シリアではアサド政権がアラブ連盟の和平案を実施するどころか、犠牲祭に入ってもシリア各地で弾圧が続行されています。
その中でも特に酷いのが中部の町ホムスで、毎日のように多数の死者が報じられており、また同市はこれで5日間連続で封鎖されているために、人道的危機が迫りつつあると伝えられています。
おそらく政権の方でも、抗議運動の最も激しいホムスの抵抗を粉砕することで、シリア全土の制圧に結び付けたいと考えているように見受けられます。
俗な言葉を使えばホムスの攻防が今後のシリア民主化の行くへを決めるのかもしれません。
この点に関して、7日付のal jazeerah net とal qods al arabi net の記事は、国民評議会が国連、アラブ連盟、GCCその他の国際社会に対して、ホムス市民の窮状を訴え、救いの手を伸ばすように懇願するとともに、同市を災害地(または不幸に見舞われた地と指定するように要請したと報じています。
なお、ホムスの状況について、同評議会及び人権団体によれば、封鎖は連続5日に及び、食料、医薬品も底をつき、また政府軍及びバース党民兵の封鎖はますます厳しくなっていて、町中で発砲が続いているので女性、子供が安全な町の外に避難することもできないとのことです。
また街では方々に死体が放置されていて、銃砲撃に為に、これらを収容することも、病院に搬送することもできにとのことです。
そのような状況にもかかわらず同市、その他では抗議デモが続けられているとのことです(al qods al arabiの記事には「嘘つき」と来た大きな幕を掲げたデモの写真が載っています)。

記事の要点は以上ですが、82年のムスリム同胞団の蜂起の際はハマが徹底的に破壊され、アサド(父)の蛮行の象徴となりましたが、今度はホムスが抵抗のシンボルになった感があります。

http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2011-11-07-07-02-22.htm
http://www.aljazeera.net/NR/exeres/07BD01BA-1D7B-4FB2-BA69-CA845716057C.htm?GoogleStatID=9