いやあ、中東をやっているといつも朝起きると驚くことばかりですが、今朝もカッダーフィの死です。
昨夜寝る前(2130頃か?)に特に面白いニュースもないな、などと思いながらネットを見て、朝起きたらTVは勿論朝日まで大騒ぎです。
これだけTV局や大新聞が大騒ぎで書いている以上、こちとらが何か書くこともないと思うが(おまけにもう直ぐ授業に出るので)、なにも書かないと言うのもリビアに悪いような気がする(誰も期待などしていないが)ので、取りあえずの感想など書いておきます。
因みに朝日の記事で1点だけ訂正しておくと、チュニジア、エジプト、リビアとアラブ民族主義の政権が・・とありましたが、これは間違いでチュニジアは除外してください。最近は中東に特派員のいる(と言うかこの記事を書いたの特派員だと思うが)大新聞でさえ、このありさまで可なり程度が落ちていると思います。この辺の説明はそのうち暇な時にします。
・当面は今後のリビアの動向だが、いろいろな勢力があって混乱するとは思うが、基本的な対立軸は実際に戦闘をして来た若い連中と国民評議会の首脳たちのようにカッダーフィ政権から移ってきた年寄りで、欧米にも受けの良い文民との関係ではないかと言うのが直感です。
矢張り革命は銃から生まれるのです。
ここにイスラム主義が関係してくると思うが、仮に戦闘員の間でイスラム主義の影響が強ければ、今後のリビアにとって大きな問題で、其れはエジプト、チュニジア等の隣接国にも影響するのではないかと思われる。
・カッダーフィが死んだ{どうやら逮捕後殺されたらしいが)ことは、倫理問題を除けば、リビアにとっては良いことだったと思う。彼が生き残って裁判か何かで、例の調子で愚だ愚だした議論をして、それが彼の支持者に影響するなどと言うことは革命リビアにとって百害あって一利なしだから。
・内戦なしに独裁者が倒れたエジプトが未だにガタガタして、文民政府移行もいつになるのか解らないじょうきょうだが、内戦を経験し、これまでカッダーフィの絶対独裁体制であったリビアが落ち着くには、相当時間がかかると思われる。但し、逆説的に言えば、軍事政権が未だに残っているエジプトに比したら、内戦でカッダーフィ体制が完全に倒されたリビアの方が、新しい体制に移行するのH却ってスムースかもしれない。
・アラブの春の今後の問題は、取りあえずイエメンとシリアだが、そのうちイエメンはそろそろ終末を迎えているようだが、シリアも含めて下手をすると本格的な内戦になりかねない。
・特にシリアは軍からの逃亡兵の増加が見られ、流石のバース党、アサド政権もがたついているように見えるが、何せアラウィ派の少数政権で、おまけに昔のハマ大虐殺を持ち出すまでもなく、今回の抗議運動も既に3000人殺しているように、これまでの悪行がたまっているので、政権が潰れたら大報復されるとの恐れから、最後の最後まで血の雨を降らせても、権力にしがみつく可能性が大きいと思います。
・その場合地政学的に、中東への影響はリビアやイエメンの比ではない。特にイスラエル、パレスチナ、レバノンへの影響が大きく、またイランと言うアラブではない域内の大国も関係してくる。
この点で、アラブ連盟のつけた期限が15日と言うことで後1週間くらいでやってくるが、取りあえずはアラブ諸国がどのような対応をとるかが要注目だと思います。
次いで大きいのはトルコかと思っていたが(若干期待し過ぎとも思うが)、どうもトルコは最近のPKKのテロ活動との関係で、それどころではないかもしれない。
・イエメンはGCCの調停案があり、それを安保理がエンドースすると言う形で、サーレハの退陣g実現すれば最善のシナリオとなろう。
・いずれにしても(チュニジアは関係ないこと前述の通り)シリアとイエメンの独裁者が没落すれば、先に潰れたイラクのサッダム・フセインと合わせて、一時中東の主流の思潮であったアラブ民族主義の指導者が総て、独裁者としての末路を迎えることになる。これは確かに中東、アラブ世界の政治において一時期を画する出来事だと思う。
・次に出てくるのが穏健イスラムであれば、ある意味で最善の選択だと思うが、果たしてどうなるか、これからひと波乱もふた波乱もあるとおもいます。
昨夜寝る前(2130頃か?)に特に面白いニュースもないな、などと思いながらネットを見て、朝起きたらTVは勿論朝日まで大騒ぎです。
