シリアではシリア軍が15日も引き続きラタキアを砲撃するとともに、ハマ、ホムス等でも戦車と民兵(幽霊)を伴って攻撃を拡大して、民間の被害及び逮捕者が出ている模様ですが、トルコがここにきて軍事作戦の無条件・即時中止を要求しました。
これまでトルコは弾圧の中止と改革の実施を求めてきましたが、軍事作戦の即時中止という強い表現になったのは初めてのことだと思います。
トルコ政府の強硬な立場の背後には、先日外相が訪問してわざわざトルコ政府の懸念を伝えたにもかかわらず、その助言が完全に無視されたこと、特にトルコに近いラタキアでの海軍艦艇をも使った軍事作戦がトルコを強く刺激したことが考えられます。
これは15日付のal jazeerah net の記事の報じるところですが、同記事はあわせてヨルダンが同日同じく軍事作戦の即時中止を求めたと報じており、アラブ諸国、イスラム諸国の対シリア立場がますます強硬になりつつあることを示しています。また最近al jazeerah は、シリア政府という言葉よりは体制(regime)という言葉を使うことが増えており、政府の正当性に対しての疑問符をつけだしたとも解され、注目されます。

記事の要点次の通り
「トルコはシリア政府に対して軍事作戦の即時無条件中止を要求するとともに、民間人の殺害に警告し、シリア国民の民主国家への要求を支持すると声明した。
これはトルコ外相の記者会見での発言ですが、同外相はこれはトルコとしてのシリアに対する最後の言葉であるとして、トルコがシリアに対して作戦中止まで2週間の猶予を与えたとの批判を否定した(この最後のところは、マスコミ、野党などから先日のシリア訪問で、トルコ外相が即時中止を要求せず、帰国後シリア政府の対応は数日中に現れると表現したことに対して、2週間程度の猶予を与えたとして、批判が出ていたものではないでしょうか?)
外相はまた、先日の訪問の際には、アサドに対して軍を都市から撤退させ、改革を即時進めることを要求したとも述べた由。
他方ヨルダン通信によれば、ヨルダンのmaarouf al bakhit首相はシリアのadil safr首相に電話にて、シリア軍の作戦を即時中止するように求めた由」
http://www.aljazeera.net/NR/exeres/191D18D9-A0A3-4880-9E42-F201D8ED0E30.htm?GoogleStatID=1
http://www.aljazeera.net/NR/exeres/82ADA7C7-E1AF-4D41-94AC-6B70DA084C12.htm?GoogleStatID=1