イエメンでは17日も、特にサナアで政府軍と反政府派の衝突(戦闘)が続き、8名が死亡したとのことです。
タエズでは抗議デモに対し、政府軍が発砲し、少なくとも8名が負傷したとのことです(これらは17日づkのal jazeerah net の報じるところですが、日本時間0700のbbC放送は、デモ隊に対する政府軍の発砲に抗議して女性数百名がサナアで合議デモをした、としてニカーブ着用の女性のデモ行進の映像を流していました)。
またal jazeerah netは、17日サーレハが軍及び治安機関の幹部と会合を開き、その中で軍事力で事態を解決することを決めたと報じています。
記事によると、この情報は会議に参加した南イエメン系の人物からのものとのことで、サーレハは近く国際社会がイエメンに対して介入する可能性があるとして(国連安保理の動きについては先にご報告済み)、その動きに先んじて軍事的に決定的な既成事実を作る要があるとし、サナアの部族武装兵を一掃することとし、その為には反旗を翻した第1機甲師団を軍事的に壊滅させるとしたとのことです。
また、サーレハは1994年の事件(1990年に南北イエメンが統一したが、その中での政府のやり方に不満を持った旧南イエメン勢力が分離を要求して内戦となり、政府軍が南の分離主義者を鎮圧して、その指導者は海外亡命した事件)の時の教訓を例にとり、あの時も安保理が武力による国家統一維持をしないようにと決定する前に、武力鎮圧が成功したと述べたとのことです。
なお、記事は大規模武力行使の時期は数日以内にもとしています。
http://www.aljazeera.net/NR/exeres/F8ADB7DC-C610-4C10-85E7-351661477A85.htm?GoogleStatID=1

記事の要点は以上で、その真偽のほどは不明ですが、これまでにもイエメンはかなり内戦の様相を呈しており、その中で戦力的には94年の時とは異なり、政府軍と反政府派(分離した軍、部族兵等)の勢力はほぼ均衡しているように思われ(そうでなければ既に軍事的に決着がついていたように思われる)、仮にサーレハが大規模武力行使を始めても、そう簡単には決着はつかず、むしろイエメンは長い本格内戦に落ちて行く可能性が強いように思われます。
サーレハが血迷わずに、度々の公言通りGCCの調停を受諾して、権力を移譲して行くことが政治的解決への道だと思いますが、どうでしょうか?