このところイスラエル紙のネットを覗くと、多くの記事がイスラエルのイラン攻撃の記事で占められ、如何にも明日にでもイスラエルの攻撃があり、中東は戦乱の巷に巻き込まれそうなイメージさえ受けます。
おまけに、2日付のイスレルのネットは英guardian紙を引用して、英国が米国主導のイラン攻撃参加のために軍事準備をしているとの報道さえ載せています(オバマ政権はこれまで、イランに対しては制裁で対処するとして、イスラエルのイラン攻撃を抑えてきたはずで、またようやくブッシュの残しTイラク、アフガニスタンへの軍事介入から足を抜こうとしているオバマが、両者よりもはるかに危険性の高いイラン攻撃に踏み切るとは思えません。英国もいくらリビアでの軍事的成功に舞い上がっていても、ギリシャに始まった欧州の金融、経済危機の中でそんな冒険に乗り出すとも思えません。よた記事か神経戦の類でしょうか?)・
この問題に関して、haaretz net の3日付の記事は「イランとイスラエルは神経戦を戦っている」と題した署名入り記事を載せていますが、おそらくこの見方が妥当だろうと思われますので、記事の要点のみ次の通り。

イスラエルは弾道ミサイルテストを行うし、サルディアでは空軍の訓練を行うし、イランの参謀長もイランは強力に反応するだろうと語っている。
おまけに英紙は、英国は米国のイラン攻撃参加の準備をしていると報じるありさま。英参謀長は秘密裏にイスラエルを訪問し、イスラエル国防相も英国を訪問する。
イスラエルとイランの関係は戦争前夜を思わせる。実際には、両国間は大っぴらな脅迫とシグナルのやり取り、即ち神経戦を戦っているのである。
この神経戦ではどんなことでも起こっていて、秘密裏の動きも多い。
真の狙いはイラン攻撃と言うよりは、イランに対する協力な制裁を実行させることにあるのかもしれない。
またメディアの軍事攻撃に関する報道も誤解を生みかねない。
もし本当に首相と国防相がイラン攻撃を意図しているのであれば、2人が情報の漏えいに最も神経質なはずである。ところが彼らは作戦計画の漏えいを余り気にかけてはいない。
最も興味のあるのは2日の弾道ミサイルテストで、このようなテストには長い準備と多くの人員が関係する。突然決まって実行できるものでははなく、その意味でもこれはイランあてのシグナルと言うべきであろう。
何が起きているのか?本当のことを知っているのはネタニアフとバラクだけだが、彼等も未だ決定していない可能性が強い。
おそらく彼等のゲームは今のところwin win だろう:上手くいけばイランに対する強力な制裁が布かれ、仮にだめになっても彼らには別の選択があり得ると言う訳である。
しかしこれは危険なゲームで、過去にはバラクの大規模で複雑ななゲームプランが完全に失敗したことがなんどかあった。

ttp://www.haaretz.com/print-edition/news/israel-and-iran-are-fighting-a-war-of-nerves-1.393379