問とシリア情勢につき協議した。
http://www.aljazeera.net/NR/exeres/F3382F30-58CA-4D12-8D7D-A908FC59C316.htm?GoogleStatID=1
http://www.aljazeera.net/NR/exeres/FF4EB26E-09C5-4DD0-93FC-E313504D53BE.htm?GoogleStatID=1
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2011-08-08-16-24-00.htm
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2011-08-08-13-15-59.htm