南イエメンでは、アブヤン州の州都zanjibar 等がアルカイダ系に占拠されてから、既に数か月がたっていますが、その後も当地域では政府軍とアルカイダ勢力のセントが続いているものの、政府軍が制圧する状況には至っていない模様です。
この点に関して、30日付のal jazeerah net の記事は、同日視察のため同市の近くまで訪れた国防相の車列のそばで、爆弾が爆発し、兵士2名が死亡、2名が負傷したが、国防相は無事であったと伝えています。
また同州での戦闘で、30日もアルカイダ要員が6名死亡し、それまでにも政府軍およびアルカイダ双方に20名を超す死者が出ているとのことです。
南イエメンでの支配力が大きく揺らいでいるサーレハ政権ですが、サナアの近辺でも政府軍と部族との戦闘が行われている模様で、サナア東北の部族長たちは、大統領の息子の指揮する共和国警備隊が、近辺の村落にカチューシャ・ロケット(ロシア製の多連装ロケット)を打ち込んだと非難しています。
他方サーレハ大統領の帰国は今のところ予定も報じられていませんが、大統領は選挙準備をすると声明しているとのことで、どうやら強引に自分が大統領でいる間に選挙を行い、息子への権力移譲を狙っているのではないかという気がします。
イエメンの情勢はずるずると泥沼化しているように感じますが、正確なところは判断できません。
http://www.aljazeera.net/NR/exeres/A00A904C-B07E-4671-9067-B3A674F37954.htm?GoogleStatID=9