これだけTV局や大新聞が大騒ぎで書いている以上、こちとらが何か書くこともないと思うが(おまけにもう直ぐ授業に出るので)、なにも書かないと言うのもリビアに悪いような気がする(誰も期待などしていないが)ので、取りあえずの感想など書いておきます。
因みに朝日の記事で1点だけ訂正しておくと、チュニジア、エジプト、リビアとアラブ民族主義の政権が・・とありましたが、これは間違いでチュニジアは除外してください。最近は中東に特派員のいる(と言うかこの記事を書いたの特派員だと思うが)大新聞でさえ、このありさまで可なり程度が落ちていると思います。この辺の説明はそのうち暇な時にします。
・当面は今後のリビアの動向だが、いろいろな勢力があって混乱するとは思うが、基本的な対立軸は実際に戦闘をして来た若い連中と国民評議会の首脳たちのようにカッダーフィ政権から移ってきた年寄りで、欧米にも受けの良い文民との関係ではないかと言うのが直感です。
矢張り革命は銃から生まれるのです。
ここにイスラム主義が関係してくると思うが、仮に戦闘員の間でイスラム主義の影響が強ければ、今後のリビアにとって大きな問題で、其れはエジプト、チュニジア等の隣接国にも影響するのではないかと思われる。
・カッダーフィが死んだ{どうやら逮捕後殺されたらしいが)ことは、倫理問題を除けば、リビアにとっては良いことだったと思う。彼が生き残って裁判か何かで、例の調子で愚だ愚だした議論をして、それが彼の支持者に影響するなどと言うことは革命リビアにとって百害あって一利なしだから。
・内戦なしに独裁者が倒れたエジプトが未だにガタガタして、文民政府移行もいつになるのか解らないじょうきょうだが、内戦を経験し、これまでカッダーフィの絶対独裁体制であったリビアが落ち着くには、相当時間がかかると思われる。但し、逆説的に言えば、軍事政権が未だに残っているエジプトに比したら、内戦でカッダーフィ体制が完全に倒されたリビアの方が、新しい体制に移行するのH却ってスムースかもしれない。
・アラブの春の今後の問題は、取りあえずイエメンとシリアだが、そのうちイエメンはそろそろ終末を迎えているようだが、シリアも含めて下手をすると本格的な内戦になりかねない。
・特にシリアは軍からの逃亡兵の増加が見られ、流石のバース党、アサド政権もがたついているように見えるが、何せアラウィ派の少数政権で、おまけに昔のハマ大虐殺を持ち出すまでもなく、今回の抗議運動も既に3000人殺しているように、これまでの悪行がたまっているので、政権が潰れたら大報復されるとの恐れから、最後の最後まで血の雨を降らせても、権力にしがみつく可能性が大きいと思います。
・その場合地政学的に、中東への影響はリビアやイエメンの比ではない。特にイスラエル、パレスチナ、レバノンへの影響が大きく、またイランと言うアラブではない域内の大国も関係してくる。
この点で、アラブ連盟のつけた期限が15日と言うことで後1週間くらいでやってくるが、取りあえずはアラブ諸国がどのような対応をとるかが要注目だと思います。
次いで大きいのはトルコかと思っていたが(若干期待し過ぎとも思うが)、どうもトルコは最近のPKKのテロ活動との関係で、それどころではないかもしれない。
・イエメンはGCCの調停案があり、それを安保理がエンドースすると言う形で、サーレハの退陣g実現すれば最善のシナリオとなろう。
・いずれにしても(チュニジアは関係ないこと前述の通り)シリアとイエメンの独裁者が没落すれば、先に潰れたイラクのサッダム・フセインと合わせて、一時中東の主流の思潮であったアラブ民族主義の指導者が総て、独裁者としての末路を迎えることになる。これは確かに中東、アラブ世界の政治において一時期を画する出来事だと思う。
・次に出てくるのが穏健イスラムであれば、ある意味で最善の選択だと思うが、果たしてどうなるか、これからひと波乱もふた波乱もあるとおもいます。

ご指摘の通りと思います。
このブログでも随分前になりますが、カッダーフィの悪口(と言うか80年代に中東に居たものなら誰でも知っているような彼の悪行について)を書いたら、おしかりを受けたことがありました。
リビアとか北朝鮮とか、本当に情報の少ないところについて、なにか書くのは相当な覚悟がいると思いますが、現地事情も良く知らないで、褒めちぎったりするのは誠に無責任なやからだと思います。