すっかり忘れていましたが、昔のレバノンの銀行は内戦時代も正常に機能し、中東では最も優秀な銀行と言われていました。
その後中東でもバハレンやドバイ等に金融の中心が移り、レバノンの銀行の役割を少し忘れかけていましたが、矢張りシリアとの関係ではレバノンの銀行の果たし得る役割はおおきそうです。

10日現在米財務次官(テロ資金担当)がレバノンを訪問中の由で、ミカーティ首相や中銀総裁と会談して、シリアが欧米の経済制裁を回避する為にレバノン銀行を悪用しないように、レバノンの銀行の透明性の確保と運営の改善を求めたとのことです。
これに対して首相府は声明にて、レバノンの銀行業は重要産業で、レバノン銀行業界を危険にさらすわけにはいかないとの立場を表明したとのことです(これはどういう意味か意味不明、と言うか米国の要求に応じたとも拒否したとも解される表現で、ミカティ政府の立場を象徴していると思います)

これは10日付のal jazeerah net の記事の報じるところですが、記事によるとEU諸政府は9日欧州投資銀行の資金のシリア向け融資を禁止することで合意したとのことです。
EU外相は14日同銀行のシリア向けの総ての融資の支払いを停止するとの決定を批准する予定とのことです。
なお、同銀行は1978年設立以来シリアに対して21億ドルの融資を行ってきたとのことです。
また今月シリア首相は米欧のシリア制裁のためシリア経済は大きな損害を受けていると認めたとのことですが、最も大きな損害を受けたのは観光業で、観光業はGNPの10%、就業人口の11%を占めているとのことです。
シリア中銀総裁によればシリアの貿易は50%下落したとのことです。また抗議運動開始よりシリアから外貨が40億ドル流出し、シリア貨幣は対米ドル10%下落した(ちょっと下落幅が小さすぎる気がします。多分これは公定レートで、闇では遥かに大きく下落していると思います)とのことです。
http://www.aljazeera.net/NR/exeres/62FE6FAA-2205-4895-84BD-2086800C06D9.htm?GoogleStatID=9